2016/06/09 - 2016/06/09
315位(同エリア422件中)
ソフィさん
『土門拳の古寺巡礼』写真展のチラシを偶然手に取った時は、高梁を「たかはし」と読むことすらできませんでした。美術館のことよりも、いつかはナマで見てみたいと思っていた土門拳さんの仏像写真のほうに心がときめいて、写真展だけ見てすぐに帰ろう、と最初は思っていました。
ところが、時間と体力が余ったので歩き始めた高梁の街は、しっかり観光立市づくりがなされていて見どころ満載! アリジゴクにはまるように、次へ次へと足が向き、結局、夕方まで街の中を歩き回りました。
期待していなかったからこそ、喜び倍増だったこの日帰り旅。前編は、美術館と頼久寺です。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 新幹線 JR特急
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
新幹線で『岡山』へ、
<特急やくも(←人生初!)>に乗り換えて『備中高梁』へ。
本当は『岡山』からは普通電車で行くつもりだったのですが、目の前にやくもが入ってきて、吸い寄せられるように乗ってしまいました^^; やくもの切符は、新幹線と一緒に購入したらお安くなるのだそうで。教えてもらったのは帰りのことでしたが(・∀・)岡山駅 駅
-
無料の車内誌がとてもそそられる内容。
ありがたくお持ち帰りさせていただきました。
もちろん、テーマは山陰です^^ -
走り出してすぐに、おや・・・川?
-
わ〜! なんだか雄大!
急に旅気分が高まってきました^^ -
揺られること35分で『備中高梁』到着。
道路も駅も、工事まっさいちゅうの威勢の良さ。
バスセンターのある出口に出ると観光案内所があったので、地図やチラシをいただきました。涼しい室内でベンチに座って待つこともできたのですが、せっかくなので、バスの時間まで周辺をウロウロ。備中高梁駅 駅
-
少し遠くにすごい存在感を放つ山城のようなお寺が見えます。左の2つが、あとでわかった「薬師院」。寅さんのロケ地で有名なお寺でした。
-
ゆったり流れる川は、いつのまにか「成羽川」と名前を変えていました。それにしても見ているだけで広々大きな気持ちになれる川です。
備北バスで約20分。『成羽』停留所を下りたらこの看板が目に入るので、迷う心配ナシでした。高梁市成羽美術館 美術館・博物館
-
コンクリートの美術館の建物と、石垣の雰囲気にずいぶんギャップがあると思ったら、1600年代に造営された有力武士山崎氏の御殿跡(成羽陣屋跡)を遺してあるのだそう。
そういえばバスの中からも、畑の囲いに石垣が使われているのを見て、ふしぎな気がしましたが、武家屋敷の跡だったのでしょうか?? -
雨上がりで、まだ水滴のついた青梅がみずみずしい。
-
入り口は・・・右手じゃなくて、
-
門を背にしてまっすぐ進むだけ。
目の前のスロープを上ります。
行き止まりまで登って90度右に折れると、 -
またガラリと印象が変わる!
左手の山の緑と、足元の水と、無機質な白いコンクリート。
なんだかドキドキしてきました。 -
この時は、ひと月後にヘルシンキに行って北欧建築を目にすることになるとはまだ予想もしていなかった時です。建築にはまったく興味なかったし、自分には到底わからないもの、と思い込んでいたのですが。
フィンランドで少しでも建築に目が行ったり、おもしろいなあと感じられたりしたのは、この美術館での嬉しい衝撃が種になっていたと、今ふりかえって思います。 -
それにしてもこの小さそうな町に、どうして安藤忠雄建築の美術館?と不思議だったのですが、聞けば前身は、岡山県初の町立美術館だったとか。歴史があるんですね。
-
ここでは美術館のことばかり書いていますが、作品展ももちろんすばらしかったです! 魂が震えるとはこのこと。
-
じっくりじっくり作品やビデオを見て、すっかりハマってしまいました。
離れがたくて、作品集を買った後は1階のカフェでコーヒーを。
駅に戻るバスの時間を教えてもらえたので、安心してくつろげました。 -
さて『備中高梁』駅に戻った後は、荷物をロッカーに預けて、街を歩いてみることにしました。
地図を見ていて一番気になった頼久寺をめざします。
駅からまっすぐのびる「城見通り」を歩いていくと、
「ここから備中松山城がよう見えるで!」だって^^ -
あの山頂かな?
近いうちに登ってみたい! -
どの通りにもこんなに目立つ標識が出ているので、旅行者には本当にありがたいです。
-
図書館だ!
-
お隣は郷土資料館。
-
こういう景色を見ると、ぎゅーんと切なくなります。
-
紺屋川。水、キレイ〜!
日本の道百選に指定されている通りだそうです。 -
高梁キリスト教会堂。
岡山県下では、現存する最古の教会なのだとか。 -
この単線線路もよいね。
線路を渡ると、由緒正しそうな神社とお寺が目の前に。 -
神社のほうは、「臥牛天神社」。
お。わたし、天神さんとはラブラブですよ^^ -
お寺のほうが「龍徳院」。
中は入らず、外からご挨拶だけで失礼。 -
龍徳院を背にして、細い道を奥へ入っていくと・・・
すごい立派な塀がまえ!
もしやあれが頼久寺? -
ぴんぽーん。
-
「天柱山 安国頼久禅寺」
「臨済宗永源寺派で、・・・」とあります。
永源寺!?
なんでこんなところで滋賀の永源寺?頼久寺 寺・神社・教会
-
と思ったら、滋賀の永源寺を開いた寂室元光禅師が高梁の生まれだそうで、「この辺りには意外に永源寺派は多い」のだそう。
-
お庭が小堀遠州作だというのもビックリです。
みやこの人だと思っていたので。
でももともとは松山城につとめ、この頼久寺に仮住まいしていた時期があった、と知ることができたのは大収穫でした。 -
「暦王2年12月西念勧進による石灯籠」チラシより。
-
「蓬莱式枯山水庭園で愛宕山を借景し、・・・
-
「白桟敷の中央に鶴島、後方に亀島の二つの低い築山状の島を置いて石を組み、・・・」
-
「鶴島は三尊の石組みを中心に・・・」
-
「・・・書院左手の山畔に沿ってサツキの刈込みで中島景観を表現し、亀島は亀の姿を具象的に表現している。」
-
亀島の写真がないですね^^;
-
水が見えるよう。
-
何層にも連なる緑の波!
「山畔のサツキ一植の大海波を表現する大刈込みは、園内最も優れた美的景観を示している。」 -
あらら・・・。
-
北側のお庭。
-
しっとり。
-
ではそろそろお寺を出て、紺屋川に沿って高梁川まで行ってみることにします。「美観地区」とあるので、古い建物が残っているのかもしれません^^
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
備中高梁(岡山) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
旅行記グループ 日帰りアート旅
0
44