「ルーマニアは美しい」<br />3月26日、オラディアからトゥルグ・ムレシュへ5時間30分のバス移動で車窓から遠景で見た落下傘。<br />どこまでも続く平原に、スローモーション映像のように22人の落下傘部隊が順番に降りていく様子は現実離れして、映画を見ている錯覚に陥りそうでした。<br />写真は撮れませんでしたが、美しいルーマニアが記憶に刻まれました。<br /><br />表紙写真はトゥルグ・ムレシュの旧市庁舎と文化宮殿です。<br /><br />＜旅の予定＞<br />1日目3/22 関空→(乗継地)香港<br />2日目3/23 香港→(乗継)ドーハ→(乗継)ブカレスト→クルージュ・ナポカ観光<br />3日目3/24 クルージュ・ナポカ→オラディア観光<br />4日目3/25 オラディア観光<br />5日目3/26 オラディア→トゥルグ・ムレシュ観光<br />6日目3/27 トゥルグ・ムレシュ→クルージュ・ナポカ観光→ブカレスト観光<br />7日目3/28 ブカレスト観光<br />8日目3/29 ブカレスト観光<br />9日目3/30 ブカレスト→(乗継地)ドーハ<br />10日目3/31 ドーハ→関空<br />

アール・ヌーヴォーの天国！ルーマニア「トゥルグ・ムレシュ1」(2016年3/26)

53いいね！

2016/03/26 - 2016/03/26

36位(同エリア456件中)

#街歩き

エリア

その他の都市(ルーマニア)

旅行の満足度: 5.0

観光: 5.0

グルメ: 5.0

同行者: 一人旅

交通手段: 高速・路線バス徒歩

旅行の手配内容: 個別手配

いきなり、トゥルグ・ムレシュのアウトガラ(長距離バス乗降所)そばの市バスのバス停です。
オラディアで親切にいろいろと教えてくれたルーマニア人が「アウトガラでは持ち物に気を付けて。カメラもしまっておいた方がいい。アウトガラはタクシーより危険だよ。」と言っていましたので、その教えを守りカメラはずっとバッグの中に入れていたのでした。
実際、オラディアのアウトガラからトゥルグ・ムレシュ(等を経由してモルドヴァのPiatra-neamtに向かうルートのバス)のアウトガラまで都市間バスに乗ってみて、私は危険と感じる事はありませんでした。
これも気を引き締めていたおかげでしょう。

オラディアからトゥルグ・ムレシュへのバスは約3時間、単調な景色が続くところもあるのですが、一か所にいくつもの教会があるような小さな町や村々を通ったり、印象深い落下傘部隊の降下など、「ルーマニアらしい風景」が楽しめました。
トゥルグ・ムレシュのアウトガラバス停そばに、アールヌーヴォー建築がありました。

市バスを30分以上待ち、10〜15分程の乗車で観光の中心地、Tradafirilor Square(トランダフィリロール広場)へ。
まず、宿泊するGrand Hotelに荷物を置きに向かいます。
Grand Hotelはトランダフィリロール広場に面して、写真の旧市庁舎と文化宮殿の向かい側に建っているという最高の立地です。
この二つの建物を見るためにトゥルグ・ムレシュに来ましたが、広場の周りにはバロック様式の素敵な建物が沢山あります。
市庁舎と文化宮殿は後ほどゆっくりと見学することにして、街歩きを開始します。
街歩きの前に広場にあるカフェ＆ケーキの「Cafeteria La Angels」に入ってしまいました。
Cafeteria La Angels。
美味しそうなケーキが並んでいます。
Cafeteria La Angels。
これはもしや、ポーランドで食べ損ねた「クレムフカ」！と思い、注文したケーキ。
間違いなく、パイ生地にバニラクリームを挟んでいる、クレムフカでした。
甘くてすごく美味しくて、一気にテンションが上がります。
この店では「CREMES SPECIAL」という名前でした。
一番に見に行きたい建物があったので、トランダフィリロール広場から続くStr. Bolyaiを歩きます。
少し坂になっていて、いい感じの通りです。
Str. Bolyaiに建つ、Facultatea de Muzica。
音楽大学のようです。
Str. Bolyaiの建物。
前の写真の建物の扉周り。
前の写真の建物の塔部分。
素敵なモザイクです。
Str. Bolyaiに建つ、Unitarian Church。
Str. Bolyaiの建物。
前の写真の建物の扉。
Bolyai-Farkas High School。
Bolyai-Farkas High School。
ファサード上部。
この建物、気に入ったのです。
Bolyai-Farkas High School。
2階の窓周り。
Bolyai-Farkas High School。
1階扉周り。
Bolyai-Farkas High School。
門扉も綺麗。
Bolyai-Farkas High School。
同じところを違う側から撮ってみました。
Bolyai-Farkas High School前からStr. Bolyaiを見たところ。
きれいな通りです。
トゥルグ・ムレシュで一番初めに見に行きたかったTeleki Library/Bolyai Museum。
土曜日の開館時間は13時までなので内部は見られませんが、このTeleki Library/Bolyai Museum、美しい図書館があるのです。
せめて外観だけでも見たくてやって来ました。
Teleki Library/Bolyai Museum。
Teleki Library/Bolyai Museum。
トランダフィリロール広場に戻ってきて、Hotel Concordia。
このホテルは建物が素敵でしかも広場に面しているという、迷わず選んでしまうようなホテルですが、内装が奇抜すぎて避けました。
でも外観は本当に素敵。
広場に建つPolice House。
1906〜07年、Keleti Belaの設計です。
広場に建つ、バルコニーも素敵な建物。
中央が細長い公園になっているトランダフィリロール広場。
広場の長い両端には教会や像が建ち、レストラン・銀行・ホテル等が集まっているトゥルグ・ムレシュの中心です。
バラ広場とも呼ばれ、5月になればこの公園では多くのバラが咲くそうです。
トランダフィリロール広場の街並み。
トランダフィリロール広場に面した建物のバルコニー。
トランダフィリロール広場に面した建物の窓周り。
きれいです！
トランダフィリロール広場に面した建物。
トランダフィリロール広場に面した建物。
トランダフィリロール広場に面した建物。
トランダフィリロール広場に面した建物。
記憶にありませんが、半地下の入口？
トランダフィリロール広場に面した建物。
この建物の扉も素敵です。
Culture Palace(文化宮殿)。
1911〜13年、オラディアのブラックイーグルと同じくコモル＆ヤカブの作品です。
屋根のジョルナイタイル、ピンクとブルーの綺麗な色合いです。
文化宮殿の壁には鮮やかで美しい絵が。
文化宮殿、トランダフィリロール広場に面した側。
隣に建っている旧市庁舎もコモル＆ヤカブの作品で、この二つが彼らの代表作だと言われています。
文化宮殿、トランダフィリロール広場に面した側。
文化宮殿は内部も見どころがあるのですが、開館時間外でした。
18時までと書いてあるのを見た気がするのですが、土曜日なので閉館時間が早いのかも。
受付の人に頼んで、エントランスホールだけ見せてもらえることになりました。
文化宮殿、外扉と内扉の間の天井。
きれいなブルーグリーン色です。
文化宮殿、内扉。
文化宮殿、エントランスホール。
内部の見どころは鏡の間のステンドグラスやコンサートホールなのですが、このエントランスホールの美しさにも驚きました。
文化宮殿、エントランスホール。
(多分)コンサートホールへの扉の上。
文化宮殿、エントランスホールの壁の絵。
文化宮殿、エントランスホール。
入口から入って左側。
文化宮殿、エントランスホール。
こちらは右側。
左右対称ですね。
文化宮殿、エントランスホールの壁の装飾とプレート。
文化宮殿、エントランスホール。
文化宮殿、エントランスホール。
文化宮殿、エントランスホール。
文化宮殿、エントランスホールの天井。
文化宮殿、エントランスホールの天井。
文化宮殿、エントランスホールの天井。
美しい。
もうここで充分という気持ちになりました。
文化宮殿、エントランスホールの床のモザイク。
文化宮殿、エントランスホール。
文化宮殿、エントランスホール。
文化宮殿裏にあるBibliotaca Judeteana Mures。
Bibliotaca Judeteana Mures。
Bibliotaca Judeteana Mures前から文化宮殿を見たところ。
文化宮殿の隣に建つ旧市庁舎。
1906〜07年、コモル＆ヤカブの設計です。
旧市庁舎。
60ｍの高さの塔の屋根には緑のネットがかかっています。
塔の内部には大きな鐘があるそうです。
こちらの建物の屋根は緑色系で、これもきれいです。
旧市庁舎。
旧市庁舎の扉。
旧市庁舎。
屋根も壁上部の花の装飾もすごくきれいです。
旧市庁舎。
旧市庁舎。広場側ではなく、Str.George Enescu側。
旧市庁舎。
Str.George Enescu側の扉。
旧市庁舎。
Romulus & Remusの像と旧市庁舎。

トゥルグ・ムレシュの街歩き2に続きます。

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この旅行記へのコメント（9）

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マリアンヌさん 2018/06/22 17:31:47

白眉

尚美さん、はじめまして。

たまたまルーマニアに迷いこんだら、アールヌーボーというキーワードに惹かれてたくさん拝見してしまいました。
文化宮殿、アールヌーボーの白眉ですね。なかなか素敵です♪
ジョルナイの屋根とかやっぱりハンガリー文化なんですね。
クレージュ・ナポカもオーストリア・ハンガリー帝国だった時代があるんですね、納得です。私は大昔、ツアーで訪れただけなので、地方都市やブカレストの街角を拝見させていただき、再訪したくなりました。
ブカレストというと五木寛之の「蒼ざめた馬を見よ」の東欧のパリのイメージで（年齢がわかる）やはり美しい館がたくさん残っているんですね。
（チェウセスクがずい分破壊してしまったようだけど）
帰りの電車で他も拝見させていただきます。

マリアンヌ

尚美さんからの返信 2018/06/23 08:39:14

美しい言葉でコメントして下さりありがとうございます

マリアンヌ様、ルーマニア旅行記を沢山見て下さり、コメントもいただきありがとうございます。

ハンガリーは勿論、ルーマニアのトランシルバニア地方やセルビア、スロバキアなどにハンガリアン・アール・ヌーヴォーがあるのを知り、見て周っている途中です。
マリアンヌさんが仰る通り、これらの地方はオーストリア・ハンガリー帝国だった時代があり、保存状態が良くないものもありましたがその頃の建物が残っていました。
ハンガリー風のアール・ヌーヴォーとは違っていますが、ヨーロッパ各国のアール・ヌーヴォー建築を見て周りたいと思っています。

マリアンヌさんもルーマニアに行かれた事があるんですね。
ルーマニアも、首都ブカレスト、ドラキュラ伝説ゆかりの美しい街と城、木造教会群などと、見どころが多いですよね。
イタリアやフランスなどの西欧に比べて知られていない東欧諸国も見どころ満載なので、私も再訪したい国ばかりです。

マリアンヌさんの、「印象に残っているものだけ撮る」という潔さに敬服しています。そうするのが一番だとわかっていても、なかなか出来るものではなく、いつも余分な写真も撮ってしまいます。
マリアンヌさんはGWに旅行されたようですが、次はどこに行かれますか？

尚美

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milkさん 2016/07/11 23:40:11

トゥルグ・ムレシュもまた素敵な街

尚美さま

こんばんは☆

いつの間にかトゥルグ・ムレシュの旅行記を2作もアップしていたのですね！
この街もまた素敵な建造物が沢山ありますね〜♪
バルコニーやドアの鉄細工がとっても綺麗☆
長距離バスに乗って頑張って行った甲斐がありましたね。

文化会館はエントランスだけでも見応え十分！
お願いして入れてもらえて良かったですね。

クレムフカは私がブレッド湖で食べたクレームシュニテみたい！
これ、絶対私も好きです☆

私も旅行記、進めなくっちゃ！

milk

尚美さんからの返信 2016/07/12 21:08:49

RE: トゥルグ・ムレシュもまた素敵な街

milk様

旅行記を見て頂き、ありがとう！

> クレムフカは私がブレッド湖で食べたクレームシュニテみたい！
> これ、絶対私も好きです☆

やっぱり、milkさんもこんなケーキ、お好きですか？
シンプルなケーキなのに、日本ではなかなか目にしないですね。
私、甘さ控えめなケーキより、しっかり甘いケーキのほうが好きなのです。
スロベニアではクレームシュニテというのですね、覚えておきます！！

以前も書きましたが、ブカレストで食べたピスタチオケーキがすごく美味しくて、ルーマニアはスイーツもイケる国でした。
「建築物を見に行く」が旅の目的で、「ルーマニアの食も楽しみたい」が裏のテーマだったのですが、美味しいものが多かったおかげで満足できました。

milkさんの新たな旅行記、イギリスが先？ドイツ？、いつ始まるかなぁ。
待っています。

尚美

milkさんからの返信 2016/07/12 22:47:11

RE: RE: トゥルグ・ムレシュもまた素敵な街

尚美様

ブカレストのピスタチオケーキも気になります♪
ルーマニアもスイーツが美味しい国なんですね。

私の昨年の旅行記は残すところヘルシンキ＆タリンとなりました！

終わったらまずは「ロンドンのティールーム」を先に作ってから叔母たちと言ったドイツに取りかかる予定です。

ドイツでは雪が降ったのに、もう溶けそうなくらい暑い夏になってしまいました(^_^;)

milk

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まほうのべるさん 2016/07/05 08:10:00

勇気

おはようございます、尚美さん。

またまた知らない街の登場でわくわく。
その建物を見てみたいという情熱にはスゴイとしかいいようがありません。
もちろんトゥルグ・ムレシュという名前は初めて聞きました。

ルーマニアの建物って豪華ではないけど控えめな可愛いさがありますね。

文化宮殿には翌日再チャレンジして入場できたのですか？
閉館しているのにエントランスだけ見せてもらえないか交渉するなんてスゴイです。そのパワーには驚くばかりです。

イタリアで開館時間中なのに何故か閉館していて、入口で理由を聞いたけど語学力の無さで相手にしてもらえなかったっけ。初めはイタリア語で、わからないと思って英語になりそれでもわからないと無視されてしまいました。
尚美さんが交渉してくれて素敵なエントランスを見る事が出来ました。
ここだけでも素敵なのに、もっと内部を見てみたいですね。

旧市庁舎の窓周りや屋根下の装飾は控えめだけど可愛くて好きだな。

まほうのべる

尚美さんからの返信 2016/07/06 15:33:18

RE: 勇気

べるちゃん、いつも見て下さり、書き込みまで、ありがとう。

> またまた知らない街の登場でわくわく。
> その建物を見てみたいという情熱にはスゴイとしかいいようがありません。
> もちろんトゥルグ・ムレシュという名前は初めて聞きました。
> ルーマニアの建物って豪華ではないけど控えめな可愛いさがありますね。

建築物が好きで行きたい所が沢山あって、でも中東欧が好きなので中東欧を中心に旅してしまいます。

> 文化宮殿には翌日再チャレンジして入場できたのですか？

いえ、翌日早朝にトゥルグ・ムレシュを発ってので見られませんでした。
写真を撮れなくてごめんなさい。

> 閉館しているのにエントランスだけ見せてもらえないか交渉するなんてスゴイです。そのパワーには驚くばかりです。
> イタリアで開館時間中なのに何故か閉館していて、入口で理由を聞いたけど語学力の無さで相手にしてもらえなかったっけ。初めはイタリア語で、わからないと思って英語になりそれでもわからないと無視されてしまいました。

私の場合、ちょっと情けないのですが、交渉じゃなく単なるお願いなのです。
英語も流暢なわけではないので、「ここが大好きです、見たいのです、きれいなお姉さん、お願いします！」という気持ちを込めて頼んでみると、受付の厳しそうなおばさん(中東欧の公的なお仕事のおばさんはかなり手強い場合が多いです)が、中に入れてくれました。
これからもこうやって拝み倒して世の中を渡って行こうと思いました。

べるちゃんには、特にルーマニアのブカレストを紹介したいです。
私の旅行記はこの先、トゥルグ・ムレシュ2、クルージュ・ナポカ2を経てからブカレストになるのでまだ先ですが、是非見てください。

尚美

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marketaさん 2016/07/05 01:57:04

奇抜すぎる

尚美様

「内装が奇抜すぎて」という Hotel Concordia、
気になって調べちゃいました。
ほんと、外観とは全然違うモダンな雰囲気ですね。

今日のケーキも美味しそうですね〜。

トランダフィリロール広場に面した建物のドアの上のお花のステンドグラスや
ドアが素敵！
文化宮殿もドア1つをとっても素敵なのに
ステンドグラスやコンサートホールが見所なんですか。
見てみたかったなあ。この後、登場しないですか？

続きが楽しみです。

marketa

尚美さんからの返信 2016/07/06 15:04:07

なんだか満足しちゃって

marketa様

こんにちは。
４トラベルのメールの「美しすぎる世界の図書館３選」にもmarketaさんの旅行記が紹介されていましたね。
旅行記作成を頑張ったかいがありましたね、良かった！

> 「内装が奇抜すぎて」という Hotel Concordia、
> 気になって調べちゃいました。
> ほんと、外観とは全然違うモダンな雰囲気ですね。

機能的には良いのかもしれませんが、私的には苦手なタイプでした。

> 今日のケーキも美味しそうですね〜。

ルーマニアの旅では、食事やスイーツを今まで以上に楽しむのも目的にしていたので、達成できました。

> 文化宮殿もドア1つをとっても素敵なのに
> ステンドグラスやコンサートホールが見所なんですか。
> 見てみたかったなあ。この後、登場しないですか？

次の日の早朝にトゥルグ・ムレシュを発つので、見られなかったのです。
でも、不思議なほど残念な気持ちにはならないんです。
ルーマニアでは無理をしないと決めていて、観光の優先順位も１番オラディア、２番ブカレスト、３番トゥルグ・ムレシュでしたので。
トゥルグ・ムレシュに関しては、ルーマニアを実質６日間で周って、よくあんなに交通の便が悪い所に行けたなぁという満足感さえ感じています。

では、いつも見て下さりありがとう。

尚美

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