”たそがれ”るってどうしたらいいんですか？ 与論島

2016/05/02 - 2016/05/07

ぴょんさん、けんいちの２人旅です。

鹿児島県最南端に位置する【与論島（よろんじま）】。綺麗な海と”何もないがある島”を目的に、ゴールデンウィークのお休みを利用して島時間を楽しんできました。

エリア 与論島(鹿児島)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 3.0
• グルメ: 5.0
• ショッピング: 3.5
• 交通: 4.5

• 同行者: 友人
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: 船 タクシー JALグループ スカイマーク 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

出発する前日に、与論島で撮影された映画【めがね】をレンタルビデオ店で借りました。この映画中の大きなテーマ「たそがれ」を目的に与論島へ向かうことにします

羽田空港から午後４時すぎのスカイマーク便で【那覇】を目指します。明日早朝の与論島行きフェリーに乗るために前泊します。

１９時５０分に那覇に到着です。出発口のこの風景を見ると「あぁ、沖縄に来たんだ」といつも思います。空港からは【ルートイングランディアホテル】へタクシーで向かいます。

ホテルに荷物を置いて夕ご飯に出かけます。あらかじめ目星を付けていた【わらじ屋】に入ります。

わらじ屋 グルメ・レストラン

定番の島ラッキョや海ぶどう、そして名前からはどんなものかわからないものまで、オリオンビールと泡盛で美味しくいただきました。

わらじ屋 グルメ・レストラン

【山羊刺し】

初めて食べましたが美味しかったです。

【ウンチェー炒め】

ウンチェーとは【空芯菜】だそうです。ガーリックの風味が絶妙でとても美味しいです。

２日目です。

【那覇ふ頭】から【マリックスライン】に乗って与論島を目指します。

那覇ふ頭 名所・史跡

２等船室は指定席制で、最初からマット・毛布・枕がセットされていました。７時に出港してこれから５時間の船旅が始まります。

快適な船内でぴょんさんは爆睡しています。今日は天候不良で到着する港が変更されるというアナウンスがありました。それでもフェリーはほとんど揺れる事は無く、予定より少し遅れて１２時すぎに無事与論島の【茶花（ちゃばな）港】に到着です。

港からの送迎で民宿【海水館】に到着です。部屋からはすぐそこに【赤崎海岸】が見える景色が良いところです。

海水館　＜与論島＞ 宿・ホテル

今日は天気が荒れるようです。雨がひどくなる前に赤崎海岸にある【味咲（みさき】へお昼ご飯に行きます。風が強くトタンの扉がガタガタ大きな音を立てています。

味咲 グルメ・レストラン

自家製麺というしょうゆラーメンをいただきます。昔ながらの鰹だしが効いている味で美味しかったです。

宿に帰ろうとしたところ、美咲の隣にある小屋の中からおばあちゃんが手招きしています。それにつられて入ったところ、そこは手作りアクセサリー店【なつこパーパー】でした。そして「買わんでもいいから」と星の砂と缶のお茶とバナナを手渡されました。
そしてぴょんさんは「雨の日サービスで５００円」という珊瑚のアクセサリーを買ったのでした(^-^;

宿に帰ってきたら部屋でまったり過ごすことにします。無理して近くの観光施設にでも行こうかとも考えましたが、映画めがねの中の名言

【大切なのは焦らないこと】

を実践することにします。ぴょんさんはここでも爆睡です(^-^;

海水館　＜与論島＞ 宿・ホテル

注意報が出るほどの嵐が通り過ぎました。今回民宿では夕食無しにしていますので、街まで夕ご飯を食べに出かけます。バス通りまで２０分ほど歩き、そこから循環バスで茶花へ向かいます。

今日は【居酒屋ひょうきん】に入ります。

居酒屋 ひょうきん グルメ・レストラン

刺身三点盛をはじめ地物の美味をいただきます。それを島唯一の黒糖焼酎【島有泉】で流します。

〆にはチャーハンに麻婆豆腐をかけて食べるのがおススメらしいです。止まらなくなるくらい美味しかったです(^-^)

タクシーで宿に帰った後は、他の宿泊者（大学生とＯＬさん）と【ゆんたく】をしました。みな東京出身です。夜１１時を過ぎゆんたくも終わったところで外に出てみます。満天の星空が輝いていました。

３日目です。

朝４時すぎに起きてしまったので外に出てみます。頭上にはハッキリとわかる天の川です。そして天の川を横切る流れ星も見られて感動・大満足です。

朝食前に赤崎海岸をお散歩です。今日は天気が良くなりそうです。

赤崎海岸海水浴場 ビーチ

朝ご飯を終えたら、レンタサイクルに乗って【大金久（おおがねく）海岸】に向かいます。

水色の綺麗な海が広がっていました。まずここでシュノーケルをしてみます。

海水の透明度が高いです。気温は２５度以下で少し風もあるのでちょっと寒いです。

岩やサンゴは無く、全く魚の姿を見ることができませんでした。

そして向こうを見ると多くの人が海の中で歩いているのが見えます。

与論島最大の見所である【百合が浜】に移動です。干潮時だけに出現する砂浜なのですが、運が良く今日は出現するようです。

百合が浜までは船で渡ります。

百合が浜には数分で到着です・・・すごい人の数です。まるで夏休みの湘南のようです(^-^;

それでも素晴らしい景色が広がります。ポスターやパンフレットに掲載されているのと同じように、白浜が波模様になり透明な海水が流れています。

海底にあまり岩がなく白砂なので、こんな綺麗な水色を見せてくれるのですね。

持ってきたオリオンビールでリゾート気分です(^-^)

続々と人がやってきます。

ちょっと遠くまで泳いでみます。どこまで行っても深くならないので安心です。

すると小さな岩場にクマノミを見つけました。

しばらく泳いで浜に帰ってくると、先ほどまで大きかった浜が小さくなっています。見る見る海水が押し寄せてきているので、レジャーシートやテントを移動させています。

そろそろ浜が消えそうなので帰ることにします。

先ほどまであんなに多くの人がいたのに、我々が帰りの船に乗ったときには残り１０人もいませんでした。取り残されたら大変でしたね(^-^;　

大潮の干潮１時間前後しか出現せず、しかも晴れていないと綺麗に見られないことを考えると、本当にラッキーなひとときでした。

お昼ご飯は、東金久海岸のすぐ近くにある【海の窓　ぷう】に入ります。【ウワー（スペアリブ）カレー】を美味しくいただきました。

お昼ご飯を食べた後は、白浜が綺麗な【寺崎海岸】に向かいます。ここは映画めがねの中で【メルシー体操】をしていた海岸です。

ということでメルシー体操を(^-^;

そのあとここでシュノーケルをしましたが、ちょっとした岩場に少しだけ魚がいただけでイマイチでした。そして海から上がると寒いです。ぴょんさんは唇が紫になっていました。

帰りに岩崎海岸の案内板のところに行くと、その上にめがねの忘れものがありました。映画公開から８年も経っているのに、映画を見て与論島を訪れる人が居るということですね・・・・きっと記念撮影したのでしょう。でもこの眼鏡は度が入っていました。普通気づきますよね、あれ？見えないって(^-^;

宿に帰りシャワーを浴びて洗濯をした後、昨日同様バスに乗って茶花に向かいます。バックミラーに写るサングラス姿の運転手さんは、俳優の藤岡弘さんに似ていて渋カッコ良かったです。

【与論銀座通り】では【銀座通り感謝祭】が開催されていました。とても賑わっています。子供がたくさんいました。

ちびっ子エグザイルがかわいいです。

一旦は居酒屋に入りましたが、外の賑やかな音に誘われてブラブラすることにしました。

大人と小学生の綱引き対決は、周りの見物客も巻き込んで盛り上がっていました。

島らっきょとタコライスを買って、空いている席に座り飲むことにしました。

するとすっかり出来上がったおじさん（けんさん）が声を掛けてくれて焼酎をいただきます。そしてこの商店街の重鎮（？）のみなさんの輪に入れていただきました。そこで与論伝統の【与論献奉（よろんけんぽう）】の始まりです。

ひとりひとり自己紹介しながら、焼酎を飲み干してお猪口を親に返します。１周で終わらず永遠に続きます。途中からお猪口がコップに変わり・・・(^-^;

おかげで与論島の方々と楽しい会話の機会を持てました。みなさんありがとうございました(^-^)

＊帰りのタクシーで私のiPhoneが無いことに気づき、商店街に戻って探しまわりました。結局居酒屋で忘れていたのでした。一緒に探していただいたお店の方、タクシーの運転手さんご迷惑をおかけしましたm(__)m

４日目です。

朝６時に目覚めると、部屋から綺麗な朝日を見ることができました。今日も天気は良さそうです。

朝日につられて赤崎海岸へ散歩です。ここ与論にはたそがれに来たはずだったのですが、忙しい日々を送っています。そこでゆっくりストレッチをして、岩に腰かけてボッーとたそがれてみました(^-^;

朝ご飯を食べた後は赤崎海岸で泳ごうかと思いましたが、風が強く寒かったので断念しました。

今日は島を自転車で１周してみることにします。時計回りで行きます。

【与論牛】

【前浜海岸】

前浜海岸からは上りになります。無理せず自転車を押しながら歩きます。

やぎさん、こんにちは(^-^)

【琴平・地主（とこぬし）神社】に到着です。

この島で一番高いところにあり絶景です。

【地主神社】

地主神社に並んで【琴平神社】もあります。

イッキに坂を下り、昨日の夜に盛り上がった茶花に着きます。ここでお弁当を購入しました。

【ウドノス海岸】

静かで綺麗な海岸です。ここでレジャーシートを広げお弁当を食べます。太陽も顔を出して暑くなってきました。

再び自転車で走り出します。

【ヨロン島ビレッジ】

ここには映画めがねの舞台になった宿【ハマダ】があります。実際にはヨロン島ビレッジの別棟のようです。

印象的なオープンキッチンです。

映画の中では周りになにも無く、まるで砂浜のそばにありそうなシチュエーションでしたが、実際はリゾートホテルの別棟でした。それでも映画のワンシーンに飛び込めたようでちょっと感激です。

送迎に使われるトゥクトゥクがカワイイです。

ワンちゃんは気持ちよさそうにお昼寝です。

その後もアップダウンを繰り返し先に進みます。【宇勝海岸】は綺麗な海岸が広がり、リーフエッジまで歩いてでも行けそうです。ここで泳いでみたかったですね。

あまりの坂の多さにもうウンザリしてきました(^-^;

多金久海岸です。今日は曇りがちなので、昨日に比べると海の青さは控えめです。

出発から４時間半で島１周できました。ふぅ・・・疲れました`(^-^;　そして初日にも行った味咲に行きます。今日は扉が全開です。

島１周制覇のご褒美にかき氷をいただきます。ぴょんさんは黒蜜にきな粉の【木村のアホ】（←意味わからず(^-^;）。そして私は映画めがねにも登場した沖縄風ぜんざいの【めがね】を注文です。どちらも美味しかったです。

夕ご飯は創作ダイニングのお店【福家】に行きます。

オシャレな雰囲気のお店です。

創作料理・・・あまり期待していなかったのですがお通しの【もずく】からとても美味しいです。

どの料理も美味しく、特に【島たこのアヒージョ】は絶品でした。ここはおススメですね。

５日目です。与論島の最終日になります。

宿で帰りの支度をした後、歩いて【赤崎鍾乳洞】に行きます。

鍾乳洞って何だかワクワクしますね。

規模は小さいながらも、長い年月をかけて作られた造形は立派なものです。

ライトを持って散策しました。

１５分ほどで見終えました。

次に【与論民族村】に行きます。

茅葺の家が並んでいるのが見えます。

ガイドのおじさんの解説を聞きながら展示物を見て回ります。歴史に絡んだ話をしていただき、戦争のあとに沖縄と与論の間に国境ができたことによって島の建物・文化・食生活が変わっていったという話はとても興味深いものでした。

ひととおり見て回ったあとはお茶をいただきながら話しをします。

ホラ貝を吹いてみます。ぴょんさんはすぐに音が出るようになったのですが、私は・・・・いくらやっても音が出る気配がありません。悔しいので１５分以上吹き続けたのですが、とうとう１回も鳴らずにギブアップです・・・・無念(T-T)

宿に帰ります。遠くに百合が浜が見え、数人だけが浜に居るのが見えました。一昨日の大混雑とは一変してノンビリムードです。いいなぁ(^-^)

宿の車で【与論空港】まで送ってもらいます。飛行機の出発前に近くの【青い珊瑚礁】でお昼ご飯です。

目の前は【パラダイスビーチ】です。

【鶏飯（けいはん）】ともずくそばのセットをいただきます。量が多くて食べきれませんでした。

これで与論島ともお別れです。

与論空港 空港

小さなプロペラ機で那覇に向かいます。

与論島さようなら〜(^_^)/~

わずか３０分ほどのフライトで那覇に到着です。

那覇空港 空港

１泊１６８０円という驚きの安さのホテルに荷物を置いて、歩きで【国際通り】にやってきました。平日ということもあり観光客もまばらです。

国際通り 名所・史跡

【第一牧志公設市場（だいいちまきしこうせついちば）】に向かいます。

軽く飲むつもりで、５００円の刺身盛り合わせと２５０円の海ぶどうで乾杯です。

オリオンビールに続き泡盛も・・・ホントこの旅は飲んでばっかりです(^-^;

そしてタクシーで大東島のお店【栄喜】に入ります。

栄喜 グルメ・レストラン

【フーちゃんぷるー】

【ボロジノ漬寿司】

いわゆる大東寿司で【八丈島】の【島ずし】と似ています。調べると明治時代に八丈島から大東島に開拓団が入植したとのことで、なるほど同じような島寿司があるわけです。ただし八丈島はカラシなのに対して、こちらはワサビでした。

６日目です。

今日は東京に帰るだけです。朝１０時の便で飛び立ちます。

沖縄さようなら～(^_^)/~　寂しいですね。

２時間ほどで東京に帰ってきてしまいました。６日間の旅もあっという間でした。


まだ夏には少し早く、海には少ししか入れませんでしたが、晴天のもと百合が浜の綺麗さには感動しました。映画めがねでは「何もない島」でしたが、実際にはたそがれる暇もなく、いろいろな見どころがあり、また島の人々とお話しができて充実した島旅でした。

それにしても、飲み過ぎました(^-^;