2016/10/17 - 2016/10/17
20位(同エリア372件中)
かっちんさん
若狭は朝廷に食料を献上する御食国(みつけくに)のひとつで、日本海で獲れた魚や貝が遠路はるばる京都へ運ばれました。
特に18世紀後半からたくさんの鯖が若狭の海で陸揚げされ「鯖街道」と呼ばれるようになりました。
街道沿いにある熊川宿(くまがわじゅく)の誕生は、秀吉に重用され若狭の領主となった浅野長政が、交通と軍事において重要な熊川を諸役免除して問屋・宿場町としたことから始まります。
熊川の町並みの特徴は、街道に面して多様な形式の建物が建ち並んでおり、全く形式の異なる建物が混在しながらも、連続性を持った町並みをつくりだしています。
今日は、小浜線上中(かみなか)駅前からJRバスに乗り、重要伝統的建造物群保存地区になっている熊川宿を下ノ町から中ノ町、上ノ町へと約1.5kmを歩きます。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 高速・路線バス JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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鯖街道マップ
鯖街道は小浜から熊川宿、若狭物資の中継点の朽木(くつき)を通り、京都出町が終着地でした。
かつて小浜湾で大量に獲れた鯖はひと塩した後、京都の市場へ運ばれ、大衆魚として人々に愛されました。 -
上中駅前バス停
近江今津駅行きのバスに乗ります。 -
熊川宿
熊川宿の端にある下新町バス停で降ります。
上中駅からバスで7分のところです。 -
熊川宿お散歩マップ
重要伝統的建造物群保存地区の熊川宿を、下ノ町から中ノ町、上ノ町へ向かって約1.5kmを歩きます。 -
鯖街道
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下ノ町の町並み
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街道を彩る植木
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形式の異なる建物が混在
妻入・平入建物が混在して並んでいます。
妻入(つまいり)建物とは、棟を街道に対して直角に置く建物のことで、街道側では屋根の三角の部分が見えます。
平入(ひらいり)建物とは、棟を街道に対して平行させた建物のことで、街道側では軒が真直ぐに見えます。 -
鯖寿しの看板
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てづくりの店「とっきゃん」
店の前で甘柿(富有柿)と渋柿(うまし柿)を売っています。
渋柿の単価は50円で、甘柿より高いです。 -
袖壁卯建(そでかべうだつ)の建物
隣家からの延焼を防ぎます。 -
厨子(つし)二階の家
町家の古いものは、二階の低い「厨子二階」があります。
この町並みも、平入建物と妻入建物が並んでいます。 -
越屋根(こしやね)の建物
明りとりや煙出しの越屋根です。
この場所は下ノ町と中ノ町の境で、矩折れ(かなおれ)になっており、熊川では「まがり」と呼ばれています。 -
イチオシ
緑の木々に映える朱色の火の見櫓
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中ノ町の町並み
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旧問屋倉見屋
代々人馬継立の運送業を行っていた問屋です。
主屋は熊川宿最古の町家であり、主屋に隣接し街道に面して建つ荷蔵など、物流で栄えた熊川宿の中核であった問屋の姿をよく表しています。
国の重要文化財に指定されています。 -
駒つなぎ(旧問屋倉見屋)
正面入口の柱には、馬をつなぐ「駒つなぎ」という鉄の輪が残っています。 -
水路が流れる熊川宿
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塗込造の「タカゲン商店」
塗込造(ぬりごめづくり)とは柱や軒などの木の部分を壁で隠してしまう建物の形式です。 -
街道沿いの「がったり」(タカゲン商店)
「がったり」とは、夕涼みや休憩に使う縁台で、普段は折りたたまれています。 -
衣料品を売っています(タカゲン商店)
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イチオシ
「三馬ゴム」特約店(タカゲン商店)
ゴム長靴メーカーの老舗「ミツウマ」です。 -
妻にある窓(タカゲン商店)
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御蔵道(おくらみち)
小浜から北川を遡って運ばれてきた藩米を、かつて松木神社境内にあった小浜藩の蔵屋敷に運ぶために使われた道です。 -
べんがらの塗られた建物
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電柱に細長い設備
電柱に「PV連系逆潮流有り」と札がかかっています。
これは太陽光発電からの余剰電力が電力会社側へ戻ることを意味しているようです。 -
熊川宿
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煙草販売
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イチオシ
真壁造の衣料雑貨店
真壁造(しんかべづくり)とは柱を見せる形式の建物です。
ライオンの絵は文字がかすれていますが、ライオン歯磨きの看板です。 -
イチオシ
水路と鯖街道
街道沿いに水量の豊富な前川という水路が流れています。
家ごとに「かわと」と呼ばれる水利施設と石橋が設けられています。 -
格子戸と袖壁卯建の旧問屋菱屋
最盛期には年間20万駄の荷物の荷継ぎ場として、その問屋場に馬借、背負人が群がったといいます。 -
手作り工芸品
元気なおじいちゃんが、間伐材などを使ってそぼくな細工「来年のえと」を作っています。 -
塗込造のお土産屋
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宿場館
昭和15年、伊藤竹之助翁が熊川村役場として建てたものが、平成10年に歴史資料館になりました。
トスカーナ風の柱頭を持つ円柱や、中央に越屋根が付いた寄棟瓦葺の屋根などの特徴を持ちます。 -
ヨチヨチ歩くサワガニ
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べんがら塗りの建物
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虫籠窓(むしこまど)の建物
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蔵cafe「くまのこ」
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熊川宿の町並み
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長屋道
この路地の奥に町奉行手配下の足軽長屋がありました。 -
旧逸見勘兵衛家住宅
伊藤忠商事二代目社長・伊藤竹之助翁の生家で、主屋、土蔵、庭が平成7年に町指定の文化財になりました。
その後、修理が行われ、外観は昔ながらの町家造り、内部はその雰囲気を生かした機能的な現代の住まいに生まれ変わりました。
見学だけでなく、宿泊もできます。 -
部屋の真ん中にある戸棚(旧逸見家)
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戸棚の反対側(旧逸見家)
表からでも、裏からでも開き、中の物がとれる合理的な戸棚です。 -
二階の部屋(旧逸見家)
宿泊できる部屋です。
町家から鯖街道を眺める雰囲気を味わえます。 -
中条橋(ちゅうじょうばし)
昔からたくさんの物資や人の往来を支えてきた中ノ町と上ノ町を結ぶ重要な橋です。 -
上ノ町の町並み
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木造の建物
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昔の農機具や道具が残されている民家
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街道にある大岩
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イチオシ
酔っぱらいのクマ
縫いぐるみのクマですが・・・ -
木造の建物
黒い板壁が屋根の形に日焼けしています。 -
イチオシ
おばあちゃんが生活する熊川宿
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鯖街道ミュージアム
道の駅「若狭熊川宿」の隣にあります。
マンガで歴史を解説しているのでわかりやすいです。 -
鯖の背負子(ミュージアム)
小浜で水揚げされた生魚の鮮度を保ち京都の錦市場の朝市に出すためには、正午頃に熊川に届けられた後、峠のある鯖街道を夜通し歩き、京都の出町まで運びました。 -
「道の駅若狭熊川宿」バス停
熊川宿の街歩きを終え、ここから上中駅前までJRバスで戻ります。
午後は、小浜の街歩きをします。
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