2016/12/03 - 2016/12/03
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古河提灯竿もみまつりは、歴史の街、古賀にあって、今年で156回を迎える伝統の祭り。その特徴はちょっと変わった竿もみという競技です。
祭りの舞台は、木のやぐらをしっかりと組んだ矢来の通路。そして、竿もみというのは、7~8組の参加チームが竹竿の先、はるか頭上に掲げた提灯を激しくぶつけ合わせて、お互いに相手の提灯の火を消そうとします。見事に火を消す場合もありますが、竿やつっかえ棒が折れたりしてリタイアとなるチームも少なくない。その激しいぶつけ合いが見どころで、何度か戦いながら、最後は名誉ある優勝チームが決まるというわけです。
そして、競技が終わってからの自由もみが実はハイライト。大勢がもみくちゃになって、押し合いへし合い。肉弾戦で本気になって暴れ回る姿は、確かに奇祭というしかないでしょう。
なお、祭の起源は七つの地区にある野木神社の末社を回る「七郷(しちごう)めぐり」に付随したもの。この七郷めぐりから帰ってくる「おかえり」を村の人が竹竿に提灯をつけて、お供として一緒に回ったというのです。ただ、それが今では叩き合い、壊しあいの激しい姿に変貌。どこでどうしてこんな進化?を遂げたのかは不明です。
もう一つ付け加えるとすると、舞台から少し離れて見る眺め。夜空をバックに提灯が揺れたり竿が交錯して、これもどうかすると花火みたいに美しいです。
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古河駅に到着。夜店が出て、辺りはもう祭りの雰囲気ですね。
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駅前では子供太鼓。
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太鼓の方が大きい感じですが、なんとか頑張ってますね。
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で、少し進むと。ほ~、これが会場ですか。
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イチオシ
竹の上の方に提灯が付いているんですが、それにしてもこんなに高いとは思いませんでしたね。
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このやぐらを組んだようなのが祭りの舞台。観客は中には入れなくて、外側から見るんですね。観客がもうこんなにたくさん詰めかけています。
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祭の始めにあたって、役員挨拶。
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前回、賞を取ったチームの紹介
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その時の提灯もご披露されました。
今年も優勝という名誉を目指してがんばろうという気分が徐々に高まってきた感じです。 -
ここが、祭りの舞台といっても戦いの場ですから、やっぱりスタジアムといった方がいいかも。しっかり組まれた木の柵に囲まれて、ちょっとやりすぎくらいにすごいですよね。
役員は最後まで間違いがないように念入りに打ち合わをしています。 -
さて、チームが入場してきました。始めは、子供のチームのようです。
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中心の竹の先には提灯で、それを支えるつっかえ棒もついています。
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これを何人かで操るんですね。
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明るくてわかりにくいですが、提灯にはもう灯が入っています。
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さあ、始まりました。これは、まったくのぶつかり合いです。
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提灯の位置を確認しながら、
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力を合わせて、
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エイ、エイ。エーイ。
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相手の提灯を粉砕すべく、思い切りぶつかっていく。
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ぶつけられる方はダメージを負うんですが、
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ぶつかる方も、もしかしたら、それ以上にダメージは大きい。
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イチオシ
しかし、そんなことに構ってはいられない。
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スタジアムに入った以上、眼前の敵に挑んで勇敢に戦うのみ。
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始めはイマイチ息の合わなかった集団ですが、
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慣れてくると、大きく弾みをつけたりして、
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バシバシと勢いがついてきました。
なるほど、これが奇祭ということなんですね。しかし、なんというか。物を大切にするとか。自然に優しくするとか。この祭りは、とにかくそんなものとは対極の行い。
変な話、こんなことして、人としていいのかなあ。妙な気持ちにもなってきたんですけど。。 -
しばらく戦いを見たので、ここらで晩飯でも食べましょう。
喜楽飯店は、古河駅東口を出てすぐ。コンクリート打ちっぱなしのビルの中華料理屋さん。家族連れとかで賑わっていましたが、若い店員さんがきびきびしていて気持ちいですね。 -
私は中華丼をいただきました。けっこうしっかりした海老が入っていたり、野菜のしゃきっとしたうまさもいいと思います。
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再び、スタジアムに戻ってきて、
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この辺りからは大人のチームの戦い。
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提灯はいっそう高いところになっていて、こんなにはるか先の方です。
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それを見上げながら、下では熱い戦い。
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誰かが指揮をするわけではないので、
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なんとなくお互いにやろうとしていることを感じあって、力を合わせる。
とにかく相手の提灯を粉砕するか。竹をへし折るまで攻撃し続けます。 -
イチオシ
攻撃していた相手の竹をへし折って、見事、勝利の雄たけびです。
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一つを潰すと今度は別の敵を求めて、
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一定の数まで少なくなったところで終了です。
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一度の戦いで半分くらいが振り落されていくんですが、
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その戦いを何度か繰り返すことで、
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勝者が絞りこまれていくんですね。
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みんな見ているのは竿の先。
戦っているのは隣同士なんですが、相手のことなんか見ていない。互いに自分の竿だけに集中して、エイヤエイヤ。 -
これだけ激しいのに、けんかになったりしないのは、そうしたちょっと間接的な戦いであることにも理由があるのかもしれません。
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なので、戦いが終わるとすぐに和気あいあい。互いの健闘をたたえあいます。
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勝ち進むにつれて、互いにだんだん強豪との戦いになってきました。
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皆さん必死。
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押し合い
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へし合いしながら、
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竿を操ります。
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もうこんなに絡み合って、どうするんですかあ。
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まあ、作戦なんかあってないようなもの。
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とにかく激しく、激しく。
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どのチームも力いっぱいぶつけあうことだけに集中しています。
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事務局の方からも、マイクでいい感じに煽るので、
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イチオシ
これがまたまた熱気を盛り上げます。
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バシン、バシン。
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ぶつかり合っても、自分の体は痛くないので、余裕といえば余裕。
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なんでしょうねえ。人としてあんまり感心しないようなことも言いましたが、実はそういうことでもないのかも。
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イチオシ
つまり、これだけ激しい壊しあいをしても、集団同士は直接的にはおしくらまんじゅうをしている程度ですから、けっこう平和的。
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イチオシ
それに、年配者と若い衆が力を合わせてますが、はるか上にある同じ提灯を見つめてのもの。仲間どうしがお互いを見るといったこともないんですね。そこに独特の距離感のようなものがあって、参加者の気持ちよさがあるような。もう少しいうと、チムワークは大事だけど、けっこうそれぞれが自分の世界にも入り込める。うーん。歴史のある祭りというのは、そうした何か祭りが続くカギがあったりするものなんですよね。
そんなところにも目が行くようになると、余裕が出てきて応援にも気持ちが入ってくる。それー、それー。すっかり楽しくなってきましたよ~ -
さて、そうこうしているうちに、
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イチオシ
無事に勝者が決まったようです。
やりましたね。みなさんお疲れ様でした。 -
で、これで終わりと思ったら。ここから自由揉み。実はこれが祭りのクライマックスなんだそうですが。。
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エー。なんでしょう。
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これはチャンピオンを決めるとかまったく関係なし。
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とにかく暴れまわって、好きにしてくださいとでもいう時間。
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このお兄ちゃんも竿に上ったりして、ありあまるエネルギーをとにかく発散しています。
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上では、バシバシ。バシバシ。
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下は下で相手のチームに倒れ掛かっていたりする肉弾戦。さっきまでの競技ではこんなことはなかったですよね。
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相手の竿を攻撃するだけじゃなくて、
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相手の集団にも平気でぶつかっていく。
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なるほど、自由っていうのはこういうことだったんですね。
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競技ではやっぱり、私も感じた少し紳士的なところがあったわけで、そこをもう一度取り払ったということですか。実は、私も最後の方ではその紳士的なところがちょっと物足りなく思ってました。
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イチオシ
自由揉みの時間は30分もあって、競技の時間よりかなり長い。時間いっぱい暴れまわって、全部出し尽くしてくれってことですね。
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提灯が夜空にいつまでも揺れていました。どのチームも健闘を祈ります。
これで、古河提灯竿もみまつりはおしまい。お疲れ様でした。
明日は、筑西の方に回ります。
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