祝ユネスコ無形文化遺産登録 烏山の山あげ行事(一日目)~組み立て式の大舞台をあちこち移動させては歌舞伎の上演。昼間の軽快な動きが夜の部では幻想的な雰囲気に一変するのも大きな魅力の一つでしょう~
2016/07/23 - 2016/07/23
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烏山にあって、450年の歴史を持つという山あげ祭り。日本一の規模の移動式野外劇場は、市内に六つある町が交替で当番を勤めます。どうしても表に立つ踊り子に目が向きがちですが、若い衆が組み立てては、また解体して、次の場所に移動する。また、歌舞伎のストーリーに合わせて舞台装置を操ったり、そのチームワークの見事さが大きな魅力。舞台の背景である10mを超す大山を起こしたり、寝せたりの緊張感もしっかり楽しませてもらいました。
拝見した演目は二つ。パンフレットに紹介されていたあらすじをそのまま記載します。
<将門>
源頼信の命で将門一派の残党狩りをする大宅太郎光囲は、ガマの妖術を使う怪しい者が出るという古御所へ行く。そこへ京の島原の傾城・如月と名乗る絶世の美女が現れ、怪しむ光囲を色仕掛けで味方に引き入れようとする。光囲は如月の身の上話から、復讐をもくろむ将門の娘滝夜叉姫と見破る。立ち回りとなって光囲はガマの妖術に苦戦するが、何とか術を振り払うと滝夜叉姫は消え去る。
<もどりばし>
京の一条戻橋。悪鬼が出るというので人通りはない。使いを済ませた灘議が通りかかると、美女に出会う。五条まで送ることになるが、橋から水面を見ると鬼女の姿。いぶかった綱は探リを入れる。女は扇折(おうぎおり)の娘小百合(さゆリ)と告げ、華麗に舞を披露する。綱の名を知っていたことをなぜかと問えば、恋しく思う人の名ゆえという女。妖術で知ったであろうと綱が喝破するうとするが、腕を太刀で切り落とされ逃げ去って行く。
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宇都宮経由で、烏山駅に到着。早く舞台を見に行きたいんですが、なんだかみなさん落ち着いていますねえ。もう始まるはずなんですけど、分かっていないのかな。
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烏山駅からそれなりに離れた場所だったので、急いでやってきたのですが、もう始まるところでした。
三人の女性が代わりばんこに日本語、英語、中国語で山あげ祭りの歴史などを紹介してくれます。 -
舞台のそでではお囃子も準備が整いました。
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ガマに乗った将門の娘、滝夜叉姫が登場です。ドロドロドロ~
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しかし、大宅太郎光囲は、まだそれと気が付かない。
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イチオシ
如月と名乗る美女に
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心を許して
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むしろ助けになろうとしている様子です。
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しかし、何やらおかしい。
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正体を暴くべく、
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役人も奮闘です。
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これはまずい。このままではやられてしまうと観念した滝夜叉姫。
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妖術を使って、
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大宅太郎光囲に
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襲い掛かります。
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紅葉の木を振ると、大宅太郎光囲はふらふらです。
なるほどこんな具合ですか。しかし、朝飯も食べていないので、ちょっとこれで中座しましょう。 -
近くにあった中井菓子店です。ここは八雲神社の正面に至る大通り沿いですね。鮎もなかとか商品の看板はあるんですが、お店の名前は出てません。
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店内には日光に収めたという絵馬なんかも飾ってあって、ちょっと歴史も感じさせる雰囲気がありますよ~
で、いただいたのは、朝飯代わりのお赤飯。普通は普通ですけど、おいしくいただきました。 -
ついでに、もう一軒は丸山菓子店。こちらは、元祖鮎もなかの目立つ看板です。ちなみに、鮎もなかというのは烏山の名物です。
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小箱に入った丁寧な包装。聞くとお取り寄せで送ることも多いのでこうしましたということ。たっぷりの餡子を挟んでいましたが、この餡子ははっきりと塩味のアクセント。ここまでアクセントを利かせたのもあんまりないかもしれませんが、それは味わいの特徴になっています。
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舞台に戻ってきたら、もう演技は終了。
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若い衆が後片付けをしていました。
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さっき見ていた場所からは見えませんでしたが、これが山ですね。なるほどー
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次の場所で待っていると
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新しい組がやってきました。
手古舞に、 -
山車もあるんですね。
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そのあとに続くのが、
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祭りの花の
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大舞台チーム。
畳んでいた舞台装置を通りの真ん中で一気に組み立てていきます。 -
さて、再び三人の女性のイントロ挨拶。
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さあ、始まりました。ドロドロドロ~
煙を吐くガマに乗った滝夜叉姫が登場です。 -
しかし、ここではまだ如月の姿。
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追手の大宅太郎光囲を待ち構えます。
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どうしてくれようか。
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まずは色仕掛け?
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なにやら曰くありそうなそぶりで大宅太郎光囲に近づきます。
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しかし、何か怪しいと気が付く大宅太郎光囲。
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いえいえ、私は怪しいものではありません。
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イチオシ
いや、何か怪しい。
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押し問答をしつつ、
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如月を追い詰める大宅太郎光囲。
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どうだ、どうだあ。
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役人も加わって、これはまずいことになったようです。
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かくなるうえは、
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正体を現して、
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得意の妖術です。
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イチオシ
妖術に翻弄される大宅太郎光囲。
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うわわわ。
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わー
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しかし、大宅太郎光囲を討ちもらしたと悟った滝夜叉姫は、もはやこれまでと消え去ります。
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舞台が終わると、またまた後片付けですね。そして、次の会場に向かうんです。
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ではお昼の時間を利用して、私も昼飯としましょうか。
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これは、島崎酒造。 -
ただ、東力士と言った方が分かりやすい。市内のあちこちで、東力士の看板を見かけました。
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山あげ祭りの期間中で、店頭ではこれで酒を造っていますという清水を振る舞っていまして、暑い時期だけに大助かり。暑かったのもあったかもしれませんが、確かに何とも言えないおいしい水でした。
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昼飯はこの富士食堂。ラーメン屋さんのような街の中華屋さんで、それほど目立った感じには思いませんでしたが、奥の座敷も含めて、お客さんで埋まっていて、人気のお店のようですね。
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お昼の定食で、鶏の揚げたのをいただきましたが、きちんとしたうまさ。ボリュームもあるし、普段利用するには手ごろ感があるような気がしました。
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少し移動して、今度は山あげ会館。
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正面の広場では、皆さん勢揃いで記念写真を撮っていました。で、普通こうした記念写真だと役者さんが中心に来るものだともうのですが、役者さんはむしろ端っこ。全然目立っていない。正面には舞台を操る若い衆が陣取っていて、この辺りにも山あげ祭りの意味合いが表れているような気がします。
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つまり。。
こちらは、山あげ祭りを紹介する資料館です。 -
巨大ビデオでは、山あげ祭りの準備の段階から、巨大な山の製作に取り組む若衆の活動などを見ましたが、こうした裏方さんたちがむしろ祭りの主役なんですね。
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どうしても、華やかな踊り手の方に目が向きがちですが、そうではないんだということがよく分かりました。
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山あげ祭りを見るだけではなくて、この会館も合わせてみたことで理解がより深まったように思います。
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お隣の施設では、陶芸展。
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近くには笠間や益子の産地があるので、違和感はありません。
ところで、浜田庄司の遺産で益子焼の名前は有名ですが、実際のところは笠間の方が全然上。勢いがあって進取の気風が溢れています。ちょっとそんなことも思い出してしまいました。 -
ところで、山あげ祭りの巨大な山は、烏山の特産である烏山和紙で出来ています。烏山和紙会館は、その烏山和紙を紹介し、関連グッズを販売する施設。
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イチオシ
入口入ったところで、紙すきの実演をやっていましたが、烏山和紙の特徴は繊維が長いので丈夫なこと。昔あった唐傘なども烏山和紙で作られていたんだそうです。
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和紙の製品も美しいし、
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食器などの関連グッズの商品もセンスが良くて目を楽しませてくれます。
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さらに進んで、これはパティスリー アキモト。ここまで来ると、烏山市街中心部からはちょっと外れになりますが、人気の洋菓子店のようなんですよね。
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いただいたのは、コルネ。包装も美しくて、これはいいですね。クリームを包んだパイ生地もサクサクしているけど、パラパラこぼれることがない適度な粘りがあって、その感じが絶妙。上手に仕上がっています。
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ここで、もうちょっと頑張って。。
烏山では「花嫁うどん」という看板をそこここで見かけますが、その製造所がこの野尻商店。烏山市街の外れの田んぼの中みたいなところにあって、工場兼販売所の建物がありました。 -
土曜日は12時までが営業時間。既に閉まっていましたが、自宅が隣りにあって、頼むとおばあさんが販売所を開けてくれました。バラで売ってくれるし、お土産にはちょうどいいです。
帰っていただきましたが、コシが適度にあって、とってもおいしいうどんです。北関東のうどんは固いだけのうどんが少なくないのですが、これはグッドですね。お勧めです。 -
烏山市街に戻ってきて、これは清水川せせらぎ公園。なんということはない公園だと思ったら、これがとても美しい。
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子供が転げまわっていましたが、小川の先には広々した芝生の丘があって、こんなのちょっと見たことないような風景。手もかかると思いますが、よく維持できていると感心しました。
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そしてこちらで行われていたのは「ぶんぬき」。
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山あげ祭りのもう一つの見どころで、奉納余興なんですが、各町の屋台同士が、お囃子の激しさを競うもの。
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相手のお囃子を「ぶんぬく」から「ぶんぬき」。
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イチオシ
早鐘のように鐘が打ち鳴らされて、ガランガラン。お互いに負けてならじと、もうめちゃめちゃです。
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慈願寺は、真宗大谷派の寺。山門から周囲をぐるりと高い塀が囲んで、由緒ある名刹の雰囲気ですね。
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始まりは、貞応2年(1223年)。親鸞聖人の24人の弟子の1人信願房が開山。信願房は、北関東に勢力があった佐竹氏の一族だったそうです。
ただ、境内は塀とか外観から期待するほどの壮観さには欠けるような。本堂も大人しめかと思います。 -
烏山には八溝そば街道というのがあるようで、それではと松月庵にお邪魔してみました。入口の二階を入ると広々した店内。奥の大広間のような座敷とかなかなかのものです。
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いただいたのは、鮎天そば。鮎はこの近くにやながあったりして、烏山ではこれも名物。三枚におろした鮎の天ぷらがあっさりしていい味でした。ただ、真ん中の骨の部分は本来はガリガリ食べれるんでしょうが、そこはちょっと微妙かなと思います。
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もう一つ訪ねたお寺は善念寺。烏山市街中心部にある浄土宗の古刹で、開基の良信住関上人は佐竹氏の一族。始まりは文禄2年(1593年)です。
境内には石塔を配した本堂が堂々と建っていますが、境内にはそれ以外はこれといった建物も建っておらず極めてシンプルな構え。塀もないので、日が暮れてからでもあんまり寂しくならないお寺かもしれません。
ほか、市の文化財という本尊の鎌倉時代中期作の木造阿弥陀如来立像についての説明板もありました。 -
さて、夕方になってきて、最後の舞台が始まります。
ちょっと離れた場所なので、大道具はトラックで輸送。 -
役員に先導されて、手古舞と山車が進みます。
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私は先回りをしますけど、その前に。
菓子工房 シマダヤは、烏山のメインストリート沿いなんですが、ちょっと端。和洋菓子のきれいなお店で、店内もゆったりしています。 -
ワッフルをいただきましたが、クリームの甘さはかなり抑えめ。むしろケーキ生地のうまさをウリにしているような感じです。
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舞台が組み立てられましたが、もう日が暮れかかって、提灯には明かりがともされていますよ~
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例によって、こちらでも三人の女性の歓迎挨拶です。英語と中国語の女性はとっても発音がきれい。まるでネイティブみたいでしたが、相当な訓練を受けた人だと思いますね。
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今度は、もどりばしです。
物語の舞台は、京の一条戻橋。
。使いを済ませた灘議が通りかかると、美女に出会う。五条まで送ることになるが、橋から水面を見ると鬼女の姿。いぶかった綱は探リを入れる。女は扇折(おうぎおり)の娘小百合(さゆリ)と告げ、華麗に舞を披露する。綱の名を知っていたことをなぜかと問えば、恋しく思う人の名ゆえという女。妖術で知ったであろうと綱が喝破するうとするが、腕を太刀で切り落とされ逃げ去って行く。 -
まずは家来を連れた綱が登場。
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この辺りは、悪鬼が出るというので人通りはない。
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一行も用心をしながら
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差し掛かります。
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それにしても、さみしくて、辺りはいかにも怪しい雰囲気。
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そこに突然、女人の姿。
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こんなところになぜ女人が一人?
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いぶかる綱に女はまんざらでもないそぶり。
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気をよくした綱は女を送ることにします。
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しかし、橋に差し掛かった綱が見たのは、
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川面に映る男女二人連れのはずなのに、女の姿は鬼だったのです。
むむー -
これは鬼に騙されたか。
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それでも女はシラを切る。
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何をおっしゃるお武家さんとでも言っているような。
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詰問する綱に、
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のらりくらりと
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言い訳する。
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なんでそこまで
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お言いやる~
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家来が戻ってきて、
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加勢すると
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うーん
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これまでかあ
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女は
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しなやかに立ち回って、
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イチオシ
綱の切っ先を
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かわして、逃げていく。
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逃さじと
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追いかける綱。
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しかしそこから戻ってきたのは、
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ややや。なんだあ。
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綱の討ちこみをかわしてジャンプすると
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鬼がその本性を現した姿。
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髪を振り乱して、
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今度は綱に襲い掛からんと
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イチオシ
不気味な力を発揮し始める。
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どうだー。
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改めて討ちかかる綱ですが、
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この世のものではない
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鬼のパワーがさく裂。
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綱をどんどん追い詰めます。
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お前を地獄に連れ帰ってやるー
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イチオシ
覚悟しろー
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ぐったりして、鬼に連れて行かれそうになる綱。
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しかし、最後の力を振り絞って、一太刀浴びせると。。
おー -
イチオシ
これは鬼の手ではないか。
手を切り落とされて、鬼は退散したよう。綱も危地を脱して、ほっとします。危なかったあ。。 -
めでたし、めでたし。無事に最後の舞台も終了です。
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終わると、また後片付け。
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夜の大山もちょっと幻想的でしたが、
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イチオシ
無事に
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長い一日の役割を終えました。
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皆さんありがとうございました。
さて、今日は宇都宮で泊まる予定。これで、いったん失礼します。
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