恒例！墓参り弾丸ツアーの巻　後篇

2016/10/28 - 2016/10/29

２年に１回のペースで祖父母と叔父の墓参りと恩師の墓参りをしている。

祖父母と叔父のお墓は新潟。
恩師のお墓は福島。
（恩師は帰省中、東日本大震災の津波の被害に遭い今なお見つからない）

新潟と福島は、隣同士の県なのに交通の便がとても悪い。
この状態に誰も疑問に思わないのか？？
滞在時間より移動時間の方がはるかに長い・・・。

こんな不便な交通事情でも墓参りの為なら仕方ない。
行くしかないでしょ。
で、後編の始まりはじまり～。

本日の予定　秋保温泉（宮城県）→綿津見神社（福島県）→仙台駅（宮城県）→東京

エリア 南相馬・飯館村(福島)

• 旅行の満足度: 3.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: レンタカー 新幹線

朝食の為、指定されたレストランへ行き窓際の席に通された。

そのレストランからは、秋保温泉郷が一望できた。
ホテルに着いた時間も遅かったため、かなりの高台に建てられていることに驚いた。

澄んだ景色を見ながら朝食を食べていたら、窓の外に虹を発見！！！

昨日の新潟は一日中曇り空で、時に小雨・・・寒かった。
それでも墓参りを喜んでくれているのか、雨には当たらずに山形まで戻れた。

朝に虹。
「なんだか今日は良いことがありそう」

そんなことを考えながら食べていたので、つい食べ過ぎてしまいもう一泊したくなった。

秋保温泉 篝火の湯 緑水亭 宿・ホテル

出発前に少しホテルの庭を散策。
すっかり秋めいた景色だ。

少し進むと私たちが泊まった部屋が見えた。
（今考えると、なぜホテルの正面を撮影しなかったのか・・・後悔）

初めての仙台の為、青葉城を見学してから福島県南相馬市のお墓まで行く予定。
山形も初めての割には何一つ観光名所などの見学をしなかったため、興味があるわけではないが「青葉城」ぐらいは見ておこうと思い、本日の予定を考え早々に向かうこととした。

と、ところが！！！
車のナビ通りに青葉城到着したのだが、駐車場が見当たらず後方より車も来ていたため、結局そのまま走りＵターンできる場所に着いた頃には、乗る予定だった高速の入り口。
見られたのは城壁のみ。で、そのまま「さようなら」という結果に(苦笑)

気を取り直し、次の目的地「福島」へ。

知らないって恐ろしいと思った・・。

ナビに今回の行先である「綿津見神社」を指定したのだが、実は福島県には南相馬市４か所、相馬郡飯館村１か所、計４か所あるのだ。

私が行きたかったのは、南相馬市の萱浜地区。
でもナビに入れたのは相馬郡の綿津見神社。
２か所は３０㎞離れているのだ・・・・。

相馬市と南相馬市はお隣だから、多少間違っても大丈夫(？)と思うのも甘いのだが、相馬市と相馬郡は当たり前だが全然違うのだ。
方向も距離も。

お陰で高速道路も「常磐自動車道」ではなく「東北自動車道」を選択されていた為、気が付いた頃にはすでに遅く、走り慣れない細い山道をただひたすら走ることに・・・(汗)

３時間かかり目的地「綿津見神社」にようやく着いた頃にはお昼がとっくに過ぎてしまっていた。
予定時間の倍掛かってしまった・・・。

先生のお墓はこの近く。
外は嵐のような強風の中、何もない、ただただ広い荒野の中にポツンとあるお墓でお参りをした。

今回で２回目。
あまりにも風が強いので、先生の実家の跡地は確認できず。

前回訪れた時に姪御さんが「叔母は泳ぎが得意だったので、今でも海を泳いでいるんです。」と、どんよりとした空と同じ色の海を見ながら話してくれたのを思い出した。

今日も太平洋は荒れているのだろうか・・・。

ふと海岸線を見ると、激しく重機の音が聞こえる。
まだまだ湾岸工事には時間がかかりそうだ。

沢山のダンプカーが連なる道を通り、「常磐自動車道」で仙台駅まで戻った。

行きに掛かった時間の半分で仙台駅に到着。
無事に帰れたことに感謝。

銀杏並木が見事だ！！！
悔しいが子供の頃住んでいた杉並よりも見事だ。

帰りは東北新幹線、「はやぶさに」乗った。
初めてだった。
混んでいたものの指定席が取れ、早い速度に感心していたら、どこからかビールの匂いが・・・。

？？？

ふと見ると、足元に水がこぼれている。
缶ビールを小型のスーツケースに入れていた。
昨夜、疲れて飲まなかったビールだった。

あわててトイレへ。
運悪く、角が当たりじわじわと漏れ出していたようだ。
中はそれほど被害はなかった。
飲もうか迷ったが、泣く泣く、たくさん残っているビールを捨てた。

席に戻り、朝食後以来・・・本日２回目の食事「牛タン弁当」を食べながら、一緒に買ったビールを開けた。

時間ばかり掛かった２日間。
晩酌に楽しみにしていたビールの損失。
それでも何故か心に広がる安堵感・・・。

ただ通過しただけの山形県。ただ泊まっただけの宮城県。

次回はもっと効率よく回れるかも知れない。
充実したお墓参りをしよう。
充実？
お墓参りに充実・・・ん？
一人で笑いながら暗い窓の外を眺めた。

少しは祖父母と叔父、恩師は喜んでくれたのだろうか・・・。
一瞬、子供時代に戻った私は、気が付いたら東京駅に着いていた。

仙台駅 (JR) 駅