なんでもかんでも高知県東部の旅（二日目）～絵金の赤岡・野市文化ゾーンの香南から、芸西・安芸地区へ。山内家の重臣、五藤家が領した安芸は、土居廓中、岩崎弥太郎生家、野良時計も見所です～

2016/10/09 - 2016/10/09

二日目は、高知市・南国市を離れて、いよいよ高知県の東部に入っていきます。基本的には国道５５線沿いに香南市、芸西村、安芸市の順。ただ、香南というのは合併でできた名前なので、赤岡や野市といった方がわかりやすいでしょうね。

ところで、江戸時代の高知は、ご存じのとおり、土佐一国を丸ごと山内家が領有していました。また、現在の高知県の人口の約半分は高知市とその周辺にあって、集中度がかなり高い方の県にもなるんですね。したがって、普通に考えれば、県内では地域色は比較的少ないのではないかと思ってしまうんですが、意外にそうではない。たぶん、これは、県内の移動に時間がすごくかかるので、古くから人の移動が少なかったからでしょう。今でも、高知市に住んでいると、実は本州の感覚でいえばたいした距離ではないんですが、室戸や中村市は本当に遠くて、おいそれとはいけないところというイメージが強いんです。

この日の移動も、走った距離の割に、気分的にはいろんな街を巡っている感じ。赤岡しかり、野市しかり、芸西村に安芸市しかり。その辺りのところもできるだけ伝えられたらと思います。

最後の安芸市だけ少しコメントすると、土居廓中はかつて武家屋敷が軒を並べていたエリア。安芸は戦国時代は長宗我部元親に滅ぼされましたが安芸氏の城下であり、江戸期は土佐藩の家老、五藤家が領していた街。陣屋町の風が今でもけっこう残っていて、城のお堀から生垣のある街並みや一軒だけですが公開されている武家屋敷などを回ると十分にそれを感じることができる。同じ土佐とは思えない。違った感覚が楽しめます。

エリア 安芸市(高知)

海のやど　しおや宿を早朝出発。今日はちょっと天気があまりよくないんですが、まあ、それも頭に入れたコース設定なんですけどね。
まず向かったのは、夫婦岩。手結山の海岸端の道の脇に駐車場がありまして、その駐車場がけっこう立派だったので、これは期待できるかも。

しかし、夫婦岩自体は正直言えばイマイチ。崖の上から見下ろすとそれらしい岩がありますが、目立っていたのはむしろ沖に延びた波けしブロック。まあ、それはそれでいいのかもしれませんが。。

続いては、澤餅茶屋さん。
国道沿いなんですが、トンネルの手前から少し脇に入るのがちょっと難しい。

あんこ餅がめちゃめちゃうまいと評判。どうでしょうか。

ふむふむ。ニッキの香りが特徴的。餡子のストレートな甘さもそれはそれでちゃんとしているんですが、それにニッキの香りが加わって、もう一つ奥深いうまさになっていますよ～
朝ひと包み買って、一日かけて食べましたが、始め柔らかかった餅がだんだん固くなる。その変化でまた味わいが変わっていくのも面白いと思いました。確かに名物だと思います。

国道を進んで、これは県立月見山こどもの森。
道は細いですが、駐車場のある頂上付近まで車で登りました。

土佐湾の眺めはまあまあ。

フィールドアスレチックスの施設もありましたが、マムシに注意とか。ちょっと笑えませんね。

また、姫倉城という城があった古戦場。

石地蔵がいくつもあったり、ちょっと陰気な場所もあって微妙かなと思います。

ほどなく、赤岡駅に到着。この絵金くんがシンボルです。

ただ、それだけではなくて。。
赤岡駅前の高架下には、ごめん・なはり線のキャラクターがずらり。

すべてはやなせたかし先生の手によるもので、これはいい。大人も子供も楽しめること請け合いです。

それぞれの駅毎にキャラクターがいて「なは　りこちゃん」「田野　いしん君」「とうのはま　へんろ君」「しもやま　ちどりちゃん」とか名前もとってもユニーク。これでひと作品できそうなんですけどね。。

ここで霊場を一つかませます。
大日寺は、四国八十八か所第28番札所。

聖武天皇の勅願により、行基が大日如来像を刻んで堂宇を建立。その後、空海が楠の大木に爪で薬師如来像を彫って復興したとされる寺。

駐車場があまり広くないので、順番を待って入りましたが、駐車場から本堂までは石段を登ってすぐ。焦ることはありません。

石段の始めにある骨組みだけの山門を抜けて奥へ。

境内は限られますが、適度に配された緑がよく手入れされていて、石仏とかもいい感じ。清々しい気持ちになりました。

ここからは、野市周辺の探索です。
四国自動車博物館って、個人のコレクションだと思いますけど、

なんか恐ろしいくらいデラックスですねえ。

ピカピカに磨き上げられた高級車、名車のオンパレードで、

ちょっとめまいがしそう。

それでもこれこそという自慢の車があるのか尋ねてみたら、特にないと言うちょっとそっけない返事。しかし、それで改めて、どれだけすごいんだという気持ちになりました。

その隣は、テーマパーク「アクトランド」です。

地元ではあんまり話題になっていなかったように思うんですが、意外に規模が大きい施設ですね。

ただ、今回の目当ては、いくつかの展示館の中の一つ、龍馬歴史館です。

龍馬の足跡を辿るジオラマ展示は、

どの場面をとっても全力投球といった感じ。家族の愛に育まれて、少年期を送る龍馬。

裕福な商家から武家の株を買ったほどの坂本家に生まれ、

上士の子息とのいさかいで塾をやめてしまった逸話も有名ですが、どれだけ龍馬の考え方に影響したかはわかりません。

姉の乙女にしごかれる龍馬もユーモラスです。

ジョン万次郎の取り調べにあたった河田小龍に外国の話を聞く龍馬。徐々に心が広い世界に向きだすきっかけになったのは間違いありません。

土佐勤王党への参画から、

脱藩後は、勝海舟との出会い。海援隊の結成。

龍馬はこうして世に出るだけでなく、薩長同盟という大仕事を成功させ、大政奉還を実現するというドラマチックな展開。

薩長の大物を説き伏せて、同盟の裏書も龍馬の手によるものです。

しかし、それも突然の暗殺で終わりを迎える。

知識としては持っていても、改めてその大どんでん返しの無念さが思い起こされる。かなりの力作というべき作品でしょう。
こうした龍馬の足跡は今や日本人にとっては基本的な常識の部類にまでなっているのですが、それは司馬遼太郎の大きな功績の一つでもある。ただ、時代はそうした一人の英雄によって作られるような単純なものではなく、本当に大事なのはどういう時代だったのかをきちんと理解することなのに、今ではその大事な点がややおろそかになってしまっているきらいがあって、私はむしろそこのところを残念に思っている一人。司馬遼太郎が悪いわけではないのですが、誤解を恐れずに言わせてもらうと、司馬遼太郎には意外に限界があったことも否めないように思います。

さて、時間調整しているような感じでしたが、
これが何としても来てみたかった絵金蔵。赤岡市街地の中心部です。

高知では絵師金蔵、通称絵金は知らない人はいないでしょう。夜祭りなんかの時にろうそくに照らされたおどろおどろしい絵を見た思い出が子供心にも残っているはず。さて、展示は、期待通り、その情景を見事に再現したもの。小さな電気の提灯を持って暗がりの街へ繰り出すと夜祭の雰囲気そのままにたくさんの絵金の作品が出迎えてくれました。複製画ですが、雰囲気は本物と同じ。怪しげに揺らめく、鮮やかな色彩の登場人物には誰しも強烈なインパクトを感じると思います。

西川屋老舗 赤岡本店は、絵金蔵から回りました。

すると奥の座敷に絵金とその弟子の作品という幟りが展示してあるではありませんか。

これは素晴らしい。

おどろおどろしさはありませんが、何かをいたずらっぽく風刺した感じは確かに絵金のもの。

二階から眺めたり、ありがたく拝見させてもらいました。
ほかにも赤岡の街に関連する資料など。さすが老舗といったところでしょう。

献上和菓子という山薯まんじゅうもなかなかの逸品。山芋のネッチョリ感が程よく残って、これと白餡を組みわせたのはちょっとサプライズ。

けんぴや

梅干し（菓子）も美しいですね。
お菓子も含めて美術館のようなお店で、なにもかもがうっとりの連続でした。

さて、時間がけっこう経ってしまいました。先を急ぎましょう。
道の駅 やすは、国道沿い。この辺りは単調な国道をだらだら走ってきて、運転にもちょうど飽きてくるところ。

休憩がてらちょっと寄ってみました。駐車場も広いです。
ソフトクリームなんかも気になりましたが、ゆずや柿などの産直販売もいいですね。私は金時芋を買って、お土産にしました。

ヤ・シィパークは、道の駅やすに離接する公園。

ヤシの木が生えているくらいかと思ったら、土手みたいなところを少し越えると、そこはもう海。海岸沿いに遊歩道があって、海を眺めるベンチなど。散策にはなかなか気持ちの良い公園です。

少し移動して、今度は芸西村。
この芸西村文化資料館は、役場の敷地内にある施設。

建物を入ってすぐの一階に昔の生活を偲ぶ道具類が展示されていました。海辺に近くて、この辺りは半農半漁の生活だったんだと思います。

漁具のほか、脱穀機などの稲作機械もリアルに展示されていました。
１０年一日のような暮らしぶりが偲ばれました。

その二階が芸西村筒井美術館。
地元出身の洋画家筒井広道氏の絵を展示。凄味のある絵ではなく、穏やかな色彩のちょっと素人っぽいような作品ではあります。ほか、地元の愛好家の作品を展示する部屋もあって、むしろそうした地元の文化活動の振興にも貢献している施設だとすればそちらの方が意味としては大きいかもしれません。

芸西村役場生涯学習館も、役場の敷地内にある施設。固有の施設としては図書館がありますが、基本は公民館のような感じ。この日は、地元の祭りの準備をする人たちが集まっていました。ここ自体が観光の対象にはならないように思います。
入口には維新の志士顕彰碑があって、これはやっぱり高知かなっと思います。

レストラン矢流は、高知市側からだと芸西村を過ぎてちょっとした岬のような場所に差し掛かったところ。施設全体がドライブインのような感じです。レストランの一階にはいもけんぴの川島製菓があって、それをついでにお土産に買いました。

奥に広い駐車場があって、海を眺めると太平洋から岩場に打ち寄せる波が荒々しい。

高知名物いもけんぴの川島製菓は、レストランヤナガレに入ったところが販売所。喫茶店のカウンターみたいな構えです。

さて、けんぴの方は、細めなのにけっこう堅め。砂糖が白くコーティングされて、何度も噛んで噛み締めるといったタイプ。もしかしたらですが、年配者にはちょっときついかなと思います。

さて、ここから安芸市に入ってきました。
安芸市営球場から坂を下ってきて、国道を越えたところにちょっとした広場がありまして、カリヨン時計はその一角に建っています。三つの黄色の球を覆うように鐘が並んでいて、何かのイメージなんでしょうか。特に説明板とかはないのですが、それなりに雰囲気を出していると思います。

そして、安芸市営球場へ。

こうして、高知には阪神タイガースのキャンプ地があるので高知には阪神ファンが多いんですよね。
球状の周囲にも阪神優勝の際のパネルが設置してあったり、阪神の熱気がけっこうムンムンしていました。しかし、最近はダメ虎になっていて、優勝が遠い過去になる前に、是非今年は奮起してもらいたいところです。

昼飯は、しらす食堂です。

ただ、しらす丼なんて鎌倉とかでも名物ですけど、そんなにおいしいものではない。実は安芸のしらす食堂もそんなに期待はしていなかったんですが、

これっていままでのしらす丼とは別次元じゃないですか。しらすのほのかな甘みまで感じるちょっと異常なうまさですね。安芸に来たら、これは食べるべき。待ち時間はありますが、正真正銘、日本一のしらす丼。テレビとかでよく芸能人がしらす丼うまいとか言ってますけど、これこそが間違いなく本物の味だと思います。素晴らしいです。

しらす食堂でテンションが上がったところで、これはいい流れに乗ったような。。
小松は、一見するとお店なんだか一般住宅なんだかよく分からない。よく見ると薄汚れた「小松いもけんぴ」という立て看板がありました。

ただ、買おうと思ったいもけんぴはこの季節はないそうで、代わりにあずき煎餅をいただきました。小麦粉系のせんべいですが、しっかり火の通った堅めの煎餅に小豆の香りがよく残っている。あれっといううまさがあって、やっぱり老舗の片鱗を見たような気がしました。またまたおいしいもの発見です。

安芸の市街に入って。
安芸国虎公の墓は、浄貞寺境内。

本堂の正面の築山の中腹にあってきれいに整備されていて、そこがお寺の中心みたい。なんだか浄貞寺自体がこの墓のためにあるような感じに見えました。

ちなみに、国虎は安芸郡の豪族で、長宗我部氏とも並ぶ土佐七雄の一人。

しかし、日の出の勢いの長宗我部元親との戦いに敗れ、この寺で自害したということです。長らく群雄割拠の均衡があった土佐の国。国虎はまったく予想もしていない展開だったのではないかと思います。

変わって、岩崎彌太郎生家は、安芸市街地中心部からは少し離れた場所。標識を頼りに畑の中の駐車場に辿り着きました。

まず目に飛び込んでくるのは、この岩崎弥太郎銅像。以前は上江ノ川公園にあったのですが、道路の拡張工事の影響もあって、こちらの生家の方に移されました。
現在の三菱の基礎を築いた快男児。底知れぬエネルギーを秘めている姿形です。

生家の門を入ると

意外に立派な構えですね。

見どころは、三菱のマークの原点という「三階菱」に、

少年の日の弥太郎が夢を込めた日本列島の庭石など。

ただ、テレビドラマの見すぎかもしれませんが、郷士の家であった岩崎家ですが、もっとボロボロかと思っていたのに、それなりに風格のあるお屋敷。そこまで悠々とした暮らしではなかったかもしれませんが、蔵などもしっかりしていてちょっと予想外。イメージが変わったような気がしました。

曲碑は、岩崎弥太郎の生家とか安芸の市街地にいくつかあります。地元出身の作曲家、弘田龍太郎の功績をたたえるもの。童謡の歌詞を刻んだ碑の前に立ってセンサーが働くと、曲が流れる仕組み。安芸は安芸城の城下町だったこともあり、文化の厚みがあったという象徴かと思います。

今度は少し知られていないと思いますが、内原野公園へ。安芸の市街地からけっこう山の方に入ったところです。

こんなところに何があるんだろうという感じなんですが、行ってみると、ため池を景観に活かした素晴らしい公園。

土佐藩の家老で安芸地方を領した五藤家が造ったというだけに

大名好みの豪壮さが感じられて、ちょっと普通の公園とは違います。

延寿亭は、内原野公園の一番奥で一番高いところに建つ東屋。かつて、安芸を領していた五藤家の当主もここで休んだといわれます。しかし、戸は閉まっているし、まあそんなものかと思ったのですが、

この建物の縁側からの眺めはすばらしい。

緩やかに下って行く山すその向こうにはため池の水面がキラキラゆれて、さらにその先はるかには太平洋。絶景かなの眺めです。

安芸市立書道美術館は、安芸城跡の一角。建物が天守閣か櫓のような形なので、かなり目立っています。

壁面に山内家の重臣となった五藤家の逸話を紹介。一豊の顔に刺さった矢を引き抜くことを命ぜられるほど信頼が厚かった吉兵衛です。

さて、内部展示は南不乗という地元出身で大正3年生まれの書道家の特別室がメイン。かなり独創的な崩しが面白いと思います。ほか、地元の有志の作品の展示もあったりして、今でも地元では書道が盛んなのではないかと思います。

向かいにあるのは、かつての安芸城跡。

ちなみに、ここは安芸市街の廓中と呼ばれるエリア。お堀と石垣に囲まれて、そこ自体がお城の跡なのですが、たぶんそれは江戸期のもの。戦国時代の城跡は廓中の奥に小山があって、その上です。

やぶ蚊に刺されながら登りましたが、この山はさほど高くもないのに安芸の平野を睥睨するのにちょうどいい。

これなら一帯ににらみをきかせるのにぐあいがよかったんだろうと実感しました。

安芸市立書道美術館の隣が安芸市立歴史民俗資料館。

こちらは、土佐藩の家老で、安芸郡を領していた五藤家に伝わる美術品や古文書を中心とするコレクションが目玉です。

コレクションはあまり散逸しなかったようで、これはかなりまとまって残ったなという印象。かつての大名の暮らしぶりを彷彿とさせる予想外の見応えがありました。これは五藤家のものかどうかは分かりませんが、絵金の屏風もとても保存状態がよくて上質。じっくり楽しませてもらいました。

安芸城跡に残るこのお屋敷は外からうかがうことしかできません。

安芸城跡のエリアを出て、市街に向かいます。

お堀の緑が

なかなかに美しいです。

安芸の市街には旧野村家という武家屋敷が無料開放されていて、土居廓中武家屋敷はこれを指すのだと思います。

こちらは、五藤家に仕えていた与力・騎馬という上級武士の家。塀重門という中門を入ると

庭に面した客間に出る。

屋敷の

そこはちょっとした日本庭園ですが、裏に回ると畑があって、妙に生活感が残る住宅です。

野良時計は、安芸市のシンボル。安芸市で何かあるとこの野良時計が紹介されると思います。そういう意味では何度もテレビでは見ていたのですが、実物を見たのは今回が初めて。想像していたよりも、ちょっと存在感が弱いような。周囲の建物と一体になった構造物なので、この時計だけが目立つという感じではありません。
ただ、この時計の凄いところは、素人だったここの主人が自分で技術を身につけ、歯車から分銅まで手づくりで作り上げたということ。それを知って眺めるとまた感慨も違ってくると思います。

廓中ふるさと館は、安芸城跡や武家屋敷からは少し離れた方角。しかし、新しくできた施設ということで訪ねてみました。入口を入るとすぐのところが販売所。例によって、いもけんぴやゆずの製品、しらすなど。全体としてはちょこっと置いてあるだけ。厳選してあるのかもしれませんが、その分、あれこれ眺めて楽しむという感じではありません

廓中ふるさと館の食堂で、しらすのスパゲッティをいただきました。水菜に海苔、おろしがのって、涼しげな彩り。シラスはこの辺りの名物だし、立派なご当地グルメです。ただ、スパゲッティは新メニューらしく、麺のツルツル感とかまだ改良の余地があるかなあと思います。

伊尾木洞シダ群落は、55号線沿いの交番のところから入って行ったところ。トンネルのような洞窟から小川が流れ出してきていて、その洞窟の周辺に繁茂しているシダが目当てのもののよう。しかし、シダよりもこの洞窟の眺めの方がいいですね。浅瀬なので長靴だったらどんどん入っていけそう。冒険心をくすぐられるような洞窟です。

道の駅 大山は国道55号線と並行して海岸端を走る脇道に入ります。駐車場から建物を見てけっこう小さいなと思ったのですが、中に入ってみるとさらにびっくり。コンビニくらいしか広さはないと思います。野菜や魚などの生鮮品はほとんどないので、ちょっとがっかりな道の駅です。

大山岬は、道の駅大山からの眺めがいいのかと思ったのですが、前には人工の堤防のような島があって、イマイチ。もう少し室戸に向かったところに階段を下りていく先に公衆トイレも設置されたスペースがありました。何人かの人がそこから海を眺めていましたが、ここもイマイチ。どこにツボがあるのか、結局よく分かりませんでした。

神峯寺は、四国八十八か所の第27番札所。高知の霊場はなんでもない場所にある霊場ととんでもないところにある霊場が極端なんですが、ここは後者の方。車でくねくねの急勾配を延々と上って行きます。車の運転に自信のない人にはきついかも。そして、駐車場からも最後の坂道を上って境内に入る。そして、本堂まではさらに石段。夕方の閉門間近の時間帯で焦っている人もいたりして、これは余裕を持って来た方がいいように思います。

羽根岬は、高知市側から来て室戸市に入ったところ。特に、駐車場とか何もありませんが、国道に標識が出ていたので、国道沿いに車を止めてちょっと確認。海岸端に小さな神社があって、日も暮れてくるといい感じの夕焼け。ここだからと言う景色でもないのですが、なかなか雰囲気は出ていました。

ニューサンパレスむろとは、室戸岬の山の上。けっこう上がった先で真っ暗な道を不安になりながら行きました。しかし、到着すると施設は大きいし、大勢の宿泊客で大賑わい。これは人気の施設です。おばちゃんがせわしげにお世話もしてくれるし、なんだかとっても温かい。予想外に気持ちよく泊まれる施設です。