2016/07/30 - 2016/07/30
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バガボンド、宮本武蔵のマンガ版だけど、私のバイブル的な本の1つ。
テーマは剣禅一如
武蔵は、天下無双は目指して、凄腕の剣敵を求め勝負を挑み、次々と倒していく。
それは、斬って斬って斬りまくることが天下無双になる道であると考えたから。
が、相手を倒した後に残るのは虚しさのみ。
そこには、殺し合いの螺旋から逃れられない武蔵がいた。
やがて武蔵は天下無双はただの言葉だと気がつく、本当は強さは言葉に囚われず、己が天下無双とのこだわりから解放され、心が無限になったとき、そして、その先に敵などいないということ。
バガボンドの武蔵は、沢庵禅師、本阿弥光悦と出会い(彼らが出会った資料はないが)影響を受けた。
京の地においては、吉岡一門との死闘をくりひろげる。
吉岡清十郎とは蓮台寺野で、吉岡孫七郎とは蓮華王院(三十三間堂)で、吉岡一門70数名とは一乗寺下リ松で戦い、彼らを死地に追いやった。
その中で武蔵は、徐々に天下無双とは、ただの言葉と悟り始める。
そんなバガボンド、武蔵の京でのゆかりの地を追った。
コースは、沢庵禅師ゆかりの大徳寺塔頭大仙院、蓮台寺野付近の船岡山、本阿弥光悦の光悦寺、蓮華王院(三十三間堂)、八大神社、一乗寺下リ松、一乗寺下リ松から比叡山へ抜ける道にある曼殊院門跡など。
まずは、大徳寺塔頭大仙院から
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大仙院七代塔主は、沢庵宗彭。
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玄関前には、北を示す子の文字が刻まれた石がある。
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そして、大仙院の玄関には禅と書かれた木彫りの置物がある
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剣禅一如をネットで調べてみた。
解説は、
剣禅一致ともいう。沢庵和尚(たくあんおしょう)の「不動智神妙録」の教え。
剣の道と禅は、生死ぎりぎりの場を見つめて修行するという意味で、究極のところは一致する。
とあった。
少し、違う気がした。
禅は、座禅することで、全てとの融合を目指しているもの。つまり、自己と他の境界が無くなり、天地と一つになることで空の境地に至るという意味と理解している。
剣においても、自己の意思で剣を振るのではなく、天地と融合して、剣の流れに任せて剣を振るという事で禅と繋がり、その意味での剣禅一如もしくは剣禅一致ではないかと考えている。
現に、バガボンドでは、武蔵が自然との融合のみに徹して、剣の行きたい方向にと、何も考えることなく剣を振る場面がよく描かれている。
作者と私の剣禅一致の理解が、一致である。 -
大仙院の玄関をあがると左下に覚悟の看板がかかっている。
秀吉がお茶を頂いた際、良いことが三回続いたので覚悟して茶を飲めよ。とウィットに富んだお茶の宣伝をしてる。
覚悟という意味では、武蔵は、戦いに臨む際、自分が斬られる場面を想像し、運が悪ければそうなるだけと覚悟を決めている。
別な意味では、開き直りであるが、私は、ここ一番という時にこそ、開き直りは必要だと思っている。
皆さんどうですか? -
大仙院の玄関を上がると左手に、「喝」の書がある。
本来、喝とは、中国では人を罵る時に使われていたらしいが、日本に渡り禅では、物事の本質を表す際に、喝などというようになった。
本質と言えば、沢庵は武蔵に対して、勝負の際に、相手を見るという事の本質を教えている。
「心が何かにとらわれれば、剣は出ない。見るともなく全体を見る。それが、見るということだ」と。
武蔵は、奈良の宝蔵院で槍と戦い、柳生では新陰流の四天王と剣を交え、心技体を成長させ、蓮台寺野で吉岡清十郎と戦う。 -
枕草子に、岡は船岡と書かれている船岡山の西側あたりが、蓮台寺野にあたる。
船岡山には、建勲神社があり立ち寄った。
建勲神社は、織田信長を主祭神とする神社で、本殿を見ると -
本殿の提灯の紋は、織田家の家紋である木瓜だ。
境内から北西側には大文字山が見える。 -
蓮台寺野の戦いで武蔵は、吉岡清十郎の剣に対し、後の先を取り、清十郎を斬り倒す。
後の先とは、間合いを見切り、敵に先に剣を振らせた上で敵を斬ることである。 -
清十郎を倒したものの、武蔵は清十郎の剣により、負傷してしまい、介抱してくれたのが本阿弥光悦であった。
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光悦寺は本阿弥光悦の邸宅であったと言われてる。
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光悦寺への道を行く。
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光悦寺は日蓮宗のお寺。
南無妙法蓮華経の石碑がよい。 -
武蔵は、光悦に傷の治療を受けると共に、光悦に自らの刀を研いでもらい、吉岡孫七郎との決闘の場である蓮華王院に向かう。
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三十三間堂の縁側。
外国人だらけ、外国語が渦巻いていた。 -
蓮華王院での吉岡孫七郎との戦いは、武蔵が格段の違いを見せ、孫七郎を圧倒する。
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孫七郎を亡くした吉岡一門は、武蔵に挑戦状を渡す。
決闘の場所は、一乗寺下リ松。
70対1の勝負。
武蔵は、殺し合いの螺旋、ここに極まるだなと呟く。 -
武蔵は戦い前に、神社を訪れ、ここで戦いに勝たせたまえと祈ろうとした。が、途中でやめた。
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我神仏を尊んで神仏を恃まず。で有名になった八大神社。
バガボンドでは、神社は登場せず、武蔵は、ここまで自分を成長させてくれた全てに「ありがとう」と手を合わせている。 -
萬屋錦之介の武蔵。この映画のポスターが何枚も貼られてた。
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初代下リ松。決闘を見ていたのだろうか?
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銅像まである。二刀流だ。
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御朱印の中にも二刀流の武蔵がいる。
そろそろ、一乗寺下リ松へ。 -
一乗寺下リ松には、宮本 吉岡 決闘之地との碑がある。
武蔵は、吉岡一門を斬って斬りまくる。
そこで得られたものは、斬られた者には、それぞれの家族がいるということ。
戦いの結果は人の恨みが残った。
そして、殺し合いの螺旋から逃れたいと思う自分がいた。
天下無双はただの言葉と悟り始める。 -
現在の一乗寺下リ松は、四代目。
武蔵は、決闘の後、京に入らず山間に逃れたはず。
比叡山の方に向かうなら、途中に曼殊院門跡があるので向かってみた。 -
曼殊院門跡の門付近、石垣の上には、きれいなスギゴケが密生してる。
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庭師と観光客が話してた。
観光客「スギゴケいいですね。何をしてるんですか?」
庭師「雑草を抜いてるんや」
観光客「え?雑草は放っておいたら、スギゴケが食べるんちゃうんですか?」
庭師「反対や、雑草にスギゴケがやられるんや。そやから、スギゴケをきれいに保つためには、日々の手入れが必要なんや」
こういうやり取りを聞くのって、勉強になるわ。
曼殊院の中へ -
曼殊院は、竹やぶに囲まれていたから、別称、竹の御殿と言われてる。
秘仏は黄不動である。
よって、御朱印は -
となる。
曼殊院の庭を見ながら、ぼんやり考えた。 -
バガボンドは、現在、連載を休止してから一年近くなる。
今後、佐々木小次郎との巌流島での決闘を待つばかりの展開となっている。
武蔵は、どのような形で、剣禅一如を完遂するのか?また、発展途上で終わるのか?
思いは尽きない。 -
観光のためのおまけ。
三十三間堂は、千手観音などで海外でも有名な寺院なのであろう。
やたら、外国人が多い。
どうせだったら、ゆっくり見たい。
そんな方には、三十三間堂の東横の法住寺、養源院がお薦めだ。
法住寺は、後白河法皇が天皇を退位した後に御所を構えた場所。
忠臣蔵の大石内蔵助もお参りしたお寺でも有名。
養源院は、淀殿が父浅井長政の菩提を弔うため建立した寺院。
伏見城落城の際、武将が自刃し、その血がついた板を天井に使用しているため血天井で有名。その他、俵屋宗達の杉戸の絵もあるよ。 -
法住寺
-
後白河天皇陵もあるが、宮内庁管理で入れない。
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本堂の中で御朱印を貰う。
受付には、漫画チックな不動明王の絵があって、絵のレプリカを売ってませんか?と尋ねたところ、きっぱり、
売ってません。
と言われた。
お寺とかは、参拝者が、こんながあったら買うのにという意見を素直に聞いて、そういう商品(?)を置いた方がよいと思うよ。
例えば、禅寺では、喫茶去とか書いた扇子を安く売って欲しい。 -
御朱印は4つと豊富。
後白河院の御朱印には、今様の「遊びやせんとや生まれけむ」と書かれている。
後白河院、気楽やな!と言いたくなる。
左端の忠臣蔵の御朱印はいかしている。
家紋は、大石家の家紋、右に二つ巴なり。
次は、養源院。 -
門入ってしばらく行くと
-
三つ葉葵の家紋入りの幕をはった玄関に到着。
俵屋宗達の絵、撮影できるかな?
出た!撮影禁止。いったい何を保護するために、寺社は、撮影禁止にしているか、その趣旨がわからん。
写真を撮ったら絵が減るのか?教えてくれ! -
教えてくれ。象くん。と受付で貰った象のポストカードに語りかけた。が答えてはくれなかった。(何も言わないぞう)
友人がアメリカから、帰ってきた。
話の中で、日本の寺社でいかに撮影禁止が多いかを語った。
すると、友人は、
アメリカの博物館なんて写真取り放題だよ。
日本人てさ、固定観念から、なかなか脱却できないじゃん。
その根拠のない観念が撮影禁止にしてるんじゃない
と、ポストカードの象の代わりに答えてくれた。
今度、撮影禁止は、ただの言葉と悟って、天地と融合した気で、思い切って撮影してみようか?
どうだろう?
おしまい。
と、本当は、ここで終わっていた。
実は、法住寺で、気に入ってた漫画チックな不動明王を撮影するのを忘れてた。
それが、悔しくて悔しくて、結局、次の週にリベンジをしたのだ。 -
門を入って、受付の女性に「この不動明王の絵を撮影していいですか」と聞いた。
あまり、そんな奴はいないのか、いや、皆無に近いのだろう受付女性は「は?」てな感じ。
そこで、私は、撮影禁止はただの言葉、ただの言葉と思い。さっと撮影し「ありがとうございました」と寄りきってしまった。
-
少しガラスで反射してるけど。
この不動明王、割りと、いかしていると思いません?
リベンジしたので、ほんとに、おしまい。
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