2016/08/23 - 2016/08/23
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ruminさん
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トスカーナの旅も終盤、サン・マルコ美術館とフィエーゾレに行くことにしました。サン・マルコ美術館は午前中しかやっていないので、昼まで観て、美術館前から発着するフィエーゾレ行のバスで丘をくねくね登り、フィエーゾレからフィレンツェを眺めるというプランです。
- 旅行の満足度
- 5.0
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とうとうこのアパートメントもお別れ。
電子レンジもあるけど、壊れてたよ、これ。 -
あと、このシャワーカーテン、異臭がすごくて、我慢できずに三日目に外してビニールに密封した。お掃除も入らないから、自分で軽くは掃除もしたし、調理もしたので、なんだかいつもと同じ日常感覚だった。
まあ、出入り自由だし、気軽で過ごしやすかった。
けど、荷物預かりはしてもらえないので、また駅で12ユーロ払って、スーツケースを預ける。 -
今日はまず、修道院の一角を、曜日と時間限定で、無料開放しているところを先に回る。
まず、サンタポッローニア修道院の「カスターニョの最後の晩餐」。
昔は女子修道院だったそうですが、1808年には閉鎖され、現在は残されたフレスコ画を公開している。 -
ほらー、会議で、こういう寝てる人、自分の世界に浸って参加していない人、今でもいるじゃないですか。
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あまり審議に集中していない感がある。まあ、人数の多い会議だと、どうしてもこうなるよね。。。とかいうのは、新しい解釈だろうか。
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キンピカの絵ばかり見てきたので、こういう感じの絵が新鮮に見えます。元修道院だけあって、静寂な雰囲気が感じられ、心が落ち着いたような。来てよかった。
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次は近くにある「スフォルトの回廊」。こちらも修道院の回廊を曜日、時間限定で開放しています。曜日が合ってよかった。
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1500年ころに描かれた単色のフレスコ画で、洗礼者ヨハネの生涯が回廊の壁全体に描いてある。
うわー、単色のフレスコ画、初めて見た。 -
ヨハネのことを知っていれば、絵の意味もわかったかもしれないが。
ここも、静寂な雰囲気で、じっくり絵を楽しめました。来てよかったです。 -
さて、サン・マルコ美術館に行こう。ここは修道院なので、午前中だけ公開。
サン・マルコって、サヴォナローラが院長だったんですね。塩野七生「神の代理人」の「アレッサンドロ6世とサヴォナローラ」に出てきました。(帰ってきてから読んだんだけど) -
修道院なので、中はこんな感じです。
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これがフラ・アンジェリコの「受胎告知」ですね。
フラ・アンジェリコは修道僧で、絵を描くことを書くから与えられた使命と信じ、絵を描く前に長い祈りをささげたとか。 -
修道院のパトロンであったコジモ・デ・メディチ専用の僧坊。
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こんな感じの僧坊が並び、各部屋に異なるフレスコ画があります。
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フレスコ画もいいんだけど、「いったいこの僧房に何人が寝起きしていたの」とか、「神に身を捧げるって、どんな生活なの?」とか、「深い祈りって、何を祈るの?」とか、疑問もわいたが…
そういう雑念を越えた、静寂、静けさ、心の落ち着き、というようなものがここにはある。 -
フラ・アンジェリコが、長い祈りを捧げ、この絵を描いたならば、彼の心は穏やかに、静かに、落ち着いたものだったのではないかと思う。
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妬み、嫉妬、後悔、攻撃的な考え方、そういうもので、人間、自分で自分をを苦しめているのかも。
こういう絵を見ると、「心穏やかに、静かに生きる」って、どういうことかを考えてしまう。 -
まあ、嫌なこと、邪悪なことは無理に消化せずに残ってもいいけど、おりのようにたまると固定されてしまうので、深く突き詰めないで、消化できないならそっとしておく、というのが、現実的かも。
長い祈りを捧げ、絵を描くということはできなくても、それくらいならば。 -
中庭の回廊。ここに座って、青い空を見て、しばし、ほけっ、とする。
いやぁ、私はここの美術館が一番よかった。ときどきここにきて、心を浄化したい。
同行者は美術系の人なので、「絵のスキルはたいしたことがない、やっぱりウッフィツィ美術館が一番すごい」と言ってたけど、私は名画とか絵のスキルはどうでもよろしい。その絵を見て、何を思ったか、どう感じたか、が大事なので、私にとって、この美術館が今回の旅のイチバンであったと言える。 -
サン・マルコ美術館を出たところに、ちょうど7番のバスが止まっていて、フィエーゾレに移動。丘をくねくね登って、20分ほどで到着。
おー、フィレンツェの町が見える。 -
フィエーゾレは、エトルリア人が作った町で、フィレンツェより古い。今は高級別荘地とのこと。
ローマの遺跡や修道院があるが、ちょうど昼でクローズの時間。まあ、観光ではなく、お散歩に来たので、構わないけど。 -
景色を眺めながら、持ってきたサンドイッチを食べる。これで残り物を一掃して、アパートメントを引き払ったのだ。
あー、ここも気持ちいいとこ。 -
景色を堪能したので、また7番のバスに乗って、町に戻る。
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フィレンツェ、サンタマリア駅のマックで、とりあえず冷たいものを飲み、「何時の電車でボローニャに戻ろうかな〜」とアプリを見たら…
えええ、15:30発の電車が39ユーロって、どういうことよ?? 朝見たときは25ユーロだったじゃん。 -
トレニタリアめ、値段をころころ変えおって。
おっ、15:25なら23ユーロ。しかし、よく見るとこれはイタローだ。イタロー、乗ったことないけど、大丈夫かな? 券売機は見たから、あれで買ってみるか。
飲みかけのジュースを放り出し、イタローの自販機にダッシュ。 -
イタローの自販機で、無事、23ユーロで切符をゲット。ソニーバンクのビザデビットもちゃんと使えました。
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わぉ、初イタロー。
イタローって、トレニタリア(国鉄ね)と別の会社なんだけど、同じフォームを使っているので、見たことがあった。確か、ミラノ〜ローマとか、主要幹線の高速電車だったような。
まあ、なんでもいいや、安いなら。 -
中はこんな。
トレニタリアは車両の端に荷物置き場があるんだけど、イタローは荷物置き場がない!私たちは大きなスーツケースを持っているので、これは困る。乗ってすぐ荷物置き場がないことを察知して、車両端の空きスペースに素早く置いた。早いもん勝ち。
イタロー、検札回ってこなかったな。私たちはフィレンツェ→ボローニャの一駅で下車。フィレンツェ→ボローニャ間は地下が多いので、景色は楽しめない。 -
帰国前の最終泊なので、前よりいいホテルを取った。
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最後に、ボローニャの斜塔に登る。
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この斜塔、入り口でお金を払うのではなく、階段の途中の小部屋におじさんが潜んでおり、このおじさんにお金を払う。
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軽い気持ちで登ったら、うわ、これは結構、きつい。
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ひょぇー、考えが甘かった、けど、景色は素晴らしい。登ってよかった。
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さよなら、ボローニャの町。
最終日は、もう次の日のことを考えなくてよいので、旅行に来て初めて熟睡。やっぱり、あれこれ出かけて、かなり気を使ってたんだなー。
最終日のホテル、ランクアップしてよかった。帰国前にゆっくり休んで疲れを取るのも、疲れを残さないために重要であることを実感。 -
次の日はタクシーでボローニャ空港に。行きは深夜なので20ユーロだったけど、帰りは昼間なので15ユーロだった。タクシー15分、あー、なんて楽なの。
帰りも、モスクワ経由、アエロフロートで。モスクワまで、バカンス帰りのロシア人で混んでいました。成田までは空いてたけど。
今回は長めの旅だったけど、毎日いろいろあったせいか、あまり長さを感じなかった。ネットが繋がってたのが大きかったな。今までよくネットなしで個人旅行してたなーと思う。SIMカード買うのも面白かったしな。イタリア行くなら、またTIMでSIM買います。
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