2016/03/25 - 2016/03/25
54位(同エリア98件中)
ケロケロマニアさん
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2016年3月のダイヤ改正でJR北海道が失ったものの横綱級が急行「はまなす」だとすれば、大関級と呼べるのが8つの駅の廃止でした。
どこも利用者が少ない、という理由で廃止されてしまった駅ですが、鉄道そのものと違って、駅というのはそこの地域に根付いた”コミュニティセンター”的な機能も有している施設であり、それがなくなってしまう、ということは、その地域の拠り所がなくなってしまう、ということも意味します。そういう意味で、駅が8つも廃止されてしまったこの年の北海道は、大事件の一つであったと捉えるべきではないでしょうか。
北海道新幹線の開業で何かとお騒がせの2016年春のJR北海道。その陰でひっそりと消えていった駅のことを記憶して頂きたく思い、本旅行記を記させて頂きます。
駅最終日に8つの駅の全てを訪問するのは困難でしたので、取り敢えず私の住む和寒町から一番近い所で一気に三つもなくなってしまう旧白滝村域(現遠軽町域)に注目して旅をしたのが本旅行記の流れとなります。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 高速・路線バス JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
私の住む宗谷本線沿いの和寒からは日帰りで白滝まで行くことが出来ます。
しかも始発に乗らなくても、8時半頃の汽車でのんびりと出発です。 -
日帰りなので、気楽にポケット時刻表で。
ここから白滝の3駅が消えてしまうんですね。
あと、この画像の範囲内では、金華駅もなくなってしまいます。 -
因みに、既に新しいポケット時刻表もゲットしているので、そちらはこんな感じ。
白滝の傍が…。 -
さて、和寒から日帰りできる、と申しましても、白滝まで特急を使わずに直接鉄道で行くことはできません。
宗谷本線を旭川の手前、永山で下車します。 -
この区間の普通乗車券も事前に発券しているんですけどね。
旭川市内に数としては意外と沢山のJR駅がありますが、その殆どは無人駅なので、中心駅の旭川駅と共に貴重な有人駅となっているのがこの永山駅です。
なので勿論、無効印を押して貰って切符は持ちカエルます。
ここでも北海道デザインの無効印が用意されていたんですね〜。
生活圏でよく利用している駅でも、知らないことは結構ありますね。 -
永山駅で下車した理由、それはバスに乗り継ぐためです。
駅から徒歩3分程度のこちらのバス停から、遠軽行きのバスに乗車できますが、その途中に白滝を経由します。 -
そのバスの発車時刻がこちら。
午前中に和寒から白滝に到達するにはこのバスの利用しか選択肢がありませんので、逆に言えば、この時間までに永山に着けば良い、ということで、のんびりとした出発となりました。 -
バスがやって来ました。
このバスは旭川発の遠軽行き「北大雪」号ですが、路線バス扱いなので、予約なしで乗車できます。 -
意外としっかりとしたテーブルとドリンクホルダーも付いていて快適(;'∀')。
-
途中、こちらの上川町内、ポンモシリバス停を経由。
細かいことをいえば、宗谷本線と石北本線を乗り継いでJRで上川まで来て、そこからこのバス停を利用してバスに乗車した方が、運賃的には少し安くなるかなと思いましたが、鉄道の遅延が怖かったのと、実はこのバス停、上川駅からは少し歩く距離が長いので、そもそもタイムスケジュール的にぎりぎりだったことがネックとなり、安全策として永山からのバス乗車となりました。
1本しか選択肢がないので、乗り遅れたら大変ですからね…(^^;)。 -
詳細な運賃表はこちら。
和寒→永山→白滝の場合は540(JR)+1490(バス)=2030円、
和寒→新旭川→上川→白滝の場合は1640(JR)+630(バス)=2270円。
ありゃ?永山経由の方が安かったわ。
和寒→上川を普通乗車券で乗ったことがなかったので知らなかったですが、案外高かったんですね。やはり新旭川経由の遠回り旅程になるのがネックになったようです。
因みに、第三の選択肢として、途中の愛別乗り換え(この場合バスは愛別橋からの乗車となります)も計算してみると…。
和寒→愛別(JR):1270円+愛別→白滝(バス)1290円=2560円。
もっと高いですね…。
やはりJRでの宗谷=石北乗継は遠回りになるのが損になりますね。
因みに、比布から愛別まではバスがありますので、実は理論的には和寒→比布をJR、そして比布→愛別をバスで移動するという方法も考えられますが、この比布→愛別のバスが距離の割には高いので、やはりトータル的には高くなりそう。
ただ、比布→愛別は7〜8キロ程度、歩いても2時間程度なので、実は始発で比布まで、そしてそこから愛別橋まで歩けば、360(和寒→比布のJR)+1290(愛別橋→白滝のバス)=1650円で済んだかな、等と、セコいことを色々と考えて過ごします。 -
このバス、お客さんは殆ど皆無でしたが、ポンモシリからはもう一人、如何にも鉄っちゃんらしき人が乗車。
うーん、鉄っちゃんが考えることはやっぱりおんなじかも〜(;´・ω・)。
路線バス扱いなのにも拘わらず、車内では「海猿」が上映されていたので、これを見ながら過ごします。 -
車窓に目を向けると…。
あれは上越信号場かな?
因みに、石北本線上の旅ではよく眺めることになるこの信号場、”じょうえつ”ではなく”かみこし”と読みます。 -
そして奥白滝ICへ。
ここにもかつて駅がありましたね…。 -
そして白滝市街地へ。
-
永山から約1時間20分で白滝バス停に到着しました。
朝8時半に和寒を出発、11時半頃に白滝到着ですので、3時間程で来られるんですね。まあ、車使えばもっと早いですけど、それを言っちゃったら元も子もない…(-_-;)。 -
3月25日、という日付でもこの辺りは雪解けも遅そうですね。
まずはここから旧白滝駅を目指して歩きます。
その途中で、JR白滝駅からやって来たという鉄っちゃんと遭遇。
何でも千葉からやって来たそうな…。うーん、素晴らしい!
という訳で、暫く意気投合して鉄っちゃんトークを楽しみながら国道を歩いて行きます。こういう時はやはり話し相手がいた方が、距離感を感じずに済んで良いものです。 -
あっという間に旧白滝エリアへ。
-
もう一度、ここの駅前をJRで通過することになりますが、まずは駅探訪です。
-
ここの歴史は69年。
旧白滝、という名前ですが、今回の廃駅の中では一番新しいのが味わい深いですね。
でもこの駅、今後は旧旧白滝駅とかいう呼び方になるのかな?
それはそれで味わい深いですが…(^^;)。 -
三つの駅の中では、”駅舎”としては一番小さい感じで、ホーム上に待合所が設置されているだけの駅です。
-
今回の廃駅に関する惜別イベントが、ここで開催されると、そう言えば朝のラジオで耳にしました。
-
こんなものも販売されていました。
-
後日談ですが、これがネットオークションでかなりの高額が付いていました。
買っておいて売れば良かったかな(^^;)。 -
この女子高生も有名になりましたね。
その後、某深夜のラジオ番組を聴いていたら、たまたまこの子が登場していてびっくり。アイドル相手に、一般投稿で「ちょっと有名人になりました」的な感じで出演されていましたね。 -
少し離れた所から…。
鉄っちゃんが撮影で訪れたらしく、既に普段の旧白滝駅からは感じられない程の足跡が雪上に残されていました…。 -
でも、多くは車で来てるんだよなぁ〜。
そういう意味では、鉄っちゃん、ではなく、”駅マニア”と呼ぶべきなのかもしれません…(-_-;)。 -
駅としての最後の一日、いつもと変わらない表情で雪解けを待つ、早春のローカル駅、という風情でした…。
-
待合所内には…。
-
ここの時刻表。
上りは3本、下りは1本だけです。 -
こういう駅にやって来るマニアさんは、やっぱり”鉄分”が濃そうな人ばかりですね。”鉄子”さんが見られなかったのも、古き良き鉄道マニア、という風情で、それはそれで昭和の香りがして良かったかも…。
何のこっちゃ…。 -
ホームからイベントテントの方を望むとこんな感じでした。
-
駐車場が賑わっていますね…。
さて、皆さん目的は同じですので、3駅をご覧になる方ばかりですが、こうした時には得てして親切心から、隣駅まで乗っていかない?と誘われがちです。
しかし、一度誘われると断り辛いので、あまり親しくならない程度に交流した後、私はひっそりと下白滝駅に向かって歩き始めました。
(案の定、白滝からここまで一緒に歩いてきた鉄っちゃんは、ここで仲良くなった人に乗せられて下白滝駅までいらしたようでした。) -
先程まで一緒に歩いてきた鉄っちゃんは、実は前にも歩いたことがあるそうで、下白滝駅までは途中まで国道ではなく裏道沿いに行ける、ということを教えてもらったので、その道を歩くことにしました。
この辺りで細かい雪が降り始めてきて、名残雪、と呼ぶには結構降り過ぎに感じられる、辛いウォーキングでした。 -
こんな小学校跡なども見ながら…。
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ワンちゃんにも吠えられながら…。
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プチ吹雪の中をひたすら歩きます。
話し相手がいなくなった分、ますます距離を感じますね…。 -
そして踏切を横断して…。
-
この道はこんな名前で呼ばれているようですね。
-
ここからは暫く国道沿いを歩きます。
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途中、こんなポイントを通過。
3月下旬に眺める3並び。
何かいいことあるかな???
何のこっちゃ…。 -
是非ここを歩きたかった理由の一つがこれ。
やはり、白滝に来た以上は、これを見ておかないとね(;'∀')! -
しかし、滝までの道のりは苦難の連続でした。
夏場だと涼を取るのに良さげなあずまやも、まだ冬の眠りに就いていました…。 -
そして肝心の発祥の地記念碑はこんな状態…。
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見えない状態で立ち去るのもなんなんで、一応見える状態に碑の前を踏み固めて撮影してみました( ´∀` )。
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そして、滝が見える展望台までの道もまだこのような埋没状態でした…。
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でもここは、丁度線路がよく見える場所にあって、鉄道撮影スポットしてはとても良さそうでした。
-
肝心の滝は…。
どれっ?どれっ???
てな感じでした。 -
そして高速道路を跨いで通過。
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高速道路沿いのトンネルを確認。
まんま、白滝トンネルでした…(-_-;)。 -
跨線橋の名称は流石に下白滝になっていました。
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そして再び国道と分かれて、最後の下白滝駅前に続く道を歩きます。
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ようやく、下白滝駅が見えてきましたよ!
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最後のストレート道。文字通りこんな名前が付されていました。
今後は名前変わるのかな?
せめてこの名前は残しておいて欲しいなぁ〜。 -
駅方向を眺めるとこんな感じです。
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下白滝駅前といえば、こちらの”牛さんボックス”が印象深かったですね…。
この牛さん達は、駅がなくなっても同じような暮らしを続けることでしょう。
でもこの日は普段とは違う賑わいに驚いていたかもしれませんね…。 -
そして下白滝駅に到着。
とても立派な駅舎ですよね! -
同じようにメッセージボードが設置されていました。
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下白滝駅も、旧白滝駅と同様、上り3本、下り1本のみの時刻表です。
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運賃表はこんな感じです。
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廃止される白滝3駅の中では一番長い歴史でした…。
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駅名標の様子。
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ホームから眺める駅舎の様子。
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結構長いホームですね!
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この光景はこれまでも何度も眺めてきました…。
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この駅は対面式ホームになっているのも良いですね!
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しかも千鳥式です!
タブレット交換でもしてたのかしら??? -
信号場としての歴史が明日から始まるんですね…。
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ここの駅舎内で感動的だったのは、この手書きの詳細な”観光案内図”でした。
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作者はどんな思いでこんな詳細な地図を描かれたことでしょう。
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手書きでとても温かみがあります。
こんな風景が消えてしまう訳です。
もう、涙なしでは見ていられませんよね…。 -
先程見てきた旧白滝駅でのお別れイベント告知も…。
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さて、私は勿論マニアックな鉄っちゃんですので、勿論、乗車券は事前にこういうのを発券しています。
先日の急行「はまなす」の旅行記でも少しだけ記させて頂きましたが、敢えて、旧白滝の駅名に相応しい(?)ように、新が付く駅で発券、という意味で新札幌駅での発券とさせて頂きました。
本当は、新旭川駅とかが良かったんですけど、無人駅では発券できませんので…。
何のこっちゃ…。 -
天候は相変わらずのプチ吹雪模様…。
-
そしていよいよ、上りの”始発”列車がやって来ました。
始発が14時台、というのも凄いタイムテーブルでしたね(笑)。 -
個人的には、これが下白滝駅とのお別れの瞬間です。
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車内の様子。
鉄っちゃんが一杯いるぅ〜(^^;)! -
そして勿論、整理券もゲット。
こちらはすぐに薄くなってしまうと思われるので、画像で残しておきましょうね(;´・ω・)。 -
車内運賃表の様子。
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そして、先程見て歩いた旧白滝駅に到着。
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ここで何と牛乳の差し入れが!
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何か、凄く熱い気持ちがこみ上げてきました…。
駅がなくなってしまう…。
こんな寂しい思いは正直もうしたくないのですが…。 -
どんなお気持ちで、地元の方は牛乳を配られていたことでしょう…。
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やはり普段よりは停車時間が長いようです。
後ろに移動してみると…。
やはりこんな感じで撮影されている方が並んでいました。 -
皆さん、寒い中ご苦労様です。
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そして列車は出発。
今度は車窓からホームの様子を眺めます。 -
ちょっと泣いているようなお姿に、こちらももらい泣きしてしまいました…。
やっぱり駅の廃止は大変な”事件”だと改めて思います! -
頂いた牛乳はこちら。
勿体なくて、暫く飲むことが出来ませんでした…。 -
この列車は白滝止まり。
ということで終点の白滝で下車します。
尚、乗車券に関しては、旧白滝までの購入でしたので、ここで乗り越し分の50円を支払って下車しますが、切符の記念持ちカエルりを申し出た所、また何だか奥歯にモノが挟まったような、JR北海道にありがちな対応…。
どう考えても、なくなる駅の二つが記載された乗車券なんて、不正利用のしようがないと思うのですが…。まあ、この時点では急いでもう一度下白滝に戻って、残り二本の何れかの列車に乗車する、ということは可能ではあった訳ですが…(-_-;)。
てか、そんなこと気にするなら、無効印とか持参するようにしとけば良いのにね…。余分な無効印作る余裕もないほど、この会社は貧乏なのか、と思ってしまいますわ…。 -
白滝駅自体は勿論なくなりませんが、この駅名標、両サイドが変わってしまうんですね…。かみかわとまるせっぷ、どっちも凄く遠い駅(特に上川)なんですが、それが隣駅になってしまうとは…。
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これからの白滝駅、どんな歴史を歩んでいくことでしょう…。
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遠軽〜白滝間の部分運行列車も、今回のダイヤ改正で殆ど消えてしまいますね…。
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白滝駅自体はかなり立派な駅舎なんですけどね…。
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時刻表も、これまでの駅を見てきた後では凄く本数が多いように感じられますが…。それでも上り4本、下り7本しかありません。
これが今回のダイヤ改正で更に減便される訳です…。 -
何はともあれ、ちょっと白滝エリアを歩いてみましょう。
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まだ、旧白滝村バージョンのマンホールも健在ですよ!
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郷土館に足を運んでみましたが…。
どうやら事前に予約しないと見られないようでした。 -
白滝神社。
ここも参道が雪で埋まっていました…。 -
白滝の魅力、それは何といっても自然が満喫できることでしょうか。遊歩道沿いにはきちんと除雪が入っている感じでした。
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美しい白樺林。黄金色に染まる秋はさぞかし美しいことでしょう。
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数年前に営業を終了してしまったグランドホテル。
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かつてはここで日帰り入浴できたんですけどね…。
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また寂しい風景を見てしまって、重い気持ちで川を渡って先へと進みます。
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再び国道へ。
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ここにあるのがこちらの合気道ゆかりの地碑です。
解説板は冬ごもり中でした。詳細は、白滝 合気道 ゆかりの地 で、検索してみて下さいね。 -
上白滝にある、知る人ぞ知る名所がこちら。
上白滝神社です。
ここの何が凄いかというと…。 -
そう、参道が線路を跨いでいるんですね。しかも踏切がない…。
幾ら列車本数が少ないからとはいえ、都会では大問題になるでしょうね…。 -
参道の様子。踏み跡もなく、まだ冬籠り中という装いでした。
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本殿の様子。
除雪されている気配はないですね。
地元の方もあまり訪れていないようです…。 -
内部の様子はこんな感じ。
この先の白滝のことをお願いしておきました。
駅と同じように、町がなくなってしまわないように、と…。 -
そして再び、踏切のない線路を渡って国道へ戻ります。
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と思いましたが、その前に丁度神社の近くで接近標識を発見。
時刻表を確認すると10分程で特急が通過する感じだったので、ちょっとお見送りしていくことにしました。 -
間もなく、上白滝から最後の列車に乗り込む予定ですが、ここで漸くお天道様が顔を出してくれました。
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そして駅が翌日になくなってしまうことなど、どこ吹く風、と言わんばかりに、特急オホーツクが駆け抜けてゆきました…。
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上川まで約40キロ。
この区間に駅が一切なくなってしまいます。 -
そして上白滝駅前へ。
商店も営業していない感じでしょうか。
でも、飲料自販機は稼働していました。 -
下白滝駅と同様、駅前通りにはきちんと名前が付いていますね!
明日からはどうなってしまうのかなぁ〜。 -
下白滝と比較すると、とても短い”駅前通り”でした。
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駅舎の様子はこんな感じ。
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下白滝駅の3年後に開業したみたいですね。
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駅ノートの様子。
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こういう小さな文庫もローカル駅らしくて良いですね!
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この駅での見所は何といってもこちらの時刻表。
旧白滝・下白滝でも衝撃的でしたが、ここは何と、上り下りそれぞれ、一日一本ずつしか停車列車がありません。
ここに注目が集まってCMなどで使用されたこともあるようですね。
ある意味、白滝の誇りでもあった訳ですが…。 -
運賃表はこんな感じ。
”隣駅”の上川まで740円もします。
くしくもこの運賃は、和寒→旭川と同じです。
(因みに和寒からだと、旭川まで塩狩・蘭留・北比布・比布・南比布・北永山・永山・新旭川・旭川四条と、その間9駅もあります。これでもまだ、駅がもう少し欲しいなあと思う区間がある位なのですが…。) -
上白滝駅のメッセージボードはこんな感じでした。
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ここにも下白滝と同様、手書きの詳細な観光案内が掲示されていました。
とても読み応えがあるので、せめてこれだけでも自由に読めるようにしておいて欲しいなぁ〜。 -
駅がなくなってしまって悲しいのは、地元の方の筈なのに、こんな丁寧な地元の方のメッセージが…。
やはり涙が溢れてきます…。 -
下白滝→旧白滝は両区間の廃駅名で発券した上述の切符がありましたので、カエルりの切符は上白滝駅発の和寒行きを。
ただ、営業キロを計算すると、上白滝→和寒は100キロを超える区間で、同じ料金帯で北剣淵まで行けるようなので、一番この料金内で遠い駅であった北剣淵まで発券しておきました。100キロ以上なので、有効期限は二日あるので、万が一、翌日北剣淵まで行くことがあれば、使えますしね。
(結局使わなかったですが…。) -
そう言えばこの前日、同じく今回で廃駅になる金華駅で盗難事件があったらしく、ニュースなどでも話題になっていましたが、そんなこともあってか、駅には一応監視人員みたいなのも配置されていて、ちょっと物々しい雰囲気が漂っていました。
別な意味で悲しくなる光景ですよね…。 -
駅名標自体は結構新しい雰囲気。
これを設置した時点では、あまり廃駅は考えられていなかったのかな? -
ホームの様子。
ここにまず、間もなく下りの特別快速「きたみ」がやって来ます。(勿論通過ですけどね…。) -
駅裏には東大雪の山並みが望めました。
-
ここにはこんな昭和な風情のトイレもありました。
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トイレ内の様子はこんな感じです。
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個室内はこんな感じ。
うーん、○○○臭と共に、昭和の臭いがプンプンとしますね〜。
お食事中の方は失礼しました…。 -
トイレ内にはこんな置物も。
うーん、素敵! -
そして「きたみ」がやって来ました。
通過列車ですので、私の安物デジカメでどれだけ撮影できるか賭けでしたが、割合良い感じで撮影できました(;'∀')。 -
「きたみ」を見送った後は、乗車する最終の上り列車まで通過列車を含めて列車は来ませんので、暫く、先程の詳細な”上白滝観光案内板”を見て過ごします。
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駅逓所、なんて響きも良いですね〜。
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天然記念物まであったなんて、知らなかった〜!
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最終列車が出発後は、すぐにこちらが外されるような雰囲気でしたが、何やら駅構内に屯する駅マニア軍団に向けて、撮影される方はいませんか的なお声掛けが…。
出発前に外してしまうんかな?
と一瞬思いましたが、そう言えば、別に全員が最終列車に乗車する訳でもないですしね。 -
出発前にやはりこちらのアングルで記念撮影を。
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間もなく最終列車がやって来る頃合いに、夕陽が良い感じになってきました。
まさに惜別の雰囲気です。 -
有難う、上白滝駅。そして本日見てきた旧白滝駅・下白滝駅も!!!
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最終列車の到着まであと数分。
いよいよ皆さんスタンバイです。 -
私も最後の入線の様子は動画撮影でしたので、直前の様子に関してはここではご紹介出来ませんが、振りカエルとこのような夕暮れの風景で、心境とマッチしてとても寂しい気持ちになりました…。
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そして最終列車が到着です。恐らく、下白滝や旧白滝でもちょっと長めに停車していたのか、やや遅れての到着となりました。
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そして最後の上白滝駅でも、普段は数十秒の停車時間の筈なのに、3分程は停車していた感じでした。
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これで本当に最後です。
最後の輝きを見せる上白滝駅ホームの様子。
正直、こういう光景はもう最後にして欲しいです…。
本当に、駅の廃止って、悲しいことだなあと思います…。 -
やはり皆さん、名残惜しそうでした。
地元の方も、遠方から来られた方も、共通する感情が芽生えていることでしょう…。 -
そして、連なる鉄っちゃん達の列に並び、2016年3月25日上白滝駅発始発(終発)上り列車に乗り込みます!
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発車すると見られなくなる、最後の車内運賃表を急いでパシャリ。
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そして車内から駅のお見送りです。
尚、動き出してからは動画撮影となりましたので、ここではこれで上白滝駅の画像は最後となります。 -
こうして、”白滝三兄弟”の見納めとなりました。
最後の車内では、こんな風に本日の乗車券や整理券を並べて撮影します。
これらも先日の「はまなす」ラストランの急行券と共に、一生の宝物です。 -
こんなのを撮影しているうちにふと車窓を見上げると、たまたま”廃駅の先輩”たる、旧奥白滝駅をゲット。
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そしてここで漸く、旧白滝駅で頂いた牛乳を、下白滝駅・上白滝駅の整理券を見ながら味わいます。
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最終列車は二両編成でしたが、一方はこちら。
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そしてもう一方はこちらです。
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そしてお決まりの上越駅(現信号場)にて数分の停車。
せめて信号場としての歴史は続く下白滝駅では、このような停車時間があると良いですね。 -
上白滝を出発して最初の停車駅である上川に到着する頃にはもう真っ暗です。
こんなことからもこの区間の距離の長さを思い知らされますね…。
幾ら上越での待合せ時間があったとはいえ…。 -
上川と言えば、かつては原田でしたが、今はやはりこの方ですよね!
-
そして上川では勿論、こちらの運賃表を確認しておかないと…。
翌日からここにテープとか貼られてしまうのかな? -
上川駅の駅名標を確認すると…。
おおっ、もう上白滝駅部分はすぐに剥げるようになっているではないか!!! -
そして、私の乗車券では旭川では途中下車できませんので、旅程に忠実に新旭川駅で下車します。
-
御存じの通り、この駅が石北本線と宗谷本線との接続駅となります。個人的にはこの駅に降り立つ度に、札幌の白石駅のことを思い出しますが、風情は全く異なります…(-_-;)。
-
新旭川駅の時刻表。
本日見てきた各駅の時刻表との違いに改めて驚かされます!!!
全国的に見れば、この駅でも十分に田舎のローカル駅の風情なんですが…(^^;)。 -
ギリギリ100キロ以内なので、新旭川駅の運賃表に”白滝三兄弟”は載ってるかな、と思いましたが…。
うーん、やっぱり需要が少なかったということか…。
でも、士別〜名寄のもっと需要がありそうな各駅も省略されていますので、この措置はまあ許容範囲か…。 -
結局本日の白滝旅では結構歩いたのですが、午前中に乗車したバス車内で頂いた早めの昼食以降は何も食べていなかった(頂いた牛乳のみ…)ので、結構空腹でした。
そこで約1時間の待ち合わせ時間を利用して新旭川駅界隈で何か食べようと思ったのですが、この界隈のお店、結構夜は早く閉まってしまうんですね…。
行きたかったラーメン店には行けず、結局ちょっと高めのステーキ店で、ステーキは食べる気になれなかったので、カレードリアをオーダーしました。 -
そして最終の一本前の列車にて和寒に向かいます。
-
こうして、北海道新幹線開業で賑わう2016年春のダイヤ改正前日の白滝旅は終了となりました。
私の住む町の沿線である宗谷本線上にも、特に名寄以北には”リストラ”対象になりそうな駅が沢山あります。この日のような悲しみを二度と味わうことのないよう、皆様にもローカル駅探訪の旅をお勧めしたいと思います。
駅がなくなってしまってからではもう遅いのです…。
少しマニアックな内容の旅行記になってしまいましたが、最後までご閲覧下さり有難うございました。
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この旅行記へのコメント (6)
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- S...t...e...Pha...n...i...Eさん 2016/08/06 20:05:24
- 思い出は永遠に心の中で色あせないまま。。。
- ケロケロマニアさん、こんばんは!
いまさらですが、読ませていただき感動です・・・(/Д\)涙
最後の日の乗車、沿線の方の表情がなんともいえないです。
運転手さんはどんな気持ちやったんやろうか、とか。
牛乳を配るおばちゃんはどんな思い出があるやろう、とか。
あの女子高生もですよね。。。
駅は電車が止まって、人が乗り降りして、それでこそ駅ですよね。
廃止は本当に切ないです〜(T_T)
12月に行ったときは遭難する自信があったので(←オイ)
降りたかったけど降りれませんでした。
こうしてケロケロさんの旅行記で最終日にまるで立ち会えたかのように訪問することができて寂しいですが嬉しいです。
あぁもうほんまJRさんっ!!!!!!(これ以上は自粛w)
それにしても和寒から3時間ですか!
めちゃくちゃ羨まし〜〜〜
なんとか休みをもぎ取ったので、近いうちにまた北海道行きます(笑)
こないだまたJRが計画を発表してましたしね。。。
ケロケロさんがちゃんと乗車券をゲットしてはるのはほんと「愛」ですね♪
見習わなきゃって思うんですが・・・
大好きな18きっぷの旅はやめられないんです〜
ステファニー
- ケロケロマニアさん からの返信 2016/08/09 09:49:51
- RE: 思い出は永遠に心の中で色あせないまま。。。
- ステファニーさん、こんにちは。
どうもご無沙汰しております。
ご丁寧にメッセージを有難うございます。
2016年3月は、色々な別れがありましたが、私が住む和寒からの至近では、この三駅の廃止が最も寂しい出来事でした…。
特急の鉄道旅とは違って、地域と密着した光景が楽しめるローカル旅の魅力は、ステファニーさんならよくご存じだと思いますが、それだけにその端緒となる駅の廃止は、”出会いの場”の喪失も意味する訳です。町が衰退したから駅が廃止され、そして駅が廃止されて更に町が一段と衰退する、みたいな流れで、町自体が消滅していく、そんな悲しい出来事が北海道では続いています。
正直、私も鉄道を守りたいがために、札幌を捨てて(?)、和寒まで移住してきた経緯もありますし、私の本音としては、勿論、北海道の鉄道旅をされる方が増えて下さることを期待する以上に、仕事が少ない中でも、生活を工夫しながらこうした過疎地に定住して、少しでも鉄道を守ろう、という意識で住んで下さる方が増えればなあ、と思っています。結局は、やはり”住民の声”が鉄道や駅を守るための最大の力となりますので…。
最近では、長らく不通だったJR東海の名松線が復旧したりしましたが、あれも地元の熱意とJR東海のお財布事情がうまく噛み合って実現したのでしょうね。どちらも欠けているJR北海道には難しいことなのでしょう…。
そんなことを言いつつ、御存じのように、先日の発表において、JR北海道の大規模な”リストラ計画”が露呈しました。下手をすれば、日本最北端の駅が名寄になってしまいそうな勢いの現状で、いったい私は何をすべきなのか、悩ましい日々でもあります。
ステファニーさんのように、強く鉄道愛をお持ちの方には本当に期待していますし、実際に全国各所において楽しい鉄道旅を旅行記で紹介されている姿にはとても勇気を貰っています。これからもお互い切磋琢磨(?)しつつ、全国の”危ない鉄道”を守っていけるよう頑張っていきましょうね( ´∀` )。
私も経済的にはお世辞にも余裕があるとは言えない生活ですので、日々の生活を色々と切り詰めながら生活していますし、18きっぷや北海道東日本パスの使える期間は、勿論これらをメインとした鉄道旅ばかりなので、経済的な貢献度は残念ながら少ないのですが…(-_-;)。逆に言えば、メモリアルな切符をマルス券で買わなければならない状況が生じないことが一番なのです。
また北海道にいらっしゃるとのことで、これから少しずつ寒くなってまいりますが、お体ご自愛の上、楽しい旅となりますことをお祈り申し上げております。もし、和寒にいらっしゃることがありましたら(既に土地勘をお持ちだとは思いますが(;'∀'))、是非お声掛け下さいね。自分が町にいるかどうかという問題はありますが(^^;)、色々と旅の話ができたら嬉しく思います。
byケロケロマニア
> ケロケロマニアさん、こんばんは!
>
> いまさらですが、読ませていただき感動です・・・(/Д\)涙
>
> 最後の日の乗車、沿線の方の表情がなんともいえないです。
> 運転手さんはどんな気持ちやったんやろうか、とか。
> 牛乳を配るおばちゃんはどんな思い出があるやろう、とか。
> あの女子高生もですよね。。。
>
> 駅は電車が止まって、人が乗り降りして、それでこそ駅ですよね。
> 廃止は本当に切ないです〜(T_T)
>
> 12月に行ったときは遭難する自信があったので(←オイ)
> 降りたかったけど降りれませんでした。
> こうしてケロケロさんの旅行記で最終日にまるで立ち会えたかのように訪問することができて寂しいですが嬉しいです。
>
> あぁもうほんまJRさんっ!!!!!!(これ以上は自粛w)
>
>
> それにしても和寒から3時間ですか!
> めちゃくちゃ羨まし〜〜〜
>
> なんとか休みをもぎ取ったので、近いうちにまた北海道行きます(笑)
> こないだまたJRが計画を発表してましたしね。。。
>
> ケロケロさんがちゃんと乗車券をゲットしてはるのはほんと「愛」ですね♪
> 見習わなきゃって思うんですが・・・
> 大好きな18きっぷの旅はやめられないんです〜
>
> ステファニー
-
- tanupamさん 2016/07/09 21:16:01
- 素敵な、そして記録に残る思い出の旅行記・・・
- ケロケロマニアさん
こんばんは
時代の流れなのか・・・
上川〜白滝間のローカルが1往復になった時刻表を見た時も
衝撃的な感を受けましたけど、利用客の少ない(いない)駅
は廃駅やむなし、なんでしょうか。
JR北(国鉄時代の北海道から)
もう幹線だけになってしまった鉄道地図は
正直、見るに忍びないです・・。
今後も素晴らしい旅行記を!
tanupam
- ケロケロマニアさん からの返信 2016/07/10 10:12:03
- RE: 素敵な、そして記録に残る思い出の旅行記・・・
- tanupamさん、こんにちは。
ご丁寧にメッセージを有難うございます。
やはり、駅の維持にもお金がかかる以上、貧乏なJR北海道にとっては、特に死活問題でしょうね。
明らかに赤字な北海道新幹線等への夢物語からはさっさと足を洗って、もっと地域に根差した会社を目指してもらいたいものです。
北海道は冬のことが特に大変ですからね。私も地元の人間として地元の鉄道を最優先に応援したいと思っていますので、これからも折を見て、多くの方が北海道の鉄道旅を楽しむ端緒となるような旅行記を、少しでも綴っていけたら、と思っています。私にはこんなことしかできませんので…。
拙い旅行記が続くかと思いますが、今後ともお付き合い頂けましたらうれしく思います。また、tanupamさんのところにもお邪魔させて頂きますね。
byケロケロマニア
> ケロケロマニアさん
>
>
> こんばんは
>
> 時代の流れなのか・・・
> 上川〜白滝間のローカルが1往復になった時刻表を見た時も
> 衝撃的な感を受けましたけど、利用客の少ない(いない)駅
> は廃駅やむなし、なんでしょうか。
>
> JR北(国鉄時代の北海道から)
> もう幹線だけになってしまった鉄道地図は
> 正直、見るに忍びないです・・。
>
>
> 今後も素晴らしい旅行記を!
>
> tanupam
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- wancoさん 2016/05/05 11:57:35
- ありがとうございます
- 楽しく読ませていただきました、感動できました。
- ケロケロマニアさん からの返信 2016/05/05 17:14:37
- RE: ありがとうございます
- > 楽しく読ませていただきました、感動できました。
こんにちは。いつもご閲覧有難うございます。
こういう悲しい思いは今後はしたくないので、是非多くの方に北海道の鉄道旅を楽しんで頂きたいと思っています。wancoさんも是非ローカル線の旅を楽しんでみて下さいね!
byケロケロマニア
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