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 <br />これは僕がユーレイルパスでヨーロッパを走り回っていた1988年9月18日のこと。<br /> 前日コペンハーゲンからクシェット(簡易寝台)で寝て、オスロに到着。<br /><br />列車のオスロ到着が1時間遅れてしまった。<br />それで、「トーマスクックヨーロピアンタイムテーブル」でめぼしをつけていた午前7時35分のベルゲン行き列車に間に合わなかった。<br /><br />駅の両替所で200ドイツマルクを両替すると、736クローネになり、そこから手数料20クローネを引かれて、手許には716クローネが残る。<br />この時期のドイツマルクは、1ドイツマルクが75円と考えていたので、1ノルウェークローネは20円と考える。<br /><br />ノルウェークローネへ両替したあと、次の列車までの時間を、潰さなければならない。<br />オスロの名所は頭に浮かばないので、とにかく王宮を見ることにして、朝のオスロを歩く。<br /><br />実は、ベルゲンまで行って、オスロへ戻ってくるつもりだった。<br />が、ベルゲンで泊まらずに、オスロへ戻ってきたのが真夜中。<br /><br />そのまま、ストックホルムへの列車に乗ったので、これが僕のオスロ観光になりました。<br />オスロを午前10時20分発の列車に乗って、ミルダル(MYRDAL)へ15時50分着。<br /><br />ミルダルでフィヨルドの町フロム行きの列車へ乗り換える。<br /> 9月半ばを過ぎているせいか、観光客の姿をほとんど見かけない。<br /><br />ノルウェーはもちろん暑くはなく、また特に寒くもなく、さわやかないい気候だ。<br /> 列車でフロムへ向かう17時10分の最終列車に乗る。<br /><br />ミルダルからフロムへ一気に下る列車からの景色はすばらしい。<br /> 岩が多くて、その岩が苔に覆われている。<br /><br /> 途中で列車がわざわざ停車するので何かと思ったら、滝(ショースの滝というらしい)を観光するための特別な停車だった。<br /> 僕は全く予期していなかったので、かなりビックリしたのを覚えている。<br /><br />他の人が列車を降りて滝を見学するので、僕もそれに習う。<br /> 夏のシーズンだとアトラクションもやると話を聞いたが、僕のときは、滝を眺めただけだった。<br /><br />また列車に乗って、フロムへ移動。<br />フロム到着する直前に、車窓から2人で走っているサイクリストを見る。<br /><br />フロム到着は午後6時(つまり、乗車時間は50分)。<br /> 駅はがらんとしていて、観光客らしい乗客は僕だけだ。<br /><br /> 北欧はとにかく物価が高く、特に宿泊費はバックパッカーにはこたえる。<br />オスロの駅で会ったイスラエル人バックパッカーからは「フロムのユースホステルは閉まっている」という情報をもらっていた。<br /><br /> 一応、ミルダルからユースホステルへ電話をかけてみたが、応答がなかった。<br />やはり夏のシーズンが終わって、とっとと閉めてしまったのだろう。<br /><br /> 宿を見つけていないので、「参ったなー」という感じ。<br />ホームを歩いていると、人が1人はいれるくらいのボックスを発見。<br /><br />なんとこれが、フロムの観光案内所だ!<br /> 僕の列車が最終だったので、中にいた女の子がちょうど帰ろうとしていた。<br /><br />いかにも北欧らしいほっぺの赤い20歳くらいの女性だ。<br /> 声をかけて、「(北欧は安い宿がないのはわかってますが)安く泊まれるところはないでしょうか?」とお願いする。<br /><br />すると、「BREKK INN」を紹介してもらう。<br />フロム自体が小さな町なので、宿が駅からすぐ近くだ。<br /><br />ヒゲを生やしたおじさんに声をかけて、方向を確認する。<br /> 宿の人は、とてもいい感じで、部屋を見せてくれる。<br /><br />清潔なシングルルームで、なんと90クローネ(1800円!)。<br /> 北欧としては信じられない安さだ。<br /><br />この宿には旅行情報ノートが4冊もあった。<br />で、中身を見てみると、半分以上が日本語の書き込みだったよ(笑)。<br /><br />ホテルから外へ出ると、サイクリストと会う。<br /> 「さっき、キミたちを列車の窓から見たよ(笑)♪」と話しかける。<br /><br />彼らはオスロ大学の学生だそうだ。<br /> 近くのホテルのレストランで、一緒に食事を取る。<br /><br />1人60クローネ(1200円)、ライトビールが17クローネ(340円)。<br />やはり北欧の物価は高いね。<br /><br />このホテルが「フレートハイムホテル」だった。<br /> 日本に戻ってきて、このホテルのサイトのスライドショーで何度か泣いたことがあるよ。<br /><br />一緒に食事をしながら、話が弾む。<br /> 旅の話ならば尽きることがないし、この時代、日本人に対する興味があったみたいだ。<br /><br />だから、彼らが持つ日本についての疑問に答えていく。<br /> 彼らは次々と質問する。<br /><br />「日本人はなぜ仕事ばかりしているのか」<br /> 「何を目的に生きているのか」<br /><br />なんてね。<br /><br /> 僕はこういう話は、ロンドンの語学学校「インターナショナルハウス」以来、オトクイだ。<br /> 僕の独創的な考えを交えながら、日本人論、日本社会論をまくしたてる。<br /><br /> 彼らはさすがオスロ大学の学生で、なかなか頭がいいらしく、僕の話に感動してしまった。<br /> 「日本人がこんなに英語を話せるとは思わなかった。非常に刺激的な話だ」と、大喜びだ。<br /><br />「是非友達にも話をして欲しい。オスロに来たら家に泊まってくれないか」との誘いを受ける。<br /> 彼らのオスロの住所と電話番号を教えてもらった。<br /><br />でも僕は行こうとは思わなかった。<br />なぜって、僕の手許にはユーレイルパスがあって、毎日乗り続けなければ大損だったからだ。<br /><br /> 【旅行哲学】フロムはとってもきれいなところ。<br /><br /><br /><br /><br /> <br /><br /><br /><br /><br /><br /><br />

オスロから、ミルダル経由で、フロムへ行き、オスロ大学のサイクリストと会う@フロム(Flam)/ノルウェー

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1987/09/07 - 1990/05/05

92位(同エリア134件中)

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みどくつ

みどくつさん


これは僕がユーレイルパスでヨーロッパを走り回っていた1988年9月18日のこと。
前日コペンハーゲンからクシェット(簡易寝台)で寝て、オスロに到着。

列車のオスロ到着が1時間遅れてしまった。
それで、「トーマスクックヨーロピアンタイムテーブル」でめぼしをつけていた午前7時35分のベルゲン行き列車に間に合わなかった。

駅の両替所で200ドイツマルクを両替すると、736クローネになり、そこから手数料20クローネを引かれて、手許には716クローネが残る。
この時期のドイツマルクは、1ドイツマルクが75円と考えていたので、1ノルウェークローネは20円と考える。

ノルウェークローネへ両替したあと、次の列車までの時間を、潰さなければならない。
オスロの名所は頭に浮かばないので、とにかく王宮を見ることにして、朝のオスロを歩く。

実は、ベルゲンまで行って、オスロへ戻ってくるつもりだった。
が、ベルゲンで泊まらずに、オスロへ戻ってきたのが真夜中。

そのまま、ストックホルムへの列車に乗ったので、これが僕のオスロ観光になりました。
オスロを午前10時20分発の列車に乗って、ミルダル(MYRDAL)へ15時50分着。

ミルダルでフィヨルドの町フロム行きの列車へ乗り換える。
9月半ばを過ぎているせいか、観光客の姿をほとんど見かけない。

ノルウェーはもちろん暑くはなく、また特に寒くもなく、さわやかないい気候だ。
列車でフロムへ向かう17時10分の最終列車に乗る。

ミルダルからフロムへ一気に下る列車からの景色はすばらしい。
岩が多くて、その岩が苔に覆われている。

途中で列車がわざわざ停車するので何かと思ったら、滝(ショースの滝というらしい)を観光するための特別な停車だった。
僕は全く予期していなかったので、かなりビックリしたのを覚えている。

他の人が列車を降りて滝を見学するので、僕もそれに習う。
夏のシーズンだとアトラクションもやると話を聞いたが、僕のときは、滝を眺めただけだった。

また列車に乗って、フロムへ移動。
フロム到着する直前に、車窓から2人で走っているサイクリストを見る。

フロム到着は午後6時(つまり、乗車時間は50分)。
駅はがらんとしていて、観光客らしい乗客は僕だけだ。

北欧はとにかく物価が高く、特に宿泊費はバックパッカーにはこたえる。
オスロの駅で会ったイスラエル人バックパッカーからは「フロムのユースホステルは閉まっている」という情報をもらっていた。

一応、ミルダルからユースホステルへ電話をかけてみたが、応答がなかった。
やはり夏のシーズンが終わって、とっとと閉めてしまったのだろう。

宿を見つけていないので、「参ったなー」という感じ。
ホームを歩いていると、人が1人はいれるくらいのボックスを発見。

なんとこれが、フロムの観光案内所だ!
僕の列車が最終だったので、中にいた女の子がちょうど帰ろうとしていた。

いかにも北欧らしいほっぺの赤い20歳くらいの女性だ。
声をかけて、「(北欧は安い宿がないのはわかってますが)安く泊まれるところはないでしょうか?」とお願いする。

すると、「BREKK INN」を紹介してもらう。
フロム自体が小さな町なので、宿が駅からすぐ近くだ。

ヒゲを生やしたおじさんに声をかけて、方向を確認する。
宿の人は、とてもいい感じで、部屋を見せてくれる。

清潔なシングルルームで、なんと90クローネ(1800円!)。
北欧としては信じられない安さだ。

この宿には旅行情報ノートが4冊もあった。
で、中身を見てみると、半分以上が日本語の書き込みだったよ(笑)。

ホテルから外へ出ると、サイクリストと会う。
「さっき、キミたちを列車の窓から見たよ(笑)♪」と話しかける。

彼らはオスロ大学の学生だそうだ。
近くのホテルのレストランで、一緒に食事を取る。

1人60クローネ(1200円)、ライトビールが17クローネ(340円)。
やはり北欧の物価は高いね。

このホテルが「フレートハイムホテル」だった。
日本に戻ってきて、このホテルのサイトのスライドショーで何度か泣いたことがあるよ。

一緒に食事をしながら、話が弾む。
旅の話ならば尽きることがないし、この時代、日本人に対する興味があったみたいだ。

だから、彼らが持つ日本についての疑問に答えていく。
彼らは次々と質問する。

「日本人はなぜ仕事ばかりしているのか」
「何を目的に生きているのか」

なんてね。

僕はこういう話は、ロンドンの語学学校「インターナショナルハウス」以来、オトクイだ。
僕の独創的な考えを交えながら、日本人論、日本社会論をまくしたてる。

彼らはさすがオスロ大学の学生で、なかなか頭がいいらしく、僕の話に感動してしまった。
「日本人がこんなに英語を話せるとは思わなかった。非常に刺激的な話だ」と、大喜びだ。

「是非友達にも話をして欲しい。オスロに来たら家に泊まってくれないか」との誘いを受ける。
彼らのオスロの住所と電話番号を教えてもらった。

でも僕は行こうとは思わなかった。
なぜって、僕の手許にはユーレイルパスがあって、毎日乗り続けなければ大損だったからだ。

【旅行哲学】フロムはとってもきれいなところ。











旅行の満足度
5.0

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