2017/05/31 - 2017/06/01
85位(同エリア346件中)
cooさん
「かわせみやませみ」という素敵な電車ができたらしいので乗りにいかない?という誘いにのって熊本へ行ってきました。
ちょうど失効しそうなマイルがあったので特典航空券を利用できました。
ほとんどプランも考えず、かわせみやませみに乗車することと、人吉温泉でゆっくり2泊することだけ決めていました。
ところがこの電車は観光電車ですごい人気。平日でもいい時間帯は満席で乗れないことがわかりました。
前もってJR九州のHPから予約して座席を手配、そして「いさぶろう・しんぺい」という電車にも乗ってきました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
2日目の朝、嬉しいことがありました。
チェックアウト時にツクシイバラという花の押し花を偶然見つけました。
そういえば昨日もらったホテルの名刺にもこのバラのことが書いてあり5月中旬から6月初旬が見頃って書いてあったんです。
そのことを奥さんに尋ねたら、なんとご主人がその咲き誇るバラを見に連れて行ってくださると言ってくださったんです!
というわけで、ご主人の車で連れて行ってくださいました。
球磨川河畔に見えてきました。
ちなみに、自力で行く場合は人吉からくま川鉄道に乗車して木上駅で降りれば大丈夫です。 -
降りてまずびっくりしたのがほのかに甘い香りがたちこめていたことでした。
車の中で教えてもらったんですが、このツクシイバラは野生のバラ。
南九州に自生するバラの原種で今年でなんと公式発見から100年目。
一時は絶滅の危機もありましたが地元の人たちの保全活動によって復活したそうです。 -
さすが自生です。力強いんですよ、とっても。
いろんな植物が複雑にからみあっています。 -
日本ではここでしか見られないバラです。
なんと、南九州や南アジアのバラがヨーロッパに運ばれていったそうです。
世界に誇れるバラの原種であることを教えてもらいました。
人吉の人たちも、研究者が調査に来てはじめてそのことを知ったと仰っていました。 -
近くに寄るとこんな感じ。花びらはハート型。
これってバラ??
はい、正真正銘バラなんですよ。 -
一面に咲いています。
手前の小さいのも後ろのみたいに大きくなっていくそうです。
人間は何も手をいれてはいけない。
自然の状態を邪魔さえしなければ勝手にどんどん増えていくそうです。
これからもどんどん増えていくことを願いました。 -
すぐそばを球磨川が流れています。
美しい光景です。
お勧めは朝早くとのことでした。
私たちがついたのは多分8時半くらいだったと思います。
もし有名になっても荒らされることのありませんように。 -
よく見ると蕾が赤いんです!
淡いピンクの繊細なグラデーションに目を奪われます。
いろんな色があって可愛いです。 -
ツクシイバラ、堪能したので、ぼちぼち帰ることにしました。
車の中でいろんな話をしましたが、最近は人吉にも外国人の観光客の方が多いそうです。夏目友人帳という漫画の影響もあるそうですが、先日は台湾から1週間滞在した女性がいたそうです。
私たちもお世話になったこの宿泊施設は女性専用の宿泊施設です。 -
これはたばこの栽培だそう。初めて見ました。
きっちり買い上げてもらえるので農家の方には有り難いことだそうです。
あちこちで見かけました。
力強く美しいバラと田園風景を楽しみました。
親切にしていただいて感謝することしきりでした。 -
奥さんに駅でレンタサイクルをするつもりだとお話したら、なんと自転車を貸してくださいました。
自分の家みたいな宿泊ができるので、ホテルや旅館と違った滞在をご希望の女性にはお勧めだと思います。
さて、朝ごはんがまだだったので、途中でゲットして、まずは青井阿蘇神社に向かいました。 -
ハスの葉がこんなに。
ベンチもあったのでここで軽く朝ごはん。 -
神社におまいり。
この木は一円玉の裏側に描かれている木だそうです。
初めて見ました。
招霊木「おがたまのき」 -
自転車で次に向かったのは、武家蔵。
隣の薬局さんに電話して入場料を支払って見学するという仕組みでした。
相良藩の家老の屋敷跡ということでしたが、電話しませんでした。 -
自転車で走っているとあちこちに銭湯があります。
人吉はお湯も素晴らしいし、こんな風に風情のある銭湯もたくさん。
レトロ感半端ないです。 -
繊月酒造さんの工場。
見学はせずに試飲販売に。
人吉は米焼酎ということで、麦や芋より飲みやすいと聞き試飲にトライしましたが、やっぱり飲めなかったので、そそくさと退散。 -
人吉城歴史館の近くまでやってきました。
向こう側が人吉城の跡。 -
春は桜、秋は紅葉が楽しめるそうです。
中に入っていくと人吉市内が一望できるそうですが、時間もないのでパス。
13:30から球磨川下りを予約していました。 -
鍛冶屋町通りにやってきました。
立山商店。
気さくなお店の人においしいランチのお店教えてもらいました。 -
奥でお茶を出していただきました。
水出しの番茶が美味しくて、これからの季節に良さそうなので購入しました。 -
黒豚キッチンKUMAKURO
もう一軒教えてもらった地鶏のお店は定休日だったのでこちらの黒豚のお店でランチをいただくことにしました。 -
とんかつ定食。
黒豚を生産している会社?が運営されているお店ということでした。
普段とんかつは胃に重くて食べないんですけど、おススメみたいだったので注文しました。
いや~、分厚いのに柔らかくてびっくり。
めっちゃ美味しかったです!それにこれで1000円だったような!
コスパ良すぎでした。
ご馳走さまでした。 -
人吉は小さな町ですが、徒歩で周るとそれなりに時間もかかります。
自転車だとアップダウンもないので楽に効率的に周ることができました。
大橋にかかっていた看板。
与謝野寛・晶子夫妻が昭和7年に人吉に来て大歓迎をうけたと書かれていました。 -
一期屋。
日本酒を買ってきてと頼まれていたので立ち寄りました。
でも人吉には28の酒蔵があるそうですが、全て焼酎しか製造されていないそうです。
焼酎好きにはたまらないお店だと思いました。試飲もできるみたいでした。 -
球磨川にかかる大きな橋が3つありました。
この場所が人吉城跡、角櫓、長塀が見えて最高のビューポイントだそうです。 -
向こうに見えるは水の手橋。
-
さて、自転車を森のホールさんに返却してから、
徒歩で球磨川下り人吉発船場に向かいました。
私たちの手荷物は奥さんのご配慮で本日の宿「翠嵐楼」さんがピックアップしてくれていました。重ね重ねお世話になりっぱなし。 -
朝の段階でも今日の川下りがあるかどうかはわからなかったので、11時くらいに運行決定という電話をもらっていました。
ある程度お客さんが集まらないと行われないそうです。
今はミドルコースというのしか行われていませんでした。
本当は急流コースとかもう少し激しい感じのコースにチャレンジしたかったので少し残念でした。 -
ミドルコースは約45分くらいだったと思います。
料金は2700円。JRの切符を見せると1割引きになりました。
すぐそこに鷺や亀を見ながら川を下っていきました。 -
所々少し急な流れになっているところが。
少し濡れました。
西郷隆盛もこの川下りをしたとか。
昔からたくさんの人が楽しんだのかな~と思いながら時間は過ぎていきました。
ミドルコースは翠嵐楼までで終了。お客さんはバスで発着場などまで送ってもらえます。私たちは今日の宿がここなので一石二鳥というところでしょうか。
乗ってきた舟はクレーンで大型トラックに乗せられて戻っていきました。
また川を上っていく訳ではないということを知ってびっくりしました。
結構大変ですね。 -
人吉温泉2泊めのお宿「翠嵐楼」さん。
今でこそ50以上の泉源のある人吉ですが、明治時代温泉が出る話を信じる人は誰もいなかったそうです。ここの初代当主が明治43年に発掘に成功したそうで、人吉温泉はここから始まったそうです。かなりすごい!
まだ3時になってなかったですけどチェックインできました。 -
泉温の異なる3本の泉源があるそうで、それぞれについて説明が書いてあります。
温泉好きとしてはイヤでも期待が膨らみます。
昨夜は町中のビジネスホテルの2階の大浴場に行きましたが、そこのお湯もびっくりするくらいステキだったんです。なおさらテンションあがるに決まってます! -
まずは第3号泉「みどりの湯」
ここは貸切オンリーです。
無料で30分貸してもらえます。
昼間から利用させていただいて極楽・幸せです。
夜だったら星とか見えてさらに良いかもしれません。 -
持ち込んだビールでしばし休憩後、次は第1号泉「御影の湯」に行きました。
これこそ人吉温泉発祥の湯ですよ!
設えも趣きも開業時のままですって。 -
う~ん、なんともレトロ感爆裂です。
誰もいなかったので写真撮らせてもらいました。
お風呂は階段を下りたところにあるので、2階の脱衣室からの1枚です。
四国で切り出して門司港経由で列車で運んできた松山御影を敷き詰めてあるそうで、その風合いと表面の凸凹から当時を偲ぶことができます。
実際入ってみると少し深いんです。
あまりない微妙な深さ。それが時代を感じます。
狭いので、人が少ない時間帯に行った方が何倍もタイムスリップ感が味わえます。 -
1階には足湯もあります。
そうそう、こちらのお宿では必ずお風呂場にフェイスタオルが何枚も置いてあります。
沈む夕日に今日1日を思い出しながら足湯に浸る…幸せ(#^.^#) -
さて夕食です。
写真は控えたんですけど、このタジン鍋だけ撮りました。
SL柄なんてオシャレ!
お料理美味しかったです。
量もちょうど良くて、お宿の方も楽しくて親切でお話もたくさんさせてもらいました。 -
3日目の朝。
宿は球磨川沿いに建っています。その間にこんな道が1本通ってたので朝早くに散歩しました。
地元の方にも何人かお会いしましたが、皆さん気さくに挨拶してくださるんです。
今回の旅を通してこのことはずっと感じていました。
熊本って大変なこと多いのに、素敵だな~と熊本大好きになりました。 -
宿に戻って自家栽培の畑を見に行ったらクジャクに遭遇。
3面もいました。(クジャクって1羽・2羽って数えないらしいですね) -
羽を広げてくれないかな~としばらく見てたけどダメでした。
あと、鳩やうさぎもいましたよ。多分烏骨鶏もいたと思います。
なんだかいい感じです。
散歩して朝食をいただいて送迎バスで駅まで送っていただきました。 -
やっと今回の旅の出発点・メインイベントです。
かわせみ・やませみに乗車です!
1号車が「かわせみ」でブルー。球磨川の透き通る深い色を表しているとか。 -
2号車「やませみ」は球磨山麓の森の濃いグリーン。
-
お洒落な車体です。
-
この椿の柄はよく見かけました。花手箱という民芸品に使われているのと同じ絵柄です。
-
駅に田園シンフォニーが停まっていました。
普通に通学にも使われている車両だとか。
昨日の朝走っている姿を見かけましたが、田園の風景とマッチしてかわいい電車です。元気がもらえますよね。 -
いよいよ出発。
実はお昼の時間帯に乗車したかったんですが満席でした。
仕方なく朝一番9:30発をチョイス。
車内販売がないということを後で知り、すごくがっかりしてたんです。 -
特別なお弁当も食べてみたいし、焼酎バーも飲めないけど体験してみたかった。
-
でも、結果的には最高に良かったのかもしれません。
-
この時間に人吉を出発する車両は2号車が自由席。1号車が指定席です。
何も知らなかったので自由席が混んだらやばいと思って指定席をとってました。
ところがガラガラだったのです。 -
写真は撮りまくれるし、あっちこっちに座りまくれるし…。
実際球磨川の流れは右左と変わるので、風景に合わせて座席を交代していました。
そして、検札も来なかったんです。
これにはびっくり。 -
スタンプ台が奥に見えます。
そしてこの空間は…。 -
バードウオッチングウインドーって書いてありました。
双眼鏡がおいてあります。もちろん走行中覗いてみました。
子どもみたいにはしゃいでおりました。すいてるから本当に良かった。 -
車両はよく揺れたので新しいものではないと思うのですが、こんなにかっこいい。
-
壁にかかっていた絵です。
残念ながら実物は見ることができなかったんですが。 -
電車も景色もゆっくり楽しむことができました。
-
人吉に来るときは結構な数の駅に停車しましたが、これは特急なので停車駅は少ないです。
風景の変化を楽しみながら熊本まで乗車しました。 -
コインロッカーに荷物をいれて、熊本市内を少し散策しました。
地震の跡が1年を経った今も色濃く残っていました。
馬具櫓。 -
痛ましい姿を目にしました。
-
二の丸広場からの眺め。
想像以上の姿に心を痛めるとともに、復興を願いました。 -
隣にある城彩苑に来ました。
熊本銘菓「陣太鼓」ファンの私。
この銘菓を作っている香梅さんのショップがこの中にありました。
大納言ソフト!
大納言と求肥が入ってるんです!
めちゃおいしかった。
今回の旅、特にグルメはなかったんですけど、これは記念になりました。 -
くまモンスクエアを少し覗いてから、以前ケンミンショーで知った鶴屋百貨店で熊本のおみやげを選びました。
-
JRの駅で見かけたくまモン。
くまモンは大活躍!
市民の皆さんとともに頑張ってください。応援しています。
さくらに乗車する友人と別れてくまもと空港から帰路につきました。
たった3日間の熊本・人吉でしたが良い旅でした。
次は天草方面に行きたいなと思いました。
ご訪問ありがとうございました<m(__)m>
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この旅行記へのコメント (2)
-
- akikoさん 2017/07/09 20:08:36
- 特別列車&ツクシイバラ
- cooさん、こんばんは〜
最近、豪華列車があちこちで走るようになりましたね。
中には、目が飛び出るほどの超高価な周遊旅行も出ていて、
しかも予約待ちというのですから、驚きですよね〜
でもcooさんが乗られたかわせみやませみやいさぶろう・
しんぺいなどは、とても魅力的で私も乗ってみたいです。
車体には品のある素敵な絵が描かれて、乗る前から写真を
バシバシ撮りたくなりそう〜列車の内装も豪華で、食事が
楽しめたり、景色を楽しむために窓に向かった席が用意
されていたり、列車の旅が楽しめる工夫がいっぱいですね。
それから、ツクシイバラの可愛さに目がいきました。
このバラが世界のバラの原種だったなんて知りませんでした。
cooさんが「花びらがハート型」とコメントされていますが
本当ですね!可愛い〜〜♪八重の豪華なバラは、もちろん素敵
ですが、このコスモスにも似たシンプルなバラもとても可愛い
です。
もっと知りたくなり、ググってみると、ツクシイバラは、
熊本県の絶滅危惧種に指定されていると書かれていました。
野生で、どんどん増えるのかと思いましたが、もしそれが
本当なら、こんな貴重なバラをどうにかして後世まで残して
もらいたいですね。
最後に熊本城の様子が紹介されていましたが、今九州は
大雨で大変なことになっていますね。地震とダブルパンチ
で、気の毒で仕方がありません。
被害がこれ以上大きくならないよう心からお祈りしたいと
思います。
akiko
- cooさん からの返信 2017/07/09 22:31:01
- RE: 特別列車&ツクシイバラ
- akikoさん、こんばんは。
旅行記訪問&コメント有難うございます(#^.^#)
九州はいろんな魅力ある電車が走っていますよね。
新しい車両ではないけど、車体を塗りなおして、内装を拘って作ってるって感じでしょうか。庶民に優しい電車たちです。
写真、バシバシ撮りました!
同じ電車でも混雑しているのとすいているのでは雲泥の差だと衝撃でしたね〜。
今回はほとんど予定立てずに行ってしまいましたが、よく考えてプランニングすると短い日程でもいろんな電車に乗れると思います。
「A列車で行こう」「はやとの風」「SL人吉」「肥薩おれんじ鉄道」「くま川鉄道」などはもう少し下調べをしていれば乗れたかな〜と後悔しました。
ツクシイバラですが…、
私も偶然に知ることができて本当にラッキーでした。
人吉行かれることがあればぜひこの時期に行ってくださいね。
> このバラが世界のバラの原種だったなんて知りませんでした。
そうでしょ〜!
> もっと知りたくなり、ググってみると、ツクシイバラは、
> 熊本県の絶滅危惧種に指定されていると書かれていました。
> 野生で、どんどん増えるのかと思いましたが、もしそれが
> 本当なら、こんな貴重なバラをどうにかして後世まで残して
> もらいたいですね。
そうなんです。宿の方も、研究者が来られて初めてそのことを知ったと仰ってました。今は保全活動をされていますから荒らされることはないのではないかと思います。
有名になってたくさんの人が押しかけたりしたら…と思うと少し心配ですが。皆さん力を合わせて守っておられるようにお見受けしました。後世まで残していただけると思います。
最近の九州はあちこちで災害がおきていて私も報道を聞くたび心が痛みます。
熊本城も想像以上に大変な状況でした。
今起きている北九州地方の被害もこれ以上ひどくならないよう、一刻も早く復旧できるよう私も祈っています。
coo
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