怖くて行かなかったイタリアの北部へ　ピサ→サンジミニャーノ→シエナ

2017/03/10 - 2017/03/10

　とにかくイタリア初めてなんですから、「ピサ」と聞いて楽しみでございましたよ！だから、サンジミニャーノってどんなところかも知らないし、もちろんシエナも知らないよねぇ。

　

エリア サンジミニャーノ(イタリア)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 観光バス
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）

　昨日の昼間、外から帰ってきてフロントで「トイレはどこにあるの？」って聞いたら隣のホテルの二階を使って、といわれたんですが、これってどういうこと？同じ経営なのかな？

　美味しい朝飯でした。

　

C ホテルズ アンバシアトリ ホテル

フィレンツェから80kmほど真西に向かって走るとピサに着くわけですが、バスの車窓からはアペニン山脈が見えているんでございますよ。まだまだ雪深く！

何せ朝7時45分というこの旅行社のツアーとしては異例の早い時間に出発しましたのでね、ピサの駐車場に着いたのがまだ9時そこそこ。シャトルバスに乗ってやってきました、これがかのピサの斜塔！

　でも、本当は鐘楼ですよ、あれ。

　この時間でもうこんなに人がワンワン！でもこれは空いている方なんだそうです。

ドゥオーモ (ピサ) 城・宮殿

要するにちゃんと教会があって、洗礼堂があって、そしてあの鐘楼なんですよね。私はてっきり、あの斜めになっちまった塔が建っているだけなのかと思っておりました。

　手前が丸い洗礼堂

で、その洗礼堂のてっぺんに誰かが建っています。

　こうしてみると鐘楼はかなり傾いています。今は5°だそうですが、かつては5.5°だったそうです。修復したんだそうです。

うわっ！傾いている！こういう写真を見せられていたから、ただこれが建っているんだとばかり思ってきました。

で、この塔にものぼることができるんだそうです。一行の中のご夫婦が予約してあって登ったんだそうです。

羽の生えたお馬さんですかね？
いや、ピサのグリフィンと呼ばれていて、大聖堂の上に乗っていますが、本物は博物館に入っています。

正十字ですね。

洗礼者ヨハネ、のようですよ。

洗礼堂がこんなクーポラになっているとは思いませんでした。（なんだ、なんもしらねぇんだな、じっチャン！）

洗礼堂の中に入れていただきました。

こちらにもですか！？

とってもイスラム風な模様だと思いませんか？

洗礼堂の中の説教台です。なんとなく、洗礼堂や大聖堂の白基調からすると違和感があるんですよねぇ。

ひ、人？それとも、動物なの？

外を見ると、ちょっと視界が変わります。

階段を上がると、洗礼堂の中の上の回廊に上がることができるんです。

洗礼堂も上から見るとずいぶん違います。
洗礼堂では定期的に人がやってきてはこの洗礼堂の反響がどのようなのかを演じて見せてくれます。それはそれは興味深いものがあります。一度聴いていただきたくなります。

大聖堂の三つある扉の真ん中のものです。

やっぱりフィレンツェのドゥオモや洗礼堂の扉のように、一コマ一コマがそれぞれ聖書に出てくる場面になっています。

全部の駒を撮影してみようと思ったのですが、それをやっていると、みんなにおいていかれてしまいそうです。残念至極。

洗礼者ヨハネです。

この柱の彫刻も、またずいぶん変わっているように思えます。なんですか？この小さなアナの意味って。

　大聖堂に入ってみましたが、なんと中で修復作業中なんですね。

見よ、ワッフルのような天井でございます。

メディチ家の紋章となにの組み合わせざましょ？

ん？だれ？

面白い主祭壇ですよねぇ。

よく見るとこの燭台、面白いですねぇ。6人の天使ですよ。

この照明もまた面白い。黒くて目立たないんだけれど、よく見ると、凝っています。
　これを見てガリレオ・ガリレイが振り子の理屈を語ったといわれているという人もいるし、そうじゃないという人もいて、諸説紛々だそうです。

ピサの守護聖人は聖ラニエリだそうです。

イエス・キリスト、マリア様、洗礼者ヨハネ。

聖母子像
なんか手に持ってます？

ジョバンニ・ピサーノの説教台なり。

廻りの彫刻たるや、並大抵のものではないのでございますよ。

ライオンが柱を支えているんだ！と思ったらその下にも何か動物がいるでしょ？

　これはやっぱり地面が芝生で緑だから良いんですかねぇ。白い建物がとても映えますよね。

　ごめんなさいね、これは現代アートなんですよ。

　これはもう、なにをやっている人か、すぐにわかりますね。

　これはそれぞれ別の人で、一人は支え、一人は押し込んでいる、つうわけです。

　帰り際に見た洗礼堂の半分ずつの屋根。お金がなくなったから半分だけなんだという説もあります。

　通り道にこんな小屋が建ってます。ティーピーみたいですが、これがお土産屋の小屋です。下からふたをあげるとそれで小屋になる。あんなに同じものを売る店が並んでて、どうしてみんなして暮らせていけるんだろうか。

　もちろんこういうところですからね、気をつけてね。
バッグからおむすびをちょうだいといっているわけではありません。

シャトルバスで、駐車場へ戻ります。

ささ、今度は東南東へ、やっぱり約80km位をバスで移動します。

San Gimignano（さん・じみにゃーの）にやって参りました！

サン ジミニャーノ歴史地区 旧市街・古い町並み

とってもきれいにできています。観光地だからかもね。

昨年優勝したジェラート屋さんだそうで、お客さん引きも切らず。

標高324m の丘の上にある塔の街といわれているそうです。
街の名前は398年になくなったモデナの司教、聖ジミニャーノにちなんでいるわけですよ。
今でこそ塔は14本ですが、なんと最盛期には72本も建っていたっていうんですよ。にょきにょきじゃんね！

昼飯はここだって！

Locanda La Mandragola ホテル

いつものように炭酸水です。廻りのテーブルは観光客ばかり。下のフロアーに中国人のご一行様がおられました。お帰りに皆さんトイレをお使いになるのですが、ひとつしかない男性用のトイレにどんどん女性が並んで来ちゃって、参りました。どうして？

キノコのクリームソース。ちょっとしたサラダ。

ヴィンサント「聖なるワイン」と呼ぶ、トスカーナ地方の代表的な食後酒

でもって、この堅い堅いビスケットをヴィンサントに浸してしゃぶりながら食べます！

んんん。お～い！
インターホンは左にあるのがそうじゃないの？

こんな路地を入ったところにあったレストランなんですよ。

お陽様のお恵みざます！

　なんたって、塔！

こんな具合に、ニョキニョキっとなんだろうな。

ちょっと小高いものですから、見晴らしがきくんでございますよ。良い景色ですなぁ。

オリーブの木が辺り一面に広がってございます！

　やっぱり洒落た観光地ってのは洒落た店があるわけでしょうね。

1148年、ローマ教皇エウゲニウス3世が建立したドゥオモ。

すんげぇ現代的。新しいんだろうな。

目白押しって感じ？

圧倒的な物量ですよ。

パターンとして、非常に役に立ったんだろうなぁという気にはなりますよね。

裏切り者めが！

さぁ、いよいよフリーで優勝者のジェラートを食べまぁ～す！

さて、こんどは！北東へ45kmばかり走ります。シエナへ参ります！

いやね、ここがね、人口5.5万人。これまた坂の街なんでございますよ。私、坂、大の苦手としております。できれば動きたくないんでございます。皆さんにくっついて歩いていると、歩けるのではございますけれどねぇ。後から思い出しても坂はいやです。

サン ドメニコ教会 寺院・教会

坂を下ったりしたら、あぁ良かったと思ったら大間違い！下ったらまた必ず登るんですから。本当だったら下りが来たらいかない！

　なんだか複雑な構造になっちゃってますけど、どういうことなのか瞬時には理解ができかねますよね。しかしながら、これで周辺がごちゃごちゃになってないってのが凄い。

口から水が出ていたのかなぁ。

　渡り廊下だっていうわけじゃないのよねぇ。互いの建物を支え合っているってことなんだろうか？

で、これがサン・ドメニコ教会でございます。

サン ドメニコ教会 寺院・教会

カンポ広場で毎年7月と8月にこんな具合に競馬が開かれるんだそうです。
広場の上の周回道路に砂を敷き詰めて走り回るんだそうです。
知らなかったなぁ。
日本のテレビでこれをやらない手はないよねぇ。

よく見る馬を停めておくリング。

大聖堂でございます。
下はロマネスク、上はゴシックという良くあるパターンでございましょ？
三角部分がモザイクで彩られておりますが、ここは19世紀らしいですよ。

聖母マリアの戴冠でございますよ。

あれ！これってどっかで見たことあるじゃん！そうだ、ローマ・オリンピックだよ！これだったの？とおたずねしてみたら、なんとあれとこれとはまた別なんですって！

ローマのあれは、双子がロムルスとレムスで、ロムルスの名から『ローマ』
で、弟レムスは兄ロムルスに18歳で殺されちゃった！レムスの双子の息子、セニウスとアスキウス（いったいいくつで子どもを作ったんだよ！）は伯父ロムルスから逃げて、ここへ来たわけ。でセニウスの名前からシエナがついたってんです！

真ん中の扉の上に、こんな飾り物でございます

で、扉にはこんなレリーフがございます。

大聖堂の中に入ってみました。
縞々です。

床がやたら凝っています。真ん中にあのセニウスとアスチアス。

象眼になっちょりますが、この黒い線はどうやって入れてんの？っつう話ですがね、（後から流し込む）っていってたのかなぁ。

　なぁるほど、こりゃなかなか面白い天井になっています。この黒さがとっても見慣れない感じがします。

　ちょっと他では見ない床の象眼が続きますが、みんなロープで囲ってあって人がその上にいかないように規制してあります。すり減らないようになのか、見る人が見やすいようになのか、それとも両方か？

　凄く面白いデザインですよねえ、画期的だなぁ！

逆さまから撮ってしまいましたけれど、面白い構図です。金銀財宝です。

凄く目新しい！

だまし絵だしね！？

丸窓のステンドグラスが「最後の晩餐」ってのも珍しいよねぇ～！

　こういう象眼ってのがなんと床に56枚あるらしいですよ。

　ひじょ～に見慣れない景色になっとります。多分このショットでどこかすぐにわかるくらいに特徴的ですよね。

これ、多分シエナの紋章じゃね？

ピッコローミニ図書館図書館の天井でしたっけ？（もはや自分の記憶は当てにはならぬ）。有田焼だな、こりゃ。
　よっぽど気に入ったらしくて、この天井のショットが何枚も撮ってありましたよ。

多分音符じゃないですか？極彩色です。

あれ！こちらにも略奪ですか！？蛇がひっぱてんですか？

　やれやれってんでカンポ広場で一休み。近くに帽子屋さんがあったので覗いたんですが、サイズが合いませんでした。ちょうど季節の変わり時でしたしね。

市庁舎だったでしたっけ？塔の上の白が印象的な建物ですよ。広場の敷石もきれいだしね。

　あれ、こんなところにも例の双子。

白と黒がシエナの印ですかねぇ。

そろそろ日が傾き始めてきましたよねぇ。

ラウンドリーですかい？そうは見えないよね、この石造りは！

これみて！坂でしょ？さか！下ると登ることにならない？

旨いワインの印！

とうとう夕焼けになってきたですよ。ささ、急ぎましょ！

今日のお宿は20kmばかりもどりました。多分リゾートホテルです。
Il Piccolo Castelloちょっと洒落てますが、いかんせん今はオフシーズンです。プールだって中庭にあるんだけれど、水がありません。地圧で壊れちゃわないのかなぁ。

スープに・・・暖かいものが美味しい。まだそんな季節ですよ。

イル ピッコロ カステロ ホテル

チキンと・・・