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高知城の後編、主に本丸(天守・懐徳館)の様子。<br />城内随所に数々の遺構が揃う高知城。国指定の重要文化財は15に及ぶ。<br />①天守 ②本丸御殿(懐徳館) ③納戸蔵 ④黒鉄門 ⑤西多聞 ⑥東多聞 <br />⑦詰門 ⑧廊下門 ⑨追手門 ⑩天守東南矢狭間塀 ⑪天守西北矢狭間塀 <br />⑫黒鉄門西北矢狭間塀 ⑬黒鉄門東南矢狭間塀 <br />⑭追手門西南矢狭間塀 ⑮追手門東北屋狭間塀<br />いちいち、重要文化財の肩書を意識して、城内を回ったわけではないが、<br />思えば、高知城内で目にした建造物の総てが遺構だった気がする。<br />三の丸の水路遺構の一部復元箇所以外、再建された物が見当たらなかった。<br />今まで訪れた城では例がない。<br />今回、実際に訪れてみての満足度は、訪れる前の期待値を遥かに超えた。<br />全国の名城の中で 高知城は過小評価されている気がする。<br />もっと注目・好評価されていいのにね。

【山内家の足跡④】 高知城(本丸及び周辺部)

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2017/04/05 - 2017/04/05

863位(同エリア1916件中)

旅行記グループ 2017.04 初訪問!高知県

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LP1989

LP1989さん

高知城の後編、主に本丸(天守・懐徳館)の様子。
城内随所に数々の遺構が揃う高知城。国指定の重要文化財は15に及ぶ。
①天守 ②本丸御殿(懐徳館) ③納戸蔵 ④黒鉄門 ⑤西多聞 ⑥東多聞 
⑦詰門 ⑧廊下門 ⑨追手門 ⑩天守東南矢狭間塀 ⑪天守西北矢狭間塀 
⑫黒鉄門西北矢狭間塀 ⑬黒鉄門東南矢狭間塀 
⑭追手門西南矢狭間塀 ⑮追手門東北屋狭間塀
いちいち、重要文化財の肩書を意識して、城内を回ったわけではないが、
思えば、高知城内で目にした建造物の総てが遺構だった気がする。
三の丸の水路遺構の一部復元箇所以外、再建された物が見当たらなかった。
今まで訪れた城では例がない。
今回、実際に訪れてみての満足度は、訪れる前の期待値を遥かに超えた。
全国の名城の中で 高知城は過小評価されている気がする。
もっと注目・好評価されていいのにね。

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  • 【重要文化財:詰門(外観)】<br />一見、普通の門だが、1階と2階の通路が垂直になっている珍しい構造。<br />前後に通じる1階は、外部と内部を仕切る城門<br />左右に通じる2階は、本丸(左側)と二の丸(右側)を結ぶ通路。<br /><br />

    【重要文化財:詰門(外観)】
    一見、普通の門だが、1階と2階の通路が垂直になっている珍しい構造。
    前後に通じる1階は、外部と内部を仕切る城門
    左右に通じる2階は、本丸(左側)と二の丸(右側)を結ぶ通路。

  • 【重要文化財:詰門(1階部分)】<br />1階の門は、手前の入口と向こう側の出口を<br />筋違いにしていることが売り。<br />勿論、攻め寄せた敵を容易に通過させないための仕掛けだ。<br />でも、扉が閉まっているから、<br />筋違いになっている様子を 己の眼で捉えられない。

    【重要文化財:詰門(1階部分)】
    1階の門は、手前の入口と向こう側の出口を
    筋違いにしていることが売り。
    勿論、攻め寄せた敵を容易に通過させないための仕掛けだ。
    でも、扉が閉まっているから、
    筋違いになっている様子を 己の眼で捉えられない。

  • 詰門の前から見る天守。ここから天守目掛けて、突進するとすれば・・・

    詰門の前から見る天守。ここから天守目掛けて、突進するとすれば・・・

  • 城内(天守)から、こんな具合で見下ろされることになる。

    城内(天守)から、こんな具合で見下ろされることになる。

  • 天守の真下から見上げると 石落とし&忍返しが待ち構える。<br />これらは、後年 再生されたものではなく、<br />天守の一部として現存している。<br />ここから天守の足元を回りこんでも、本丸に行けるのだが、<br />今回は、他の城とは違う高知城独特の<br />本丸へのアプローチを味わうことにする。

    天守の真下から見上げると 石落とし&忍返しが待ち構える。
    これらは、後年 再生されたものではなく、
    天守の一部として現存している。
    ここから天守の足元を回りこんでも、本丸に行けるのだが、
    今回は、他の城とは違う高知城独特の
    本丸へのアプローチを味わうことにする。

  • ・・・ということで、本丸を目指して、二の丸に回り込む。<br />詰問の手前を右に上がっていく。

    ・・・ということで、本丸を目指して、二の丸に回り込む。
    詰問の手前を右に上がっていく。

  • 二の丸に上がる。橋廊下の出入口が こちらを向いている。<br />詰門2階の北端部だ。<br />本丸に行くには、ここから橋廊下に入って、通り抜ける。<br />3年前に訪れた熊本城の地下道(=闇通路)の<br />本丸アプローチが斬新だったが、<br />今回の高知城の橋廊下を通り抜けるスタイルも 初めて味わう展開。

    二の丸に上がる。橋廊下の出入口が こちらを向いている。
    詰門2階の北端部だ。
    本丸に行くには、ここから橋廊下に入って、通り抜ける。
    3年前に訪れた熊本城の地下道(=闇通路)の
    本丸アプローチが斬新だったが、
    今回の高知城の橋廊下を通り抜けるスタイルも 初めて味わう展開。

  • 【重要文化財:詰門(二階の通路部分)】<br />橋廊下を通って、本丸に向かう。 <br />通路の右側に並ぶ襖の奥が家老たちの控室(溜間)<br />前に進むほど 天守に近づくので、<br />先に進むほど 右手の溜間の主の身分が高くなる。<br />現地表記に即せば、平侍溜間 → 中老溜間 → 家老溜間 (→ 本丸)

    【重要文化財:詰門(二階の通路部分)】
    橋廊下を通って、本丸に向かう。
    通路の右側に並ぶ襖の奥が家老たちの控室(溜間)
    前に進むほど 天守に近づくので、
    先に進むほど 右手の溜間の主の身分が高くなる。
    現地表記に即せば、平侍溜間 → 中老溜間 → 家老溜間 (→ 本丸)

  • 平侍溜間の脇に居た鯱。

    平侍溜間の脇に居た鯱。

  • 【重要文化財:天守&懐徳館(本丸御殿)】<br />橋廊下を通り抜けた先の本丸で 天守&本丸御殿が待ち受ける。<br />天守の南と西にL字型で近接する本丸御殿も<br />江戸時代から生き延びる遺構。<br />そして、現存12天守の中で本丸御殿が残るのは、ここ高知城だけ。<br />

    【重要文化財:天守&懐徳館(本丸御殿)】
    橋廊下を通り抜けた先の本丸で 天守&本丸御殿が待ち受ける。
    天守の南と西にL字型で近接する本丸御殿も
    江戸時代から生き延びる遺構。
    そして、現存12天守の中で本丸御殿が残るのは、ここ高知城だけ。

  • 【重要文化財:西多聞】<br />本丸に抜け出た右に姿を現す西多聞。 <br />規模・外観からして、武具庫、備蓄庫のように見えるが、<br />この西多聞は 専ら 本丸西側の防備を固める櫓。<br />

    【重要文化財:西多聞】
    本丸に抜け出た右に姿を現す西多聞。
    規模・外観からして、武具庫、備蓄庫のように見えるが、
    この西多聞は 専ら 本丸西側の防備を固める櫓。

  • 【重要文化財:詰門 & 廊下門 & 西多聞 & 黒鉄門西北矢狭間塀】<br />本丸(西多聞付近)を下から見上げる。 <br />左から、詰門、廊下門(西端)、西多聞、黒鉄門矢狭間塀(西端)。

    【重要文化財:詰門 & 廊下門 & 西多聞 & 黒鉄門西北矢狭間塀】
    本丸(西多聞付近)を下から見上げる。 
    左から、詰門、廊下門(西端)、西多聞、黒鉄門矢狭間塀(西端)。

  • 【重要文化財:黒鉄門】 <br />南側からの本丸進入路の防御を固めるため、1730年から生き残る門。<br />重要な防御ポイントなので、<br />二階に 武者が潜むスペースや石落としを備える。<br /><br />黒鉄門を外に抜けた先は・・・<br />

    【重要文化財:黒鉄門】 
    南側からの本丸進入路の防御を固めるため、1730年から生き残る門。
    重要な防御ポイントなので、
    二階に 武者が潜むスペースや石落としを備える。

    黒鉄門を外に抜けた先は・・・

  • 【重要文化財:黒鉄門東南矢狭間塀】<br />天守の真下を時計回りに進むと ここに辿り着く。<br />黒鉄門への登城路を敵に易々と通過させないように 矢狭間塀が整う。<br />この矢狭間塀もまた 長年 生き抜いた遺構。 <br />後々で観光用に作ったものではない。

    【重要文化財:黒鉄門東南矢狭間塀】
    天守の真下を時計回りに進むと ここに辿り着く。
    黒鉄門への登城路を敵に易々と通過させないように 矢狭間塀が整う。
    この矢狭間塀もまた 長年 生き抜いた遺構。
    後々で観光用に作ったものではない。

  • 【重要文化財:黒鉄門 & 黒鉄門西北矢狭間塀】<br />下から見上げる黒鉄門と その左に構える矢狭間塀。<br /><br />ここを本丸から見ると・・・

    【重要文化財:黒鉄門 & 黒鉄門西北矢狭間塀】
    下から見上げる黒鉄門と その左に構える矢狭間塀。

    ここを本丸から見ると・・・

  • 【重要文化財:西北矢狭間塀】<br />左に丸い狭間と 右に縦長の長方形の狭間。両者の間に石落としがある。<br /><br />もう一度、下から見上げると・・・

    【重要文化財:西北矢狭間塀】
    左に丸い狭間と 右に縦長の長方形の狭間。両者の間に石落としがある。

    もう一度、下から見上げると・・・

  • 【重要文化財:西北矢狭間塀】<br />狭間に挟まれた石落としが出っ張っている。<br />石落としの真下には、ここにも高知城仕様の排水設備、石樋。<br />雨水が本丸に溜まらないように ここから排水。

    【重要文化財:西北矢狭間塀】
    狭間に挟まれた石落としが出っ張っている。
    石落としの真下には、ここにも高知城仕様の排水設備、石樋。
    雨水が本丸に溜まらないように ここから排水。

  • 本丸周りは、原則、矢狭間塀で囲われているのだが、<br />懐徳館(本丸御殿)脇の東南部は、特に防御に重きを置いたと思われる。<br />狭間程度の狭小視界では不十分とばかり、<br />横長の長方形の「物見窓」を設けている。

    本丸周りは、原則、矢狭間塀で囲われているのだが、
    懐徳館(本丸御殿)脇の東南部は、特に防御に重きを置いたと思われる。
    狭間程度の狭小視界では不十分とばかり、
    横長の長方形の「物見窓」を設けている。

  • そろそろ天守へ入場。<br />高知城の本丸御殿は天守に接続されているので、両者の入場口が同一。<br />加えて、東多聞、廊下門にも接続されているので、一緒に見学できる。<br />利用料は、全てのゾーン ひっくるめて 440円(18歳以上) 安いね~。 <br />(※ 18歳未満 身体障害者、高齢者等は <br />  窓口で証明書等を提示すれば無料。)<br />私は 前日買い入れた「MY遊バス」一日券を提示して、<br />団体料金(330円)で入場。

    そろそろ天守へ入場。
    高知城の本丸御殿は天守に接続されているので、両者の入場口が同一。
    加えて、東多聞、廊下門にも接続されているので、一緒に見学できる。
    利用料は、全てのゾーン ひっくるめて 440円(18歳以上) 安いね~。
    (※ 18歳未満 身体障害者、高齢者等は
      窓口で証明書等を提示すれば無料。)
    私は 前日買い入れた「MY遊バス」一日券を提示して、
    団体料金(330円)で入場。

  • (本丸御殿の見学コースの最終地点が 天守に結ばれている。)

    (本丸御殿の見学コースの最終地点が 天守に結ばれている。)

  • (加えて、天守は、東多聞 及び その先の廊下門に接続されている。)

    (加えて、天守は、東多聞 及び その先の廊下門に接続されている。)

  • 中に入る。順路上 本丸御殿から見学。入った所に「懐徳館」の扁額。<br />

    中に入る。順路上 本丸御殿から見学。入った所に「懐徳館」の扁額。

  • 南西に迫り出した所に向かう。

    南西に迫り出した所に向かう。

  • 【重要文化財:納戸蔵(外観)】<br />本丸御殿(懐徳館)の南西部にくっついているので、<br />予め、調べないと 本丸御殿の一角だと思ってしまう。<br />実際に内覧したら、このスペースは、部屋ではなく、<br />展示物が主役となっており、<br />本丸御殿の各ゾーンとは趣が違っていた。<br />元々は 藩の書類を収蔵するスペース。<br /><br />

    【重要文化財:納戸蔵(外観)】
    本丸御殿(懐徳館)の南西部にくっついているので、
    予め、調べないと 本丸御殿の一角だと思ってしまう。
    実際に内覧したら、このスペースは、部屋ではなく、
    展示物が主役となっており、
    本丸御殿の各ゾーンとは趣が違っていた。
    元々は 藩の書類を収蔵するスペース。

  • 【重要文化財:納戸蔵(内部①)】<br />左:身分の高い者用の駕篭(かご)  右:山内家の三つ柏の家紋。<br />岩崎弥太郎が 山内家の三つ柏の家紋と<br />(大 中 小 三枚の菱形を重ねた)岩崎家の家紋を統合させて、<br />三菱のロゴにしたと紹介されている。 <br />言われてみれば 確かに似ている。(この機会に気付いた。)<br />

    【重要文化財:納戸蔵(内部①)】
    左:身分の高い者用の駕篭(かご)  右:山内家の三つ柏の家紋。
    岩崎弥太郎が 山内家の三つ柏の家紋と
    (大 中 小 三枚の菱形を重ねた)岩崎家の家紋を統合させて、
    三菱のロゴにしたと紹介されている。 
    言われてみれば 確かに似ている。(この機会に気付いた。)

  • 【重要文化財:納戸蔵(内部②)】<br />別のゾーンでは、数々の欄間を展示。<br />本丸御殿は 大小の数々の畳部屋が集積するので、<br />その分、間仕切りも多い。<br />その間仕切りは 単に部屋同士を物理的に区分するだけではなく、<br />部屋の主の身分差も表すから、上部を飾る欄間の存在は貴重なのだろう。<br />欄間にバリエーションを設けるのも頷ける。<br />

    【重要文化財:納戸蔵(内部②)】
    別のゾーンでは、数々の欄間を展示。
    本丸御殿は 大小の数々の畳部屋が集積するので、
    その分、間仕切りも多い。
    その間仕切りは 単に部屋同士を物理的に区分するだけではなく、
    部屋の主の身分差も表すから、上部を飾る欄間の存在は貴重なのだろう。
    欄間にバリエーションを設けるのも頷ける。

  • 例えば、「うちわけ波の欄間(波の透彫欄間)」は、<br />三ノ間(手前)と二ノ間(奥)の間で黒潮の波をシンプルに表している。<br /><br />二ノ間を左に入った所が一段高いので、その先が藩主座所と判る。

    例えば、「うちわけ波の欄間(波の透彫欄間)」は、
    三ノ間(手前)と二ノ間(奥)の間で黒潮の波をシンプルに表している。

    二ノ間を左に入った所が一段高いので、その先が藩主座所と判る。

  • 絨毯敷きの通路を挟んだ反対側の襖の奥には、<br />茶を立てるための「御茶所」がある。

    絨毯敷きの通路を挟んだ反対側の襖の奥には、
    茶を立てるための「御茶所」がある。

  • 欄間も一役買う部屋の区分けについては、<br />書院造の解説が簡潔で解りやすい。<br />右側の配置図が円滑な理解を後押しする。

    欄間も一役買う部屋の区分けについては、
    書院造の解説が簡潔で解りやすい。
    右側の配置図が円滑な理解を後押しする。

  • 奥で一段高くなっている「上段の間」を正面から見据える。<br />ここが藩主の座所であり、本丸御殿の目玉的存在。<br />一段上がった左面(藩主から見た右)の襖の奥が、有名な「武者隠し」。<br />そして、正面奥の右側(藩主から見た背面)には、意味あり気な掛け軸。

    奥で一段高くなっている「上段の間」を正面から見据える。
    ここが藩主の座所であり、本丸御殿の目玉的存在。
    一段上がった左面(藩主から見た右)の襖の奥が、有名な「武者隠し」。
    そして、正面奥の右側(藩主から見た背面)には、意味あり気な掛け軸。

  • 武者隠しは、厳密には「帳台構え」と呼ぶそうだ。<br />本来、「帳台 = 貴族などの屋敷の寝間・居室」 であり、<br />帳台を壮麗に装飾する様子から、「帳台構え」とされたのだが、<br />江戸時代からは、内部に藩主護衛に当たる武士が潜んでいたため、<br />「武者隠し」とも呼ばれるようになった。 こちらの方が しっくり来る。<br />高知城・懐徳館を象徴する単語といっても過言ではないのでね。

    武者隠しは、厳密には「帳台構え」と呼ぶそうだ。
    本来、「帳台 = 貴族などの屋敷の寝間・居室」 であり、
    帳台を壮麗に装飾する様子から、「帳台構え」とされたのだが、
    江戸時代からは、内部に藩主護衛に当たる武士が潜んでいたため、
    「武者隠し」とも呼ばれるようになった。 こちらの方が しっくり来る。
    高知城・懐徳館を象徴する単語といっても過言ではないのでね。

  • 武者隠の内部は 4帖大の納戸。 <br />もっと窮屈なスペースを想像していたが、<br />有事に備えて 控えるには十分のサイズかな。<br />

    武者隠の内部は 4帖大の納戸。
    もっと窮屈なスペースを想像していたが、
    有事に備えて 控えるには十分のサイズかな。

  • 奥の掛け軸は、「ああ、掛け軸ね。ハイハイ」 と<br />軽く流しそうになったが・・・

    奥の掛け軸は、「ああ、掛け軸ね。ハイハイ」 と
    軽く流しそうになったが・・・

  • 掛け軸に記された文言(但し、複製)は、<br />15代藩主の山内豊信(容堂)による「夕暮曲」という名の詩だった。<br />酒と詩を愛したという容堂は、山内神社の像では、酒を愛する姿が表れ、<br />ここ懐徳館の上段ノ間では、詩を愛する姿が表れている。

    掛け軸に記された文言(但し、複製)は、
    15代藩主の山内豊信(容堂)による「夕暮曲」という名の詩だった。
    酒と詩を愛したという容堂は、山内神社の像では、酒を愛する姿が表れ、
    ここ懐徳館の上段ノ間では、詩を愛する姿が表れている。

  • 本丸御殿の最終見学ゾーンは 雪隠の間。<br />(戸の中は公開されていない。)<br />簡単に言えば 藩主専用トイレ。<br />藩主以外は、本丸御殿内で用を足すことが出来なかった。<br /><br />(この先、天守へ)

    本丸御殿の最終見学ゾーンは 雪隠の間。
    (戸の中は公開されていない。)
    簡単に言えば 藩主専用トイレ。
    藩主以外は、本丸御殿内で用を足すことが出来なかった。

    (この先、天守へ)

  • 高知城天守の独特・自慢の姿。 千鳥破風の上に唐破風が重なる。<br />この東面(及び西面)で見られる様子。

    高知城天守の独特・自慢の姿。 千鳥破風の上に唐破風が重なる。
    この東面(及び西面)で見られる様子。

  • その千鳥破風の内部、破風の間。二つの長方形の開口部がその証し。<br />この破風の間、物見や鉄砲狭間の用に供され、<br />攻撃のための小陣地として、東 西 南の各面に設けられた。<br />北面の破風の間だけは、隠し部屋だったそうだ。

    その千鳥破風の内部、破風の間。二つの長方形の開口部がその証し。
    この破風の間、物見や鉄砲狭間の用に供され、
    攻撃のための小陣地として、東 西 南の各面に設けられた。
    北面の破風の間だけは、隠し部屋だったそうだ。

  • 上部の屋根は、千鳥破風の外観の通りの三角形。

    上部の屋根は、千鳥破風の外観の通りの三角形。

  • 天守に隆盛時の姿を再現した模型がある。<br />二の丸、三の丸を埋め尽くす御殿、<br />三の丸周囲に張り巡らされた狭間塀、<br />二の丸の北西方向を固める三階建ての乾ノ櫓・・・が目に付く。

    天守に隆盛時の姿を再現した模型がある。
    二の丸、三の丸を埋め尽くす御殿、
    三の丸周囲に張り巡らされた狭間塀、
    二の丸の北西方向を固める三階建ての乾ノ櫓・・・が目に付く。

  • 太い柱や味のある床板は、現存天守ならではの姿。

    太い柱や味のある床板は、現存天守ならではの姿。

  • これも現存天守の宿命。急角度の階段を上り下りする。

    これも現存天守の宿命。急角度の階段を上り下りする。

  • 何箇所あったか、いちいち数えなかったけど 急階段の連続。

    何箇所あったか、いちいち数えなかったけど 急階段の連続。

  • ついでに 最上部の急階段を 下り目線で捉える。

    ついでに 最上部の急階段を 下り目線で捉える。

  • 急角度の階段を幾つも上って、到達した最上階スペース。<br />廻縁の出入口脇の禁止事項に関する注意書きなんだけど<br />落書き、喫煙、飲酒に加えて、「昼寝」って・・・<br /><br />それはさておき・・・高知城の売りは、回廊部の黒漆塗りの高欄。

    急角度の階段を幾つも上って、到達した最上階スペース。
    廻縁の出入口脇の禁止事項に関する注意書きなんだけど
    落書き、喫煙、飲酒に加えて、「昼寝」って・・・

    それはさておき・・・高知城の売りは、回廊部の黒漆塗りの高欄。

  • 天守の廻縁の黒漆塗りの高欄は、観光用に後付けされたものではない。<br />山内一豊が創建した当時から、きちんと家康の許可を得て、設けられた。<br />天守自体が、1727年の享保大火で焼失してしまったが、<br />再建後も、創建時同様の高欄が取り付けられた。<br />見た目の美しい黒漆の高欄は、権威を象徴する効果もある。<br />但し、紫外線に弱いため、美観を維持するためには <br />こまめなメンテナンスが必要。

    天守の廻縁の黒漆塗りの高欄は、観光用に後付けされたものではない。
    山内一豊が創建した当時から、きちんと家康の許可を得て、設けられた。
    天守自体が、1727年の享保大火で焼失してしまったが、
    再建後も、創建時同様の高欄が取り付けられた。
    見た目の美しい黒漆の高欄は、権威を象徴する効果もある。
    但し、紫外線に弱いため、美観を維持するためには
    こまめなメンテナンスが必要。

  • 天守から各方向を見下ろす。 先ずは、南東方向。<br />近場には ちょうど24時間前に居た高知城歴史博物館。<br />向こうには、昨日の午後 訪れた五台山と そこに立つNHKの鉄塔。

    天守から各方向を見下ろす。 先ずは、南東方向。
    近場には ちょうど24時間前に居た高知城歴史博物館。
    向こうには、昨日の午後 訪れた五台山と そこに立つNHKの鉄塔。

  • 東方向 真下に板垣退助像、追手門。

    東方向 真下に板垣退助像、追手門。

  • 北東側 三の丸を見下ろす。<br />往年は、御殿が並んでいたが、現在は広場、この時期なら花見スポット。<br />何を隠そう・・・高知県の桜の標準木は、ここ三の丸の染井吉野。<br />今年の開花日は、3月29日(前年比:3日遅れ)<br />高知城公式サイトによれば、この日(4月5日)は、四分咲きとのこと。

    北東側 三の丸を見下ろす。
    往年は、御殿が並んでいたが、現在は広場、この時期なら花見スポット。
    何を隠そう・・・高知県の桜の標準木は、ここ三の丸の染井吉野。
    今年の開花日は、3月29日(前年比:3日遅れ)
    高知城公式サイトによれば、この日(4月5日)は、四分咲きとのこと。

  • 天守からの北側 <br />真下(左側)の二の丸は、つい先程見た再現模型では、<br />藩主の二の丸御殿や櫓群で埋まっていたが、今は更地。<br /><br />

    天守からの北側 
    真下(左側)の二の丸は、つい先程見た再現模型では、
    藩主の二の丸御殿や櫓群で埋まっていたが、今は更地。

  • 【重要文化財:西多聞、廊下門、東多聞】<br />西方向(・・・とはいっても、ほとんど本丸を見下ろしている。)<br />左から、西多聞、廊下門(右に詰門)、東多聞。<br />東多聞&廊下門は、この後、訪れることになる。

    【重要文化財:西多聞、廊下門、東多聞】
    西方向(・・・とはいっても、ほとんど本丸を見下ろしている。)
    左から、西多聞、廊下門(右に詰門)、東多聞。
    東多聞&廊下門は、この後、訪れることになる。

  • 【重要文化財:東多聞】<br />1階に下りた後、天守から ここ東多聞に移ったのだが、<br />かつて武器庫だった東多聞には、特段の印象を持つことなく・・・<br />

    【重要文化財:東多聞】
    1階に下りた後、天守から ここ東多聞に移ったのだが、
    かつて武器庫だった東多聞には、特段の印象を持つことなく・・・

  • 【重要文化財:廊下門】<br />あっという間に東多聞を通り過ぎてしまい、廊下門へ。

    【重要文化財:廊下門】
    あっという間に東多聞を通り過ぎてしまい、廊下門へ。

  • 【重要文化財:廊下門】<br />廊下門の小屋組み。

    【重要文化財:廊下門】
    廊下門の小屋組み。

  • 【重要文化財:廊下門】<br />廊下門では 土佐の生活、伝統産業の捕鯨の様子等を紹介していた。

    【重要文化財:廊下門】
    廊下門では 土佐の生活、伝統産業の捕鯨の様子等を紹介していた。

  • 天守・本丸御殿堪能直後の二の丸でアイスクリン(バニラ)を舐る。<br />達成感、充実感に浸る中、汗ばんできたので、迷わず 手が伸びた。<br />食感は、アイスやソフトのような粘度はなく、シャーベット調。<br />確かに これは懐かしい。昭和40年代の味がする。<br />至ってローカルに例えれば、<br />(名古屋市西区) 円頓寺商店街のソフトを思い出す。<br /><br />(この後、もう一度見たいゾーンを復習して、高知城を後にした。)

    天守・本丸御殿堪能直後の二の丸でアイスクリン(バニラ)を舐る。
    達成感、充実感に浸る中、汗ばんできたので、迷わず 手が伸びた。
    食感は、アイスやソフトのような粘度はなく、シャーベット調。
    確かに これは懐かしい。昭和40年代の味がする。
    至ってローカルに例えれば、
    (名古屋市西区) 円頓寺商店街のソフトを思い出す。

    (この後、もう一度見たいゾーンを復習して、高知城を後にした。)

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