2016/07/15 - 2016/07/15
30位(同エリア96件中)
ロク69さん
7月15日(金)もカンデルシュテークの朝は曇り空だ。予定しているカンデルフィルン(Kenderfirn)へのハイキングをどうするか。残すは今日と明日の2日のみなので、天気の回復を期待してプランを実行することにする。
昨秋に試みているが、時期の早い降雪のため途中で断念したルートだ。
参考:2015年9月の記録
http://4travel.jp/travelogue/11096797
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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天気はあまり良くないが、7:50発の小型バス(要予約)でセルデン(Selden、1537m)へ向かう。数名の乗客を乗せて出発、上空はずっと曇天のままだ。
終点セルデンに到着、8:17に出発、歩いてきた方向を降り返る。 -
進行方向の眺め、山の中腹あたりまでしか見えない。左岸を進むことにする。
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約15分でハイムリッツ(Heimritz、1635m)の一軒家の横を通る。ここはこの谷で最後の休憩が出来る酪農レストランがあるが、立ち寄らずにそのまま進む。上空は雲とガスで一杯だ。
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右側の山の上部は雲で覆われて全く見えない。残雪も多い気がする。
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右岸と合流する吊り橋(1724m)までやって来た。昨秋は向こうの右岸を歩いてこの合流橋をやり過ごして随分時間のロスをしたことを思い出す。
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左岸・右岸の合流地点から上流方向(前方)を眺める。右に見える緩やかなモレーンを登っていくのだ。上部はガスで覆われているし、ここ数日の悪天候による積雪もあるようだ。
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合流地点にある行き先表示板。我が家が目指すカンデルフィルン(Kanderfirn)のさらに先には氷河越えが必要なムットホルンヒュッテ(M u t t h o r n h ü t t e、2900m)がある。
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進む右方向(左岸)の上部はザックホルン(Sackhorn、3204m)あたりだが、ガスで隠れている。
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左手(右岸)は荒々しい岩壁が一部見えているが、ドルデンホルン(Doldenhorn、3638m)南壁だろう。
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さらに登ってモレーンまでやって来た。川底はかなり低くなり、右岸の様子が一部だが分かってきた。2200mを越えるあたりから積雪が見られる。また雪崩れの後だろうか大きく堆積したデブリのも見える。
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歩く右側の様子。山の上部は同じくガスで隠れている。すぐ手前は黄色い小花が咲いているが、山の中腹には雪が見られる。
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同じ右側は雪のある場所が近くなってきたようだ。
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登っているモレーンからやって来た方向を振り返る。先ほどと変わらない状況だ。本来なら奥にバルムホルンが見えているはずだ。
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参考:昨年(2015年)9月のほぼ同じ地点の景観。モレーンは雪ですっぽりと覆われているが、後ろのバルムホルンはとても美しい。
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大分登ってきたので右岸の様子も少し変化がある。右奥にも堆積した雪が見られるようになった。
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モレーン上の細い道をどんどん進む。昨秋に到達した地点も近いようだ。
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参考:昨秋の最高到達地点(1980m)からの前方の眺め。上の岩陵を越えればほぼ目的の地点だったが、コース間違い、積雪、時間切れなどでここから引き返した。
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昨年の到達点を過ぎて進むと、すぐ前には積雪が現れてくる。同時にガスの中へ突入していくようだ。
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ルート上に雪が積もっているようになって、コースを示すペンキ印や踏み跡が分かりにくくなる。
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さらに登って下を振り返ると、ガスの中に入ったようで周辺しか視界が利かない。
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谷底は微かに見えるが、対岸の状況は見えなくなってきた。
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さらに下流の方向の眺め。雲が下がってきているようだ。
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パートナーが下から撮った写真。コースも分かりにくく、しかも雪で滑りやすい。さらに視界も悪くこれ以上登るのは危険だと判断してこの地点(2060m)で引き返す(10:00)。
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足元にあったウサギかなにか動物の足跡。このあたりは、昨日からは動物しか歩いていないのだなと思うと、急に不安が増してくる。
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降りのコースも雪のあるところは自分の登った後を探して降る。やっと雪のない地点まで降りてきて一安心する。
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登ってきたモレーンを降っていく。周りの状況は相変わらずよくない。
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右手(右岸)は少しだけ山の様子が見えた。ドルデンホルン南壁の一部だろう。
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朝に見た表示板まで戻ってきた。周りはいっそうガスが濃いようだ。
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帰りも同じ左岸を歩く。川の一部は石を集め盛り上げて歩きやすい道を作ってくれている。
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ハイムリッツの一軒家が見えてきた。川の中に1本だけ枯れ木が立っているのは、大正池を思わせる風情だ。
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右岸のある場所は、大きく斜面が崩れてコースを押し流しているように見える。右岸を歩いているグループもいたのでどこかに迂回コースがあるのだろうか。
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セルデンに近づくと、前方右にうすく内フジシュトック(Innere Fisistock、2787m)の一部が見えて来る。
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こちらは谷奥の様子。状況はほとんど変わっていない用に思われる。
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11:20にセルデンまで降りてきた。折り返しから1時間20分、出発からは3時間6分だった。
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レストラン前に小型バスが停まっている。カンデルシュテークからの折り返しの便だろう。この小型バスは夏期には1日に5往復程度走っているが、原則は予約が必要だ。バス会社に直接電話をしてもよいが、英語は通じにくい。時間があれば鉄道駅の窓口でもやってくれる。運転手はほとんどドイツ語のみだ。途中、岩をくり抜いたような場所をスレスレで通るのでこれ以上の大型車は通れない。
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レストランに入って休憩とする。先客が一人いて、小型バスの運転手が食事しているようだ。朝運んでもらった運転手なので会釈して、予約のバスより早くなるが12時の便に乗せてもらうことにする。
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野菜スープと赤白ワインを頼んで、持参のサンドウィッチで昼食も食べる。
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昼食後、外に出ると上空は少し明るくなってきた気がする。谷の奥の空は少し回復気味のようだ。
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バスの出発まで花の写真を撮って過ごす。
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いずれも花の名前は分からない。
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思ったより早く帰還したので、スーパーと土産物店、チーズ店で買い物をする。
夕食は、玉子雑炊、野菜サラダ、タクアン、塩昆布、梅干、みそ汁と赤ワイン、ビールだった。 -
本日歩いたコースの地図。朝からの曇天は回復せず、見通しの悪いなかのハイキングだった。また先日来の雨で高所(1900m以上)では積雪になって苦労した。結局目指したカンデルフィルン(Kanderfirn、2450m)まで約400mを残しての撤退となった。昨年よりは80mくらい上まで進んだだけとなった。時間的には十分余裕があったが、雪の状態、視界の悪さから2年連続の途中断念であった。
本日の全行動時間は3時間6分、実動3時間6分(休憩なし)、登り520m、降り520mだった。
残すはあと1日だけとなった、なんとか天候の回復を祈ろう。
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