青森市内の隠れた桜の名所『桜川団地・花のトンネル』をくぐって街歩き～棟方志功，ねぶた，青函連絡船，春なのに♪津軽海峡冬景色

2017/04/22 - 2017/04/22

今回は，三内丸山遺跡や青森ねぶた（の展示）などを見に行く予定が，ひょんなことから，急遽，お花見旅行に変更です

気が付いたら，３週連続で桜の“追っかけ”をしてました…

【行程】
◆０日目…羽田から空路JAL最終便で青森市内へ
◆１日目…日中，青森市内散策（棟方志功記念館，桜川団地，ねぶたの家ワ・ラッセ，青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸，津軽海峡冬景色歌謡碑），夕方，列車で弘前へ，ホテルにチェックイン後，弘前城の夜桜ライトアップ
◇２日目…午前中，黒石市内街歩き，午後，弘前公園さくらまつり

【２０１７年４月の３週連続花見旅】
◇１週目…奈良県・飛鳥と『吉野千本桜』→http://4travel.jp/travelogue/11231799
◇２週目…岐阜県・『華厳寺』と『根尾谷の淡墨桜』→http://4travel.jp/travelogue/11233364
◆３週目…青森県・青森市内『桜川団地』→http://4travel.jp/travelogue/11235328
◇青森県・弘前市，黒石市『弘前城のライトアップ』→http://4travel.jp/travelogue/11235566
◇青森県・弘前市『弘前さくらまつり』→http://4travel.jp/travelogue/11235567

エリア 青森市内(青森)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 5.0
• グルメ: 5.0
• ショッピング: 5.0
• 交通: 5.0

のっけから，２つのホテルの写真って何？それには，ワケがありまして…

羽田発JAL最終便で青森入りして，青森駅前までバスで到着，徒歩２５秒のところにある「ルートイン青森駅前」（写真右下）にチェックインしようとしたら，なんと！ボイラーが故障していて全館お湯が出ないと告げられました（トホホ…）
じゃあどうするか？選択肢は３つで，①キャンセルして別のホテルに泊まる，②ここに泊まって，風呂は近所の入浴施設に送迎してもらう，③駅から離れた系列のホテルに泊まる（無料送迎付き）
ちなみに夜の青森の気温は５度，東京より１０度近く低かった

わたしは③にして，駅からタクシーで１０分ちょっとのところにある「ルートイン青森中央インター」（写真左上）にチェックインしました
「だってぇ，お湯が出なかったら，朝シャンできないしぃ～」

ホテルルートイン青森駅前 宿・ホテル

「ルートイン青森中央インター」はキレイで快適でした

それより，駅前のホテルは最高に便利な立地だったのに残念でしたが，“災い転じて福となす”じゃぁないですが，送迎のタクシー運転手さんとおしゃべりしてて，「青森市内で桜がキレイなところは？」って聞いたら，「桜川団地がいい，観光客には教えてないけど，あそこはスゴイ」（青森弁を翻訳してます）との情報をゲット
しかも，朝食の時に読んでいた新聞の一面に，「桜川団地の桜が満開」っていう写真が大きく載っていたので，「これは行くしかない！」と予定変更

ホテルルートイン青森中央インター 宿・ホテル

チェックアウト後，ホテルから無料送迎で着いたのは，青森が生んだ天才『棟方志功記念館』です

作品はもちろん，彼の芸術に対する情熱に惹かれるものがあったんです
「わだば（わたしは）ゴッホになる」なんてスケールの大きな言葉でしょう

棟方志功記念館 美術館・博物館

記念館の外観は校倉造り，池の向こうに日本庭園が広がっています

普通の美術館同様，室内は撮影禁止です

棟方志功記念館 美術館・博物館

「展示する作品は３０点くらいがいい」と棟方の意向を受けて，展示作品は入れ替えられながら常時３０点くらいだそう

わたしが見たかった一つ『二菩薩釈迦十大弟子』（パンフ上）が観られてよかったです

それにしても，彼の色彩感覚ってのは，美しさと荒々しさが同居してて圧倒されました
生まれ育った街青森ねぶたの影響もあるのかなぁ？

棟方志功記念館 美術館・博物館

記念館から歩いて散策

もう，この青空と桜だけで興奮！

東京じゃ，桜は緑の葉っぱになってるのに，この北国じゃ満開！

「そうかー，桜前線を追っかけて北上するって旅もオツだねー，リタイヤしたら（おカネもあったら），１か月くらいかけてやってみたいねー」と夢想に耽ってました…

ブラブラ川沿いを歩きます
水仙もカワイイねー

ご当地マンホールは，ねぶた！

出たっ！これかぁー
スゴ過ぎる～

２０分くらい歩いて，どうやら桜川団地に着いたようです（正確な地図を持ってなかったので大体です…）

完璧な満開！

こ，この桜のトンネルは，なんなんだー！！！

まったく，予期してなかった出合いで感激(^^♪
昨日のタクシーの運転手さんに感謝，感謝だねっ

お天気にも恵まれ，最高で～す！

青森市内の桜の満開は前日に発表されたばかりでした
東北の桜って，ゴールデンウイーク頃に満開だとばかり思ってたら，今年は例年より１週間以上早いそう

桜川団地って言っても，桜のトンネルは道路沿いで，提灯のとおり桜川商店会って言った方が分かりやすいかな？
ほとんどお店は，ありませんが…

東京の桜は終わってしまったので，北国で今年の桜の見納めです

何度観ても，この花びらがカワイイねー

しばらく行くと道がカーブしてます
カーブもいいねー
ここまでで１キロ弱かな？

この日の夜は，おまつりで出店もあるみたいでした

どこかの桜祭りみたいに，何日もやらず，たった１日だけっていうのが潔い！

素晴らしすぎて，一日中眺めていたい景色♪

かなり渋滞してました
トンネルの写真を撮るのに，横断歩道を行ったり来たり，クルマにひかれそうになったり…

すーっごくラッキーで大満足して出発地に戻ってきました
「桜川一丁目」のバス停が目印です

青森県で桜の名所と言えば弘前しか思い浮かばなかったんですが，こんな見事な名所があったとは！
しかも，ほとんど他県からの観光客らしい人を見かけませんでした

桜のトンネルをくぐれて幸せ～

また，川沿いをブラブラです
向こうに見えるのは八甲田山

テレビ局が並んでいる，川の反対側を歩きます
この辺も桜並木がキレイです

桜川団地は満開でしたが，川沿いはまだつぼみも多いです

明日か明後日には満開かな？

青森駅前「ねぶたの家 ワ・ラッセ」にやってきました
どうしても本物のねぶたを見たくて，今回は青森に泊まったんです

ここは，ねぶたの“総合博物館”のようなところで，本物のねぶたの展示あり，ねぶたの歴史の紹介あり，体験コーナーあり，レストランにショップあり…
と，８月のねぶたを見られない人にも満足できる施設です

ねぶたの家 ワ ラッセ 美術館・博物館

のっけから，顔出し記念写真コーナー

ねぶたの家 ワ ラッセ 美術館・博物館

どっひゃー！ダイナミッーーク！

本物を観られて，カンゲキーっ

ねぶたの家 ワ ラッセ 美術館・博物館

すっごい迫力～っ！

日本って，わび・さびの文化もあるし，こんな極彩色で迫力満点の文化もあるって，つくづく不思議…
しかも，本州最北の田舎（青森の方々すみませんm(__)m）に，こんなお祭りがあるのも意外

ねぶたの家 ワ ラッセ 美術館・博物館

熱帯魚も泳いでる～

ねぶたは，日本神話や歴史物語などがモチーフになっています

ねぶたの家 ワ ラッセ 美術館・博物館

この方は，イケメンの英雄かな

義経も居ました

ねぶたの家 ワ ラッセ 美術館・博物館

斜め後ろから見てみる
正面だけじゃなくて，四方から見てもそれなりの格好になってるんだね～

ねぶたの家 ワ ラッセ 美術館・博物館

ねぶたの下も見てみる
は，はー，こうなってるんだね～

ねぶたの家 ワ ラッセ 美術館・博物館

「らっせーらー，らっせーらー，らっせ，らっせ，らっせーらー♪」
いや～，“生らっせらー”は迫力ありました

体験コーナーで高校生が踊ってました（あんまり乗り気じゃない様子…）

ねぶたの家 ワ ラッセ 美術館・博物館

「らっせらー」と言えば，猫ひろし
ニャー

ねぶたの家 ワ ラッセ 美術館・博物館

須佐之男命（スサノヲノミコト）のヤマタノオロチ退治

オロチ（大蛇）が大迫力で，祭りを通り越してアートだねー

ねぶたの家 ワ ラッセ 美術館・博物館

ねぶたを解剖すると，骨組みや電球が入ってます

ということで，いっぱい写真撮ったけどキリないので，この辺で終わりにします

止まってるねぶたも大迫力だったけど，今度は，動いてる，お祭りの時のねぶたが見たい！（もう，ねぶた祭り開催時の青森市内の宿は予満室でした…）

ねぶたの家 ワ ラッセ 美術館・博物館

ちょっと冷えてきたので温かいものを食べようと，青森駅にあるお店へ

つがる路 グルメ・レストラン

青森っぽいと思って，ホタテ塩ラーメンをいただきまーす

ホタテが効いててスープがgood！

つがる路 グルメ・レストラン

お次はー，青森駅から５分くらいのところにある「青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸」

船がそのままミュージアムになってます
「ねぶたの家ワ・ラッセ」と共通入場券（900円）だと，200円お得

青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸 美術館・博物館

船尾からレールが伸びてます
ここがポイント！詳しくは後ほど…

青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸 美術館・博物館

船内に入ると，いきなりリンゴ売りのおばちゃんが歓迎～

青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸 美術館・博物館

船内は，船の模型や解説パネルはもちろんのこと，昭和３０年代の青森の暮らしを再現した人形劇！？がいーっぱい

お母ちゃんに，とっちめられてる（しばかれてる）お父ちゃん
人形だけじゃなくて，スピーカーから青森弁のセリフも流れてくるから情景が分かって面白い♪

青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸 美術館・博物館

呑んだくれオヤジ
日本全国どころか，全世界共通だね

青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸 美術館・博物館

都会から来たっていうキザな兄ちゃんが，「寒いよー」って文句言ってるところ

青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸 美術館・博物館

青森市内のリンゴ売りの風景を再現したコーナー
マジでリアルです
船内に昭和３０年代の写真が展示してあったんですが，このまんまでした

青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸 美術館・博物館

人形って分かってても，ギョッとしちゃう…
古着屋のおばちゃんが顔出してる

とにかくよくできて面白い人形たちでした♪

青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸 美術館・博物館

これは船長室

青函連絡は何度か乗ってるけど，普通，乗客はこんなところ見られないから貴重なセットかも

青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸 美術館・博物館

ブリッジにも入れます
これは本物そのまま

青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸 美術館・博物館

ブリッジからの眺め
右は下北半島，ずーっと向こうは，♪はーるばる来たぜ函館～

本州の最果てに来たって感慨が湧いてきます

青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸 美術館・博物館

まだ４月だけど鯉のぼり

黄色い煙突も展望台になってるので，向こうに行ってみます

青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸 美術館・博物館

煙突の中に初めて潜入（って，フツーそうだよなぁ）

船の底にあるエンジンからの煙が，ここまで登ってきて，８本くらいある太い煙突から煙が上に出てたんだね～
こんな風景を想像すらできなかったんで，すごく面白くて社会科勉強になりました（４０過ぎてるのに…）

青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸 美術館・博物館

もっとビックリなのが，船の底の方（地下１階？？）には，なんと列車が丸ごと入ってしまうんです！
線路が何本かあって，客車や貨物車がいーっぱい入ります（子どもに，「何両はいるの？」と聞かれたら，「いっぱい」って答えておきましょう？！）

それに，この列車が懐かしい～
子どもの頃，北海道で乗ったことあるディーゼル特急（今は，走ってないのかな？）

青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸 美術館・博物館

船尾の方を見ると，レールが先っちょまで伸びてます
一番最初に載せた写真の中は，こうなってたんですねー

実は，当初は「青函連絡船なんて，どーでもいいやー」って思ってたんですが，色んな発見があって，実に楽しいミュージアムでした
ここは老若男女オススメです

青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸 美術館・博物館

さて，連絡船を降りて，とある記念碑の前に立ったとたん，大音量で「♪上野発の，夜行列～車，降りた時から～」と石川さゆりが歌い出します
これにはビックリしたけど，ま，ご当地に来たなーって感じ

この後，「♪わーたしーは，ひとり～，ローカル線に乗り～」青森駅から弘前へ移動します

※青森の旅は，つづく…

津軽海峡冬景色歌謡碑 (龍飛崎) 名所・史跡