常陸太田・東海村旅行記(ブログ) 一覧に戻る
高台が南北に走る「鯨が丘」に造られた太田(舞鶴)城跡の南面に位置する若宮八幡宮(わかみやはちまんぐう、茨城県常陸太田市宮本町)は応永元年(1394)に常陸北部を支配する佐竹氏十三代当主である義仁(よしひと、1400~1468)が鎌倉の鶴岡八幡宮の分霊を太田(舞鶴)城内に祀り守護神としたのがその始まりと言われます。<br /><br />佐竹氏は後三年の役で活躍した源八幡太郎義家の実弟新羅三郎義光の後裔であったことから八幡信仰に深く帰依しており、義仁の勧請以降歴代当主の崇敬により庇護を受けることになります。<br /><br />しかしながら慶長5年(1600)の関ヶ原合戦で曖昧な態度であったことが戦勝者である徳川家康から西軍に味方したと判断され、当主佐竹義宣(さたけ・よしのぶ、1570~1633)は家康より突然の仙北地方(現在の秋田)へ転封の令を受けます。<br /><br />佐竹氏と長年に亘り寺檀関係にあった諸寺家は秋田への随伴を願っていましたが、義宣は遠隔の地と知行の減を理由に当地に残るよう説得、庇護者を失った若宮八幡宮は一時衰退の道をたどることになります。<br /><br />慶長14年(1609)家康の十一男である徳川頼房(とくがわ・よりふさ、1603~1661)が七歳の時、重病に陥り若宮八幡宮に祈願したところ快癒しこれを機に歴代水戸藩主から崇敬されることになります。<br /><br /><br />ご由緒として若宮神社ホームページに下記の如く由緒が記されています。<br /><br />「若宮八幡宮 御由緒<br /><br />応永年間(1400年)頃佐竹義仁公が鎌倉鶴岡より居城青龍城(舞鶴城)中に若宮八幡宮・稲荷大明神両社を奉斎し、佐竹氏代々の祈願所であった。<br /><br />当社勧請の折、鶴子なる者供奉りて来り数世祭祀を伺った。世俗で居鶴鎌倉鶴岡、舞鶴常州太田、立鶴羽州秋田を三鶴と称す。慶長十四年冬、水戸初代徳川頼房公七歳時病を祈り霊験快癒崇敬篤く圭田を寄進した。元禄五年(1692年)水戸光圀公の鎮守とされた。明治十四年郷社に列す。<br /><br />並び祀る太田稲荷神社は、創祀は遠く太田大夫通延が始めてこの地に居城を構えた頃に遡ると考えられ、今から一千年の歴史を閲している。元禄五年春光圀城中に桜花を尋ね、古来より聞こえた稲荷の御神体を拝し感激、幣礼を致す。安永五年京都に上り、神階宣下を蒙る。<br /><br />安永五年(1708年)両社を居城の地より今地に造営奉遷す。斯く由緒深い太田稲荷が百年振りで本殿の復興新築を見、当地方稲荷信仰の中心神社として悠々御神威・霊験あらたかである。」<br />

常陸太田 新羅三郎義光後裔で八幡信仰に深く帰依した13代当主佐竹義仁創建の祈願所で仙北転封後も徳川水戸藩主から崇敬された『若宮八幡宮』散歩

8いいね!

2016/08/14 - 2016/08/14

78位(同エリア148件中)

0

27

滝山氏照

滝山氏照さん

高台が南北に走る「鯨が丘」に造られた太田(舞鶴)城跡の南面に位置する若宮八幡宮(わかみやはちまんぐう、茨城県常陸太田市宮本町)は応永元年(1394)に常陸北部を支配する佐竹氏十三代当主である義仁(よしひと、1400~1468)が鎌倉の鶴岡八幡宮の分霊を太田(舞鶴)城内に祀り守護神としたのがその始まりと言われます。

佐竹氏は後三年の役で活躍した源八幡太郎義家の実弟新羅三郎義光の後裔であったことから八幡信仰に深く帰依しており、義仁の勧請以降歴代当主の崇敬により庇護を受けることになります。

しかしながら慶長5年(1600)の関ヶ原合戦で曖昧な態度であったことが戦勝者である徳川家康から西軍に味方したと判断され、当主佐竹義宣(さたけ・よしのぶ、1570~1633)は家康より突然の仙北地方(現在の秋田)へ転封の令を受けます。

佐竹氏と長年に亘り寺檀関係にあった諸寺家は秋田への随伴を願っていましたが、義宣は遠隔の地と知行の減を理由に当地に残るよう説得、庇護者を失った若宮八幡宮は一時衰退の道をたどることになります。

慶長14年(1609)家康の十一男である徳川頼房(とくがわ・よりふさ、1603~1661)が七歳の時、重病に陥り若宮八幡宮に祈願したところ快癒しこれを機に歴代水戸藩主から崇敬されることになります。


ご由緒として若宮神社ホームページに下記の如く由緒が記されています。

「若宮八幡宮 御由緒

応永年間(1400年)頃佐竹義仁公が鎌倉鶴岡より居城青龍城(舞鶴城)中に若宮八幡宮・稲荷大明神両社を奉斎し、佐竹氏代々の祈願所であった。

当社勧請の折、鶴子なる者供奉りて来り数世祭祀を伺った。世俗で居鶴鎌倉鶴岡、舞鶴常州太田、立鶴羽州秋田を三鶴と称す。慶長十四年冬、水戸初代徳川頼房公七歳時病を祈り霊験快癒崇敬篤く圭田を寄進した。元禄五年(1692年)水戸光圀公の鎮守とされた。明治十四年郷社に列す。

並び祀る太田稲荷神社は、創祀は遠く太田大夫通延が始めてこの地に居城を構えた頃に遡ると考えられ、今から一千年の歴史を閲している。元禄五年春光圀城中に桜花を尋ね、古来より聞こえた稲荷の御神体を拝し感激、幣礼を致す。安永五年京都に上り、神階宣下を蒙る。

安永五年(1708年)両社を居城の地より今地に造営奉遷す。斯く由緒深い太田稲荷が百年振りで本殿の復興新築を見、当地方稲荷信仰の中心神社として悠々御神威・霊験あらたかである。」

交通手段
JRローカル 徒歩
  • 若宮八幡宮(全景)

    若宮八幡宮(全景)

  • 若宮八幡宮・鳥居

    若宮八幡宮・鳥居

  • 欅(けやき)の神木(全景)<br /><br />境内には推定樹齢600年を超える欅があり、幹の周囲が8.35m、樹高30mの神木です。

    欅(けやき)の神木(全景)

    境内には推定樹齢600年を超える欅があり、幹の周囲が8.35m、樹高30mの神木です。

  • 欅の神木

    欅の神木

  • 欅の説明板

    欅の説明板

  • 若宮八幡宮・参道

    若宮八幡宮・参道

  • 若宮八幡宮・山門

    イチオシ

    若宮八幡宮・山門

  • 「若宮八幡宮御社殿造営の記」碑

    「若宮八幡宮御社殿造営の記」碑

  • 「若宮八幡宮御社殿造営の記」碑(近景)<br /><br />「 御 由 緒<br /><br />若宮八幡宮は応永年間(1394~1428)佐竹氏13代義仁公が、稲荷大明神と共に鎌倉鶴岡より勧請、舞鶴城中に祀り守護人とした。即ち二社を祀る。時に鶴子供奉し来り祭礼を司る・慶長14年(1609)水戸威公幼にして病を祈り快験あり。元禄5年(1692)水戸義公稲荷の神体(石剣)を拝し、稀有の神じと称し幣礼を致さる。宝永5年(1708)中山備前守奉行となり、今地に遷座す。<br /><br />明治5年(1872)郷社に列す。例祭5月15日。境内は鶴舞城の一角、旧二の丸の地、眺望の高台、巨欅(県指定)林立、天を摩し、深厳にして、社殿整然として居る。 (以下 略 )』

    「若宮八幡宮御社殿造営の記」碑(近景)

    「 御 由 緒

    若宮八幡宮は応永年間(1394~1428)佐竹氏13代義仁公が、稲荷大明神と共に鎌倉鶴岡より勧請、舞鶴城中に祀り守護人とした。即ち二社を祀る。時に鶴子供奉し来り祭礼を司る・慶長14年(1609)水戸威公幼にして病を祈り快験あり。元禄5年(1692)水戸義公稲荷の神体(石剣)を拝し、稀有の神じと称し幣礼を致さる。宝永5年(1708)中山備前守奉行となり、今地に遷座す。

    明治5年(1872)郷社に列す。例祭5月15日。境内は鶴舞城の一角、旧二の丸の地、眺望の高台、巨欅(県指定)林立、天を摩し、深厳にして、社殿整然として居る。 (以下 略 )』

  • 若宮八幡宮・拝殿(全景)

    若宮八幡宮・拝殿(全景)

  • 若宮八幡宮・拝殿(近景)

    若宮八幡宮・拝殿(近景)

  • 若宮八幡宮・社額

    若宮八幡宮・社額

  • 若宮八幡宮・神楽殿

    若宮八幡宮・神楽殿

  • 若宮八幡宮・太田天満宮(境内社)

    若宮八幡宮・太田天満宮(境内社)

  • 境内神社案内板

    境内神社案内板

  • 若宮八幡宮・本殿

    若宮八幡宮・本殿

  • 若宮八幡宮・本殿

    若宮八幡宮・本殿

  • 若宮八幡宮・境内

    若宮八幡宮・境内

  • 若宮八幡宮・太田稲荷神社の御由緒<br /><br />(薄くなって記載内容が判読できません)<br /><br />

    若宮八幡宮・太田稲荷神社の御由緒

    (薄くなって記載内容が判読できません)

  • 若宮八幡宮平成御造営の記(全景)<br /><br />八幡宮の片隅には記念碑が建っています。<br />

    若宮八幡宮平成御造営の記(全景)

    八幡宮の片隅には記念碑が建っています。

  • 若宮八幡宮平成御造営の記(近景)

    若宮八幡宮平成御造営の記(近景)

  • 市街展望<br /><br />若宮天満宮より西方を一望します。当該神社は眼下の住宅地に対しかなり高台の位置にあって太田城の城郭に在していたことがわかります。

    市街展望

    若宮天満宮より西方を一望します。当該神社は眼下の住宅地に対しかなり高台の位置にあって太田城の城郭に在していたことがわかります。

  • 若宮八幡宮風景<br /><br />八幡宮の西側には道路(203号線)が走っています。

    若宮八幡宮風景

    八幡宮の西側には道路(203号線)が走っています。

  • 若宮八幡宮・境内

    若宮八幡宮・境内

  • 若宮八幡宮・境内<br /><br />山門から鳥居方向を一望します。

    若宮八幡宮・境内

    山門から鳥居方向を一望します。

  • 若宮八幡宮

    若宮八幡宮

この旅行記のタグ

8いいね!

利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。 問題のある投稿を連絡する

コメントを投稿する前に

十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?

サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)

報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。

旅の計画・記録

マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?

フォートラベル公式LINE@

おすすめの旅行記や旬な旅行情報、お得なキャンペーン情報をお届けします!
QRコードが読み取れない場合はID「@4travel」で検索してください。

\その他の公式SNSはこちら/

価格.com旅行・トラベルホテル・旅館を比較

PAGE TOP