2017/05/02 - 2017/05/03
5位(同エリア17件中)
ぶんさん
2017年のGW、本当は違う場所(パキスタン・フンザ~中国・新疆)へ行く予定でいましたが、4トラを始めていろんなトラベラーさんと交流させていただくうちに、世界地図塗り潰し系の旅行に影響された事、そして訪問国数が100か国を超えた知り合いのトラベラーさん達が一斉にアフリカに上陸し、次々と世界地図を塗り潰して行かれるので、そんな皆さんと年間の渡航頻度の全然違う私は、ここいらで手を打たないとどの国へ行くにも常にどなたかの後追いになってしまうので、皆さん未訪となっているガンビア、ギニア・ビサウ(&中継地点としてのセネガル)を目指す事にしました。
別に先んじたところで、何ももたらす事は出来ないんですけどね・・^^;。
これらの国々、ただでさえ情報が少ないうえ、内戦が完全に終結していないとか、選挙で負けた大統領が退任直前になって突然ゴネ始めたとか、政情がイマイチ安定していないようで、情報収集にあたっては、日本の外務省の危険情報(http://www.anzen.mofa.go.jp)のみならず、英(https://www.gov.uk/world)仏(http://www.diplomatie.gouv.fr/fr/conseils-aux-voyageurs/conseils-par-pays/)両政府の発令する危険情報も参考に情報収集に努めました。
その結果、三ヵ国ともそれほど危険が差し迫っていない事や、凶悪な犯罪の発生する可能性がさほど高くない事が判り、ブラックアフリカ諸国が実質初心者の私でも不安なく周れました♪。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 徒歩
-
ガンビアでの、感じの悪い出国審査を終えると、乗って来た車に再び乗って、約1km先のセネガル側の国境検問所へ。
セネガル側はガンビア側と違って、警備の兵士や国境審査官がとてもフレンドリーで、まったく難癖つけられる事無く、あっさり入国できました。
ここからは、セネガル南部のカザマンス地方へと入って行きます。 -
さて、このカザマンス地方、セネガルの主要民族であるウォロフ族とは異なるジュラ族という民族が多数を占める地域で、セネガルからの分離独立を主張する武装勢力と政府軍との間でたびたび武力衝突が発生しており、日本の外務省が、中心都市ジガンショール市を除くカザマンス地方全域にレベル3(渡航中止勧告)というかなり高いレベルの危険情報を発出する、結構危険なエリアとされています。(写真上)
ただ、念のために確認してみた旧宗主国フランス政府の情報によると、日に日に状況が改善しているとの事で、渡航地図(写真下)では、ガンビア、ギニア・ビサウとの各国境沿いを除くカザマンス全域を、首都ダカール等と同レベルの危険度としています。また、その国境沿いにしても、まだ地雷の除去が完了していないというのが、危険度が高く設定されている主な理由。国境までの道はちゃんと舗装された道だと確認できたので、そこは問題ないと判断できました。
日本の外務省が出す危険情報を、大袈裟だとかいい加減だとか批判する気は毛頭ありませんが、情報収集能力に関しては、やはり日本より米英仏の方が上回るとされており、ましてやセネガルは旧仏領。
ここは、仏政府の情報を頼りに、危険な目に遭う可能性は低いと判断し、入域する事にしました。 -
国境検問所のすぐ隣にあるガラージュから、セット・プラース(2500CFA≒500円)で約2時間、カザマンスの中心都市ジガンショールに到着しました。
道中、検問所が何ヶ所もありましたが、出発直後にあった乗客全員のIDチェックと、他の検問所で1回だけサラッと荷物のチェックを受けた以外は、ドライバーの顔パスで素通りとなりました。
車を降りた直後に、アジズと名乗る男が「良い宿紹介するよ~。」みたいな事を英語で言ってきた。
こういう人間に関わってしまうと、最後には決まって「チップくれ~」と、吉本新喜劇なみのド定番の展開にハマるのは私とて百も承知。ただ、ロンプラの宿情報がイマイチ不十分なのと、ギニア・ビサウ領事館の場所がハッキリしないので、なるべく少額のチップを払うつもりで、ここはアジズ新喜劇に出演する事にした
(^^)。 -
ガラージュから歩いて約10分、最初にギニア・ビサウ領事館に連れてこられました。宿へ行く前に、もう先にビザを取ってしまおうという訳です。
ビザの取得に必要なのは、申請料2万CFAとパスポートのコピー1部。
ですが、私は何と、パスポートのコピーを持っていませんでした。オーマイガァッ(>_<)!
そして何のためらいも無く、アジズにパスポートと1000CFAを持たせてコピーを取りに行ってもらった。
ビザの取得に必要な書類という以前に、日本の公館が設置されていない国々を周ろうというのに、パスポートのコピーを持っていないなどというそんな大エラーをしたうえ、胡散臭いアフリカ人に平気でパスポートを預けてしまうという・・・。
ここまでやらかすと、却って良いお手本になったんじゃないでしょうか?
「こういう事しちゃダメですよ~」みたいな(^^ゞ。
パスポートを持って出かけてから約20分、アジズがちゃんとコピーを取って戻って来た。
こんな私にも、少しは人を見る目があったようだ。(←無反省)
ビザの取得は15分程度で済みました。申請書類なんかは係官が書いてくれます。
受付時間ですが、14時まで開いているそうですが、午前中に行っておいた方が無難かと思います。 -
領事館の周囲はこんな感じ。
こんな所に、外国公館が突如現れる訳です。 -
ギニア・ビサウ領事館から歩く事約3分、「Hotel Relais Santhiaba」という宿に連れて来られた。
シャワー・トイレ共同のシングル朝食込で1泊6000CFA(≒1200円)。
wifiはロビー(表紙の所)でのみ可。
すぐ近くに「CASAFRIQUE」という安宿もあるようです。 -
あてがわれた部屋は、日本でいう三階。部屋には扇風機と蚊帳が付いていました。
これは三階からの風景。
部屋に荷物を置いたあとは、併設のレストランでアジズと飲み物タイム。
席につくなり「助けてあげたんだから、幾らくれる?」と早速本題突入。
こちらとしてはまず、コピー代として1000CFA渡してあるので、そのお釣りをもらうトコからスタート。するとアジズ、「近くのコピー屋が閉まっていたので、タクシーで街なかのコピー屋まで取りに行った。コピー代100CFA+タクシー代が往復で1000CFAなので、コピー代はこっちが出した。」などと、100人に聞いてみたら少なくとも98人は絶対ウソだと思うような事を堂々とのたまいだした。
私も当然98人の中の一人なので、そこんトコ指摘したわけですが、そしたら「君のためにこんなに頑張ったのに、なぜ疑うんだ!」とエラい泣きそうな顔して全力で否定してきたうえに、そこら辺にいた、利害関係の全く無さそうな人を捕まえて、この街のタクシー代がいくらするのか尋ねだした。(別にタク代が問題なんじゃないんですけど・・・。)
「サンサン」という言葉が聞き取れたので、タクシー代はどうやら500(cinq cents)に違いないみたいですが、もうこの際、そんな事はどうでもいいです。
1000CFAは、コピーを忘れたとかのエラーをやらかした、自分自身へのペナルティーという事で結構。
で、アジズに払うチップの部分なんですが、彼が飲んだビール(1000CFA)を奢ってやる事で妥結させました。
が、コピーの件を疑った事が不満だったのか、最後は礼も言わず、握手もせずに宿を出て行き、このような形でアジズ新喜劇は終演となりました。
上手な方なら、もう少し少ない出費で収まったんでしょうけど。
私、これでも一応大阪府民なんですが、この手のネゴシエーションが相変わらず苦手なんですねぇ・・・、
はぁぃ(T_T)。 -
この街に寄ったのは、ほぼギニア・ビサウのビザ取得の為だけなのですが、折角なので街歩きもしてみます。
路線バスも運行されているようですが、乗るほどでもないかと思います。 -
フェリーターミナルの前あたり。
この街はカザマンス川沿いにあり、海には面していないのですが、首都ダカールのある北部との間に他国(ガンビア)を挟むためなのか、ダカールまでのフェリー便が週5日運行されているようです。
20時間近くかかるそうですが、セット・プラースなど定員厳守に関しては結構うるさい国らしいので、難民船みたいな事にはなっていないと思われます。(乗った事はありませんが。) -
奥に見えているのがカザマンス川。
ここは漁港らしいのですが、入る事はできませんでした。 -
街の中心のロータリー。この近辺だけは賑わっていました(笑)。
このあたりは銀行やATMも多く、お金には困らないかと思います。
街を歩いていると、あちこちから「?・a va ?」と声をかけられました。
基本的に皆フレンドリーで親切です。
「シンションシャン」みたいなのは、まずありません。(悪意のなさそうな「シノワ」は少しありましたが。)
ただ、街自体にこれといったものがなく、写真を撮るほどの物がなかなか見当たらなかった(「ブロガー」の方々なら、どうって事ない物もちゃんときれいに撮って、気の利いたコメントも添えられるのかもしれませんが、私には出来かねます・笑)うえに、まだまだかなり暑いので、このへんで早々に切り上げて、宿に戻ります。 -
どこからかアザーンが聞こえてくるなか、宿に戻ってきました。
どうせお湯など出ないだろうから、日が暮れる前にシャワーを浴びたのですが、日中の暑さで給水タンクか何かが熱せられたのか、温度ドンピシャのぬるま湯が出てきた。 -
シャワー上がりに、スーパーで買っておいた飲み物を。
右はミネラルウォーター。「カザマンセーズ」という地物っぽいネーミングに惹かれました。
左はカシューの実のジュース。カシューナッツのカシューです。
お味のほうはというと、甘味と酸味に渋味も加わり、さらにナッツのようなゴマのような後味という、何とも不思議な味がしました。ただ、決して不味くはなかったです。 -
街なかでは、一人では入りにくそうなレストラン一軒しか見つけられなかったので、ディナーは宿のレストランで。
チェブジェンという、セネガル名物の米料理が食べたかったけど、出来ないとの事で、焼き魚プレートをオーダーしました(というか、これしか出来ないと言われた・^^;)。これで2800CFA(≒560円)。
チェブジェンという言葉自体がウォロフ語の言葉なので、非ウォロフ圏のカザマンスではひょっとするとお目にかかれないのかも。 -
料金に含まれている朝食。
この後は、ロビーでネットに繋いで、調べものをしたり、自宅にいる家族とLINE電話などうだうだして、11時頃にチェックアウトしました。
宿のスタッフは皆、とても親切な方々でした♪ -
そしていよいよ、ビサウへ向かうべく、歩いてガラージュへ。
案の定、乗り場近くでアジズと再会。昨日の事はすっかり水に流したようで、良かった。
乗り場や、飲み物などを売っている店に案内してもらったけど、今日は「チップくれ~」は無し。
料金(3500CFA)を払って、ビサウ行きの車に乗り込むと、よりによって一番乗り(←満席出発なので、最も長く待たされる)。加えて、向かいに写っているセット・プラースのタイプの車ではなく、ハイエースなので、キャパが少し大きいときた(>_<)。
結局、2時間近く待たされての出発となりました。 -
出発して15分程でセネガル側国境に着きました。
外国人の私は、スタンプを押されてあっけなく出国。
現地の人の多くは、係官にお金を払っていたようですが、パッと見た感じ、パスポートを持たずにIDで越境する人達が対象のように見えました。
ここの国境も、係官や警備の兵士がフレンドリーで、隣国ガンビアの係官があんなんだったせいもあり、余計に良い印象を受けました。
セネガルは、この地域の中でも、旅行先としての人気が高い国のようですが、ただ単に比較的観光資源に恵まれているというだけでなく、役人にちょっかいをかけられる心配が無いというのも、要因の一つのように思います。
この国は、ガンビアとは少し違い、人もイミグレもc'est bonのようです。
次は未知の国ギニアビサウ。
一体、どんな国なんでしょうか?
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