2015/09/02 - 2015/09/04
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魚屋No1さん
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この旅行も、岡山・倉敷への出張便乗旅です。
岡山での最初の出会いは、山陽道だけでしか走っていないため、関東人には珍しくなってしまった700系と500系のツーショットです。
両系統とも東海道新幹線で活躍していた車両達ですが、8両編成に短縮され、左の700系はレールスターという愛称でひかり運行、右の500系はこだま運行で余生を過ごしています。
岡山県に下車するのは初めてです。また、高梁市にある備中松山城は、12の現存天守閣の中で唯一登城していない場所です。そのため、今回の主要な目的地は、超メジャーな後楽園・倉敷美観地区と、備中松山城の3ヶ所にしました。食の方では、ドミカツ丼、エビメシという岡山・倉敷界隈限定のジャンクBグルに挑戦です。
- 旅行の満足度
- 3.0
- 観光
- 3.5
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 3.0
- 交通
- 3.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- タクシー 新幹線 JR特急 JRローカル
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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1日目 9月2日(水)
後で述べる理由でひかりで行ったため、姫路駅停車時に、もしかしたら姫路城が見えるかと思ってカメラを構えていたところ、これと下の写真が撮れました。ただ、トリミングしたので荒いのは致し方ありません。
私が入っているJR東日本の「大人の休日倶楽部」の特典は、運賃3割引です。
ただ、東海道・山陽新幹線では、のぞみの切符を買えないという制約があります。
しかも、東京・岡山間は、のぞみだと3時間25分、ひかりでは4時間17分なので、52分も余分にかかります。また、岡山まで乗り換え無しで行けるひかりは、東京駅毎時03分発だけです。
しかし、のぞみだと片道約1万5千円が、ひかりなら1万円です。往復すれば1万円の節約です。貧乏爺にとっては十分に魅力的な要素なので、この旅は、ひかりで往復しました。姫路城 (姫路公園) 名所・史跡
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上の写真は石垣の傾斜が判りますが、こちらは小天守が入っています。
それにしても、ほんとに真っ白になりました。 -
岡山市内には路面電車が活きています。
後楽園、岡山城、林原美術館といった岡山の有名観光地は、何れも100円区間内なので便利に使えます。路面電車 (岡山電気軌道) 乗り物
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昔の都電のようなレトロな車両なので、もう1枚張ります。
この路面電車は、市営だと思っていたのですが、これを書く際に調べてみると、岡山電気軌道株式会社という民間会社が運営していることが判りました。 -
とにかく、腹が減ったので、岡山の周囲だけにしかないというドミカツ丼を喰いに行きます。
訪れた店は、この丼の発明者といわれている創業が昭和6年の「味司野村」カツ丼 野村 グルメ・レストラン
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店の表の看板のメニューをパチリ
ドミカツ丼は、ロースだと上カツ丼が1,200円、カツ丼800円、子カツ丼700円、孫カツ丼550円と4段階もの値段設定がされています。
普通の卵とじカツ丼も扱っており、同じサイズなら同値段です。
なお、ヒレは何れも100円高です。 -
がしかし、私が頼んだのは、メニューの下の方にある孫膳1,000円
写真のように、卵とじ、ドミ掛けの最小サイズの丼がセットになっています。
一度で2種のカツ丼を食べ比べられるという、小食になってしまった私にとっては夢のように嬉しいセットです。実際にも、美味しかったですよ。
ただ、ドミグラスソースは、トンカツよりビーフカツの方に合う感じがします。そのため、魅力度の点では、神戸元町のサンセールのビーフカツに軍配を揚げます。
なお、サンセールはデミグラスソースと言っています。デミとドミの違いが気になったので調べてみると、demi glaceのフランス語読みがドミグラス、英語読みがデミグラスということなのだそうです。 -
お腹もくちくなったので、岡山で最初の目的地である後楽園に向かうことにしました。
路面電車で下車した停留所は城下。撮影した案内板の赤い現在位置のチョイ左で、路面電車が駅と堀の間を結ぶ桃太郎通りを左折する場所です。
なお、カツ丼を食べた味司野村は、写真では切れていますが、桃太郎通りのちょい駅よりの下側にあります。
後で触れる天満屋は、左側1/3、下から1/3の辺りにあります。 -
後楽園には月見橋から入ったので、岡山城天守閣の前を通過しました。
岡山城の天守閣は、第2次大戦の空襲で焼けたため、昭和41年の再建です。
多くの資料が残っていたはずなので、かなり精密に再建したつもりなのでしょうが、再建天守閣に共通する、屋根のラインが直線的、軒が浅い等の違和感があります。 -
園内へ入って直ぐにある築山の上から撮りました。
先日行った、如何にも作ったぞという感が強い兼六園と違い、この素朴さには好感を持てます。岡山後楽園 公園・植物園
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やはり築山から
奥の茅葺きの家の左には茶畑が、橋の左には田んぼが見えます。 -
これも同じ場所
田んぼの右手には蓮池が、奥には茶畑があります。 -
田んぼに近寄るとこんな感じ。
大名庭園に田んぼの取り合わせはお洒落です。 -
茶畑です。
庭園にしては相当な面積があるので、奥の茶席の必要量は賄えそうです。
ちなみに、梅林が中心の偕楽園は、花だけではなく、梅の実の生産も目的の一つだったのでしょうかね。 -
なお、この後楽園は岡山藩主・池田綱政が作ったもの、東京の小石川後楽園は、水戸藩が上屋敷内に作ったものなので、両者は無関係です。
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ここで売っているコイの餌は、量があって与えでがありました。
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江戸時代の藩主は、この構図を独占する特権を享受していたのでしょうね。
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園内を一回りして鶴見橋に出ました。
後楽園と岡山城の間を流れる旭川沿いの散歩道が良さげな雰囲気だったので、岡山城へ寄っていくことにしました。 -
岡山城の正面入り口です。
先にも言ったように、軒先の横の線が本当に真っ直ぐで無機的です。烏城公園 (岡山城) 公園・植物園
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一応、天守閣には上がってみました。
ど派手な鯱が目立ったので、写真を撮っておきました。 -
天守閣を出て、林原美術館の方に向かったところの石垣です。
防御にはさほど役に立ちそうもない高さです。
ただ、ここは旭川のデルタ地帯です。昔は水壕として利用できるクリークが多数走っていたはずなので、戦術構想は、城での防御というより、クリークを利用した野戦だったのではないかと考えられます。 -
お堀越しに見た林原美術館です。
刀剣類のコレクションが充実しているとのことですが、もう16時です。岡山市は初めてのことでもあり、町の探検を優先することにしてパス。
探検の目的地は、デパートの天満屋です。
理由は、大きな地元のデパートなら、岡山の老舗が多く出店しているはずなので、土産の目星をつけられるだろうということでした。しかし、目に入ったのは、とても手を出せないほど高価なマスカットだけで、ちょっぴり残念。
なお、天満屋は、全国的な知名度はいまいちですが、女子マラソンの有力スポンサーだと言えばお判りでしょう。名前だけは多くの人が知っているはずなので、「そこ行ったよ」と言えれば話の接ぎ穂が出来るかも。
また、天満屋から桃太郎通りに向かうアーケード街は、お洒落な店があるので、余裕があるなら、ここの散歩も有りかと思いました。 -
出張仲間との合流地点の駅へ向かう際、食べログのドミカツ丼部門でNo1の人気を得ている「やまと」の前に出ました。
ちょいと心惹かれましたが、飲み会が直ぐに始まるはずなので、記念撮影だけに留めました。 -
ついでにショーケースも撮しました。
こちらは、デミの小(520円)とラーメンの小(520円)の組み合わせが良さそうです。
ただ、カツ丼の普通サイズは780円でお安いのに、普通サイズのラーメンが都内価格でも高めの730円なのは、バランスを欠くように感じられました。 -
やっぱり路面電車はのんびりして良いですね
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これは岡山駅の停留所
この後の行動は、出張仲間と駅構内を歩いたこと以外、全く覚えていません。
後日、仲間に聞くと、駅前の高島屋の裏の居酒屋でママカリを肴に大酒を飲んでいたと言われました。チョット怖い状況です。 -
2日目 9月3日(木)
出張仕事が珍しく忙しかったので、昼飯は、コンビニのおにぎりとサンドイッチをペットボトルで流し込んだだけで済ませました。そのため、仕事が終わった直後の17時に、地ビール付きで岡山名物の「ばら寿司」を食べました。
お店は、美味しいとの口コミがあったステーションモール内の寿司屋。
酢飯の具合やアナゴなどは良かったのですが、岡山名物のママカリにお酢がとおおってしまった光り物特有の臭みがありました。残念ですが、合格点はあげられません。
この後は、ホテルで一休みし、8時過ぎに這い出してビックカメラの裏の中華屋でラーメンを食べ、ぐっすりと寝ました。
なお、駅の東口左手にあるビッグカメラの裏は、闇市的雰囲気が色濃く残る居酒屋と飯屋が並ぶアーケード街です。私は行けなかったのですが、駅から300mほどを左折すると、岡ビル百貨店というマーケット的市場な、かなりそそる場所もあります。東口右手の高島屋裏とは違って色気は全く無いので、安心して探検できます。 -
3日目 9月4日(金)
本日は、備中松山城と倉敷を巡ります。
先に備中岡山城へ行くので、岡山8:05発の特急やくも3号に乗りました。
備中高梁駅着は8:39です。備中高梁駅 駅
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駅前から備中松山城を撮しました。
といっても、この写真では判らないでしょうが、最も高い部分の右側がガクッと切れた部分にポチッと見える部分です。
天守閣は標高430メートルの臥牛山の山上にあるということですが、それにしても、ずいぶん高いところに作ったものです。
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天守閣へは、駅から約4km離れたふいご峠の駐車場から、写真のような山道を700m歩かねばなりません。
駅からこの駐車場までの交通手段は、平日のこの時間だとタクシーだけです。430円の乗り合いタクシーもありますが、時間が合わなかったので、個人的にタクシーへ乗りました。運賃は1260円だったと思います。
なお、私が乗った駅前のタクシー会社では、荷物の一時預かりもしてくれることを付け加えておきます。備中松山城 名所・史跡
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足下は整備されていますが、完全な登山道です。
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石垣が見えてきたので、もうすぐ天守閣かと思いきや
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もう一汗かかねばなりません。
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でも、石垣の上からの景色は見事です。
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更に登って行くと、複雑に組み合わされた石垣の下に出ました。
それにしても、人力でこれだけの石を運んだとは驚きです。 -
天守閣への最後の石段です。
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やっと天守閣が見えてきました。
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天守閣の正面です。
そんなに大きくありませんが、先の石垣といい、この天守閣といい、300年前の熱意というか執念には驚きます。
ということで、備中松山城の天守閣の概略を示します。
複合式2重2階(天守台2.7?+天守11?)
築城開始 :1240年 山城(標高430?) 秋葉重信
1681年-1683年 大改修 水谷勝宗
天守完成 :1683年 水谷勝宗
最後の藩主:板倉氏 譜代 5万石 -
天守閣の内部はかなりすっきりしています。
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天守閣の右手には、こんな通路がありました。
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で行ってみると、写真の二重櫓の石碑があります。
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これが二重櫓
尾根伝いに建っているので、きっと良い景色が見えると思います。この中へ入れてもらえないのが残念です。
この櫓は、露天の通路で結ばれているので独立の建物のように見えますが、建物のつながり方を見れば、彦根城、松本城などにある小天守や付属櫓と同じ性格のものかと思えます。 -
天守閣を反対側から見ました。
天守台が2.7mと低いのは、こちら側で測ったもののようですね。
でも、こちらの道は、天守閣に付属した通路なので、実戦時の天守台の高さは、天守正面の約10m(目測)と考えた方が良さそうです。 -
ふいご峠の駐車場から登城口までは900mです。
まだ余力があったので、歩いて駅まで向かうことにしました。
しかし、これが大失敗。完全な登山道で、ウォーキングシューズとはいえ街中散歩の靴だったので大変な思いをしました。
この写真は、登城口です。ここにも石垣が組んであるので、この城は、山全体を守りの道具に使っていることが理解できました。 -
さて、次は倉敷です。備中高梁からは、各駅停車でも約35分で着きます
倉敷での旅のお供は、この電チャリ。
美観地区内だけなら電チャリはオーバースペックですが、私はエビメシを食べるために3.6kmも走らなければならないので、あえて選びました。
倉敷駅の脇にある水島臨海鉄道駅舎内の健彩館で1日600円という、極めてリーズナブルな値段で借りられます。1時間なら200円。 -
えびめしや 倉敷笹沖店です。
エビメシは、一言で言うと、ソース味のエビ入り炒飯です。
ルーツは、渋谷のカレー店「いんでいら」で、東京では広まらなかったのが、岡山県出身の店員が地元で店を出す際にメニューに入れたところ好評で定着したとのこと。えびめしや 笹沖店 グルメ・レストラン
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メニューです。
ジャンクなプレートが並んでおり、嬉しくなってきます。 -
こっちは、反対側のページ。
こっちも旨そうですが、初志貫徹。 -
頼んだのは、エビメシとドミカツのプレート
見てのとおり、脂肪たっぷりで美味しかったですよ。
ただ、さほど芸のない料理なので、一回食べれば十分です。 -
次の目的地は、倉敷美観地区です。
写真を取り忘れたのですが、途中で煉瓦張りのお洒落な市役所を見ました。
倉敷美観地区は、倉敷駅の南東約800mの大原美術館と、その先約350mにある倉敷アイビースクエアーの間の倉敷川沿いとその一筋裏の一角を指します。ただ、土産物屋と食べ物屋がごちゃごちゃ並んでいるだけで、男の一人旅に向く場所ではありませんでした。
アイビースクエアーも、雨が降っていたし、チャラチャラ感丸出しに見えて気乗りしなかったので、中へ入るのはパス。
なお、この旅行記を書いていて気付いたことですが、美観地区に面していて人通りが多く、入り口としても有名なこの門は、正門ではなく西門です。 -
中には入らなくても、記念のために、建物の外側を一回りしました。
この写真は、正門の方です。
西門の真裏に当たり、ホテルの入り口でもあります。当時は知りませんでしたが、西門との雰囲気の違いは感じました。 -
大原美術館です。
資料によると、倉敷紡績創業者の大原孫三郎が、昭和5年(1930)に開設した日本最初の西洋美術館だそうです。
確かに、石造りの美術館の本体は、時代を感じさせる凝った建物です。大原美術館 美術館・博物館
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窓の造作も素敵です。
しかし、西洋画のコレクションは、一通り名のある作家を揃えていますが、どれも1作だけ。傑作と言える絵もありません。
入手の経緯が有名なルノアールも、晩年の作のためか力が弱い、絵から離れるほどに色彩と輪郭がはっきり見えてくるルノアール特有の絵の具使いも無い等、彼の作品の中では駄作です。
この状態は、収集開始が、国立西洋美術館の基幹作品を構成している松方コレクションより30年ほど遅かったことが原因だと考えられます。 -
日本庭園も結構なものでした。
意外だったのは、濱田 庄司、バーナードリーチ等の民芸運動で有名な有名な者の陶磁器のコレクションが充実していること。
でも、民芸は私の好みでないので、魅力は乏しいです。 -
本館と分館の間の庭から外を見た写真です。
出発前に地図を見ていると、倉敷美観地区の中心を流れる倉敷川は、大原美術館付近でいきなり現れる事に気付きました。
この水はどこから来るのかと疑問に思ったので、川の行き止まりまで行ってみると、家の下の水路から水が流れ出していることが判りました。
そこで、その家の裏に廻ってみると、家が建っているのは、水路の上に渡したコンクリートの板の上で、隙間から水の流れが見えました。そのため、昔の倉敷川は水運に使われていたクリークで、もっと先まであったものがこの付近まで埋め立てられたのではないかと想像しました。
以上で、倉敷は終了。
駅前の天満屋で、値引いていたマスカットオーマンを頑張って購入し、帰路につきました。
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