2016/09/24 - 2016/09/26
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hiroworldさん
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ミュンヘンを経由してインスブルックへ向かい15日間の山と音楽を楽しむ旅が始まる。
登山家ヘルマンブールの生まれ育ったインスブルックとその近郊の山々、最深部に氷河を抱えいくつものトレッキングルートのあるシュテューバイ渓谷、ウィーンと並ぶ音楽の都ザルツブルク、ここからザルツカンマーグートヘ入り、シャーフベルク鉄道のあるザンクトヴォルフガング、有名なハルシュタット、保養地バド・イッシュルから登るカトリン、そして最後の目的地ウィーン。シューベルトが生まれ育ち、ベートーベンが最後の弦楽四重奏を作曲し、モーツアルトの終焉の地ウィーン。
名前の知らない山でのトレッキングを楽しみ、いくつかの巡礼路を見つけ、お城の中でこの地にピッタリの音楽を聴き、クリムトやエゴンシーレの生きた街を散歩する。
写真は散歩道から見るハルシュタット湖
<****>夫の言葉
≪****≫妻の言葉
(****)二人以外の言葉
ザルツカンマーグートの旅で役に立った資料
1番=OBB Scotty(オーストリア国鉄の時刻表検索アプリ)
2番=Salzkammergut(Kompass社の地図)
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
■24日ーバスに乗ってザンクトヴォルフガングを目指すー
僕らのザルツブルグカードは9時30分まで有効なので、9時にホテルをチェックアウトして、ザルツアッハ川を越えた場所にあるバス停からザンクトヴォルフガングへの乗換駅シュトーブルを通るバスの乗り場に向かう。
始発駅、Sudtiroler Platz から乗ったのは25~30人くらいだったが、シュトーブルの小さなバスターミナルに着くころは数人だけになってしまい、シュトーブルで降りたのは僕らを含めて4人であった。
二人はここの住民なのだろうか、街のほうへ歩いていってしまったのでここからザンクトヴォルフガングを目指すのは僕らだけだ。
10分ほど待ってザンクトヴォルフガング行のバスがやって来る。ホテルに一番近いバス停の名前を聞いていなかったのでホテルから7~8分と聞いているシャーフベルグ鉄道のケーブル駅まで行き、そこから湖畔を戻りながら予約したホテルHotel Garniを探す。 -
ー8分ほどヴォルフガング湖の畔を戻るとホテルだー
湖畔には広い庭のあるきれいなペンションが数件たっており、<こんなペンションも泊まってみたいね>と話ながら、小さなホテルHotel Garniへ向かう。
Hotel Garni は入口の扉にも花の飾りつけをしている、チロルらしいとても感じのいいホテルだ。扉を開けて挨拶する。
<グーテンターク>
少し待つと後ろの部屋からこれも感じのいい僕らより少し年上の女性が出てくる。
(Guten Tag)
<少し早いけれどチェックインできますか?>
(もちろん)
14時からの予定だが12時過ぎにはもうチェックインできてしまった。
僕らの3階の部屋からはヴォルフガング湖や周囲の山々を見渡すことができる。 -
ー僕らの部屋のすぐ脇のザンクトヴォルフガング巡礼教会の尖塔ー
テラスから眺める教会の尖塔と周りの山々、ようやく晴天の日々がやってきたことを実感する。今日も小さな荷物だけを持って登山鉄道でシャーフベルグ山を目指そう。
≪昼食は山の上でしましょう≫
<決まり>
テラスに出た時、二人とも驚いてしまった。
<あれはひょっとしたら巡礼教会?>
この街に巡礼教会のあることは知っていたが、予約したホテルが巡礼教会の隣とは知らなかった。
≪何かの縁かしら?≫
<きっと偶然だよ>
キリスト教徒ではないが、長い巡礼路を歩いている僕らには時々こんなことも起こり得る。 -
ー僕らの乗ってきた登山鉄道の機関車ー
定員の乗客を乗せて30分位かかってシャーフベルグ山頂駅に着く。
シーズンオフなのに僕らは1台待たなければならなかった。
≪どうしてこんなに混んでいるのかしら≫
<天気もいいし、世界中から人が来ているし、今日は確か休日、それにサウンド オブ ミュージックの舞台らしいよ>
頂上駅で帰りの列車の予約状況を見ると、席が空いているのは最終の3台前から後の列車だけであった。
3時間くらい余裕はあるが僕らも最終の1台前の列車を予約しておく。
<時間があれば途中まで歩いて下ろうよ> -
ー山頂駅と右に見えるのが山頂ホテルー
おなかが減ってきた。だがあのホテにたどり着かないと昼ごはんは食べられない。
≪頑張りましょう≫ -
ー山頂にあるホテルのテラス席を目指すがー
午後も遅いのにテラス席もホテルの中のレストランも満席であった。
仕方ない、少し離れた場所にあるテラスでジュースと珈琲、サンドイッチを注文して今日も遅い昼食をとろう。
離れたテラスでは僕らよりかなり齢のお爺さんが注文をとっている。
僕らのおなかはもうペコペコだ。
<お爺さんサンドイッチ忘れないでね>
僕らの席にお爺さんが持ってきてくれたサンドイッチは、これまでに食べたなかでも一番に入るくらいの、とってもおいしいサンドイッチだった。シャーフベルク山頂 山・渓谷
-
ーヴォルフガング湖を見下ろすー
見下ろすとここからヴォルフガング湖を目指すいくつものトレイルが見える。
≪歩いて降りるのも楽しそうね≫
<時間さえあればね> -
ー山稜の反対側ー
山頂のホテルを越えて山稜の反対側へ出る。
右側を下るとヴォルフガング湖、左側が垂直な崖になっている。
ヴォルフガング湖へ下る沢山のルートがあるけれどもう僕らには今日も時間がない。
周りを見ながら鉄道の頂上駅を目指して下り、最終の1台前の列車でホテルに戻る。 -
ー湖畔のレストランでディナーー
山からホテルへ戻り、バスタブに入って着替えをし、レストランを探しに出かける。湖畔に静かなレストランを見つけ
<予約していないけれど食事とれますか?> (もちろん大丈夫です!)
前菜2種類とメインを一人分、それとデザート2種類、コーヒー2杯、僕らに十分な量を注文する。
≪少し足りないわ。デザートとワインを注文しましょ≫ -
ー路上のブラスバンドー
食事を終えてホテルに戻る途中、路上音楽会が開かれていた。
≪聴いてから帰りましょ≫
あちこちの店からビールの差し入れがあり、時々演奏が中断する。
ホテルに帰り着いたのは10時をとっくにまわっていた頃であった。 -
■25日ーハルシュタットを目指してー
ハルシュタットへ向かう日。
朝、巡礼教会の鐘の音で僕らは目覚める。
スペインでは長い巡礼をしてきたが教会の鐘の音で目覚めるのは多分初めての経験だ。
≪教会の鐘の音で起こさるなんて・・・・なんて素敵なのかしら≫
教会の前の像に挨拶をしてザンクトヴォルフガングを離れる。
<もう数日ここに泊まりたかったね>≪ほんま≫ -
ー温泉?それとも山登りー
ザンクトヴォルフガング発のバスでバド・イッシュルへ向かう。
そこから電車に乗り換えてハルシュタットを目指す予定だったが、温泉の出る保養地バド・イッシュルに着いた時、まだ11時を少し過ぎた時間であった。
駅前には何もない小さな駅だが少し先に看板が見える。
(Willkommen. Katrin) <ようこそカトリンへ>
≪山へのお誘いだわ≫
カトリンは初めて聞く山の名前だ。
絶好の天気、時間もあるし、温泉より山へ行こう。
駅前のタクシーでカトリン山のケーブル駅Talstation(谷駅)へ向かう。 -
ー思っていたよりも人がいるー
途中、工事をしていてタクシーでTalstationまで30分くらいかかってしまった。
僕らが着いた時、5~6人の人たちがケーブルを待っているので驚いてしまう。
≪結構人気があるのね≫
ここで初めて地図を手に入れたのでどんな山なのか少し知識をたたき込む。
写真はカトリンのケーブル乗車券 -
ー遥かにダハシュタイン山塊を望むー
雲一つない青空のもと、地元のたくさんの人が登っているカトリン。
僕らもその中を前後しながら登る。
(Morgen)これは僕らにもわかる山の挨拶だ。
日本の山の挨拶のようにひと声かけて行き交う。
(ムニャムニャgo)これは僕らには何といっているのかさっぱり分からない。
後で聞くと(神に感謝)と言っているのだそうだ。
僕らはもっぱら<Morgen>でとおす。
≪あの山の名前はなんて言うの?≫
<ここいら辺の一番高い山は確かダハシュタイン山塊のはずだよ>
ザルツブルグで買ったばかりの地図で確認してみる。
間違いなくダハシュタインだ。 -
ー僕らは重い荷物を持ったままでカトリンを登るー
ケーブルで途中まで登り、山頂までの30~40分程度の道をすすむ。
<荷物を預けるところがないから重い荷物を持たままだけど、それも仕方ないね>
≪OK≫
途中で分岐があり、道標が立っている。
(右:カトリン 左:エルファーコーゲル)
左の山のほうが間違いなく高い。 -
ーカトリンからエルファーコーゲルへ変更ー
時間が余ったら帰りにカトリンに寄ろう。
カトリンよりも100mくらい高いエルファーコーゲルをめざす。
<よく探すとシャーフベルグ山があるはずなのだけど> -
ー保養地バドイッシュルの街を眼下に見ながら下るー
帰りはケーブルの谷駅からバド・イッシュル駅まで3~40分の道を歩いて戻る。
最初は村の中の静かな道であったが、公園を通り越すとやがて川沿いの綺麗なカフェの通りに変わり、最後の駅の近くでは温泉街の賑やかな通りの中心を道が通っている。
<僕らの山の格好はかなり場違いだね>
駆け足で駅へ着いた時、丁度ハルシュタットを通る列車が来ていた。
オーストリア国鉄のアプリOBB Scottyどおりの時間であった。今回の旅がスムースに進んだのはひとえにこのアプリのおかげだ。 -
ー世界遺産の町ハルシュタットー
15時35分、無人のハルシュタット駅に着き一人2.5ユーロを払って渡し船で街へ向かう。
予約したホテルSeehotel Gruner Baumは船着き場の近くのはずだ。
船を降りて左に曲がるとそのホテルが目の前にある。
ホテルの横がハルシュタット・ルーテル教会、青空をバックにする教会の尖塔がとても美しい。
≪何か様子が違うわ≫
<そうだね>
ホテルも通りもアジア人だらけであった。それも中国からの団体観光客がその大半のようだ。それが僕らに違和感を感じさせたのだろう。
チェックインの時、ディナーの席の予約を勧められたが、どこか外で食べたかったので僕らは断った。 -
ー4階の僕らの部屋ー
チェックインして部屋に入り、着替えをしていると扉をノックする音が聞こえる。
(ケーキをお持ちしました)
丁度、珈琲をいれていたところなのでケーキの差し入れは最高のタイミングだ。
しかもアジア人の宿泊客だ多いためだろうか、100V用のアダプタまで用意されていた。電源不足でPCがダウンしていた僕にはこれも最高のプレゼントだ。 -
ーお土産を何か探さなくちゃー
田舎の道を歩くのはもうここが最後だ。
<何か面白いものを探そうよ>
≪賛成≫
往きの道はお土産を物色しながらゆっくりとザルツマインのケーブル駅まで15分くらいかけて歩く。
<時間ないので、お土産を買って帰ろう>
木工細工の店でつい笑ってしまうヤギのおもちゃ、手作りのディルンドルの工房で子供用のセーターを買って帰る。 -
■26日ー最後の目的地ウィーンへ向かう1日ー
朝の一番はやいケーブルで塩鉱山ザルツマインへやってくる。
坑道めぐりのできるパスを買ったのだが途中で時間が無くなってしまった。
<列車までの時間がもうないので僕らはここから帰ります>
優しい坑内の案内人と別れて塩鉱山をあとにする。
(また来てね!Take care)
≪バイバイ≫ -
ー素敵なテラス席ー
船の上から昨夜僕らの泊まったホテルが見える。
湖に面した感じのいいテラス席があり、あの席でディナーを食べられなかったことが悔やまれる。
だが予約していなかった僕らの席をすぐに用意してくれたことには感謝しよう。 -
ー2度目の渡し船ー
列車の時間に合わせてハルシュタット駅へ渡る船が出発する。
11時半頃にチェックアウトして僕らも船着き場へ行き、前を通り越す観光船や個人の小さなボートをしばらく眺める。
12時32分発の列車でAttnang-Puchheimへ、そこで乗り換えてウィーン中央駅を目指す。
OBB Scottyの案内には(日曜日は席の予約を推奨する)と表示されている列車だが、今日は月曜日なのでこの先の列車も席は予約せずに乗り込む。
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