2016/08/13 - 2016/08/13
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トンガリキさん
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タナ・トラジャの1日目は、「ランブ・ソロ」と呼ばれる葬送儀礼からスタートです。「トラジャ族は死の為に生きている」とも呼ばれるくらい、莫大なお金をかけて親類・縁者・ご近所の人々を数百人規模で集めて、数日間にわたってお祭りの様に行われます。葬儀の中でも重要な儀式が水牛の屠殺ですが、参列者の観衆の前で水牛が一頭ずつ、首を山刀で切られて次々と倒れていくシーンは、見ている時は残酷であるにもかかわらず興奮して見入ってしまいました。写真にすると残酷なシーンがあるので、一部モザイクをかけて掲載しています。
8/11(木) 関空→ジャカルタ→マカッサル
8/12(金) マカッサル→ランテパオ
8/13(土) タナ・トラジャ ランブ・ソロ(葬式儀礼)→タンパガロ→カンビラ
8/14(日) タナ・トラジャ ケテケス→ボリ→バトゥトゥモンガ
ランテパオ→マカッサル(夜行バス)
8/15(月) マカッサル→ジャカルタ→(機内)
8/16(火) 関空
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8時にゲストハウスを出発し、葬式儀礼(ランブ・ソロ)が行われる村に向かいます。その村は「パガシンガン」という名で、岩窟墓で有名なレモの近くにあります。この日はランテパオでマラソン大会が開催されていて、レース前の練習で走っている選手を見かけました。
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ランブ・ソロは葬式ですが観光客にも解放されていて、参加費としてタバコや砂糖などを持参して渡す必要があります。ガイドさんが1カートンのタバコを用意してくれていました。
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レモ村を通り過ぎ、田園風景の広がるのどかな田舎道を走ります。田んぼの向こうに祠のような小さな建物が建ち並ぶのが目に入りました。
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その建物はトラジャ様式のキリスト教徒のお墓でした。トラジャ族はプロテスタントが多く85%も占めているそうです。道行く通りには教会が点在しており、マカッサルからの道中であれほど沢山見かけたモスクは、めっきり少なくなりました。
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ランブ・ソロが行われているレモ近くの村に到着しました。
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すでに多くの人が集まっていますが、まずは参列者用に建てられた仮設の休憩所に案内されました。この彼がガイドのジョニーです。
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持参のタバコを手渡し、お茶とお菓子をいただきました。手前の黒いお菓子は、かりんとうに似ていて美味しかったです。
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ランブ・ソロの会場には、犠牲される水牛が6頭ほど待機しており、今にも水牛の屠殺の儀式が始まろうとしています。
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犠牲にされる前の水牛。
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屠殺される前の水牛は至って穏やかです。
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この建物が故人のご自宅で、周りに参列者の休憩する仮小屋が建てられており、その前のスペースで水牛の屠殺の儀式が行われます。
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故人の自宅前の広場から階段を上がると、トラジャ伝統のトンコナンが建ち並んでいます。その階段を上がった所から、水牛屠殺の儀式を見ようとギャラリーが集まっています。
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ギャラリーの前に立て掛けられた故人を偲ぶ看板。
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自宅前に建てられた仮設の棺の安置所。2階に故人の遺骸を入れた棺が置かれています。
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この方は3ヶ月前に亡くなったそうで、葬式までの期間はホルマリンで腐らせない様にしているそうです。
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ランブ・ソロの儀式が行われる会場。
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故人の自宅の前には、アランと呼ばれる穀倉があり、その周りに参列者用の仮設小屋が新たに建てられています。アランはトンコナン同様トラジャ様式の建築ですが、アランが穀倉用でトンコナンが住居として区別されています。
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会場の広場から階段を上がった所にある3棟のアラン(穀倉)。新しいアランの屋根はトタンで葺かれているのが多いようです。
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高床式のアラン。
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露台に座ってくつろぐ参列者。
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建ち並ぶアランの正面に建てられた居住用のトンコナン。
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トンコナンの屋根は舟形の形状をしていて、両端が上部にせり上がっています。
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両端の屋根を支える棟持柱には、ランブ・ソロで犠牲にされた水牛の角が上から並べて飾られています。
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トンコナンの妻壁の中央に飾られた木彫りの水牛の頭と、水牛の角を並べた棟持柱。
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アランの妻壁には精巧な木彫りの装飾が施されています。
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妻壁上部の三角壁には、太陽の上に立つ雄鶏が左右対称に描かれています。
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その三角壁の下部には幾何学的な模様が描かれており、その中の角を曲げて図案化した水牛の模様が目を引きます。
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トラジャ族では水牛は富と権力の象徴なので、それを願って壁面に図案化した水牛を描きます。
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会場の雰囲気がざわめきだしたので、水牛の儀式が始まるようです。
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水牛の屠殺が始まり、水牛の鼻輪に通したロープを左手に持ちながら、山刀で水牛の喉元をかき切ったと同時に血が勢いよく吹き出しました。
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勢いよく血を吹き出していますが、水牛はまだ何が起こっているかわからない状態のようです。
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山刀を振り上げて参列者の歓声に応えるその横で、水牛は血を吹き出しながらもんどり打ち始めました。
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出血多量の結果、水牛は倒れ崩れました。
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間を開けることなく、次々と水牛の屠殺が続きます。目の前で繰り広げられる光景は残酷ではありますが、この時は周囲の観衆と同様に私も興奮して、夢中でシャッターを切り続けていました。
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喉元をかき切られて、暴れる水牛。
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儀式が終了し、6頭の水牛が屠殺されました。
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水牛の死体が並ぶシーンは、その場で見たものよりも、写真で見る方が残酷に思えるので、写真にモザイクをかけておきます。
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ランブ・ソロを取り仕切る方の一人が、地面に横たわる水牛の間をくわえタバコで歩いていました。
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正装の黒服に身を包んだ参列者。参列者は黒色の服を着る必要がありますが、観光客はそこまでは求められていません。
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水牛だけでなく、豚も犠牲として屠殺されます。水牛は観衆の面前で儀式として屠殺が行われますが、豚の方は人目のつかない建物の裏で屠殺されます。
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トンコナンと屠殺された水牛。
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屠殺された水牛を大人数の男性が手際よく解体していきます。
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皮を剥ぎ取られた水牛。
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剥ぎ取った皮を三人で引きずって運んでいきました。
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臓物などは手押し車に入れられて運ばれ、まるで工事現場で土砂を運んでいるかのようです。
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トンコナンの前で行われる水牛の解体。
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葬儀が行われる母屋の入口には、民族衣装を着飾った女性が待機しています。この母屋の奥に故人を祀る祭壇があり、参列者が母屋に列をなして入って行くときに、この女性は先導する役割になっています。
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棺が安置される仮設の建物の一階で憩う故人の近親者の方々を撮らせていただきました。日本の葬式と異なり、死者を悲しむと言うよりも新たな世界への旅立ちを祝うかのようでした。
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右上の女性がこの葬儀で弔われる方です。
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参列者が列をなして歩いてきました。
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この参列者は水牛の解体現場を横目に故人の祭壇のある建物に入って行きました。
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トンコナンの前の広場では男たちが円になって葬送歌をリズムを取りながら歌っていました。
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葬送歌を歌う男たち。
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祭壇のある建物に集まった参列者にお茶やお菓子を振る舞うために、女性の一団が入って行きます。
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桟敷に吸い込まれる女性たち。
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参列者への振る舞いを終えて建物から出てきました。この建物への入出場には必ず先導役がいるようです。
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民族衣装の正装を着た子ども。
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参列者が広場の周囲に建てられた桟敷小屋に入っていきます。
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故人の祭壇のある建物に集まる参列者。男性と女性は座る場所が分けられています。
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水牛の解体場所に、バーナーで焼かれた豚が運ばれてきました。
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車座になって、水牛や豚の肉を細かく砕いています。
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屠殺のために竹筒でくくりられた豚。
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竹筒の棒にくくりつけた豚を裏庭の屠殺場までエッサホイサと運んでいました。
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参列者の行列が祭壇の建物へ入って行きます。
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参列者の行列。
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建物の入口で待機する先導役の女性。
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民族衣装を着た男女がトラジャの山刀を手に持って、参列者や給仕の女性を先導します。
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参列者を給仕する女性の行列。
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参列者の行列はまだまだ続きます。この日で600人の参列者が集まったそうです。
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見始めてから3時間ほとが経ち、強烈な印象を残したランブ・ソロの会場を去り、トラジャ南部の岩窟墓巡りに向かいます。
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