モスクワ川のディナークルーズ

2017/07/03 - 2017/07/03

モスクワ滞在中にモスクワ川のディナークルーズに参加しました。夕方8時に波止場を出発し、夕食をとりながらモスクワ川を数キロメートル西から東に移動し、再び同じ波止場に戻ってくるクルーズです。2時間程のクルーズですが、川沿いにあるクレムリンや救世主ハリスト大聖堂などを見学することができます。日が暮れると、建物がライトアップされて水面に映り、昼間に陸で見学するのとは別の光景が展開します。
当日は曇りでしたが、初夏の穏やかな日和の夕暮れから夜にかけて船上から昼間とは異なったモスクワの光景を楽しむことができました。

エリア モスクワ(ロシア)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• グルメ: 3.0

• 同行者: その他
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 船 徒歩
• 航空会社: JAL S7航空 アエロフロート・ロシア航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

クルーズ船の出発場所は、地下鉄ビスヴォクナヤ駅から徒歩で2分程の場所でした。波止場近くのビジネスセンターです。奇妙な形をした高層ビルが立ち並んでいました。捻じれたビルオフィスの窓際の居心地は良いようには思えません。このビル群の手前がモスクワ川で、波止場があります。

Afimall ショッピングセンター

川には歩行者専用の新しい橋が架かっていました。橋向こうにも高層ビルが建ち始めています。

橋の近くに小さな波止場があり、ここが集合場所でした。クルーズ船が波止場に接岸します。この船の2階に乗船し、モスクワ川クルーズに出発です。

程なく食事のサービスが始まりました。前菜に続いてメインディッシュも出てきました。料理の味は、程々でした。料理より、船からの景色を楽しむのがクルーズの主目的ですので、特に問題はありません。

2階席のガラス越で見た光景です。見事な建物が見えていますが、ガラスの反射が気になります。屋外に出て見ることにしました。

屋外で直接見た方が景色がクリアーです。これはスターリン様式建造物でモスクワ大学などと似ていますが、ホテル・ウクライナです。

ロシア連邦政府の建物です。建物前をスマートな形をしたクルーズ船が進んでいます。

クルーズ船はモスクワ川に架かる橋の下を進んで行きます。

郵便銀行と表示された建物です。ロシアにも日本の郵貯銀行と同様な銀行があるようです。

モスクワ川には、時々特徴的な橋が架かっています。ガラスで覆われた歩行者専用の橋です。冬季の寒さにも、これなら大丈夫な感じがします。

川向こうに黄金色の先端を持つ教会が見えてきました。ノボデヴィッチ女子修道院で、世界遺産に登録された有名な修道院ですが、補修作業が進行中のため建物の一部が覆い隠されています。

ノヴォデヴィチ女子修道院群 寺院・教会

前方を見ると、スターリン様式の見事な建物が見えてきました。モスクワ大学です。ロシアの最高学府です。

モスクワ大学 建造物

ゴーリキー中央公園(Gorky Central Park of Culture and Leisure)の緑に覆われた船着き場です。夕方の時間も遅いので、人影はありません。

雀が丘 山・渓谷

反対側にドーム状の大きな建物が見えます。ルジニキスタジアム(Luzhnik Studium)です。各種のスポーツイベントが開催される場所です。

ルジニキスタジアム スタジアム・スポーツ観戦

二つの橋が重なって架かっているところを船は進みます。日暮れてから時間が経ち、周囲は大分暗くなってきました。

モスクワ川クルーズ 船系

船室で大部分の観光客はテーブルを囲んで、ソフトドリンクやアルコールを飲みながらゆったりと過ごしています。コースディナー終了後は、船のショップで各自ドリンクを注文できます。支払は別料金です。

川中にある小さな島に建つピョートル大帝記念碑(Peter the Great Monument)です。

夕映えを背に見事な教会が見えてきました。救世主ハリスト大聖堂で、ロシアを代表する教会と言われています。

救世主キリスト聖堂 モニュメント・記念碑

大聖堂の前方にクレムリンの赤い壁、尖塔群、クレムリン、教会が見えてきました。橋の向こう側です。

ポロビツカヤ橋を通り抜けると、ポロビツカヤ塔、クレムリン、生神女福音大聖堂が目に入ってきます。

ボロビツカヤ塔 建造物

クレムリン、赤い壁と塔、大聖堂が夕暮れの薄明りの中に見えてきました。モスクワを代表する景観だろうと思います。

クレムリン 城・宮殿

タイニツカヤ塔、コンスタンチーノ・エレニスカヤ塔、その向こうに見えるのはクレムリン内の聖天使首大聖堂と思われます。

ウスペンスキー大聖堂 寺院・教会

これはクレムリンの赤い壁の東端にあるベクレミシェブスカヤ塔です。

赤の広場が見えます。ワリシー寺院とライトアップされているグム百貨店です。

グム百貨店 百貨店・デパート

船の前方に立派な印象的な建物が見えてきました。モスクワ大学やホテルウクライナと同じスターリン様式建築です。「スターリンの摩天楼（Stalin's sky scraper)」と呼ばれる高さ176mの建物で、モスクワで最も美しい建物の一つです。住宅などに使われている、とのことでした。

この辺りで船が反転し、もとのコースを戻ります。クレムリンと赤い壁を逆方向から眺めます。

塔と橋と救世主ハリスト大聖堂です。

橋の向こうに見える救世主ハリスト大聖堂は見事です。

来る時とは逆方向からみたピョートル大帝記念碑で、前をモータボートや遊覧船が行きかっています。暗くなってきました。

川沿いのゴーリキー中央公園では照明がともり始めました。

橋のライトアップが始まりました。

雀が丘の川辺もライトアップされています。

橋も川の両岸も光輝き始め、昼間とは別の光景が広がります。

煙突もライトアップされ、美しい夜景の一部を形成しています。

ホロジンスキー橋も美しく輝き始めています。

橋の左岸にはユーロ・プラザがあり、建物がブルー色で飾られていました。

幻想的な感じがする光景で、夜のクルージングでないと見ることができない光景です。

ロシア連邦政府ビルも昼間とは違った景観を成しています。

ノボアルバツスキー橋の向こうにウクライナ・ホテルが見えてきました。これがロシアのモスクワだ、といった感じの光景です。クルーズ開始時にみたホテルとは別のホテルであるかのような印象です。
まもなくクルーズ開始した波止場に到着します。

クルーズがスタートした波止場に戻ってきました。夜の10時過ぎです。

モスクワ川のディナークルーズでは、夕暮れの光景と美しくライトアップされた夜の光景を楽しむことが出来ました。川面に映る色とりどりの光と証明された建造物の対比は、とても印象的です。西欧や米国と異なり、商品や会社を宣伝するような表示は殆どありません。歴史のあるモスクワの光景そのものをクルーズ船から見ることができました。料理は普通でしたが、船から見た光景は格別でした。