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仕事が予定より早く終わったため、レンタカーを借りて木崎原古戦場跡を訪問しました。<br />木崎原の戦いは、日本史上ではメジャーではありませんが、「寡兵衆を討つ」の典型的な戦場です。勝利した島津家の兵力は300、敗北した伊東家の兵力は3000でその差は10倍。有名な桶狭間の戦いは織田家奇襲部隊2000に対して今川家5000-6000ですので、木崎原の戦いの方が兵力差は大きく、勝利した島津側の損害も85%に上るという<br />かなりの激闘となった戦いです。ジャコブの戦い(1500のスイス兵に対して、3万のフランス軍が攻撃し、スイス軍は全滅、フランス軍の損害はスイス兵の倍の3000)の例を引くまでも無いのですが、寡兵が衆を討つことは通常はあり得ないことです。戦史上、寡兵が衆を討つ例(有名どころではカンナエの戦いでしょうか?)は極めて稀です。以上の理由から、この古戦場跡は一度行ってみたかった場所の一つでした。<br />古戦場跡には石碑と簡単な説明文があるだけで、めぼしいものはありませんでした。<br />石碑と戦後に植えられたであろう静かにたたずむ樹齢400年の古木が戦闘の物悲しさを伝えるのみです。<br />傍らに島津家が立てた六地蔵塔が往時の悲劇を今に伝えています。<br />周囲は山に囲まれた平野(盆地)でした。このそこかしこに十数人の兵が埋伏し、伊東軍を混乱に陥れたわけですが、隠れる場所の少ないこの場所で奇策を弄することができた島津義弘は戦上手だったのでしょう。<br />

寡兵衆を討つ~木崎原古戦場跡を往く

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2017/03/29 - 2017/03/29

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スネフェル

スネフェルさん

仕事が予定より早く終わったため、レンタカーを借りて木崎原古戦場跡を訪問しました。
木崎原の戦いは、日本史上ではメジャーではありませんが、「寡兵衆を討つ」の典型的な戦場です。勝利した島津家の兵力は300、敗北した伊東家の兵力は3000でその差は10倍。有名な桶狭間の戦いは織田家奇襲部隊2000に対して今川家5000-6000ですので、木崎原の戦いの方が兵力差は大きく、勝利した島津側の損害も85%に上るという
かなりの激闘となった戦いです。ジャコブの戦い(1500のスイス兵に対して、3万のフランス軍が攻撃し、スイス軍は全滅、フランス軍の損害はスイス兵の倍の3000)の例を引くまでも無いのですが、寡兵が衆を討つことは通常はあり得ないことです。戦史上、寡兵が衆を討つ例(有名どころではカンナエの戦いでしょうか?)は極めて稀です。以上の理由から、この古戦場跡は一度行ってみたかった場所の一つでした。
古戦場跡には石碑と簡単な説明文があるだけで、めぼしいものはありませんでした。
石碑と戦後に植えられたであろう静かにたたずむ樹齢400年の古木が戦闘の物悲しさを伝えるのみです。
傍らに島津家が立てた六地蔵塔が往時の悲劇を今に伝えています。
周囲は山に囲まれた平野(盆地)でした。このそこかしこに十数人の兵が埋伏し、伊東軍を混乱に陥れたわけですが、隠れる場所の少ないこの場所で奇策を弄することができた島津義弘は戦上手だったのでしょう。

旅行の満足度
4.0
観光
3.0
交通
3.5
同行者
一人旅
一人あたり費用
1万円未満
交通手段
レンタカー
旅行の手配内容
個別手配

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  • 古戦場跡の入り口看板

    古戦場跡の入り口看板

  • 古戦場跡入り口より、山々を望む。<br />山々に囲まれた平原地帯であることがわかります。<br />これだけ見晴らしの良い場所で、寡兵衆を打つ、が実現できたのは見事です。

    古戦場跡入り口より、山々を望む。
    山々に囲まれた平原地帯であることがわかります。
    これだけ見晴らしの良い場所で、寡兵衆を打つ、が実現できたのは見事です。

  • 入り口にある神社。<br />残念ながら縁起の記載はありませんでした。

    入り口にある神社。
    残念ながら縁起の記載はありませんでした。

  • 入り口には謎の像と説明看板が。

    入り口には謎の像と説明看板が。

  • 謎の像には、『恕』の文字。<br />古戦場跡でこのような像があると、心に響きます。<br />朝鮮人には理解できない感覚でしょう。

    謎の像には、『恕』の文字。
    古戦場跡でこのような像があると、心に響きます。
    朝鮮人には理解できない感覚でしょう。

  • 古戦場跡の説明板

    古戦場跡の説明板

  • 古戦場跡に佇む古木。推定樹齢400年。戦後に植えられたと思われます。

    古戦場跡に佇む古木。推定樹齢400年。戦後に植えられたと思われます。

  • 六地蔵塔。島津氏が建てた、との事。自軍の死者への慰霊か、敵軍への死者への慰霊か。

    六地蔵塔。島津氏が建てた、との事。自軍の死者への慰霊か、敵軍への死者への慰霊か。

  • 同地にある公民館前には微妙なオブジェが。

    同地にある公民館前には微妙なオブジェが。

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