2016/07/27 - 2016/08/03
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shionon1203さん
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2015年11月に長女を出産。今回は、出産祝いとして家族に8か月の娘を預けさせてもらい、念願だったフィンランドへのひとり旅をしてきました。とはいえ、娘にも寂しい思いをさせるのだから、絶対に子育てにプラスになる旅を、と思い、旅のテーマは「フィンランドでの子どもとの暮らし」。学力世界一のフィンランドに、どんなヒントがあるか探ることをゆる〜いミッションとし、ひとり6泊8日の旅に出ることに決めました。
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☆フィンランドの美しい図書館めぐり編☆
フィンランドでの子どもとの暮らしをイメージするには、実際に暮らしている子どもたちの日常を垣間見れる場所に行きたい!ということで、ヘルシンキの市立図書館めぐりをすることに。
フィンランドは読書量が世界一の国。子どもの学力が高い理由の1つも、小さい頃からの読書の習慣があると言われています。
まずは、保育園が併設されているというヴァッリラ図書館から、図書館めぐりの旅をスタート。びっくりするほど快適で美しいフィンランドの図書館たち!
1. Vallila Library
2. Pasila Library
3. Kallio Library
4. The National Library of Finland (フィンランド国立図書館)
5. Rikhardinkatu Library
※1,2,3の図書館は7Bのトラムで全部回れます。4,5は中心街から徒歩でアクセス可能。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
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ヴァッリラ図書館を最初の目的地に選んでいたものの、行き方がわからなかったので、まずは観光案内所へ。トラムの7Bラインに乗って、Vallila Kirjastoで下車すればすぐだという。また、他にオススメの図書館を聞いたら、Rikhardinkatu Libraryがとても素敵よ、と教えてくれたので、あとで行くことにした。
言われた通り7Bのトラムに乗り、Vallila Kirjastoで下車。
ヘルシンキ中心街からは15分ほどの旅でした。お店もほとんどない住宅街で下車したので、見つかるかな、、と心細く歩いて行くとすぐに、BIBLIOTEK(図書館)の文字を掲げたクリーム色の建物を発見。ヴァッリラ図書館だ!ヴァッリラ図書館 建造物
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中に入ってみてすぐ目に入ったのは、高い天井の下に、座り心地の良さそうなブルーの椅子たち。まだ朝9時だったこともあり、気持ち良く朝日が差していて、本を読むには最高の環境に思えました。夏休みだからだろうか、ほとんど人がいません。
ヴァッリラ図書館 建造物
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本棚と本棚の間には十分なスペースがあり、ゆっくりとした気持ちで本を探せます。
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本も本棚にぎゅーぎゅーに押し込められるのではなく、優雅に並んでいる。
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つい探してしまう日本の本。
外国人カメラマンによる、100人の一般人を写真に収めたものを発見。 -
いたるところにテーブルやイスがあり、Free Wifiも完備。
周辺の住民らしきおじいさんおばあさんや、学生がパソコンを持ち込んでコーヒーを飲んでいました。入り口にコーヒーの販売機もあり、最高のブックカフェ状態。 -
子どもたちの読書スペース。チェアもおもちゃもかわいい。
中庭から、併設された保育園の園庭が見えます。
この日は夏休みでお休み。
子連れで来たファミリーが絵本を選んでいる。 -
ムーミンのポスターも。
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EERO ERNIMOの置物かな?
インテリアの参考になる空間。 -
マウリ・クンナス(MAURI KUNNAS)の絵本。
フィンランドの子どもたちに向けた定番の絵本で、これは羊の数を数えるおやすみタイムの本。 -
こちらもマウリ・クンナス。
犬が主人公で、フィンランドの昔話を伝える絵本なのだとか。
オススメしてもらったどの本も、絵よりも文字がいっぱいだった。 -
図書館にはベランダで本を読めるスペースがあり、そこからは保育園の園庭を眺めることができます。こんな素敵な図書館の隣で育つ子どもたちは、きっと本好きになるんだろうな。
そしてここでは、子どもの声がうるさいから図書館の隣に保育園をつくるな、という声もないのです。社会で子どもを育てるって、こういうことなのではと思う。 -
さて、ヴァッリラ図書館のスタッフの方におすすめしてもらい、お次はPASILA図書館へ。子ども向けの本が充実しているそう。
さっき降りた場所から同じくトラム7Bを待ち、Messukoskusで下車。
降りた場所は、住宅街というよりオフィス街のような、のっぺりとした白い建物が並んでいて、向かいにはHoliday-inのホテルが。 -
教えてもらったとおり停車場所沿いに歩き、建物の間にある階段に登ると、ブルーのタイルの建物が見えてきた。
これが、Pasila図書館! -
館内は2階建て。
天井から優しい太陽光が入る設計になっており、白を基調にした涼しげな印象。 -
なんと図書館の真ん中には噴水が!
周りにテーブルが置かれていて、水がチョロチョロと流れる音を聞きながら読書ができる。
最高・・・!! -
この噴水を中心に本棚が配置されているので、広々として気持ちいい。
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日本語の辞書を発見。
館内に置かれていた新書のパンフレットを読んでみる。 -
子どもの絵本のコーナー。
なるほどオススメしてくれただけあって、大きい!
フィンランド語からスウェーデン語の本、英語の本まであった。
中には日本の漫画も。 -
司書の方に、娘に絵本を買って帰りたいからフィンランドで人気の絵本を教えて欲しいとお願いしたところ、こちらを絵本を勧めてくれた。
長くつ下のピッピ!
スウェーデンの絵本は、フィンランドの子どもたちの定番でもあるようです。 -
Babyにおすすめする本は、このPupenのシリーズと教えてくれた。
子犬が主人公の仕掛け絵本。
日本だとコロちゃんと翻訳されているみたい。 -
この本は、図書館だけでなく本屋でも常に目立つところに置いてあった。
2人組の探偵の冒険譚らしく、フィンランドの子供たちに大人気。
こちらも他の本と同様に、絵本なのに文字がぎっしり。 -
次に向かうのはKalio Library。
7Bのトラムに乗り、中心街方面へ。
Haapaniemi (ハカニエミではないので注意!)で下車。
図書館はどこだろうと迷っていると、Second hand shopを発見!
中にはマリメッコの古着や、オリジナルアクセサリーなどが売られていて、しばしショッピングにふけってしまった。子ども用の帽子を購入。
お店のお姉さんから、図書館の行き方を教えてもらう。
なるほど、北上するんですね! -
やっとたどり着いたKallio Library。
今ふりかえると、この図書館が1番好きだ。
ところで図書館のWifiは、どの図書館でも共通。
場所がわからなくて迷っていても、近いとWifiをひろうので、レーダーのようで分かりやすい。 -
奥へといざなう曲線。
気持ちがしゃんとする。 -
おごそかな光と、本棚と。
その計算し尽くされた配置は、本に対するリスペクトを感じさせる。 -
読書部屋。
気持ちのいいソファの隣には、漫画が並んでいる。
なんか、いいよね。漫画は本じゃない、とか、そんな発想ないの。いいものはいいのです。 -
子どもの本コーナー。
おもちゃやかわいらしいイスが。 -
このイス、ずっと座っていたかった。
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ムーミンの英語版を発見。
かわいいクッションとともに読書。 -
視線を感じたと思ったら、おしゃれなイスでした。
PCもいたるところにあって、ネット検索もスムーズ。 -
子どもの本コーナーは最上階にあり、天井の木目と、やわらかなライトが、やさしい雰囲気を作り出していた。
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屋根裏の、Story telling room 読み聞かせ部屋。
天井にプロジェクターが付いていて、映像も流せる仕組みになっている。
何時間でもいれちゃう。 -
こども用の検索コーナー。
小さい子が両親に教わりながらタッチパネルを触っていた。 -
このイス、どの図書館でも見たような。
これに乗って、上の棚の本をとるのかしら? -
フィンランドの図書館は、共通して真ん中から太陽のあたたかな光が入る設計。
娘の部屋もこんな風にしたい。 -
さて、ゆっくりな時間を十分過ごし、ここまででも大満足。
日を変えて向かったのは、リニューアルしたてだというフィンランド国立図書館。
この図書館は、ヘルシンキ大学の図書館を兼ねており、大学の中に入っている。
一般入館も可能。
メトロの駅「Helsingin-yliopisto」(ヘルシンキ大学)の北側の出口を出て、大聖堂の方向に歩いた最初の道を左折して坂を登ると、静かなる入り口にBIBLIOTEKの文字が。
写真は、入り口から撮影したもの。
宇宙船の中に入ったかのよう。圧倒的な美しさ。
太陽の光が館内全体に行きわたるような仕組みになっていて、一見無機質かと思うのに実は有機的。フィンランド国立図書館 建造物
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入ってすぐ、受付を抜けると本棚が陳列している。
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整然と並んだ、白い本棚。
迷子になりそう。 -
1番上の階。
図書館全体に差し込む、あたたかな太陽光の下で読書。最高。 -
らせん状になった階段。1番上は7F。
各階にユニークなソファやテーブルがある。 -
白い本棚が整然と並んでいて、その中に収まっている本はカラフルなのに、みんな調和がとれていてごちゃごちゃして見えない。新しい本ばかりでなく、古いものも多かった。大切にされてきたんだろうな。
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本の検索コーナー。
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図書館を描いた絵が飾られている。
まるで美術館のよう。 -
最後は、エスプラナーディ通りを北に上ってすぐの、Rikhardinkatu Library。
この図書館は1番古くて、そして美しいよ、と、観光案内の人に教えてもらった。 -
正面から見ると、こんな建物。
真新しい感じがしたけど、中に入ってみると飴色が広がっていて、歴史を美しくみせる作りだった。
どの図書館も、本当に計算されている。 -
入り口入ってすぐのロビーには、座り心地のよさそうな椅子とテーブルが。
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入り口ロビーのテーブルに乱雑に置かれたデザインの本の数々。
北欧デザインの変遷について美しい写真とともに描かれている。
AALTOの本もあった。 -
子どもの本のコーナー。
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窓からは太陽の光がたっぷり入ってきて、本たちも気持ちよさそう。
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子どもの読書スペース。
どの図書館の読書スペースも、手作りのおもちゃや塗り絵ができる筆記用具が置いてある。本のある空間を楽しめるような工夫が感じられた。
これは確かに、本好きが育つなぁ。 -
PIPPIやムーミンなどの代表的なキャラクターのグッズが飾られている。
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なんて書いてあるかわからないけど、切なさが伝わって来る本だった。
子どもが生まれるまで、生まれた後、どんな風に大きくなるかを解説した本。 -
ピッピの絵本を探している、と相談したら、司書の女性が児童書の方のピッピを紹介してくれた。あ、ピッピってこんな長い物語なんだ!と初めて知る。
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階段はまるで古い洋館のように薄暗く、広さを感じる。
フィンランドの図書館は、どれもそれぞれ固有の美しさを持っている。
共通しているのはその美しさだけじゃなく、アクセシブルで、入りやすい。
街にこんなに図書館が身近にあるフィンランドの子どもたちは、小さい頃から本が身近になるだろうなと思った。
そして図書館はWIFI完備でコーヒーも飲めて、とても居心地がいい。
何でもダメダメのルールを作るのじゃなくて、個々人の良心を信じ、大人として扱ってくれる。
こんな国で娘を育てたいな。
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