2016春・食い倒れ香港！～上環で見た、古き良きものとイマドキと

2016/03/29 - 2016/03/31

2016年3月29日～31日
期末の残務と引き継ぎに追われる多忙の中、なんとか休みを捻出して前から行きたかった香港＆マカオ旅行へGO!
テーマはいつものごとく"食い倒れ"笑。

古き良き香港が残る上環に宿を取り、香港親父に混じって朝から飲茶してみたり、雲呑麺屋ハシゴして食べ比べたり、漢方的な苦茶に手を出してみたり、ローカルな路地裏食堂で手振り身振りで菜単注文をするのもまた楽し…まあいつもどおりの食堂楽の旅。ついでにSOHO&NOHOと呼ばれるイマドキなスポット散策も楽しみました。

独特のアクセントの広東語を浴びる中で混じるここは中国本土とは違う文化をもつ土地なんだなあ…と改めて実感。
治安も良く旅するにはノーストレスの香港、かなり気に入った！

エリア 香港(香港)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 5.0
• ショッピング: 4.5
• 交通: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 鉄道 船 徒歩 飛行機
• 航空会社: キャセイパシフィック航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

3月29日
期末残務と引き継ぎが終わるかどうか分からず、行き先と日程を決めたのが1週間切っていた…
というわけで、香港エクスプレスなどのLCCはすでに高値。今回は安心安定のキャセイを利用。地味に初キャセイ。安さを重視して成田発です。

9:25
定刻通り出発。中華系のエアラインとは思えないスムースさである。
機内食は麺をチョイス。香港風和え麺のようなものが出てきて、ここからすでに香港気分★

14時 (現地時間13時)
4時間半のフライトのち香港に到着。いつも長距離フライトが多いからか、割とあっという間に感じる。
のっけから広告にウェルカムされてテンションUP!

香港国際空港 (チェク ラップ コック空港) (HKG) 空港

入国審査もさほど並ばず無事終了。タイムイズマネーな弾丸旅なので、エアポートエクスプレスで香港駅まで直行です。
往復券180HKD

香港駅到着！
わ、いかにもイメージ通りの香港の風景！ホテルのある上環まで風景を楽しみつつ、ついでに昼飯を食べようと思い歩くことにする。

中環駅 駅

香港と言えば言わずと知れたグルメの街。何でもないお店のショーウィンドウか既に美味そうな佇まい…金華叉焼！＼(^o^)／

そして香港名物・ランチ時の屋台飯！
香港の下町情緒は聞いてはいましたが、いざ目の当たりにすると興奮してしまいます…。

電動型エスカレーターの脇の坂道には、露店がたくさん出ていて怪し良い感じ…♪(´ε｀ ) この猥雑で何でも出てきそうな感じ、たまりまーせん！

と、そろそろお腹も減ってきました。
香港初食宴は飲茶と決めていたので、名店中の名店のこちら『蓮香樓』へ。

蓮香茶室 中華

ここは古き良き広東式点心のお店で、庶民的な店構えや内装に、昔ながらのワゴンスタイルで点心が食べられるの。
この湯気たっぷりの巨大蒸篭からでてきたのは、みんなダイスキ馬拉糕(マーラーカオ)！しかも一切れが巨大すぎて笑えますw

蒸篭から皿に出してもらうのもあれば、蒸篭ごと頂けるのもあり。広東語オンリーな店内だけどひるまず身振り手振りで。年配の方は思ったより英語使えないんだと発見する。

そしてお会計のシステム。
ワゴン押してる店員さんにこの表を持っていくと、点心の種類に応じてスタンプを押してくれる。会計はオクトパスカードも使えてる便利です。
しかし一見さんだったからか、一位(おひとりさま)なのにお茶がポットサービスだったのが悔しいなぁ…普通は茶碗で出てくるの。香港通への道のりはまだまだ！

この中環～上環エリアは、香港島側の中でも古い歴史がある。高層ビル街もあるけれど、一本裏道を入れば昔ながらの香港の姿が未だ残っている。
こういう看板が立ち並ぶ感じ、凄くワクワクします。これぞ香港！という雰囲気で、私の中の古き良き香港のイメージにピッタリ。

ハリウッドロードと呼ばれる、坂を少し上がったところにある中環～上環までの通りを歩く。この先に今回のホテルがある。このあたりは少し静か。

ハリウッド・ロード（荷李活道）からキャット・ストリート（摩羅上街） 散歩・街歩き

ハリウッドロードは骨董品屋が軒を連ねており、ガラクタからなにやら格調高げな仏像まで、様々なものが売られています。買えないけどウインドーショッピングするだけでも面白い。

ハリウッド・ロード（荷李活道）からキャット・ストリート（摩羅上街） 散歩・街歩き

今回のホテル…バタフライ・オン・ハリウッド
いわゆるブティックホテル、個人客相手のデザインホテル的な宿です。
宿代の高い香港ですが、ここは諸々含め一泊１万ほどに収まったので許容範囲。MTR駅からは少し坂を歩くけれど、古き良き香港の楽しめる上環と、新しい香港の象徴であるNOHO地区の両方に近く、両方散策したかった自分にとってはうってつけの場所でした★ そして静かなのもポイント高い！

Dash Living on Hollywood ホテル

内装は綺麗にリノベーションされています。ハリウッド、をテーマにしただけあり、俳優の写真や映画モチーフの装飾で統一されていました。若干安普請的な造作でしたが許容範囲。香港ガイドアプリが入ったスマホが無料で使えたので、町歩きの際に持ち歩いたりしました。

古き良き香港を楽しんだあと、今度は新しい香港のクリエイターズ地区散策へ。
ホテルからそこへ向かう途中の階段の手すりは、すでにこんな感じの暖かくもモダンな可愛い装飾が…(*´∇｀*)

そしてギャラリーやオシャレカフェなどが点在する太平山街に到着。らしいグラフィティーやフライヤーなどがお出迎え。

太平山街 散歩・街歩き

この一帯は若きクリエイターの溜まり場というか遊び場とか実験場といった風情で、歩いてるだけでも色々面白かった。
このカラフルな建物は、なんと学校！まず他の場所ではお目にかかれません。

ごちゃごちゃした建物に巣食うかのように、オシャレなカフェやイカしたバーや謎のアトリエやトンがった雑貨屋などがモザイクのように存在していた。楽しい、楽しい！

年季の入った建物を上手くリノベーションしてオシャレに作り変えてる、このところの世界共通のトレンドがここにも。

NOHO地区 散歩・街歩き

オシャレキャンドルのお店は作りだけ見ればヨーロッパ風。ステキだー！

このエリアの女子的観点からイチオシなのが、写真の『マッシュルーム』という雑貨屋さん。古今東西から集められたキュートでキッチュな物が店内にギッシリつまってるの。オトメゴコロ鷲掴みです。
店員さんも妖精みたいだった。住んでたら定期的に通うな。
https://shop.mushroom.hk

散策の果てにたどり着いたのが『PMQ(元創方)』。中央書院の跡地のこのビルはまるごとクリエイターズスポットで、すべてアトリエやお店やコワーキングスペースなどで埋まっている。見た目綺麗なのに内部は迷路っぽくて結構カオスなのもそそられます。

PMQ 元創方 ショッピングセンター

そんなアトリエ街の一角で見つけた、新旧の香港を表現していた渾身の作。

これ、点心に見えて実はキャンドルなんです！焼売、餃子、饅頭…よく見るとすべてに芯が生えてる。こういう新旧ミックスなクリエイションにグッときちゃう。いやー、よく形にしたなぁ…尊敬。

新しい香港散策を終え、再び古き良き香港へ。上環の辺りから西は乾物と漢方のお店がズラリとならんでいて、道を歩くだけで枯れた匂いが漂ってきます…

何に使うか分からないけどとりあえず高価だというのは分かる。なんだろこれ…

店頭に並ぶ瓶詰めされた乾物と漢方薬たち。何か買おうかと思ったけれど、よく分からず撃沈。医食同源だ。

せっかくなので漢方茶の専門店・涼茶舗にトライしてみた。効能を漢字でなんとなく察しつつ、とりあえず一番効きそうな高いやつをチョイス。

出てきたのがこちら。
…不気味な色でちっとも美味しそうに見えないんですが。おそるおそる一口飲んでみ「ぐえええかがゃあぁあ～」

に、苦い。
この世のものとは思えない苦さである。
しかし捨てることもできず、嫌な汗をかきつつじかんをかけなんとか飲み干す。アーユルヴェーダにトリファラという薬を煎じた下剤があるんですが、それと匹敵するほどの苦マズさ。うええええ…

わたしが苦しんでる横で、ローカルの人たちはゴクゴク飲み干してサッと去っていくのであった。すごい。どうなってるんだ香港人。

き、気を取り直して…
MTR上環駅周辺。この辺りは高層ビル群とローカルのお店が共存していて、また面白い雰囲気。小さめのショッピングモールもあり、日本のお店も入ってたり。

ウエスタン マーケット (西港城) 市場

高層ビルと駅の隣にこういうローカル店があって和む。

上環駅前に上環街市という市場と食堂とが入ったビルを見つけ、怪しい雰囲気におののきながら潜入。

上環熟食中心 地元の料理

一番上階には何やら楽しげな点心屋がありましたが、いかんせん客層が酒呑み親父ばかり…。ローカルな場所過ぎて女一人では完全に浮くなぁってことで泣く泣く断念。でもこのうらびれた雰囲気、スキなんだよねえ。

そして上環と言えばトラム。MTR乗るまでもない近距離ならこちらの方が早い。しかし上環～中環は町歩きが楽しく、結構乗らず仕舞い。次回こそチャレンジしたいな。

写真のようなレトロな車体のものから、ラッピング広告されたものもあり、バリエーション豊か。

上環から海に出て、中環沿いのウォーキングデッキを歩く。徒歩20分くらいでスターフェリー乗り場に着きました。

香港島と大陸側とを結ぶ香港名物・スターフェリー。夕暮れ～夜の乗船がオススメとのことですが、景色と夜景が楽しめてgood!

スターフェリー (天星小輪) 船系

九龍半島側に降り立ち、尖沙咀ウォーターフロント・プロムナードへ。一時工事中だったけれど、中心部には影響無い模様。

ここから香港の夜の名物・シンフォニー・オブ・ライツを見学。綺麗。
ビルの電飾とかどうやって操作してるのかなぁと、運営側に興味津々なのは大人になった証拠かな。

九龍半島側を少しだけ散策。
重慶マンション発見！

チョンキン マンション (重慶大廈) 市場

大通りは予想通りのビル街だったので裏通りを北上し、佐敦(ジョーダン)方面へ。
通りの看板には、澳門やら潮州菜やらの表示。うー、心沸き立つ！いいな、今度ゆっくりトライしたい。

もいっちょマカオ。明日行くので寄りたいのをぐっと我慢。

店頭には葡式蛋撻(エッグタルト)。うわー、小腹空いてる身にはかなり魅惑的…！ぐぬぬ、だけと我慢の子。

この界隈にはエスニック料理屋もチラホラ…お約束のケバブ屋はここにも！
それから足ツボマッサージ屋も点在しており、毎晩お店を変えてグイグイやってもらってました。

『麥文記麺家（マク マン キー ミンガー）』
空いた小腹は、こちらの雲呑麺の名店にて埋めました。少量のボリュームがちょうど良い。

プリプリと弾ける蝦雲呑、細くてコシの強い縮れ麺、あっさり上品に塩が効いたスープ。すべてが重なり合って美味★(*´∀｀*)
ただ近年は値上がりが激しいようで、こればかりはなんとも…やはり香港だというしかない。

麥ガン雲呑麺世家 中華

おのぼりさんコースで女人街をおさんぽ。

女人街 (通菜街) 散歩・街歩き

露店の品揃えはどこも同じような感じだった。それより気になるのは、やはり食べ物！wここにも露店があったり、インド料理屋があったり。何気にハラール対応だが需要のほどはいかに。

お、日式タコ焼きやクレープの屋台が！粉物屋台って遭遇するとなんかホッとする～。

こういうおでん的な煮込み系食べ物、良いなあ。なんか買ってホテルで食べればよかったと後で後悔の巻。だって雲呑麺食べた後だったもん♪(´ε｀ )

良い気分になり上環に帰ってきたのが10時過ぎ。…って、アレ？お店が軒並み閉まってる…。九龍半島の繁華街とは異なり、ひっそりと静まり返る夜の上環。もう一軒くらい寄りたかったけど、諦めてホテルに帰ることに。

ホテルに着く前に近所のコンビニ、サークルKで食料調達。レトルト点心のラインナップにこれまた嬉しくなる！
アジアのご当地コンビニはローカルフードの宝庫だと思ってます。

3月30日
この日はマカオへ小旅行の巻。その前に早朝飲茶で腹ごしらえやで！ってことで向かった先は蓮香居。朝6時からという営業時間がうれしい。

蓮香居 中華

入店。新聞を広げた広東親父度120%、濃密な古き良き香港的光景…ここで怯んではいけないと親父達に混じって負けじと朝点心。

ここも昨日の蓮香楼と同じく昔ながらのワゴンスタイルで熱々点心を楽しめる。万歳！

蟹焼売やら肉のスパイス蒸しやらに舌鼓を打つ。美味(*´∀`)♪ ちなみにココんちは外人相手だと急須で出されるらしい。

隣の香港親父みたく、一位のときはこういう風に茶碗で出してくれるようになれば一丁前なんやけどなあー。残念。

さて澳門より帰港、やはり食い倒れの旅は続く。昨日に続き上環～中環あたりの路地をウロつく。有名店でないローカル店にも行こうとおもい、通りにあった雲呑麺屋へ。

店内。ここに限らず香港の食堂は、どこもこんな感じで殺風景で素っ気ないの。でもそれがいい！肩寄せ合って相席で食べるってのもまた良い。

雲呑麺。プリプリ感はなかなかだけど、有名店に比べやはり味付けは落ちるかな…なんか変に甘かった。でもこういう味付けがスキな人もいると思う。

お腹を満たすべく雲呑麺屋をハシゴ。お次は有名店の沾仔記。綺麗な店内です。

沾仔記 (威霊頓街店) 中華

こちらもプリプリの蝦雲呑麺。先ほどの店とは異なり、ベタつかずキリッとした味で、重くなくスルッと食べられて美味。さすが有名店だなとおもいました。

お腹も満ちたところで甜品は別腹～(*´∀`)♪
豆腐花食べたいなってことで歩いていて見つけた夢想豆花というお店へ。

夢想豆花 スイーツ

…って迷いに迷いって結局頼んだのは、豆花ではなく亀ゼリーにマンゴーとタピオカがこれでもかって乗った甜品。これがまた美味でして(*´∇｀*)

最後はもう一度九龍半島の方に渡って夜の街をブラブラ。ランガムプレイスに登ってウインドーショッピング。

ランガム プレイス (朗豪坊) ショッピングセンター

上階に上がるとフードコート発見。日本でもお馴染みの一風堂がここにもあるのね。

お腹は満たされてたのでここでも甜品を。最後の晩餐ってことで贅沢して、前々から食べたかった漢方甜品の燕の巣のスープをチョイス。

ランガム・プレイス・フードコート その他の料理

そして燕の巣のスープ(甜品)。優しくまるーいお味です。高級品らしく一杯約1000円！ごちそうさまでした★

帰り際に中環駅にあるスーパーへ行ってお土産&食材物色。最後の最後まで攻めたるで！

中環駅ビルの香港有名スーパーのシティースーパー。オシャレなオリジナルグッズや食材など見て買い込む。楽しい～★

そしてさらに地下鉄の漢方系点心スタンドで買い物する。最後の最後までがめついな…と我ながら呆れる。

ペットボトルの漢方茶は外に効能が書いてあるのが有難い。飲みやすいしオススメです★

3月31日朝
おはようございます。大変楽しく美味しい香港旅行もこれで最後。名残惜しい…！

やはりここは朝ご飯を、と最後まであさましいな…。香港の朝ご飯の定番品・お粥を頂きます。
生記粥品専家、有名店とは思えぬローカルな店の佇まいです。

生記粥品専家 中華

魚の切り身のお粥。これがコクがありつつ重くなくでも食べ応えあり、で大変美味！他のメニューも色々あり気になりました。これで香港での食事は、正真正銘おしまい。あー、食べた食べた！

隣には超ローカルな茶餐廳もあり、こういうとこで一回なんか食べときたかったな、と後悔。次回訪問時の宿題や～！

思い残し多数なれど一路空港へ。また来るねー！

キャセイの搭乗手続きはすべてオンラインで行ったので時間に余裕ができた…ってことで上階のフードコートを視察。おー有名店の正斗がここにも！

正斗粥麺専家 (機場店) アジア料理

こういう早餐菜單もあり心惹かれたけど、値段が強気な空港プライスなのでガマンの子。

持ち帰り品はまだマトモプライスってことで漢方系ゼリーを買って帰り道のお供にする。

つつがなく機内へ。全てがオンタイムで快適、中華系では別格なキャセイでありました。

お楽しみに機内食～。
魚の煮込みをチョイス。味は行き同様可もなく不可もなくな感じ。他の中華系に比べたらいい感じですが。

昼過ぎには成田に到着。今回も楽しく安全に行ってこられたので良かったです。また明日から仕事を頑張ろうという気になりました。

成田→アクセス東京バスで東京駅に戻り、すでにお腹空いていたので八重洲のエリックサウスでミールスを食べる。最後まで食べてばっか！な香港旅行でした(*´∀`)♪
とても居心地の良いところだったので、ぜひまたリベンジしたいなぁー！という気持ちでいっぱいです★