アフリカ大陸西端３か国旅行③ (sub:世界の4-GUINEAs 1/4)　よっぽどの理由が無い限り日本人のほぼ全員がまず行かない国　ギニアビサウ編（2017GW)

2017/05/03 - 2017/05/04

２０１７年のＧＷ、本当は違う場所（パキスタン・フンザ～中国・新疆）へ行く予定でいましたが、４トラを始めていろんなトラベラーさんと交流させていただくうちに、世界地図塗り潰し系の旅行に影響された事、そして訪問国数が１００か国を超えた知り合いのトラベラーさん達が一斉にアフリカに上陸し、次々と世界地図を塗り潰して行かれるので、そんな皆さんと年間の渡航頻度の全然違う私は、ここいらで手を打たないとどの国へ行くにも常にどなたかの後追いになってしまうので、皆さん未訪となっているガンビア、ギニア・ビサウ（＆中継地点としてのセネガル）を目指す事にしました。

別に先んじたところで、何ももたらす事は出来ないんですけどね・・^^;。

これらの国々、ただでさえ情報が少ないうえ、内戦が完全に終結していないとか、選挙で負けた大統領が退任直前になって突然ゴネ始めたとか、政情がイマイチ安定していないようで、情報収集にあたっては、日本の外務省の危険情報(http://www.anzen.mofa.go.jp）のみならず、英(https://www.gov.uk/world）仏(http://www.diplomatie.gouv.fr/fr/conseils-aux-voyageurs/conseils-par-pays/）両政府の発令する危険情報も参考に情報収集に努めました。

その結果、三ヵ国ともそれほど危険が差し迫っていない事や、凶悪な犯罪の発生する可能性がさほど高くない事が判り、ブラックアフリカ諸国が実質初心者の私でも不安なく周れました♪。

エリア ビサウ(ギニアビサウ)

（ジガンショール編からの続き）
セネガル側の出国手続きを終えると、乗って来た車に乗って、ギニアビサウ（以下ＲＧＢ）側の検問所へ。

係官から「ポルトガル語かフランス語は出来るか？」と聞かれ、（当方、学生時代に第二外国語で選択していたので）「スペイン語なら少々。」と。
行き先、滞在先を聞かれただけなので、ポルトガル語でもどうにかなりました。
（この国の公用語はポルトガル語）

また、係官による賄賂のおねだり（もしくはカツアゲ）なんかもありませんでした。

晴れて入国となり、一路ビサウへ向け進んで行きます。

セネガル国境付近の道路状況はまだマシなのですが・・・

国境から離れてしまうと、案の定、穴ボコが目立ちはじめました。

ＧＢ領に入ったとたん、検問が非常に多くなり、なかなか先へ進めません。
１回の検問につき、２０～３０分ほど停車。たまに１時間近く要したこともありました。

車内から見た感じだと、チェックの対象になっているのは、大きな荷物。
セネガルで品物を買い付け、物価が高く、物資が豊富とはいえないＲＧＢで売るという人が多いようです。
屋根に積んである物を、降ろしてはまた積み上げるので、いちいち時間がかかる訳です。
しかし、こういった検問所でも、外国人にイチャモンをつけて、お金をせびるなどといった事はありませんでした。

結局、ジガンショールからビサウまで約５時間かかりました。
下ろされたのは、街の中心と空港とを結ぶ幹線道路沿いにあるロシア大使館の角を入ってすぐの所。そこが正規の発着場？

当然土地勘など無いので、訳が分からずにいると、ジガンショールから乗って来た車のドライバーが、すでに客が乗っているタクシーを停めてくれました。
停めてくれたドライバーが「とりあえずタクシーの運転手にお金渡して！」というので、１０００ＣＦＡ札（≒２００円。この国の通貨もセーファーフランです。）を渡して乗り込む。

目星をつけていた宿の近くのチェ・ゲバラ広場、通称バイアナ（写真）でタクシーを下車。後から気づいたのですが、（たぶん先客の都合で）かなり遠回りしたようで、相乗りでなくても１０００ＣＦＡもしないで行けたかもしれません。

目星をつけていた宿、Pensão Creola。

シャワー、トイレ共同のダブルルームが１泊２００００ＣＦＡ（朝食なし）とやや高めですが、これでも市内最安レベル。イミグレの係官でさえ知っている有名宿でもあります。
オーナーの気難しそうなスイス人のお爺ちゃんがマルチリンガルで、当然英語も可。

旅行会社も併設してあるので、この国をちゃんと観光するのなら、いろいろと情報が入手できるかも。

翌日は、ほぼ一日街歩き。

最近、ビサウの沖合に浮かぶビジャゴス諸島のブバケ島などへ高速船が就航したそうで、ビサウから日帰りでも行けるみたいなのですが、万が一（実際は１万分の１よりもっと高い確率だと思いますがｗ）その日のうちにビサウに戻れなくなると大変な事になるので、面白そうではあるのですが、やめときました。

前日の朝食以来、何も食べていないので、流行ってそうなカフェで朝食。

パンとレモネードで３００円近くしました。
やはり物価は安くないようです。

すぐ近くに港があるのですが、こういう国で港湾施設のような公共施設を撮影するのはトラブルの元。たぶん「フォト、ダメ。」って忠告されるだけで済みそうな気がしますが、面倒な事は避けたいので、写真は控えめにしておきます。

近くに要塞があるみたいなので見に行ってみると・・・

てっきり遺跡だと思っていたのが、正面に回ってみると軍人がいて、どうやら現役の軍事施設だったようです。

たぶん、撮ったらあかんヤツです^^;。

要塞の周辺はビサウ・ヴェーリョという旧市街でもあります。

このような、廃墟なのかよく分からない建物が多く見られました。

こんな佇まいでも、実は現役で使われているのかもしれません。

旧市街から少し外れた所に大きな教会がありました。
Ｓ?・・　ｃａｔｅｄｒａｌと入口に表示されていたような記憶があります。

おそらく街で（イコールこの国で）最大の教会かと思われます。
見た目シンプルで、やや素っ気ない気もしますが。

Plaça dos Heróis Nacionais、英雄広場ということになるのでしょうか。（グーグルマップではPlaça do Império)

奥の建物は、ロンプラによると、旧大統領官邸とのこと。

広場から、歩いて来た道を見てみましたが、結構長い坂道だったようです。
この突き当たりに港があり、旧市街があります。

広場の周辺には、高級そうなホテルやＴＡＰ航空のオフィスなんかもあって、旧市街が下町、このエリアが山の手といったところでしょうか。

街灯が少なく、夜になると街じゅうがほぼ真っ暗になってしまうのですが、この広場の辺りは明々と街灯が灯っていました。

ここでボーっとしていると、やたらとカメラマン役をやらされます。
１時間もしないうちに、これでもう３組め。

しかし何で、わざわざ外国人に頼むんでしょうか。

楽しいけど^^。

さっきの写真の彼らが、お礼にコーヒーをご馳走してくれました。

私、あまりコーヒーが好きではないのですが、こういうのは嬉しいですね。

旧官邸の裏手で見かけました。

遠く離れた東ティモールとは、同じポルトガル語圏というつながりがあるようですが、この建物が何のためにあるのかはよく分かりません。

すぐ近くにはＷＦＰなどの国連機関もあって、さすがに道がきれいに整備されています。

ランチをどこにしようかと歩いていると、ＧＯＲＩＬＡというカフェの中から声を掛けられたので、入ってみました。

ゴリラバーガーがおすすめとの事で、スプライトと一緒にオーダー。

私が入店したすぐ後に、外交官やビジネスマンなどの１０人ぐらいのグループが入って来て手狭になったので、隣のオープンエアのスペースに通されました。

この店は夜にはライブハウスに変身するそうです。

泊まっていた宿よりもwifiのつながりは良かったです。

こちらがゴリラバーガー。ハンバーグが２個サンドされています。
生野菜が少し気になりましたが、美味しくいただきました。

スプライトと合わせて５００円程度。

カフェの近所は、旧官邸からは少し離れているので、道路事情はやはりこんなもん。基本的にどこにいても画ヅラが茶色くなってしまいがちです。

夕方近くになって何もする事が無くなり、再び英雄広場に戻って、２時間ほどベンチでボケーッとしてました。

すぐにする事が無くなってしまうことは、行く前から想像がついていましたが、それでも行く前から滞在中ずっとワクワクし通しでした。何とも不思議な感覚です。
情報が極めて少ない国というのもありますが、画像が少なく、何もかもが自分の目で見て初めて知る状況だったことが大きかったように思います。

このワクワクはもう二度と無いでしょうね。
ならば、せめて先に行かれた方々との違いを出すようにしよう。
（あまり情報の少ない国へ行くと、現地での行動が似たり寄ったりになりそうで・・）

宿に戻って、（勝手に）シャワーを浴びてから空港へ向け出発。
出発したい時間と、ディナータイムの始まる時間とが合わず、夕食はパスとなりました。

英雄広場付近まで出て、なんとかタクシーを捕まえて空港へ。
同じ方面へ行く客と相乗りさせたいようで、道中での相乗り客探しや渋滞などで、空港まで約３０分と、距離の割には時間がかかりました。（結局相乗り無し）
料金は、事前に宿のスタッフから、２５００ＣＦＡ以上払う必要は無いと聞いていたので、ドライバーに２０００ＣＦＡ渡してみたら、満面のホクホク顔でした。
たぶん、もっと安く行けそうです。
「AEROPORTO」と行き先を掲げたローカルバスが頻発しているみたいなのですが、街なかまで乗り入れておらず、空港のターミナルにも乗り入れていないみたいなので、使いづらいかもしれません。

空港に着いたのはフライトの約３時間前でしたが、カウンターは開いており、チェックインはできました。
公用語のポルトガル語に英語ではなくフランス語が併記された出国カードを、隣の人が書いているところを覗き見しながら何とか埋めて出国。
出国後は、１軒だけカフェが開いていましたが、ラウンジなど無く、ロビーのベンチで待ちぼうけ。ただ、わりと新しい空港のようで、冷房は効いていました。

定刻２３時４５分から１０分ほど遅れてリスボンへ向け出発。
この国では、役人にお金をせびられるといったような事は、最後までありませんでした。

これで、サブタイトルとした「ギニアと名のつく４か国」のうち、１か国目をクリアしましたが、あとの３か国が、役人の腐敗がひどかったり（ギニア）、ビザの取得が非常に困難かつ高額だったり（赤道ギニア）、治安が悪すぎて街歩きが不可能だったり（パプア・ニューギニア）と、かなりの難敵揃い（笑）。
そのため、第二弾の予定が全く立っておりません(>_<)。

この旅行記へのコメント （2）

• ayaさん 2017/08/06 15:25:06

  4つのギニア

  赤道ギニア ギニア あとひとつ？？
  パプアニューギニア！！
  そっかギニアだ(≧ｍ≦）
  
  aya

  ぶんさん からの返信 2017/08/06 17:51:06

  PNG

  「ギニア」に含めるかは賛否が分かれるところですね。
  
  ４か国の中で一番アクセスは良いのですが、やはり治安がねぇ、、、。
  
  ぶん