初夏のイングランド　おばさん二人ドライブ旅6　世界遺産ハドリアヌスの長城、「ハリーポッター」ロケ地ダラム、イギリス最古の聖堂に寄り道してヨークへ

2016/06/01 - 2016/06/10

イングランドのドライブ旅行も終盤に差し掛かりました。あと2泊、最終日はヒースロー空港近くのホテルを予約してあります。あと一泊は相談した結果ヨークに宿泊することにして城壁近くのB&Bを予約しました。
湖水地方にはまだまだワーズワースゆかりの地やピーターラビットの世界など行っていない観光スポットが沢山ありますが、先に進むことにしました。

湖水地方を後にして東北へ車を進めてスコットランドとの境に作られていたハドリアヌスの長城に立ち寄ります。その後大聖堂で有名なダラムへ。このふたつの世界遺産に立ち寄った後、小さなエスコームという町に立ち寄ります。イギリスで最古の聖堂が残っている街です。その後もう一つ立ち寄りますが中を見ることはできず、宿泊地ヨークへ。

エリア イギリス

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0

• 同行者: 友人
• 交通手段: レンタカー
• 旅行の手配内容: 個別手配

この宿での朝食も今日が最後です。ベストブレックファストの賞を貰っているだけのことがありました。明るい窓際席が定位置でした。

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今日もイチゴやブルーベリーなどの果物と卵、トマト、ソーセージ、ベーコン、マッシュルームの皿をオーダーしました。友人はシリアルやヨーグルトも食べました。この朝食のおかげでランチはパスすることが多かったです。

お部屋は3階でしたが階段途中の踊り場にある椅子で毎日見守ってくれたテディベア。毎日ベッドの上には羊のぬいぐるみも置いてあって友人はチェックアウトの時に自分土産に買ってました。

今日の宿はヨークです。その前に世界遺産であるハドリアヌスの長城にまず立ち寄ります。
ハドリアヌスの長城は、イギリスの北部にあるローマ帝国時代の城壁跡。2世紀に第14代ローマ皇帝ハドリアヌスにより建設されたローマ帝国最北端の国境線であるそう。丁度スコットランドとの境ぐらいに位置していて、全長117kmほどだそうでここを歩くフットパスもあるようです。万里の長城をイメージすると全然違っていてあんなに大きくもたくさんも残っていません。
私たちの駆け足観光は最も保存状態が良いと言われているハウステッド・ローマン・フォートに立ち寄るだけにします。
ウィンダミアから75マイル、1時間40分ほど。A６からA69を経由してB6378を走ると田園地帯ですが、近づくとハドリアヌスの長城のマークが次々と出てきて難なく駐車場にたどり着くことが出来ました。
駐車場では本当はパーキングチケットを購入して表示しておかなければならなかったのですが混雑していなかったこともあってそんなこととは思いつかず注意書きを見落として駐車してしまいました。
駐車場の横にある建物でチケットを購入して入場します。ナショナルトラストが管理しているようで、メンバー勧誘の人がいましたが、短期の観光客には縁がありません。イギリスは博物館、美術館は無料のことが多いですが、ナショナルトラストの管理する遺跡や史跡は入場料が高くてびっくりです。
建物から遺跡までは距離があって小高い丘のようになってます。

ハウスステッド ローマン フォート 史跡・遺跡

こんな道が続いていて遠くに遺跡の近くに博物館の小さな建物があるのが見えます。ちょっとだけの立ち寄り観光、と思っていたら結構歩くので暑いです。

遺跡横にある博物館。発掘された彫刻や生活の様子に関する展示がありました。奥にはこの遺跡から推察される建物などの紹介の短い映像を見てから遺跡を見学します。

城壁がずーっと続いて行くのが見えますが、どうしても万里の長城をイメージしてしまうのでちょっと小さい感じ。この城壁に沿ってフットパスがあって城壁の外を歩くことも出来て実際に歩いていく人が沢山いました。

城壁の内側のローマ遺跡は柵で囲われています。羊とかが入り込まないようになっているのでしょう。

ローマの砦であったので兵士たちがたくさん駐留していたようですが、今は壁が残るのみ。

出口にあったナショナルトラストの会員勧誘のポスター。遺跡などの保存にはお金がかかるでしょう。入場料だけではおそらく維持できずサポートしてくれる会員を集めています。最近景気が悪くなりつつあるから会員募集も大変なのでしょう。

ハドリアヌスの長城を出て1時間ほど車を走らせてやってきたのはダラムの街。ダラムの街はミシュラングリーンガイドでも3つ星の街で観光には1日かかるとのことですが、私たちはダラム大聖堂だけ立ち寄ることにしました。
街に入ってすぐの旧市街の下にある立体駐車場に車を停めます。ここはエレベーターで上がれば旧市街の中心部にすぐアクセスできるところで良かったです。
駐車場から大聖堂までは5分もかかりませんでした。

立派な大聖堂は塔の一部が修復中ですし、内部の宝物庫も改装中で23日にリニューアルオープンするようでした。残念。

ダラム城と大聖堂 寺院・教会

大聖堂入り口にある説明坂。

こちらはドアノッカーの説明のようでした。

大聖堂の入り口のドアにあるドアノッカー。これはレプリカだそうです。中世の時代、人々が保護を求めてやってきたときに使ったのでしょうか。

教会の中は太い柱とその模様が印象的でしたが、ここから先は撮影禁止。

大聖堂の回廊。

回廊の屋根は木。扉口の装飾は紐のように見えます。

回廊は広い。

部屋の窓の装飾。

チャプターハウスの入り口ですが、ここは非公開です。映画「ハリーポッター」のロケでは教室として使われたそうです。

回廊の一部は工事中でした。

回廊の壁には宝物館の内容だったか表示がありました。

宝物館の中には見たくなるものが沢山ありそうです。

長い間工事で入れないことはわかっていました。

宝物館の説明ですが、工事中でまだ公開されてませんでしたが、もうまもなく公開されるとのことでした。

ガリリーチャペルの中。

ガリリーチャペルは大聖堂の端にあって後で増築された部分です。壁画が見られました。

売店のところにあった大聖堂の模型。

修道院の一部を使った売店は広くていろいろなものがありました。

ダラム大聖堂のすぐそばにあった十字。

ダラム城に向かいます。ダラム城はダラム大学として使われてますので学生は出入り自由ですが、観光客はガイドツァーでしか内部は見学できません。

ここも映画「ハリーポッター」のロケ地として有名だそうです。

内部を見学するツァーには時間的に間に合わずちょうどツァーの人達が中に入っていきました。

ダラム城も大聖堂とともに世界遺産に指定されてます。

ダラム大聖堂前の広場。

ダラムの街の広場

マーケットがありました。

小さくて大したものはなかったのですぐに退散。

ダラムの街は大学があるためか何だか活気がありました。

ショッピングセンターのようになっているところの地下が駐車場になってます。

ダラムの街を出てここから30分ほどでエスコームの街に到着。グーグルマップの教会の位置が違っていたので街の中で迷いました。
古い教会を町の中に見つけて行ってみたらそこが目指すセント・ジョン教会でした。
教会の周りをぐるぐるして裏側にある駐車スペースを見つけて停めていると、道路を挟んだ道の家のドアのところにおばさんがいてこちらをじっと見ていました。
ここに停めたらダメなんだろうか、と二人で話していたら、そこから子供が出てきて鍵を渡してくれました。教会の入り口にはその家に行って鍵を貰うようにとの表示がありました。

エスコームのこの教会。7世紀に建てられたこの教会はイギリスで現存する最古の聖堂です。
歴史を感じさせるその外観。様々な石を積み上げて壁を作ってシンプルな造りです。

裏側は装飾もありません。

南側の入り口。

入り口から入ったところにはちょっとしたギャラリースペースになっていて説明がいろいろあります。

中はシンプルな造りですが現在も使われているようです。

洗礼盤だったのかもしれませんが、花が飾ってありました。

造りはいたってシンプル。

祭壇も素朴なかんじ。

祭壇にあった十字の彫刻。

外にはこんな彫刻もありました。

この教会では絵葉書を買ってすこしばかりの寄付をして鍵をかけて出てきました。
教会を維持するのには資金もかかり入場料も取らないのに中を見せてくれるのでいつも何らかの形で感謝の気持ちを表すことにしています。
駐車場に戻っていく途中に鍵を貸してくれた子供がやってきたのでお礼を言って鍵を返します。

ヨークへ行く途中にあるブロンプトンという小さな街にやってきました。町の中心に教会があります。公園のようになっていてこの入り口の横から入りました。

ここにも1000年の歴史がある教会があります。セントトーマス教会。

建物は12世紀、横の塔は15世紀に付け加えられたもの。入り口の鍵は閉ざされて中に入れません。連絡先が書いてあったので電話をかけるけど誰も出ません。3か所書いてあったすべてに電話してみたけど繋がらずあきらめました。事前に予約しておく必要があったようです。残念だけど仕方ない。
ヨークに向かいました。

田舎を巡っているとヨークの街は大きい。城壁の近くのB&Bにちかづいたら渋滞に巻き込まれました。

やっとB&Bにチェックイン。

この宿は徒歩で城壁内の旧市街にすぐだし、鉄道博物館も徒歩圏内です。部屋はごく普通のB&Bでした。

ヨークの旧市街散策に出かけました。宿から城壁の中に入る門はすぐそば。有名なヨークミンスターもすぐでしたがもう閉まっていて中では何やらイベントが行われていてチケットを持っている人だけが入れたようです。

可愛い通りが続きます。

有名なレストランに来てみました。でもテラスで食べている人のお皿を見るとボリュームたっぷりのポテトとソーセージ。皿が凄く大きく重そうなのでやめることにしました。

木組みの家が並ぶ旧市街のシャンブルズ通り。もう店も閉まってました。

結局宿の近くのイタリアンレストランへ。

パスタとピザを注文。アスパラとエビのタリアッテレは私が好きなメニューですがソースの味がちょっと予想と違っていたのとパスタが茹で過ぎ。エビも冷凍のようでした。

ピザは割合美味しかった。

ここは奥に城壁横のテラス席がありました。