2016/08/11 - 2016/08/21
133位(同エリア413件中)
国電さん
■はじめに
毎年恒例であるが、7月後半から8月末までは「暑い・高い・混む」という理由から、私にとっての国内旅行シーズンではない。
しかし、なんだかんだ言い訳をして(ネタを見つけて・工夫をして)、どこかしら行っているのが実情である。以前は、坂東の札所を巡ったりしたこともある。
そこで、青春18きっぷを使用してどこかに行こうとして時刻表を開いたが、何も思い浮かばない。どの路線も何回も乗車済みであるし、温泉などの観光地は、シーズンであるが故に上記の三重苦に該当してしまう。
あれこれ検索した結果、鉄道小ネタ(新線区間や再開区間の乗車と代行バスの乗車、見たことがない観光列車を「見る」だけ)を2週間に分けて寄せ集めてみることにした。
【今回の対象】
(1週目)
・仙石東北ラインの乗車(新線)
・仙石線(再開)
・石巻線と女川駅(再開)
・快速「あいづ」(臨時列車)
・SL「ばんえつ物語」(観光列車)
(2週目)
・只見線(代行バス)
・「風っこ只見線夏休み」(観光列車)
・「フルーティアふくしま」(観光列車)
なんだかんだ言って、只見線と水郡線の郡山−常陸大子間に乗車するのは久々であるから、乗車すること自体も楽しみでる。
@会津若松駅にて
- 旅行の満足度
- 4.0
PR
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■2016.8.11(おまけ)
上記の旅を思い立ったのが8月上旬であるが、今年から「山の日」というのが出来て、8月11日も休みとなる。当然暇なのでどうしようかと思ったが、ネットで行事情報を調べてみると東京モノレールで車両基地を開放しているようだったので、行ってみることにした。
10時頃に家を出てあれこれ乗り継ぎ、浜松町から久々にモノレールに乗って昭和島に着いた。ここで降りるのは、さすがに初めてである。
@狭いホーム -
到着したのは11時40分過ぎである。まだ何も見ていないが、車両基地の食堂が「初公開」ということらしいので、昼前ということでまだ短かった行列に並んでみることにした。選択肢は2種類、悩むところであるが、唐揚げの方にしてみた。
@下の方を注文 -
昼食を終えてからは、見学等である。「整備用車両に乗車」というのに惹かれるが、整理券配布場はやはり行列であった。炎天下に並ぶ気にもなれないので、並ばずにもらえる「整備場内をモノレールで乗車」の整理券をもらい、指定された乗り場へと向かった。
@いつもは乗ることができない場所で -
整備場内を行ったり来たりして、あれこれ説明を受ける。水不足ということで洗車のデモンストレーションは省略であったが、なかなか面白い内容であった。
@ポイント切り替え中 -
その後は整備工場内を見学したりして、2時半くらいに退散。説明等も丁寧であり、なかなか良い企画であると思う。
■2016.8.13
6時過ぎに家を出て武蔵野線で南浦和まで行き、その後はひたすら東北本線で北上。仙台までの景色は「これ」といったものがないので、修行のようなものである(勉強用の書籍を準備)。
お盆ということもあり全部立つことを覚悟していたが、乗換駅で降りたドアが階段の近くだったりする偶然が続き、劇混みであったのにも関わらず奇跡的に仙台までずっと座ることができた。
@武蔵野線を回送される185系(実は旅の伏線です) -
仙台には13時55分に到着し、コンビニおにぎりで小腹を満たせてから2番ホームへと降りて行った。列車はまだ入線しておらず、待つこと数分、ハイブリッド車両のディーゼルカーが入線してきた。
@これに乗る -
東北本線と仙石線をショートカットする構想は以前からあったが、技術的な問題があり、双方電化されているにも拘わらず難しかったのである。しかし、ハイブリッドのディーゼルカーを用いることにより、ついに実現したのである(この説明はかなり「端折って」いるので、詳細は別サイトをご参照ください)。
14時16分に出発し、塩釜を過ぎてトンネルをいくつかくぐると、ショートカット区間が現れてくる。
@新線区間へ -
一旦停車し、ゆっくりと「上り」の線路を跨いで新線区間へと入っていった。その中で再度停車し、仙石線経由の仙台方面行の列車が通過するのを待ってから仙石線へと侵入していった。
@合流 -
仙石線は震災後に部分的な再開業を繰り返しており(代替バス等については、拙文「petit-tetu4:SLニセコ号と仙石線」と「東北沿岸の旅」参照)、2015年5月に完全に再開した。特に、陸前大塚から先の区間はルートが変更されており、ほぼ「新線」という状態である(野蒜駅などは、「え?」というくらい違う雰囲気である)。
@旧路盤とは「景色」が違います -
石巻で乗り換え、以前は陸羽東線で使用されていたディーゼルカーで女川へ向かう。以前は1駅手前の浦宿までしか再開されていなかったが(拙文「東北沿岸の旅」参照)、2015年3月に終点の女川までが完全復活している。
女川には、定刻の16時17分に到着した。「完全復活」といっても、街自体が壊滅状態であったため、「新しい街を造っている最中」という感じである。
@新駅舎 -
仕事で何回も来た町であるが、宿泊した民宿やうに丼を食べた食堂はもちろん、思い出のある建物は皆無である。高台にある町立病院だけが、見覚えのある建物という状態である。
駅に併設されている「ゆぽっぽ」も再開されたので、再興中の街を散策した後に湯に浸かった。以前は列車の座席が休憩所に置いてあったりして「渋い」感じであったが、真新しいためか洗練された施設となっている。
その後は適当に土産物を物色し、17時52分の列車で石巻へ戻った。
@また来ます(新駅舎の展望台より) -
駅近くの激安ホテルに投宿し、駅前スーパーの割引食材で一献してから就寝。
■2016.8.14
5時25分の始発で、仙台へと向かう。仙石東北ラインが出来たため、従来のルートであるこちらには「仙石線経由」という掲示がある。
@朝日の加減でうまく撮影できず -
仙台で7時02分発の郡山行に乗り換えてからは、ひたすら「修行」である(この旅行記を書いたり、中国語や英語の勉強をしたりする)。郡山で9時41分発の列車に乗り込み、会津若松へと向かった。
今日の目的の1つ目は583系の臨時快速「あいづ」であるが、指定券はとっくに売り切れていたので、会津若松で「お出迎え」するだけである。
11時20分過ぎに、懐かしいオーラを醸し出す大きな車両が入線してきた。
@懐かしい -
撮影後は、駅弁を買って12時06分発の臨時列車で喜多方へ向かった。12時22分到着。
喜多方といえばラーメンが有名であるが、私はそこまで拘っていないため、今回は先ほど会津若松駅で買った駅弁で昼食を済ませることにしている。
@こんな感じ -
待合室で食事を済ませてからは、SLの入線までしばし時間があったため、近場にある豆屋さんに行ってお土産を買ったりした。当然、そこの名物であるソフトクリームも頂く。
@グルメ二連続 -
駅へと戻り、SL「ばんえつ物語」の撮影に備える。駅内に入ってもいいのであるが、ホームの外れに古く使われなくなった駅名票がいい感じで廃れて放置されていたので、それとセットで撮影してみることにした。
SLについては「乗るもの」ではなく「見るもの」という持論があるため指定券の残席は調べていなかったが、構内アナウンスによると売り切れとのことであった。
@出来上がり写真 -
写真を撮影してからは、しばし古い町並みを散策して時間を潰した。
さて、今週のミッションは終えたため。後は家に戻るだけである。お盆ということもあり会津若松までの各駅停車と郡山までの快速は立ちんぼであったが、それ以降はなんとか座ることができた。
南浦和で武蔵野線を待っていると、入線してきたのはまさかの185系である。「ホリデー快速鎌倉」というものらしく、これに乗っても南越谷が終点なので意味はないが、昔懐かしい国鉄車両なので乗って見ることにした(と同時に、昨日の朝に185系が回送されていた理由も知ることができた)。
@旅の最初も最後も185系 -
■2016.8.20
東京から快速に乗り、高崎で乗り換え、さらに水上で乗り換えて上越地方を目指す。在来線で清水トンネルを過ぎるのはもう何度目かわからないが、水上から乗車した車両はいつの間にか最新型になっていた。
小出着は定刻の12時56分、その足で只見線に乗り換える。この路線に乗るのは、かなり久しぶりである。前回乗車時は通して乗ることができたが、5年前(2011年7月)に発生した水害により、現在は只見から会津川口までは代行バスとなっている。
@これも懐かしい -
2両編成の車内は、青春18きっぷの利用者らしき乗客で乗車率はかなり高かった(と言っても35%程度であるが)。
定刻の13時11分に出発。不通区間の代行バスへの乗客数を把握するため、車掌が「バスへ乗り継ぐ方は?」と乗客に尋ねている。
14時28分に只見に到着した。改札近くではステッカーが配られており、曰く「今日は只見駅の誕生日」とのこと。何も調べずに来たので、まったくの偶然である。
@今日は特別 -
駅前には大型の代行バスが停車しており、乗り継ぎ客(40人くらい)を積み込んでいるが、私はこれには乗らない(しばし只見の街中を散策して、次のバスで移動することにしている)。
駅の誕生日ということで、ゆるキャラも登場している。
@暑そう(がんばれ) -
超満員のバスを見送ってから待合室で日焼け止めを塗ったりして準備をしていると、「トマトジュースをどうぞ」と無料で配布された(ちょうど小腹が空いていたので良いタイミングであった)。それにしても、良い日に来たものである。
@さらに「スイカもどうぞ」と続いた -
さて、酷暑ではあるが、せっかくここまで来たので街歩きである。「せめて何か鐡ネタでも」と思い、探し当てたのが振興センターにあったSLである。撮影後は、スーパーで今晩用の食材を買い、駅へと戻った。
@定番ネタ -
16時00分発のバスは、比較的小さなタイプであった。発車時刻になったが、乗客は私1人だけである。
@代行バス -
乗客が私しかいないということもあり、女性運転手があれこれ話しかけてきたので、只見線のことや水害のことなど、なかなか興味深い話を聞くことができた。詳細は省略するが、現状(再開費用や自治体の財政状況等)では不通区間の再開は難しく、またバスへの完全な転換にも諸問題があるため、現在の「代行」という形が続きそうだということである。
国道は鉄道の路盤と時折交差するが、背の高い雑草が生えたりしており、荒れ放題であった。
@もう廃線状態 -
50分間の「雑談タイム」を終えて、会津川口駅に到着した。会津若松のビジネスホテルに泊まってもつまらないので、今日はここで泊まることにしている。
連絡してあった民宿の送迎車に乗り、投宿。スーパー食材で一献(いつものパターン)。
■2016.8.21
散歩がてらに、会津川口駅まで30分ほど歩いて向かった。日本近辺には台風が2〜3個近づいているようであり、北海道では大雨(関東も不安定)らしいが、間に挟まれている会津地方は超快晴である。
@これに乗る -
7時05分発の列車に乗り、会津若松へと向かった。車内は空いていたので、川を渡るたびに反対側の座席に移って景色を眺め続けた。
会津若松到着は定刻の9時05分。時間があるため駅付近を散策する予定であったが、肌に刺さるほどの猛烈な日差しに負けてしまい、諦めてしまった。
代わりとして、待合室でかなり早めの昼食を頂く。2週連続で同じ駅で駅弁を買うのは、初めてのことである。
@今日はこれで -
食後に駅構内をぷらぷらしてから、改札を通って「風っこ只見線夏休み」号が入線しているホームへと向かった。この車両は、以前に水戸駅(「風っこ奥久慈清流ライン」号)と女川駅(「風っこさんま祭」号)で見たことがある。
@改造車両 -
10時15分発のお見送りをしてからは、しばらく待合室で時間を潰し、それから11時08分発の郡山行に乗るべくホームを移動した。
10時55分頃に入線してきた列車が、折り返し郡山行の快速となる。ただしこの列車には、「フルーティアふくしま」という観光車両も2両増結されている。
@正面の写真ばかりではつまらないので -
旬のスイーツが味わえるツアー向けの車両であるが、もちろん私は一般車両の方に乗ることにしている。
11時08分に出発し、磐梯山を左手に見やりながら走行したりして、郡山には12時12分に到着した。
さて、あとは先週と同様に家に帰るだけであるが、今日は時間があるため水郡線経由で戻ることにしている。乗車記録は付けていないので何年振りかは不明であるが、郡山から常陸大子までの区間に乗ったのは、両手両足では足りないくらい昔のことかもしれない。
@締めはこの列車で
「落穂拾い」ということで地味な旅行記になる予定であったが、偶然の遭遇(185系や只見駅誕生日)などもあり、個人的には予想外に充実した内容となった。
*旅行記および私の詳細については以下で。
「鐡旅」http://www2u.biglobe.ne.jp/~kokuden/tetu.htm
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