大人の遊学で滞在したプロヴァンスの日々（2）　学校のこと

2014/10/01 - 2014/11/14

フランス語初心者の私が、フランス語というより、プロヴァンスの魅力や学校のアクティビティに惹かれて入学したようなものでした。学校のご縁で、熱心なホストファミリーに恵まれ、同時期にきた世界各国のクラスメイトができ、さらにアンジという「疑似姉妹」のお蔭で、エクス・アンという小さな街角でもよくだれかと会い、プチ住民の気分になりました。

エリア フランス

夏がすぎ、ラミラボー通りも静かになった

初日レベルチェック後、学校主催の無料ガイドツアー。
残念ながら、オールフランス語でまったく分からなかった。
旧市街にほぼ一周したため、ある程度土地かんができた。

アメリカからきたおばあちゃんたちはまだ習う必要あるの？と思うぐらい、全員フランス語がペラペラ。
のちクッキングクラスなどで通訳をしてくださったりして、結構お世話になった。

数だくさんある噴水の中でも、特別に有名なこの古い噴水は、学校主催ツアーの集合場所でもよく利用されていた

街の中心、市庁舎

通学路１

通学路２

エクス・アンの街では曜日によっていろんなマルシェがあり、モノポリもあるが、地元の住民はほとんどマルシェで新鮮な食材を買っている。
このパエリアブースが週2回くるので、一回食べたらもうすっかり虜になり、何度かランチで利用した。

洋館を丸ごと一棟利用している校舎の中、インテリアも雰囲気もアットホーム

サン・ソーヴール大聖堂とその美しい中庭を囲む12世紀の優雅な回廊が、開放の時間が限られているようで、滞在中結局学校のツアーでしか入れなかった。

レベルチェック後、初心者といっても私のような正真正銘のゼロレベルの人はいなかった。クラスにはとてもついていけなくて、結局プライベートレッスンに切り替えた。

セザンヌ色のきれいな教室で、自分のペースで進められ、よかったと思う。
ジャンという先生が、フランス語講師としてアジアでも教えた経験があり、教え方がプロフェションナルでうまい。
ＪとＧがそのことを知ったら、ボランティアで家で教えようと言ってくれた。
毎日帰宅後1時間、翌朝その復習の繰り返しで、脳内のフランス語が一気にオーバーフロー状態

休憩の時、よく眺めている窓外の景色。

同じ時期できていた日本人のＮ子さんとよくいっしょにランチをしたり、授業のない時にはバスでアヴィニョンへ遊びに行ったりして、日本語をしゃべりながらフランス語から息抜きをしていた。

目当てのフランスキュイジーヌのクラス
フランス語が分からなくてちょっと残念ではあるが、例のアメリカ人おばあちゃんたちが時々訳してくれたことに気づき、コーヒータイムになると会話が英語に切り替えてくれたのはいいが、今度は私がＮ子さんに日本語を訳さないといけなくなった...
不思議な楽しい時間が流れている...

週末となると、学校がいろんなツアーを組んでくれて、Ｎ子さんも私も、ほぼ全部参加した。

フランス流のツアーがとにかくゆったりしていて、途中まずどこかのマルシェに立ち寄り、各自ランチを買いながらマルシェを楽しむ。

絵に描いているような美男美女のクラスメイト。しかもみんな性格もよくて、親切。
巨大なマルシェでパエリアをみかけ、一周したら場所が分からなくなった。集合時間が間近になってあきらめてバスに戻ったら、発車間際にオランダからきたクラスメイトがなんと私たちの分を走って買ってくれた。
たぶん残念そうな私たちのことを気づいてくれただろう。

ボートに乗りながら、暖かいパエリアを食べるピクニック体験

自力ではなかなか行けない秘境の村ムスティエ

迫力たっぷりのヴェルドン渓谷でゆっくりボート遊び
宮崎の高千穂を思い出す

テラス席に座ったら、通りかかったクラスメイトが合流する贅沢も、エクス・アンのような平和でのんびりとした街でしかできないことだろう