2017/07/25 - 2017/07/25
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Weiwojingさん
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東京国立博物館の平成館で開かれている「日タイ修好130年記念特別展 ~仏の国の輝き ~」を見に出かけた。これまでタイには何度も出かけている。タイ仏教にはいささか関心があり、その都度各地の博物館や美術館で仏像やそれに関する文化的背景等を見ることが多かった。
今回の展覧会はタイの仏教美術を中心に、文化事情、日本との関わりを示す資料等も紹介されていて、見ごたえが十分あった。
タイの仏像は東南アジアの国々の中でもカンボジアやラオス、ミヤンマーとも微妙に異なり、独自の美しさを有している。どのように違うのかを示すことは難しい。数多く見、比較することしかないが、興味ある方は東京国立博物館内の東洋館で見比べていただきたい。ここにはアジア各国の仏像が多数展示されていて、それこそ詳細にそれらを見比べるのは大変興味ある。
- 旅行の満足度
- 4.5
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東京国立博物館平成館入口には「日タイ修好130周年記念特別展~仏の国の輝き~」の大きなポスターが掲示されていて、まるで来館者を展覧会へ誘っているようである。
来場者がかなり多く、思う存分に見ることは出来なかった。カタログを購入したので、後日ゆっくり見てみた。興味を覚えた作品を順次紹介してみたい。 -
○「ナーガ上の仏陀座像」( ジュリーヴィジャヤ様式 12世紀末~13世紀 )
今回の展覧会で小生が一番興味を覚えた仏像である。悟りを得た仏陀が瞑想している姿を表しているが、これは竜王ムチリンダが傘になり、仏陀を雨風から守ったという仏伝に基いて作られた仏像である。
ナーガと言うのは、東南アジア一帯で水を司る水の神で、仏陀がそのどくろの上に座し、背面には7頭のナーガが鎌口をもたげ、仏陀を守っていることを示している。 -
上記の仏像のやや右寄りから撮ったもので、実に端正な顔つきをしている。繋がった眉毛、閉じた目、鼻筋、厚っぼったい唇等独特な表情をしている。
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○ 「観音菩薩像」( シュリーヴィジャヤ様式 8~9世紀頃 )
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○ 「ラーマ2世王作の大扉」( ラタナコーシン時代 19世紀 )
バンコクにあるワット・スタットという名の寺院の仏間には、大きな扉があり、ラーマ2世が制作したと言われている。ただ残念ながら、扉の左側は火災で破損してしまった。
今回の展覧会ではこの大扉は写真撮影が可能で、多くの方々がカメラを向けていた。 -
大扉には、様々な植物や動物が重層的に彫刻されている。
小鳥が飛び交い、サルが遊び、クモやヘビ、リスといった小さな生き物から、シカやイノシシ、トラ等の大きな獣まで縦横に動き回っている。中央岩山の岩窟内には、雪山に住むというアラハンなる鳥身人頭の瑞獣が見える。 -
扉の下の方にはシカやブタが何頭も姿を見せている。
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大扉の裏側も見てみたい。ここには彩色が施された、武装姿の鬼神像が数体描かれている。ここに紹介しているもの以外は劣化が激しく、ほとんど原型をとどめていない。この鬼神像の周囲には咲き乱れる花が描かれている。
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○ 「比尼(びく)座像」( ハリプンチャイ様式 ?~13世紀 )
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○ 「アルダナーリーシュヴァラ座像」(プレ・アンコール時代 8~9 世紀初頭)
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○ 「仏陀座像」(アユタヤ―時代、16~17 世紀)
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○ 「ハリハラ立像」(スコータイ時代、15世紀)
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○ 「菩薩頭部」(プレ・アンコール時代 8~9世紀)
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○ 「仏陀座像」(スコータイ時代 15世紀)
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○ 「仏陀座像」( スコータイ時代、15世紀 )
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○ 「仏陀遊行像」( スコータイ時代 14~15世紀 )
「遊行像」とは、文字通リ仏陀が歩くさまを造形化したもので、わずかに腰を左にひねり、左足に重心を乗せ、右かかとを浮かせて、優雅に歩みを進める仏陀像である。 -
○ 「仏陀座像」( アユタヤー様式 15世紀 )
この座像は鋳造後に漆箔をほどこしてあり、勇猛座で降魔印を結んでいる。脛には鎬を表す。頂部のラッサミ―にはもとは貴石等を嵌入していた孔が認められる。体躯は固くしまり、全体的に剛直な印象を漂わせている。 -
○ 「仏足跡」(スコータイ時代 15世紀)
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○ 「仏陀座像」( ラーンナータイ様式 1476年 )
この仏像は次の作品と共に現在神奈川県三會寺に安置されてあり、釈興然(1849~1924) が1904年にタイに行った際日本に持ち帰っ帰った仏像である。 -
○「仏陀涅槃像」( ラタナコーシン時代 19 世紀 )
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○ 「山田長政奉納戦艦図絵馬写」( 江戸時代 寛政元年〈1789〉)
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○ 「山田長政像」{ 江戸・明治時代 19世紀 )
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○ 「末吉船図衝立」( 江戸時代 安政5年〈1858〉)
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○ 「ナーガ上の仏座像と両脇侍像」(ロップリー時代、12~13世紀)
展覧会の会場で、タイの仏像が東洋館にも展示されているという案内があったので最後に東洋館に寄ってみた。 -
「タイ展」にちなんで博物館内にあるホテル・オークラ経営のレストラン「ゆりの木」でマッサン・カレー(イエローカレー)を食べてみた。ライスかナンのどちらかを選ぶことが出来たので、ナンをお願いした。
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デザートにはタピオカココナツッミルクが出た。さっぱりして美味しかった。この他にコーヒーか紅茶もあったが、コーヒーを飲んだ。
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