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カリアリの高台、城壁で囲まれたカステッロ地区に町のドゥオモ(町で最も重要な教会)はあります。名を”サンタ・マリア・アッスンタ大聖堂(Cattedrale di Santa Maria Assunta)”、昇天する聖母マリアという意味を持ちます。<br /><br />13世紀にピサロマネスク様式で建造された大聖堂は18世紀に一旦バロック様式に改修されますが、後に再びロマネスク様式に戻されたといいます。<br />そんなちょっと変わった経緯を持つカリアリのドゥオモ、どんなことになってるんでしょうか。<br /><br />ドゥオモ周辺も少〜しぶらつきながら、街の散策は続きます。<br /><br /> 1日目 5/13 成田空港→ローマ・フィウミチーノ空港→カリアリ<br />★2日目 5/14 カリアリ<br /> 3日目 5/15 カリアリ・エルマス空港(レンタカー借出)→サン・スペラーテ→バルーミニ→アッツァーラ<br /> 4日目 5/16 アッツァーラ→サン・サルヴァトーレ→タロス遺跡→カブラス→オリスターノ→ボーロレ→ヌーオロ<br /> 5日目 5/17 ヌーオロ→オルゴーゾロ→マモイアーダ→ガヴォイ→フォンニ→ヌーオロ<br /> 6日目 5/18 ヌーオロ→ポザーダ→オルビア→ペヴェロビーチ→ポルト・チェルヴォ→カステルサルド<br /> 7日目 5/19 カステルサルド→サッサリ→サッカルジャ教会→ティンヌーラ→スーニ→ボーザ→ヌラーゲ・パルマヴェーラ→アルゲーロ・フェルティリア空港(レンタカー返却)→アルゲーロ<br /> 8日目 5/20 アルゲーロ<br /> 9日目 5/21 アルゲーロ・フェルティリア空港→ローマ・フィウミチーノ空港→成田空港

サルデーニャ・レンタカーの旅2016【3】 カリアリ ドゥオモとその周辺

34いいね!

2016/05/14 - 2016/05/14

54位(同エリア8件中)

2

68

めておら☆

めておら☆さん

カリアリの高台、城壁で囲まれたカステッロ地区に町のドゥオモ(町で最も重要な教会)はあります。名を”サンタ・マリア・アッスンタ大聖堂(Cattedrale di Santa Maria Assunta)”、昇天する聖母マリアという意味を持ちます。

13世紀にピサロマネスク様式で建造された大聖堂は18世紀に一旦バロック様式に改修されますが、後に再びロマネスク様式に戻されたといいます。
そんなちょっと変わった経緯を持つカリアリのドゥオモ、どんなことになってるんでしょうか。

ドゥオモ周辺も少〜しぶらつきながら、街の散策は続きます。

 1日目 5/13 成田空港→ローマ・フィウミチーノ空港→カリアリ
★2日目 5/14 カリアリ
 3日目 5/15 カリアリ・エルマス空港(レンタカー借出)→サン・スペラーテ→バルーミニ→アッツァーラ
 4日目 5/16 アッツァーラ→サン・サルヴァトーレ→タロス遺跡→カブラス→オリスターノ→ボーロレ→ヌーオロ
 5日目 5/17 ヌーオロ→オルゴーゾロ→マモイアーダ→ガヴォイ→フォンニ→ヌーオロ
 6日目 5/18 ヌーオロ→ポザーダ→オルビア→ペヴェロビーチ→ポルト・チェルヴォ→カステルサルド
 7日目 5/19 カステルサルド→サッサリ→サッカルジャ教会→ティンヌーラ→スーニ→ボーザ→ヌラーゲ・パルマヴェーラ→アルゲーロ・フェルティリア空港(レンタカー返却)→アルゲーロ
 8日目 5/20 アルゲーロ
 9日目 5/21 アルゲーロ・フェルティリア空港→ローマ・フィウミチーノ空港→成田空港

旅行の満足度
4.5
観光
4.5
同行者
一人旅
一人あたり費用
20万円 - 25万円
交通手段
観光バス レンタカー タクシー 徒歩 飛行機
旅行の手配内容
個別手配

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  • 2日目 5/14(土)<br />「国立考古学博物館/サン・パンクラツィオの塔」編のつづき<br />→http://4travel.jp/travelogue/11135898<br /><br />サン・パンクラツィオの塔からマルティーニ通り(Via Martini)を南へ歩く。1分ほどで聖ルチア教会(Chiesa di Santa Lucia)に着きました。

    2日目 5/14(土)
    「国立考古学博物館/サン・パンクラツィオの塔」編のつづき
    http://4travel.jp/travelogue/11135898

    サン・パンクラツィオの塔からマルティーニ通り(Via Martini)を南へ歩く。1分ほどで聖ルチア教会(Chiesa di Santa Lucia)に着きました。

  • 細〜い通り沿いにあり民家と連なっているので、何気なく歩いていると見過ごしてしまいます。ファザードも超シンプルですし。上を見上げて初めて、教会っぽい建物だと気付きます。

    細〜い通り沿いにあり民家と連なっているので、何気なく歩いていると見過ごしてしまいます。ファザードも超シンプルですし。上を見上げて初めて、教会っぽい建物だと気付きます。

  • 16世紀に建てられた教会の内部は、後期ゴシックの影響を受けています。単身廊式で主祭壇向かって右手に礼拝堂が付随しています。

    16世紀に建てられた教会の内部は、後期ゴシックの影響を受けています。単身廊式で主祭壇向かって右手に礼拝堂が付随しています。

  • 主祭壇

    主祭壇

  • 主祭壇上のリブヴォールトがゴシックしてます。

    主祭壇上のリブヴォールトがゴシックしてます。

  • 入口上部の天井もリブヴォールト。

    入口上部の天井もリブヴォールト。

  • 黄金に輝く聖母子の板絵がありました。

    黄金に輝く聖母子の板絵がありました。

  • 18世紀に作られた木製の聖ルチア像。キリスト教迫害の際、拷問で目をくりぬかれた事から目の守護聖人とされています。<br /><br />聖ルチアのアトリビュート(象徴、イタリア語ではattributo)は殉教の印であるシュロの葉と、盆に乗せた2つの眼球なのですが、この像には後者が欠けています。かつてはその手に乗せられていたようなのですが。

    18世紀に作られた木製の聖ルチア像。キリスト教迫害の際、拷問で目をくりぬかれた事から目の守護聖人とされています。

    聖ルチアのアトリビュート(象徴、イタリア語ではattributo)は殉教の印であるシュロの葉と、盆に乗せた2つの眼球なのですが、この像には後者が欠けています。かつてはその手に乗せられていたようなのですが。

  • 雰囲気はガラリと変わりますが、これも聖ルチア像のようです。

    雰囲気はガラリと変わりますが、これも聖ルチア像のようです。

  • だってホラ、手にシュロの葉と目玉持ってる!<br />愛くるしい表情と目玉のギャップに、いつもちょっと戸惑います。

    だってホラ、手にシュロの葉と目玉持ってる!
    愛くるしい表情と目玉のギャップに、いつもちょっと戸惑います。

  • 目の金細工がたくさん。聖ルチアは目の病気を治す聖人として崇拝されていますからね。お守りのようなものなのかな。

    目の金細工がたくさん。聖ルチアは目の病気を治す聖人として崇拝されていますからね。お守りのようなものなのかな。

  • これは確か主祭壇を正面に見て右手の礼拝堂だったと思います。小さいけど、とても厳かな雰囲気が漂っていました。

    これは確か主祭壇を正面に見て右手の礼拝堂だったと思います。小さいけど、とても厳かな雰囲気が漂っていました。

  • とても端正で美しい顔立ちの聖母マリア。身にまとったマントのターコイズブルーも美しく印象的でした。

    とても端正で美しい顔立ちの聖母マリア。身にまとったマントのターコイズブルーも美しく印象的でした。

  • 形状がとても面白い天井。まるで古い邸宅の天井のような気品ある色合い、礼拝堂とは思えません。

    形状がとても面白い天井。まるで古い邸宅の天井のような気品ある色合い、礼拝堂とは思えません。

  • 外に出て教会の裏手が見える広場に行ってみました。<br />右手に塔が見えていますが、その後ろにサンタ・ルチア教会が合体しているようです。中央にあるピンクの建物は民家。新旧折り混ざってすごいことになってます。

    外に出て教会の裏手が見える広場に行ってみました。
    右手に塔が見えていますが、その後ろにサンタ・ルチア教会が合体しているようです。中央にあるピンクの建物は民家。新旧折り混ざってすごいことになってます。

  • 聖ルチア教会から再びマルティーニ通りを南へ少し歩くと、パラッツォ広場(Piazza Plazzo)に出ます。<br /><br />この広場には重要な建造物がいくつか建っています。その一つがこれ、ヴィチェレージョ宮(Palazzo Viceregio)。

    聖ルチア教会から再びマルティーニ通りを南へ少し歩くと、パラッツォ広場(Piazza Plazzo)に出ます。

    この広場には重要な建造物がいくつか建っています。その一つがこれ、ヴィチェレージョ宮(Palazzo Viceregio)。

  • 王の代理(Viceregio)の名の通り、アラゴン王、スペイン王、そしてサヴォイア家の配下にあった際、王の代理人(副王)の住まいとなっていた建物です。現在は県庁として使われています。

    王の代理(Viceregio)の名の通り、アラゴン王、スペイン王、そしてサヴォイア家の配下にあった際、王の代理人(副王)の住まいとなっていた建物です。現在は県庁として使われています。

  • ヴィチェレージョ宮のさらに南に位置するのがカリアリのドゥオモ、サンタ・マリア・アッスンタ大聖堂(Cattedrale di Santa Maria Assunta)です。

    ヴィチェレージョ宮のさらに南に位置するのがカリアリのドゥオモ、サンタ・マリア・アッスンタ大聖堂(Cattedrale di Santa Maria Assunta)です。

  • 反対方向から。威風堂々とした佇まいです。<br />13世紀にピサ人によって建てられたピサロマネスク様式。

    イチオシ

    反対方向から。威風堂々とした佇まいです。
    13世紀にピサ人によって建てられたピサロマネスク様式。

  • この列柱の連なるファザードは、ピサ大聖堂そっくりです。

    この列柱の連なるファザードは、ピサ大聖堂そっくりです。

  • 扉の上には黄金に輝く聖母子のモザイクが。モザイクを取り囲むアーチと、モザイク下部の彫刻も繊細で美しい。

    扉の上には黄金に輝く聖母子のモザイクが。モザイクを取り囲むアーチと、モザイク下部の彫刻も繊細で美しい。

  • 内部はラテン十字。翼廊と、10の礼拝堂(主祭壇両脇に計4つ、左右の側廊にそれぞれ3つ)から成っています。<br />また主祭壇の下はクリプタ(地下聖堂)になっています。

    内部はラテン十字。翼廊と、10の礼拝堂(主祭壇両脇に計4つ、左右の側廊にそれぞれ3つ)から成っています。
    また主祭壇の下はクリプタ(地下聖堂)になっています。

  • 絢爛豪華、という印象ではありませんが、よくよく見ると各部の装飾が細かく手が込んでいます。

    絢爛豪華、という印象ではありませんが、よくよく見ると各部の装飾が細かく手が込んでいます。

  • 高い天井が荘厳さを感じさせます。

    高い天井が荘厳さを感じさせます。

  • 主祭壇。<br />ここも、高い天井と上部3つの窓から降り注ぐ光が天界を思わせる造りになっています。

    主祭壇。
    ここも、高い天井と上部3つの窓から降り注ぐ光が天界を思わせる造りになっています。

  • だまし絵が施されたクーポラ。

    だまし絵が施されたクーポラ。

  • サンゴ色した大理石の柱が印象的です。<br />パイプオルガンが主祭壇を囲む壁に埋め込まれているのも、ちょっと珍しい。

    サンゴ色した大理石の柱が印象的です。
    パイプオルガンが主祭壇を囲む壁に埋め込まれているのも、ちょっと珍しい。

  • 身廊天井のフレスコ画。Filippo Figari(1885-1975)が20世紀に描いたものです。<br />上から”L&#39;esaltazione della Croce(十字架称賛)”、”Le Storie della diffusione della fede in Sardegna(サルデーニャでの信仰の広がり)”、”La Pieta&#39;(ピエタ=イエスの遺体を抱いて悲しむマリア)”

    身廊天井のフレスコ画。Filippo Figari(1885-1975)が20世紀に描いたものです。
    上から”L'esaltazione della Croce(十字架称賛)”、”Le Storie della diffusione della fede in Sardegna(サルデーニャでの信仰の広がり)”、”La Pieta'(ピエタ=イエスの遺体を抱いて悲しむマリア)”

  • Le Storie della diffusione della fede in Sardegna(サルデーニャでの信仰の広がり)

    Le Storie della diffusione della fede in Sardegna(サルデーニャでの信仰の広がり)

  • L&#39;Esaltazione della Croce(十字架称賛)

    L'Esaltazione della Croce(十字架称賛)

  • La Pieta&#39;(ピエタ=イエスの遺体を抱いて悲しむマリア)

    La Pieta'(ピエタ=イエスの遺体を抱いて悲しむマリア)

  • Pulpito(説教壇)<br />色大理石の装飾と、星空をイメージした青い天蓋が美しい。

    Pulpito(説教壇)
    色大理石の装飾と、星空をイメージした青い天蓋が美しい。

  • 主祭壇を囲む欄干には、祭壇を守るように4頭の大理石のライオン像が設えられています。<br />ライオンの下に覗く牛がちょっとカワイイ(笑)

    主祭壇を囲む欄干には、祭壇を守るように4頭の大理石のライオン像が設えられています。
    ライオンの下に覗く牛がちょっとカワイイ(笑)

  • これはライオンとドラゴンかなぁ。

    これはライオンとドラゴンかなぁ。

  • 左側廊。写真左手に3つの礼拝堂があります。

    左側廊。写真左手に3つの礼拝堂があります。

  • Cappella di Battistero(洗礼の礼拝堂)<br />大理石の洗礼盤が置かれています。中には聖水が入っているそうです。

    Cappella di Battistero(洗礼の礼拝堂)
    大理石の洗礼盤が置かれています。中には聖水が入っているそうです。

  • Cappella di Santa Barbara(聖バルバラの礼拝堂)<br />この写真ではよくわかりませんが、祭壇画には異教の偶像崇拝を拒否するバルバラの姿が描かれています。

    Cappella di Santa Barbara(聖バルバラの礼拝堂)
    この写真ではよくわかりませんが、祭壇画には異教の偶像崇拝を拒否するバルバラの姿が描かれています。

  • Cappella della Madonna della Mercede(慈悲の聖母の礼拝堂)<br />これも写真がわかりにくいですが、特徴である大きな冠をかぶり、広げたマントの下には信者たちがひざまづいています。まるでマントが彼らを包み込むかのように描かれています。<br /><br />Madonna della Mercedeは、”Signora della grazia gratuita(無償の愛の聖母)”、または”Signora della misericordia(憐れみの聖母)”の意味を持つそうです。

    Cappella della Madonna della Mercede(慈悲の聖母の礼拝堂)
    これも写真がわかりにくいですが、特徴である大きな冠をかぶり、広げたマントの下には信者たちがひざまづいています。まるでマントが彼らを包み込むかのように描かれています。

    Madonna della Mercedeは、”Signora della grazia gratuita(無償の愛の聖母)”、または”Signora della misericordia(憐れみの聖母)”の意味を持つそうです。

  • 左翼廊。写真左手に霊廟が見えます。

    左翼廊。写真左手に霊廟が見えます。

  • Mausoleo di Martino I di Sicilia(シチリア王マルティーノ1世の霊廟)<br /><br />アラゴン王マルティン1世の息子で、シチリア女王マリアと結婚し1392年にシチリアを侵攻。その後サルデーニャ征服の最中、1409年にカリアリで亡くなったそうです。30代半ばという若さでした。<br /><br />カラフルな色大理石の配色が美しく、それぞれ違った動きや表情を見せる幾多の像が興味深い。

    Mausoleo di Martino I di Sicilia(シチリア王マルティーノ1世の霊廟)

    アラゴン王マルティン1世の息子で、シチリア女王マリアと結婚し1392年にシチリアを侵攻。その後サルデーニャ征服の最中、1409年にカリアリで亡くなったそうです。30代半ばという若さでした。

    カラフルな色大理石の配色が美しく、それぞれ違った動きや表情を見せる幾多の像が興味深い。

  • 右翼廊。こちらは写真右手に3つの礼拝堂があります。

    右翼廊。こちらは写真右手に3つの礼拝堂があります。

  • Cappella di San Michele(大天使聖ミカエルの礼拝堂)<br />大好きな聖ミカエル♪<br />

    Cappella di San Michele(大天使聖ミカエルの礼拝堂)
    大好きな聖ミカエル♪

  • 聖ミカエルの手によって追放された堕天使たちが、下界に落ちて行く様子が表されています。<br />凛々しいミカエル様のお姿♪

    聖ミカエルの手によって追放された堕天使たちが、下界に落ちて行く様子が表されています。
    凛々しいミカエル様のお姿♪

  • Cappella della Madonna di Sant&#39;Eusebio(聖エウゼビオの聖母の礼拝堂)<br /><br />聖エウゼビオは283年にサルデーニャで生まれた司教。ピエモンテの聖地オローパでのキリスト教創始者で、聖ルカが彫ったとされる木彫りの黒い聖母像をエルサレムから持ち帰り、オローパに奉納したといわれています。<br /><br />このことから、聖エウゼビオの聖母は別名”Madonna Nera(黒い聖母)”と呼ばれています。

    イチオシ

    Cappella della Madonna di Sant'Eusebio(聖エウゼビオの聖母の礼拝堂)

    聖エウゼビオは283年にサルデーニャで生まれた司教。ピエモンテの聖地オローパでのキリスト教創始者で、聖ルカが彫ったとされる木彫りの黒い聖母像をエルサレムから持ち帰り、オローパに奉納したといわれています。

    このことから、聖エウゼビオの聖母は別名”Madonna Nera(黒い聖母)”と呼ばれています。

  • この礼拝堂の祭壇に、その黒い聖母が納められています。この大聖堂の見所の一つです。<br />ホントだ、黒い肌の聖母子像ですね。初めて見ました。

    この礼拝堂の祭壇に、その黒い聖母が納められています。この大聖堂の見所の一つです。
    ホントだ、黒い肌の聖母子像ですね。初めて見ました。

  • Cappella di Santa Cecilia(聖チェチリアの礼拝堂)<br /><br />聖チェチリアはこのカリアリ大聖堂の守護聖人になっています。<br />祭壇画には天使が聖チェチリアとその夫ヴァレリアーノの頭上に王冠を手向けようとしているシーンが描かれています。

    Cappella di Santa Cecilia(聖チェチリアの礼拝堂)

    聖チェチリアはこのカリアリ大聖堂の守護聖人になっています。
    祭壇画には天使が聖チェチリアとその夫ヴァレリアーノの頭上に王冠を手向けようとしているシーンが描かれています。

  • Altare di Sant&#39;Isidoro(聖イシドロの祭壇)<br /><br />黒くうねった4本の大理石の柱、その中央には純潔の聖母が幼子キリストを抱く姿が描かれています。<br />ここも、シチリア王マルティーノ1世の霊廟同様、色大理石の装飾がとても美しい。

    Altare di Sant'Isidoro(聖イシドロの祭壇)

    黒くうねった4本の大理石の柱、その中央には純潔の聖母が幼子キリストを抱く姿が描かれています。
    ここも、シチリア王マルティーノ1世の霊廟同様、色大理石の装飾がとても美しい。

  • そして最後に、主祭壇向かって右手の入口からクリプタに降りて行きます。

    そして最後に、主祭壇向かって右手の入口からクリプタに降りて行きます。

  • 階段を降りて行くとまず目につくのが、この大理石の石棺。<br />1605年からこの世を去る1624年まで、カリアリの大司教を務めたフランシスコ・デ・エスキヴェル(Francisco De Esquivel)のものです。彼はスペイン人考古学者でもありました。

    階段を降りて行くとまず目につくのが、この大理石の石棺。
    1605年からこの世を去る1624年まで、カリアリの大司教を務めたフランシスコ・デ・エスキヴェル(Francisco De Esquivel)のものです。彼はスペイン人考古学者でもありました。

  • ”Santuario dei Martiri”と呼ばれるこのクリプタ(地下聖堂)は殉教者を祀ったもので、多色大理石の装飾はシチリアの彫刻家たちが、壁や天井に使用する石の切り出しや彫刻などはカリアリの中でも腕利きの石工職人たちが行ったと言います。

    イチオシ

    ”Santuario dei Martiri”と呼ばれるこのクリプタ(地下聖堂)は殉教者を祀ったもので、多色大理石の装飾はシチリアの彫刻家たちが、壁や天井に使用する石の切り出しや彫刻などはカリアリの中でも腕利きの石工職人たちが行ったと言います。

  • カリアリの職人たちがどれだけ熟練していたかは、この天井の装飾を見れば一目瞭然。

    カリアリの職人たちがどれだけ熟練していたかは、この天井の装飾を見れば一目瞭然。

  • 種類の異なる花がいくつも並び、一つ一つが細かい細工を施してあります。素晴らしいの一言につきる。こんな天井装飾、なかなかお目にかかれません。

    種類の異なる花がいくつも並び、一つ一つが細かい細工を施してあります。素晴らしいの一言につきる。こんな天井装飾、なかなかお目にかかれません。

  • 中央の祭壇には聖母子像が。壁龕の多色大理石はシチリアの職人によるものですね。美しいなぁ〜。

    中央の祭壇には聖母子像が。壁龕の多色大理石はシチリアの職人によるものですね。美しいなぁ〜。

  • さらに目を見張るのは、壁という壁に施されたこの装飾。66にも及ぶ殉教聖人が大理石の薄肉彫りで表現されています。

    さらに目を見張るのは、壁という壁に施されたこの装飾。66にも及ぶ殉教聖人が大理石の薄肉彫りで表現されています。

  • それぞれに聖人の名前が刻まれ、殉教の象徴(殉教時に用いられた武器や拷問器具などがほとんど)が表現されています。殉教ですから、面白いと言ったら不謹慎ですが、一つ一つ興味深く眺めていました。

    それぞれに聖人の名前が刻まれ、殉教の象徴(殉教時に用いられた武器や拷問器具などがほとんど)が表現されています。殉教ですから、面白いと言ったら不謹慎ですが、一つ一つ興味深く眺めていました。

  • サンタ・マリア・アッスンタ大聖堂を出て左手を見ると、なにやら淡いピンクとベージュの可愛らしい建物が。パラッツォ広場の南端にあたるこの建物は、シティーホール(Palazzo di Citta&#39;)です。18世紀に改修されているので新しく見えますが、その起源は14世紀まで遡り、中世から20世紀まで市役所として使われていたようです。<br />現在は美術品の展示などに使用されています。

    サンタ・マリア・アッスンタ大聖堂を出て左手を見ると、なにやら淡いピンクとベージュの可愛らしい建物が。パラッツォ広場の南端にあたるこの建物は、シティーホール(Palazzo di Citta')です。18世紀に改修されているので新しく見えますが、その起源は14世紀まで遡り、中世から20世紀まで市役所として使われていたようです。
    現在は美術品の展示などに使用されています。

  • 大聖堂の正面にはこーんな古い建物も。人住んでないんだろうな、と思ったら1階は店舗で使用しているよう。上の階も開いてる窓もあるので人が住んでそうです。

    大聖堂の正面にはこーんな古い建物も。人住んでないんだろうな、と思ったら1階は店舗で使用しているよう。上の階も開いてる窓もあるので人が住んでそうです。

  • パラッツォ広場を抜け、小道に入る。アーチの上は狭そうだけど住居。黄色が鮮やかです。

    パラッツォ広場を抜け、小道に入る。アーチの上は狭そうだけど住居。黄色が鮮やかです。

  • ぶらぶらしてたら、ラマルモラ広場(Piazza Lamarmora)に辿り着きました。<br />この建物がまたキョーレツに古い!古いの大好き!イタリアの廃墟とか妙に興味がそそられます(^^)<br /><br />面白いのが、この建物の下がアーチになっていて、みんなゾロゾロ吸い込まれて行く。私も一緒に吸い込まれました。

    ぶらぶらしてたら、ラマルモラ広場(Piazza Lamarmora)に辿り着きました。
    この建物がまたキョーレツに古い!古いの大好き!イタリアの廃墟とか妙に興味がそそられます(^^)

    面白いのが、この建物の下がアーチになっていて、みんなゾロゾロ吸い込まれて行く。私も一緒に吸い込まれました。

  • アーチの入口には聖母子の絵が飾られていました。

    アーチの入口には聖母子の絵が飾られていました。

  • 次に向かったのはサンレミーの要塞(Bastione di San Remy)。カリアリにいくつかある”バスティオーネ”と呼ばれる城壁の一部で、見晴台のようになっており、そこからはカリアリ湾の絶景が見られるというので行ってみたのですが・・・<br />修復中で立ち入り禁止・・・ここ、一番くらい楽しみにしてたのにな(T_T)

    次に向かったのはサンレミーの要塞(Bastione di San Remy)。カリアリにいくつかある”バスティオーネ”と呼ばれる城壁の一部で、見晴台のようになっており、そこからはカリアリ湾の絶景が見られるというので行ってみたのですが・・・
    修復中で立ち入り禁止・・・ここ、一番くらい楽しみにしてたのにな(T_T)

  • サンレミーの要塞を背に再び歩きだすと、なにやら風格漂う建物が。<br />”ボイル宮(Palazzo Boyl)”です。<br /><br />カステッロ地区を代表する貴族の住居で、1840年にカルロ・ピーロ・ボイル侯爵によって建造されました。建物はネオクラシック様式、左手に付随している塔はピサの影響を受けています。

    サンレミーの要塞を背に再び歩きだすと、なにやら風格漂う建物が。
    ”ボイル宮(Palazzo Boyl)”です。

    カステッロ地区を代表する貴族の住居で、1840年にカルロ・ピーロ・ボイル侯爵によって建造されました。建物はネオクラシック様式、左手に付随している塔はピサの影響を受けています。

  • 大理石の像が連なるあたり、やっぱり貴族の館っぽいです。

    大理石の像が連なるあたり、やっぱり貴族の館っぽいです。

  • 大学通り(Via Universita&#39;)に入ると、向こうに塔が見えて来ました。ちょっと疲れ気味でしたが、足取り軽く前に進みます。

    大学通り(Via Universita')に入ると、向こうに塔が見えて来ました。ちょっと疲れ気味でしたが、足取り軽く前に進みます。

  • 象の塔(Torre dell&#39;Elefante)<br />1307年完成の大きな塔は、この日始めに見たサン・パンクラツィオの塔同様、カステッロ地区に存在する3つの塔の一つ。<br /><br />でも、なんで象??<br />それはこの写真のどこかに象がひそんでいるから。

    象の塔(Torre dell'Elefante)
    1307年完成の大きな塔は、この日始めに見たサン・パンクラツィオの塔同様、カステッロ地区に存在する3つの塔の一つ。

    でも、なんで象??
    それはこの写真のどこかに象がひそんでいるから。

  • 居ました〜!南側ファザードの地面から数メートル上の所に、ちょこ〜んと小さな象が。カワイイ〜♪<br />大きな塔に小さな小さな象。でも、しっかり塔を見張ってたのかな。<br />

    居ました〜!南側ファザードの地面から数メートル上の所に、ちょこ〜んと小さな象が。カワイイ〜♪
    大きな塔に小さな小さな象。でも、しっかり塔を見張ってたのかな。

  • 塔の下はアーチになっているので通り抜けて裏手に出ました。<br />サン・パンクラツィオの塔と同じように裏側は壁に覆われておらず、見張らせるようになってるんですね。<br />ここも上ることができるようですが、少々歩き疲れたのと、お腹が減ってガス欠状態なのもありやめときました。

    塔の下はアーチになっているので通り抜けて裏手に出ました。
    サン・パンクラツィオの塔と同じように裏側は壁に覆われておらず、見張らせるようになってるんですね。
    ここも上ることができるようですが、少々歩き疲れたのと、お腹が減ってガス欠状態なのもありやめときました。

  • もうお昼だもんなぁ〜。お腹減った・・・<br />でもまだ見たい所があるので昼食は先延ばし。次の目的地へ果敢に向かうのでした。お腹グ〜グ〜鳴りながら(^^;)

    もうお昼だもんなぁ〜。お腹減った・・・
    でもまだ見たい所があるので昼食は先延ばし。次の目的地へ果敢に向かうのでした。お腹グ〜グ〜鳴りながら(^^;)

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  • spumamiさん 2016/06/06 22:23:37
    破裂
    Duomoに入って「すごい!綺麗!!」って言った記憶はあるのですが
    殆ど記憶に残っていない。(mammaと一緒だったの)
    こんなに素晴らしい所だったんだ〜と
    ゆっくり観て回っているMeteさんが羨ましく思いました。
    やっぱり観光は一人の方がじっくりみて回れるよね〜。
    つくづく一人旅の良さを噛みしめましたよ。

    新旧のサンタルチアの建物も素敵ですね〜。
    こんな場所があったんだ〜って見所満載のカリアリに感動☆
    もっと散策したかったなぁ〜カリアリ・・・。
    行けなかった所を紹介してくれて有難うございます。
    不発に終わったカリアリ観光が今弾けました♪

    spumami

    めておら☆

    めておら☆さん からの返信 2016/06/07 08:54:12
    RE: 破裂
    spumamiさん、こんにちは〜!

    毎度訪問ありがとうございます(^^)
    もぉ〜、毎回書き込みのタイトルには笑わせて
    もらってます、ぷぷぷ♪

    カリアリのduomo、外から見たとき、ファザードの
    薄っぺらさにはちょっとビックリしたんだけど
    内部は本当にキレイでしたよね。
    でも、確かにじっくり見るには一人が一番・・・
    と、私も思います。自分だけの記録を自分だけの
    記憶に留める、というか。

    でも、メル友のmammaとめぐる観光も、それはそれ
    で楽しい思い出になったでしょう?地元の人との
    ふれあいもまた、忘れられない思い出になるよね。

    カリアリのよさを全然伝えられてないなぁ〜と
    不完全燃焼気味ですが、もしよかったらまた覗いて
    みてくださいね。
    では、またです〜!

    めておら☆

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