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長野県茅野市郊外にある御射鹿池(みしゃかいけ)、乙女滝、白駒池を見て回った。これらの三カ所とも小生にとって初めて行くところであったが、今回知人の勧めで訪れてみた。<br /><br />訪れる人も少なく、静寂そのものの御射鹿池は神秘性を湛えていて、大いに気に入った。今度は秋の紅葉の時期に来てみたいと思う。<br /><br />次に訪れた乙女滝はその名前に反して豪快なしぶきをあげ、5月後半とはいえ、まだまだ冷たさを感じた。<br /><br />白駒池は深い森に囲まれた池だが、周囲の森は世界でもまれな珍しい苔が自生し、正に目を見張るものであった。高度2000メートルもあるためか、まだまだあちこちに雪が残っている。<br /><br />いずれも素晴らしい景色を堪能でき、訪れた甲斐があったと思う。しかし、華やかな観光地ではなく、至って地味なところなので多くの方には興味を覚えるようなところではないかもしれない。<br /><br /><br /><br />

長野県茅野市の御射鹿池、乙女滝、白駒池を巡る

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2017/05/24 - 2017/05/25

37位(同エリア1160件中)

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Weiwojing

Weiwojingさん

長野県茅野市郊外にある御射鹿池(みしゃかいけ)、乙女滝、白駒池を見て回った。これらの三カ所とも小生にとって初めて行くところであったが、今回知人の勧めで訪れてみた。

訪れる人も少なく、静寂そのものの御射鹿池は神秘性を湛えていて、大いに気に入った。今度は秋の紅葉の時期に来てみたいと思う。

次に訪れた乙女滝はその名前に反して豪快なしぶきをあげ、5月後半とはいえ、まだまだ冷たさを感じた。

白駒池は深い森に囲まれた池だが、周囲の森は世界でもまれな珍しい苔が自生し、正に目を見張るものであった。高度2000メートルもあるためか、まだまだあちこちに雪が残っている。

いずれも素晴らしい景色を堪能でき、訪れた甲斐があったと思う。しかし、華やかな観光地ではなく、至って地味なところなので多くの方には興味を覚えるようなところではないかもしれない。



旅行の満足度
5.0
  • 先ず訪れたのは「御射鹿池」で、奥蓼科温泉郷の入口に位置する。実際はこの温泉に行った訳ではなく、この近くにある御射鹿池を訪れたのである。<br /><br />御射鹿池は名前からして神秘なたたずまいを感じさせられるが、その名前の由来は諏訪大社に伝わる神に捧げるために鹿を射るという神事ー御射山御狩神事ーにある。諏訪大明神が狩りをする場所として「神野」と呼ばれる神聖な場所であった。

    先ず訪れたのは「御射鹿池」で、奥蓼科温泉郷の入口に位置する。実際はこの温泉に行った訳ではなく、この近くにある御射鹿池を訪れたのである。

    御射鹿池は名前からして神秘なたたずまいを感じさせられるが、その名前の由来は諏訪大社に伝わる神に捧げるために鹿を射るという神事ー御射山御狩神事ーにある。諏訪大明神が狩りをする場所として「神野」と呼ばれる神聖な場所であった。

  • 御射鹿池はひっそりとしていて、観光客の姿は全くなかった。静かな雰囲気が漂い、池のほとりでしばらくとどまりながら、その心地よい風景を楽しんだ。<br /><br />この池は1933年(昭和8)にため池として作られた。流れ込む冷たい水を留め、温めることによって農業水として使用できるようになった。ここは酸性が強いために魚などの生き物は生息できない。<br /><br />周辺は八ケ岳中信高原国定公園に指定されていて、2010年(平成22)に「ため池100選」に選定された。

    御射鹿池はひっそりとしていて、観光客の姿は全くなかった。静かな雰囲気が漂い、池のほとりでしばらくとどまりながら、その心地よい風景を楽しんだ。

    この池は1933年(昭和8)にため池として作られた。流れ込む冷たい水を留め、温めることによって農業水として使用できるようになった。ここは酸性が強いために魚などの生き物は生息できない。

    周辺は八ケ岳中信高原国定公園に指定されていて、2010年(平成22)に「ため池100選」に選定された。

  • 池の周囲を歩き回りながら、木立が池の表に映る風景を見ていると、何かでこの風景を見たことがあるような気がした。<br /><br />確かに、この風景をどこかで見たことがある。しばし考えてみた。

    池の周囲を歩き回りながら、木立が池の表に映る風景を見ていると、何かでこの風景を見たことがあるような気がした。

    確かに、この風景をどこかで見たことがある。しばし考えてみた。

  • そういえば、これは東山魁夷が描いた「緑響く」という作品で見た光景であったことに気が付いた。<br /><br />彼が描いた作品は1972年(昭和47)の完成で、画面の右側に白馬が一頭描かれているものである。帰京して確認してみた。確かに彼の作品のモチーフになったところである。

    そういえば、これは東山魁夷が描いた「緑響く」という作品で見た光景であったことに気が付いた。

    彼が描いた作品は1972年(昭和47)の完成で、画面の右側に白馬が一頭描かれているものである。帰京して確認してみた。確かに彼の作品のモチーフになったところである。

  • これが東山魁夷の「森響く」である。彼はここ御射鹿池で作品を描いたのである。

    これが東山魁夷の「森響く」である。彼はここ御射鹿池で作品を描いたのである。

  • 次に訪れた横谷渓谷の「乙女滝」は、その名前とは反対に豪快なしぶきを上げて、近くにいると、水しぶきを浴びて、着ているものが水でびっしょりである。<br />

    次に訪れた横谷渓谷の「乙女滝」は、その名前とは反対に豪快なしぶきを上げて、近くにいると、水しぶきを浴びて、着ているものが水でびっしょりである。

  • この滝は人工の滝だそうだが、豪快なな水しぶきの音と周囲の緑と映えて、美しい。渓谷の下の方には別な滝もあり、見てみたいと思った。

    この滝は人工の滝だそうだが、豪快なな水しぶきの音と周囲の緑と映えて、美しい。渓谷の下の方には別な滝もあり、見てみたいと思った。

  • 滝のすぐそばに掲げられている説明板には「マイナスイオン指数20000」と出ている。大いにマイナスイオンを感じた。

    滝のすぐそばに掲げられている説明板には「マイナスイオン指数20000」と出ている。大いにマイナスイオンを感じた。

  • 乙女滝の近くには横谷温泉郷があり、ただ一軒の旅館がある。横谷温泉旅館という名前で、ここでしばらく休憩させていただいた。

    乙女滝の近くには横谷温泉郷があり、ただ一軒の旅館がある。横谷温泉旅館という名前で、ここでしばらく休憩させていただいた。

  • 旅館の庭には石で出来た様々なオブジェクトがある。

    旅館の庭には石で出来た様々なオブジェクトがある。

  • しばらく付近を散策した。5月も中旬になると、木々が新緑を湛え、美しい。この辺りは秋の紅葉の時期もよさそうである。

    しばらく付近を散策した。5月も中旬になると、木々が新緑を湛え、美しい。この辺りは秋の紅葉の時期もよさそうである。

  • 森の中に散策路があり、谷底の方へ行くことが出来るようになっている。滝もある。川のある方まで歩いてみたが、不安定な道だったので、適当なところで切り上げた。

    森の中に散策路があり、谷底の方へ行くことが出来るようになっている。滝もある。川のある方まで歩いてみたが、不安定な道だったので、適当なところで切り上げた。

  • 歩いていると、様々な花に出会った。これは「ナナカマド(七竈)」である。バラ科の落葉高木。赤く染まる紅葉や果実が美しいので、北海道や東北地方では街路樹として使われている。

    歩いていると、様々な花に出会った。これは「ナナカマド(七竈)」である。バラ科の落葉高木。赤く染まる紅葉や果実が美しいので、北海道や東北地方では街路樹として使われている。

  • 「コリンゴ」も咲いていた。バラ科のリンゴ属。正式名は「ズミ」と言うが、コナン、サナシ、ヒメカイドウ、ミツバカイドウなどの別名があり、もともとのズミというのは染料に使われていたことから、「染める」意味の「ズミ」がついた。

    「コリンゴ」も咲いていた。バラ科のリンゴ属。正式名は「ズミ」と言うが、コナン、サナシ、ヒメカイドウ、ミツバカイドウなどの別名があり、もともとのズミというのは染料に使われていたことから、「染める」意味の「ズミ」がついた。

  • コリンゴを大きく拡大してみると周囲の緑の葉に白い花を咲かせていて、正に鮮やかである。、

    コリンゴを大きく拡大してみると周囲の緑の葉に白い花を咲かせていて、正に鮮やかである。、

  • 「オサバグサ」は日本特有の植物で、機織りの筬(さお)に似ていることからこの名前が付けられた。また葉の形がシダに似ている。

    「オサバグサ」は日本特有の植物で、機織りの筬(さお)に似ていることからこの名前が付けられた。また葉の形がシダに似ている。

  • 「ミツバオウレン」は和名を「三葉黄連」と言い、オウレンに似て3小葉を持つことに由来する。根を煎じて胃薬や整腸剤として用いられる。

    「ミツバオウレン」は和名を「三葉黄連」と言い、オウレンに似て3小葉を持つことに由来する。根を煎じて胃薬や整腸剤として用いられる。

  • 「アキノキリンソウ」は「秋の麒麟草」と書き、黄色い花をたくさんつけ、薬草として用いられることがある。

    「アキノキリンソウ」は「秋の麒麟草」と書き、黄色い花をたくさんつけ、薬草として用いられることがある。

  • 「コイワカガミ」は「小岩鏡」と書き、「イワカガミ」と比べると花の大きさが小さいようである。

    「コイワカガミ」は「小岩鏡」と書き、「イワカガミ」と比べると花の大きさが小さいようである。

  • 「ハクサンシャクナゲ」は「白山石楠花」と書き、花は白色あるいは紅色を帯び、大型でよく目に付く。花びらの内側に淡い緑色の斑点があるのを特徴とする。

    「ハクサンシャクナゲ」は「白山石楠花」と書き、花は白色あるいは紅色を帯び、大型でよく目に付く。花びらの内側に淡い緑色の斑点があるのを特徴とする。

  • 「ヤマオダマキ」は「山苧環」と書き、苧環(おだまき)とは昔カラムシ(苧)やアサ(麻)の繊維を巻いた管のことである。距が伸びた花の様子が似ていたことから名付けられた。

    「ヤマオダマキ」は「山苧環」と書き、苧環(おだまき)とは昔カラムシ(苧)やアサ(麻)の繊維を巻いた管のことである。距が伸びた花の様子が似ていたことから名付けられた。

  • 「ギンリウソウ」は「銀龍草」と書き、別名「ユウレイタケ」という。薄暗い林の中で銀色に輝き、不思議な妖艶さを周囲に放っている。この白さは採取すると、別名にあるようにどんどん黒く変わってしまう。腐生植物として最モよく知られている。

    「ギンリウソウ」は「銀龍草」と書き、別名「ユウレイタケ」という。薄暗い林の中で銀色に輝き、不思議な妖艶さを周囲に放っている。この白さは採取すると、別名にあるようにどんどん黒く変わってしまう。腐生植物として最モよく知られている。

  • 最後にもう一カ所訪ねた。「白駒池」で、標高2000メートルの高地にあり、かなり寒かった。この辺りは「白駒の森」と言われ、まるで原生林の森のようであった。<br /><br />駐車場で車を降り、このような森の中を15分位歩いて白駒池へ向かった。

    最後にもう一カ所訪ねた。「白駒池」で、標高2000メートルの高地にあり、かなり寒かった。この辺りは「白駒の森」と言われ、まるで原生林の森のようであった。

    駐車場で車を降り、このような森の中を15分位歩いて白駒池へ向かった。

  • 森の中に白駒の森の説明板がある。

    森の中に白駒の森の説明板がある。

  • 5月も中旬だと言うのに、あちこちに雪がまだ残っているのには驚いた。道路も雪が固まっていているところがあって、滑りやすく、歩いている人が何人も足を滑らしていた。

    5月も中旬だと言うのに、あちこちに雪がまだ残っているのには驚いた。道路も雪が固まっていているところがあって、滑りやすく、歩いている人が何人も足を滑らしていた。

  • 白駒池のほとりに建つ「白駒荘」にたどり着いた。幻想的な風景が広がっていた。

    白駒池のほとりに建つ「白駒荘」にたどり着いた。幻想的な風景が広がっていた。

  • 玄関脇には鈴が下げられている。これは何のためにあるのか。

    玄関脇には鈴が下げられている。これは何のためにあるのか。

  • 池側に面した白駒荘は全面ガラス張りで、室内から池がよく見えるようになっている。<br />、

    池側に面した白駒荘は全面ガラス張りで、室内から池がよく見えるようになっている。

  • 白駒荘の前に広がる白駒池は静かな湖面にかすかな光が反射して、神秘性をのぞかせている。

    白駒荘の前に広がる白駒池は静かな湖面にかすかな光が反射して、神秘性をのぞかせている。

  • 池の表にボートが浮かんでいる。ボートで池に漕ぎ出したいと思う程であった。

    池の表にボートが浮かんでいる。ボートで池に漕ぎ出したいと思う程であった。

  • 周辺の苔の森を歩いてみた。この森には485種の苔が自生しているそうだ。

    周辺の苔の森を歩いてみた。この森には485種の苔が自生しているそうだ。

  • そのうちの1種、「コメツガ」という苔の説明があった。

    そのうちの1種、「コメツガ」という苔の説明があった。

  • 苔の表面に芽を出した植物が見える。

    苔の表面に芽を出した植物が見える。

  • 霧に包まれた森の中には巨木と言えるような樹木がたくさん茂っている。

    霧に包まれた森の中には巨木と言えるような樹木がたくさん茂っている。

  • 森の中を歩いていると、方向感覚がなくなり、どこを歩いているか分からなくなってくる。

    森の中を歩いていると、方向感覚がなくなり、どこを歩いているか分からなくなってくる。

  • 木の根元には苔だけでなくシダ類も自生している。

    木の根元には苔だけでなくシダ類も自生している。

  • 夕方になると、空が茜色に変わり、いつまでも見ていた。

    夕方になると、空が茜色に変わり、いつまでも見ていた。

  • 朝方はまた違った美しさを見せ、太陽が昇る風景は正に幻想的であった。

    朝方はまた違った美しさを見せ、太陽が昇る風景は正に幻想的であった。

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この旅行記へのコメント (4)

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  • hiro-miさん 2017/09/02 06:38:32
    こんにちは!
    長野はよく行くのですがとても良い場所ですね。
    参考にさせてください(^O^)
    また、お写真が素晴らしく見とれてしまいました。
    これからも楽しみにしています!

    Weiwojing

    Weiwojingさん からの返信 2017/09/03 08:08:24
    RE: こんにちは!

    コメントをありがとうございます。

    私も長野はよく行きますが、写真を撮るのによい機会はなかなかないですね。これからもよい写真を撮りたいと思いますので、ご覧いただければうれしいです。

    今後ともよろしくお願いします。

    ありがとうございました。

    Tamegai
  • 豆板醤さん 2017/07/04 12:12:37
    初めまして
    どんなカメラで写真撮ってるんでしょうか?
    どれもこれも素敵な写真ばかりです!
    ただ、うっとり眺めるだけで癒されます。

    Weiwojing

    Weiwojingさん からの返信 2017/07/12 21:26:19
    RE: 初めまして
    豆板醤さん

    初めまして。この度は書き込みをいただき、ありがとうございます。私の旅行記に関心をもっていただいて、うれしいです。

    私は専門家ではありませんので、ごく普通のカメラを2台所有しているだけで、コンパクトカメラと1眼レフカメラを使い分けているだけです。前者は Sony、後者は Panasonic のLumixという種類のものです。

    旅行記などにアップする際は、写真画像のプログラムを使い、修正やトリミングをしているだけです。

    豆板醤さんの旅行記をいくつか見させていただきました。べトナムのようなまだ行ったことのない国には興味を覚えました。これからも見させていただきたいと思います。

    ありがとうございました。

    Tamegai

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