2016/09/15 - 2016/09/18
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hiroworldさん
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ミュンヘンを経由してインスブルックへ向かい15日間の山と音楽を楽しむ旅が始まる。
登山家ヘルマンブールの生まれ育ったインスブルックとその近郊の山々、最深部に氷河を抱えいくつものトレッキングルートのあるシュテューバイ渓谷、ウィーンと並ぶ音楽の都ザルツブルク、ここからザルツカンマーグートヘ入り、シャーフベルク鉄道のあるザンクトヴォルフガング、有名なハルシュタット、保養地バド・イッシュルから登るカトリン、そして最後の目的地ウィーン。シューベルトが生まれ育ち、ベートーベンが最後の弦楽四重奏を作曲し、モーツアルトの終焉の地ウィーン。
名前の知らない山でのトレッキングを楽しみ、いくつかの巡礼路を見つけ、お城の中でこの地にピッタリの音楽を楽しみ、クリムトやエゴンシーレの生きた街を散歩する。
写真はカトリンから望むダハシュタイン山塊。
<****>夫の言葉
≪****≫妻の言葉
(****)二人以外の言葉
この地域の旅の資料
1番:OBB Scotty(オーストリア国鉄の時刻表検索アプリ)
2番:インスブルックカードの案内書
3番:Innsbruck(Kompass社の地図)
4番:Austria(Lonely Planet社)
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 3.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 鉄道 徒歩 飛行機
- 航空会社
- エールフランス
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
■9月16日ーミュンヘン→インスブルックー
ビール祭りの準備に忙しくしているミュンヘンの街を散歩。
聖パウロ教会やババリアン公園を周り、11時37分発の電車でインスブルックへ向かう。
初めてのドイツ鉄道の旅なので予約席を買ったが正解であった。
ミュンヘン中央駅では予約席も少し空いていたが、次の駅ミュンヘン東駅ではほとんどの席が埋まってしまった。
オーストリア国鉄のアプリ"OBB"にコメントが書かれていた。
(この列車は混雑するので予約した方がいい)
ミュンヘン中央駅の売店で寿司セットを見つけて昼用に購入する。 -
ー13時23分インスブルック着ー
イン川の畔にあるホテルHeimgartelを目指して歩き始める。
にぎやかな駅前を通り越し、その先に広がる古い高級住宅街や教会を越え、駅から30分ほど歩くと大きな川にぶつかる。イン川だ。
<もう少し歩くとハイムガルテルがあるはずだよ> -
ーきっとあれがハイムガルテルに違いないー
イン川の畔に立って対岸を見ると1軒のレンガ色の館が目に入る。
尖塔と丸い出窓が特徴的だ。
≪きっと、あれがハイムガルテルだわ、周りに何もないのはステキね≫
今日から3日間この個人で経営している小さなホテルに泊まり、インスブルック近郊の山々、ハーフェレーカー、パッチャーコーフェル、ゼーフェルダーシュピッツエなどを巡る予定だ。
インスブルックカードの買えるインフォメーションの場所を教えてもらい、帰りの遅くなる僕らのために別の入り口から入るための鍵も渡してくれる。 -
ー橋の途中から曇っていて山の見えない上流を眺めるー
イン川を越えて木の屋根がのっかっている小さな木造の橋がかかっており、この橋を渡ったところにハイムガルテルがある。
≪この鍵は何かしら?≫
両側の保護策に無数の鍵がかけられている。2~3台の自転車が置かれているが自転車用ではなさそうだ。 -
■9月17日ーホテル→レーベンハウス→フンガ-ブルグ→ゼーグルーベー
あの橋の左側がホテルからノルトケッテに向かう場合、一番近いフンガ-ブルグバーンの駅、レーヴェンハウスだ。
ホームに上ると両側は全面に仕切りがされている。
≪乗る時はどうなるのかしら?≫
電車がやってきて完全に停車すると全面の仕切りが下にさがって、ホームと完全に同じ高さになって安全に乗車することができる。 -
ーハーフェレーカーへの登り道ー
ホテル・ハイムガルテルからイン川を渡ってレーヴェンハウス駅へ向かう。
この駅からフンガ-ブルグ駅へ行き、ここでケーブルカーに乗り換えてまずゼーグルーベを目指す。
<ゼーグルーベのレストランでランチを食べよう>
そこからまたケーブルに乗りハーフェレーカー山頂を目指す -
ーレストラン レーヴェンハウス(Lowenhaus)ー
ケーブル駅レーヴェンハウスの手前に、昨夜ディナーを摂ったレストラン レーヴェンハウスがある。
写真の入り口を通り、庭の中のテラス席を越えるとレストランのフロントにつく。男性がやってきてすぐに静かな席に案内してくれた。
≪レッドワイン、ビアー、ウィンナーシュニツエルそれから何かお勧めの魚料理をお願い≫
(Forelle Muellerinはどうですか)
フォレッレ・ミューレリン(どんな料理なのかよく分からなかったが)、ウィンナーシュニツエル(10個以上はある山盛のジャガイモと有名な薄く伸ばされた大人の顔以上の大きさのとんかつ)を注文する。そしていつも思う。
<一人分でよかったね> -
ー10時30分、ゼーグルーベ駅ー
小雪の舞い、地表に少し雪が積り始めた中をゼーグルーベ駅に着く。この駅のレストランでランチをとろうと考えていたが雪でケーブルの駅の全てのレストランが閉まっており、上で出会ったのはアメリカ人の一人旅の女性のみであった。
<山小屋を予約していなくてよかったね>
最初の予定ではこの山を越えた先にある山小屋に泊まり、Hall im tirolへ下るつもりだったのだけれど、山小屋までの道がよく分からなかったので宿泊はキャンセルしていた。
何も見えないこんな雪の天気では初めての山小屋へ行くのは僕らには冒険すぎる。
晴れていれば僕らの後ろにハーフェレーカーの岩稜が、そして前にはインスブルックの街がはるか下のほうに見えるはずなのだ。
その間の稜線を歩くのを僕らは楽しみにしていた。
ハーフェレーカーは諦めてすぐにパッチャーコーフェルへ向かう。 -
ー12時30分パッチャーコーフェル駅のヘルマン・ブール・プラッツー
山を下りてインスブルック中央駅まで行き、そこからバスでパッチャーコーフェル行きのバスがでるバス停Fを探す。妻が駅裏にバス停Fをようやく見つけた頃ようやく青空がほんの少し顔を出す。
<バンザーイ>≪嬉しいわ≫
バスで降りた先にヘルマンブールプラッツと名付けられた場所を見つけた。
ゆかりの地なのか、それとも単に名前を借りただけの広場なのだろうか。
山の見えないここでもケーブルに乗るのは僕ら二人だけだ。
≪誰も人がいないのはわたし嫌いよ!≫
<でも、ケーブルを止めないのは嬉しいね>
途中で1回ケーブルを乗り換えて、20分ほどで頂上駅に着く。パッチャーコーフェルバーン その他の交通機関
-
ーパッチャーコーフェルの山小屋のレストランー
ケーブル頂上駅に着くと空は少し晴れ始めていたので山へ向かう準備を始めていると地元の若者3人が僕らに呼びかける。
(ナマステ、こっちへおいでよ)
ナマステはネパールやインドで使われる挨拶の言葉、どうしてここでナマステなのだと思いながらも
<お腹も空いていることだしこの山小屋で昼食にしようよ>
≪それがいいわ≫
山小屋の中のきれいなレストランへ入り、初めてのチロルのスープ、ズッペグラッシュとヤサイサラダ、ウィナーシュニツエル、珈琲を頼んで遅い昼食とする。熱々のズッペグラッシュ(妻の前に置いてあるスープ)はとてもおいしかった。
きっと寒い中をやってきた僕らへの特別サービスなのだろう。スープもサラダも山盛であった。パッチャーコーフェル 山・渓谷
-
ー広い道から踏み跡程度の登山道へー
少し長い昼食を終えて、呼び込んでくれた若者たちに別れを告げ外へ出る。
冬はスキー場になるパッチャーコーフェルの斜面にはリフト小屋が点在している。
≪リフトが動いているといいのにね≫
しばらく広い道を進む -
ーパッチャーコーフェルへ向かうー
広い道を暫く進むと、カップルが斜面を上り始めているところであった。
きっと地元の若者なのだろう、踏み跡程度の道を彼らの後ろを少し遅れて進む。
<少し晴れてきたよ>
≪これがずっと続いてくれたらいいのにね≫
視線の先がパッチャーコーフェル山頂、僕らの足で2時間くらいだろうか。パッチャーコーフェル 山・渓谷
-
ー僕らのパッチャーコーフェルはもうここで終わりだー
3時を過ぎているので僕らの戻らなければならない時間が近付いてくる。
3時40分、もうこれ以上時間が取れない。
少し平らになった斜面の中間あたりで僕らは引き返す。
≪バイバイ、パッチャーコーフェル≫
<バイバイ、顔を出してくれなかった山々>パッチャーコーフェル 山・渓谷
-
ーケーブル駅を目指して下っていると太陽が少し顔を出すー
≪最後のプレゼントだわ≫
パッチャーコーフェルの山頂は最後まで見えなかったが、この景色はそれに変わる山からのプレゼントだ。 -
ー雪と雨と少しの晴天の1日ー
インスブルック中央駅にバスで戻り、そこから、古い高級住宅街の中を歩いてホテルへ戻る。長い時間歩いたわけではないのに僕らの足取りは重い。
途中の小さなピザショップで美味しそうなピザが焼けている。
<今夜はピッツアにしようよ>
≪スープも持ってきているしそうしましょ≫ -
ーイン川を渡る橋はこんなに長かったのだろうかー
もう何度も渡っている橋だが今日はなんて長いのだろう。
荷物は何も持っていないのにもう歩きたくない。
≪私も同じ≫ -
■18日ー今日こそ晴れておくれー
だが、今朝も窓の外は雨模様。
インスブルックでの山登りも今日が最後なので晴れて欲しかったが仕方ない。
≪まだ、昨日よりましだわ≫
<そうだね>
インスブルック中央駅までバスに乗り、電車でゼーフェルトを目指す。 -
ーゼーフェルト駅前ー
電車はイン川の流れを離れて徐々に高度を上げ、草原の広がる山の中へ入っていく。40分くらいで観光地のような雰囲気のゼーフェルトに着く。この写真は駅前の賑やかなはずの商店街、ケーブル駅へ行くには反対側へ降りて進行方向へ進み、すぐに右折して山のほうへ進む。
案内板が見当たらないので、ジョギングしている地元の人にロスヒュッテへのケーブル駅の道を尋ねる。 -
ーゼーフェルトヨッホを越えてー
駅から歩いて10分くらいのケーブル駅からまずロスヒュッテへ、そこからケーブルを乗り換えてゼーフェルトヨッホへ。
晴れ間の瞬間をとらえて写真を撮るがすぐに曇ってきてしまった。
<晴れておくれ>
僕らの願いもむなしく今日も雨が降ったり止んだり。 -
ー沢山のカラスの様な黒い鳥が集まってくるー
山稜でパンを食べているとくちばしの黄色い黒い鳥が集まってきて、腕に止まって僕らの食べているパンをつっつく。 -
ーゼーフェルトシュピツエー
中央に見え隠れするゼーフェルトシュピッツエへ向かって歩き始める。
今日もまた雨が降ってきてしまった。
<青空を望むのはもう諦めよう> -
ーロスヒュッテまで降りてきたらゼーフェルダースピッツエが顔を出すー
真ん中の山がゼーフェルダーシュピッツエ。
山稜の両側はかなり切れていたがここから見るとゆるやかな感じがする岩山だ。
インスブルックの3日間、雨と小雪と曇りの日々であった。
地図で見るとゼーフェルトの先に貝のマークの巡礼の標識を見つけていたので晴れていたらその道を少し歩くつもりでいたのだが
<今日はもうホテルへ戻ろう> -
ーゼーフェルト駅へ下る路を重い足取りで進むー
晴れていればきっと美しい街並みなのだろう。
ゼーフェルトで何かお土産を買おうと考えていたのだけれど、とてもその気になれない。
今晩は見つけておいたインスブルックのコインランドリーで3日分の洗濯をし、その先のお寿司屋さんで寿司を食べよう。
≪賛成≫
<遅くなるけど、川の畔を歩いてホテルへ帰ろう>
≪それも賛成≫
インスブルックの最後の夜をかみしめながら僕らはホテルへ戻ることになる。
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ミュンヘンからウィーンへ:チロルのアルプから音楽の都への二人旅
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