同志社大学vs慶応義塾大学　ラグビー定期戦

2017/05/04 - 2017/05/04

1912年（明治45年）に始まった同志社：慶応のラグビー定期戦は2017年　第100回目を迎える事になった。

久しぶりにせっかくの100回記念マッチなので東京迄観戦に出かける事になった。それに独逸中心の中欧への単独勝手気儘な物見遊山も2015年5月（79歳）で終止符を打ったが、地方都市にくすぶっていても耄碌する恐れがある為、「大江戸の空気を時にはかがないと」とゆうわけで日帰りで出かける事とあいなった。

新幹線なら一時間強で東京迄いけるが、急ぐ旅でもないし、他に目的があるわけでもないので往復バス利用とした。新幹線なら１萬円余かかるが、バスならネットで予約すれば4370円で行けるので年金生活者の懐と相談してバスをチョイス。

エリア 青山(東京)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 高速・路線バス
• 旅行の手配内容: 個別手配

第100回記念ポスター　おそらく古式ゆかしい大昔の写真を利用したのであろう。
（パンフレットから転載）

歴史のある人気の両大学とあって、多くの卒業生達が訪れ、メインスタンド中央席は満席、ほぼ80％のメインスタンド席が埋まっていた。

記念パンフレット　￥1000　70頁もある立派な冊子である。

当日の入場料は無料であった。

両大学のメンバーがそろって記念セレモニー、そして先頃まだまだ日本ラグビー界での活動が期待されたが、残念ながら病魔に襲われ、鬼籍の人となってしまった　故平尾誠二氏（同志社1985卒）の冥福を祈って選手　役員はもとよりスタンドの観客をも全員で黙祷をささげた。

同志社のメンバー

この記事、どうしても同志社目線になってしまうのはご容赦願いたし。小生同志社1959年卒。

試合に先立ち慶応塾歌と同志社カレッジソングをみんなで歌った。

当日のスケジュールと結果

Kick Off

11：00　慶応幼稚舎：同志社小学校　定期戦　K 30:15　D　(15分ｘ２）
11：50　慶レジェンドOB：同レジェンドOB　　K 0:5 D (15分ｘ１）
12：10　慶over40 OB: 同over40 OB K 5:7 D (15分ｘ１）
12：25　慶under40 OB: 同under40 OB K 19:12 D (15分ｘ１）

小学校の試合は　低学年と高学年とに分かれ　フィールドを狭くしてプレイ。
これは高学年の試合だがこの10番スタンドオフの子はなかなかのプレイヤーで観客席から賞賛の声が上がった。

こんな素晴らしいフィールドでプレイする事は彼らにとって素敵な思い出になる事だろう。確か平尾さんは全国の校庭を芝生にしようとの運動をされていたと記憶している。気候や芝の手入れの問題もあるであろうが、全国の小中学校のグランドが芝になったらラグビーに限らず生徒達が思い切って飛び回れるのにと思う。

これに続き　OB達の試合、70歳以上は黄、60歳代は赤のパンツ、60歳以下は現役とと同じ白。

往年のプレイヤーもボールを持って走り出しても思うように走れず、又それを追いかける人もなかなか追いつかず、観客席は大笑い。これも定期戦ならではの雰囲気。

慶応OBの一人がラックの中で倒れ、担架で退場。OB達は今夜はさぞかし節々が痛むであろう。でも久しぶりの爽快な汗をかいたのでは！！

走り切って見事なトライ！！　観客席からも盛大な拍手。

大学卒業後　まだ新幹線が無かった頃（新幹線開通は1964年　東京オリンピックの年）　1960～65年　同志社が戦後第一期の強い時代、年末年始に早稲田　明治　慶応との定期戦が　秩父宮であり、東海道線で必ず観戦に訪れた。その頃は　お節料理に熱燗を魔法瓶に入れ、スタンドでご一杯やってのんびり観戦していた人達もいた。又　後にニュージーランドで活躍したり、大阪体育大のラグビー部監督をされた坂田好弘さん（1965卒：関西協会会長）が坊主頭で新人のウイングで出場、近くにいた観客の一人が「あの男は将来オール・ジャパンのウイングに必ずなる」と言っていたのが強く記憶に残っている。

当時活躍していた中得さん（1962卒）　宮地さん（1963卒）もOB戦でプレイ、又第二期黄金時代の有力メンバーの林さん（1982卒）　二見さん（1983卒）大八木さん土田さん　東田さん（いずれも1985卒）達の懐かしいメンバーも楽しそうにプレイ
。それにしてもこのOB戦で林さんの強力なハンドオフには驚いた。

しかし、みんな年を重ね　頭の方は薄くなったり、白くなったり、これも自然の摂理　往年の麒麟も駄馬となっても仕方がないか？？　

1981年　初めて「静岡ラグビーフェスティバル」に同志社が東京三洋と招かれ試合が行われた。林敏之キャプテンの時で、スコアは記憶していないが確か僅差で負け、その時名前を失念したが一人の選手がケガをし、当時当地の同志社クラブの役員をしていたので、相撲部のマネージャーOBで高校の同期の親友と共に病院へ運び、様子を見る為一日入院、二見さんと早川さんが付き添って静岡に一泊していった事があった。その時拙宅を訪れたおり、カミサンは二見　早川のお二人がなんて素敵な人達なんだろうと感激（当時はイケメンなんて言葉はなかったはず）それでラグビーファンになって、それから共に　毎年国立競技場へ通った。いつだったか準決勝に　早稲田　慶応　明治　同志社の人気4大学がそろって　国立競技場が満員となったのも懐かしい思い出である。

現役試合は13：05　キックオフ　　昔はラインアウトでこんなリフトはなかった。
ラグビーのルールは毎年の様に変わるらしい。

前半は早々2分　慶応のトライから始まり、その後交互にトライをして　26：26　で前半を終了

フォワードが押し込んでトライ。FWの力の見せ所。

サイドが代わって、後半の中盤になると同志社のバックスにボールがまわるようになり、12分　24分　26分　38分　連続してトライを重ね同志社の勝利でノーサイド。

選手の顔と名前が分からないし、カメラを覗いていると背番号も分からないので誰から誰にボールがわわり、誰がトライしたか、スポーツ新聞並みの説明にはならないのが残念。

慶応のディフェンスを振り切り、ゴールへ疾走。

タックルを交わしてゴールラインへ

トライ！！

慶応のディフェンスをハンドオフ

本日のスコア同志社　55　：　慶応　40

これで対戦成績は　慶応　55勝　同志社　41勝　4引分け　

5月21日には名古屋の瑞穂ラグビー場で　早稲田との定期戦　校友会愛知支部から東海4県の支部に一緒に応援しようとの誘いが静岡支部にもあり、都合がつけば仲間と行く予定。又静岡ラグビーフェスティバルが5月14日　明治：東海の招待試合があるのでこれも楽しみにしている。