2016/05/22 - 2016/05/22
145位(同エリア194件中)
三峯霧美さん
狭山観音霊場巡り4日目は狭山丘陵の西側をまわります。
平らな関東平野の武蔵野台地にポツンとある緑の狭山丘陵は、東京都と埼玉県にまたがり、多摩湖と狭山湖が作られてから周囲は水源保護林と公園になっています。
今回も車を使い、終盤は多摩湖を離れ、狭山丘陵のすそ野に点在する札所を廻って、向きを変え埼玉県入間市に入ります。
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四回目の最初は第23番 ナビに住所登録して向かうと、車の入れない道を案内されました、スマホのグーグルマップを見て別のルートからアプローチ。
狭山丘陵の斜面にあるお墓を目指し、入り組んだ路地の突き当りにありました。
12:55 狭山観音霊場 第23番 慈眼寺 白布山慈眼寺 22番から1.5km
隣はかなり古い製茶工場です、都内でも狭山茶が作られているんですね。 -
創建は不明で、長圓寺(1568年創建)の末寺。亀雲により開山されたとだけ伝えられているそうです。
明治には村山第二小学校として使われていたそうで、前回の吉祥院は第一小学校発祥の地でした。
観音堂の脇は個人のお宅で、のどかな一日、TVの音声が聞こえてきます。
お堂のお世話をしている方のようです。 -
御朱印はお賽銭箱の横の箱に入っていました。
白い箱に黒マジックで案内が書いてありました。
周囲は古い町並みで生活道路は狭く、下手にショートカットを選ぶと危ないので、一度来た道を戻り青梅街道に出ます。 -
24番に向かう曲がり角を通り過ぎてしまったので、先に阿豆佐味天神社をお参りすることにしました。
参道は青梅街道からまっすぐに続く桜並木です。鳥居の脇に大きな駐車場がありました。 -
13:09 阿豆佐味天神社 あづさみてんじんじゃ 式内社(武蔵国多磨8座) 郷社
祭神 少彦名命 すくなひこなのみこと
素戔嗚命 すさのおのみこと
大己貴命 おおなむちのみこと
創建は892年高望王(平高望)によると伝えられています。 -
沢山の石碑に囲まれていて、歴史を感じさせます。延喜式に記載される前から、ずっとここに鎮座しており、社名は諸説あるそうですが、湧き水の阿豆佐(あまい)味(水)という説が、一番しっくりくるかも。
社殿は数回の修復が行われ、1716年ごろ村山土佐守により修復され、北条氏から社領を、徳川幕府から12石の寄進がありました。
現在の社殿は明治27年に改修されました。 -
拝殿の扉はうっすらと開いてます。
立川にある同名の阿豆佐味天神社は江戸時代の初めにこの神社を勧請したもので、立派な社殿に水天宮も祀られていて、賑わっているようです。
最近は、猫返し神社として、有名になりました。
ご本宮のこちらにいらして、がっかりする方もいるようですが・・・。 -
本殿は流造、境内には神明宮、八幡社、熊野社、雷神社、赤い鳥居の稲荷神社があり、神楽殿は奥の壁が割れて向こう側が見えてしまっています。長く使われていない様子です。
裏の山の中に奥宮もあるということですが、参道などが整備されておらず、参拝は難しいと聞きました。
この神社の両側に須賀神社があります、時間があれば参拝したかったのですが、再訪できたら、その時に・・・・。 -
13:23 狭山観音霊場 第24番 禅昌寺 岸清山禅昌寺 23番から1.3km
近くに狭山丘陵の都立公園の里山民家があるので、そこに向かう車とすれ違います。
広い道路を作っていますが、ぶつ切りで、禅昌寺の駐車場は道路予定地の奥でした。
駐車場は鐘楼の脇に最近整備されたようで、道路の拡張に伴うものでしょうか。 -
観音堂は1594年に創建されたと伝えられています。
聖観世音。
境内は掃き清めらて、庭木の手入れも完璧です。 -
少飛の塔
村山にあった東京陸軍少年飛行兵学校の供養塔です。
特攻攻撃などで命を落とした4500名の供養のため、生存者によって建てられました。毎年供養を行っているということですが、その方たちもすでに80歳後半。
昭和は遠くなりにけり・・。 -
本堂は1971年に建てられたものです。立川の普濟寺の末寺。
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寺務所のインターフォンを押し、しばし待つ。どのお寺でも、声が聞こえるまで、外出されているのでは?などと思ってしまいます。
このお寺も、住職の奥様と思わしき女性に御朱印を頂きました。
路地を抜けず、できたばかりの広い道を使って青梅街道に戻り、次のお寺へ。 -
13:40 狭山観音霊場 第25番 福正禅寺 金龍山福正禅寺 24番より1.5km
青梅街道からお寺に向かう道は、ここも相互通行が難しい細い道です。
境内は狭山丘陵の山の山腹にあり、駐車場も数か所に別れています。 -
1998年に建立された三解脱門 石段の上に建っているので、さらに大きく圧倒されます。
手前の総門は修復中なのか、石段の途中にでっぱりだけがありました。
創建は不明のようで、延喜のころは真言宗、その後天台宗に、1318年に臨済宗として開山されます。 -
山門の左手の石段の上に観音堂がありました。円通宝殿と言い、江戸時代に建立されました総欅造。
聖観世音菩薩 鎌倉時代の運慶作と云われています。
頂いたパンフの画像を見ると、不動と毘沙門の立像が脇にたっています。 -
観音堂の濡れ縁から隣接する幼稚園の屋根越しに福生、横田基地方面がよく見えました。
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観音堂の天井に豪快な龍野が描かれています。入間宮寺の吉川緑峰が描いたものです。
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本堂にあたる法堂は1762年に再建されたものですが、ジャッキアップされて、土台の修復が行われていました。
檀家さんの法事が終わったところだったようです。 -
御朱印対応の場所がわからず、あちこち歩いて、インターフォンのある入り口を見つけました。
やはりご婦人が出ていらして、御朱印を頂きました。
後で気が付きましたが、狭山の札所の印刷文字がなく、すべて手書きの御朱印でした。お寺のパンフを頂きました。
次は順番が飛びますが、27番へ向かいます。 -
14:27 狭山観音霊場 第27番 寿昌寺 鶴園山寿昌寺 26番より1.7km
26番を飛ばして、27番を先にお参りしました。
箱根ヶ崎からこのお寺に向かう道は日光街道と表示されていました。
江戸時代の初期に日光東照宮警護で八王子千人同心が日光に赴くために作られたそうです。三泊四日で日光に向かい二本木も宿場町だったそうです。 -
本堂 創建は不明ですが、開山した蔵海禅師が1409年に亡くなられています。
寿昌院として高根村にありましたが、二本木村が開発され檀那の数が増えたので移転してきたということです。 -
観音堂 1822年に狭山市笹井に観音堂として建立され、1886年に入間市黒須の根本山薬師堂として移築され、根本山の廃寺にともない1983年に柱などを残して改築し、狭山観音霊場の観音堂として建立されました。
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寺務所のインターフォンを押すと、中から声が聞こえました。
年配のご夫婦がいらして「何用?」といった雰囲気でしたが・・・決してセールスに来たわけではございません・・・観音霊場の御朱印をお願いすると、「ああ、御朱印ね」といった感じでした。
お騒がせいたしました。 -
14:45 狭山観音霊場 第26番 山際観音堂(西観音)25番から4.3km
巡礼の道は狭山丘陵の西端を回り込んで向きを変え、山の北側を東に進んでいきます。
27番はちょっと離れた場所にあるので、先にお参りしました。
茶摘みが一段落した季節、茶畑の奥にお堂の屋根が見えてきました。 -
観音堂に向かう道は狭く、茶畑で作業をしていた方に、畑の中に移動していただいて通過しました。
道は観音堂で行き止まりです。 -
地元の方に「にしっかんのん」と呼ばれているそうです、創建や縁起は不明ですが、保元(1156年)、平治(1159年)のころ、堂塔を建立するとの伝えがあるとのことです。
現在のお堂は1970年に寄付をつのり建てられたものです。 -
昔の観音様は明治に盗難にあい、北海道に渡ってその土地で信仰を集めているという噂があったそうです。しかし今と違い、明治時代に北海道は今の海外旅行以上に遠い場所だったことでしょう。
十一面観世音。
現在は2002年に寄付によって新しい観音像が安置されています。 -
御朱印をお世話されている方の家へ、茶畑の端を歩いて行きました。
この辺りは都県境です。 -
地元の方のお宅で、長くここにお住いの様子です。
チャイムを押すと、御朱印と説明書きを頂きました。
とても素敵なマダムで「今日は暑いから大変ですね」と労っていただきました。
巡礼は残すところ、6カ所です。なんとか夕方までに終わりそうな気配。
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