2016/04/25 - 2016/04/27
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ゆっくりOm Koiさん
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元来、タイの山岳少数民族はその発生と形成の過程から部族/地域間の交流には消極的
だったそうです。
ある朝、尾根伝いに道が出来ていました。
誰も作ってないし、誰かが作っているのを見た人もいませんでした。
古老が曰く、「山の神が作ったのだ、『隣と仲良くして来い』ということだ」。
そうしてネットワークが構築され、時代を経てバイクや自動車が行き来
できる今のダート網になったそうです。
神様ありがとう。
- 交通手段
- バイク
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北タイのチェンマイ県と中タイのターク県との県境エリア。
ココはタイ屈指の秘境と呼ばれ、数多くの少数民族が分布/居住して
おります。
そしてこの周辺はダートの宝庫でもあります。
もはやタイでも長大なダートが残されているのは数箇所。
このエリアはその貴重な場所の一つなのです。 -
この県境・秘境エリアのチェンマイ県側の中心地がオムコイです。
早朝にアジトのメーチャンを出発すれば夕刻にはオムコイに何とか到着できます。
巡航速度・休憩の頻度に因りますが、同日発着では少々きついです。
午前中の良い時間帯に目的地に入りたいので、まずは手前のホートの町を
目指します。
秘境オムコイの直近の大都市がホート。
この町が事実上の「入り口」にあたります。 -
2016年4月25日、スッキリしない晴。
我がアジト、チェンライ県のメチャンから約330kmでホートの町。
チェンマイ県ホート郡の中心都市。
朝7時半に出発し、数回の休憩を挟んで午後3時頃に到着。
私の平均巡航速度は65〜75km/hです。 -
時計塔がランドマーク、ロータリーになってます。
-
手頃な宿あります。
「ROSE HOUSE リゾート」
観光地でないタイの地方都市ですが、簡単な英語は通じます。
ロータリーを東へ50m、通りを覗き込んだらスグ分かる派手な門構え。
その名の通り『リゾート•コテージ』タイプと呼ばれる宿、こんな町中
でリゾート。
400バーツ/1日、そこそこ広くて清潔+WIFIと朝のコーヒー無料。
コスパは良いほうだと思われます。
何と言ってもバイクを安心して留め置ける中庭、これに尽きます。 -
地図に起こす程でないですが、参考までに。
山へ入る前に補給を確認しておきましょう。
セブンイレブン、テスコロータス( ミニ )、生鮮市場、安宿、何でもあります。
そして「何にも無い」田舎の町です。 -
明けて4月26日、朝九時(遅い)Om Koi 郡に向け出発。
108号線を西へ。
この白い標識の前で写真撮る為に一旦ドイタオ方面行ってほんでUターンする私。 -
さて、この広大なチェンマイ/ターク県境エリア。
相関的に分かり易くするため、幾つかのエリアに分けて攻略しましょう。
まずは北から。 -
暫くはチェム川と並走。
Om Koi 郡は今年渇水で大変らしいとの情報でした。
ところがこの川は乾期の終わりにしては水が豊富、そして澄んでいます。
意外に水がキレイでした。 -
ホートの時計台のロータリーから約38kmでこの分岐。
全舗装の1099号線でOm Koiへ入るならここで左折します。
カーブを曲がったらいきなり現れるので、行き過ぎてしまう事が多いです。
左手のサーラー(東屋)が見えたら即、左折の準備。 -
舗装国道じゃ面白くないのでダートの進入路を探します。
ロータリーから約54kmでKong Loe の集落。
この集落を見渡せるところまで国道を下って来ると、右手に食堂と売店があります。
ダートに入る前に簡単な食事と水の補給が「やり易い」のはここで最後。 -
約60kmでこの分岐。
Kong Koi 地区への入り口です。
でもこの道も舗装路、やっぱりダートから入りたいよね。 -
で、約64kmでこの分岐。
左手にため池が見えたら徐行、古い木製の標識が現れます。 -
メーサリアン方面から。
Kong Koi 地区のあるMae Tho 谷地へ侵入するダートなので
「Mae Tho 進入路」と名付けます。 -
分岐侵入即ダート、やったね。
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始めの1km程は少々荒れ模様。
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基本は尾根伝いのフラットダート。
-
遠くにMae Thoの谷が見えてきたら…。
-
ダートは一旦終了、僅か4km。
まあ、広大な「エリア1」の準備運動ダートです。 -
Mae Tho 進入路から約6kmでこの変則ロータリー。
写真は分かり辛いですが、手前からの舗装路が本来のKong Koi 地区への進入路。
そのまま左へBo Sali 村へ、このエリアの最大集落です。
この画像に「本線」「ダートからの道」「Bo Sali 村への入り口」が入り交じっています。
ダートからこのロータリーに着いたらとにかく左折で本線です。 -
Mae Tho 進入路から来たら、このゲートが正面に見えます。
立派なゲートなのでエリアの本線かと勘違いしますがBo Sali 村で行き止まり。
直進せずに左折です。 -
Kong Koi 地区にはちゃんとしたガソリンスタンドが2軒ほどあります。
忘れずに補給。
もちろん予備タンク(ペットボトル)にも快く給油してくれます。
一応タイにも消防法みたいのがあるそうですが、田舎はマイペンライ。 -
Mae Tho 進入路から約9kmでKong Koi の本集落です。
さっきのBo Sali 村のほうが遥かにデカイです。
地域名を冠しているからと言ってエリア最大とは限らないようです。
そしてこの集落から隣県のメーホンソン県です。
「エリア1」にメーホンソン県の南東部が少し入ってるのですが、ここは
「チェンマイ/ターク県境エリア」にひっくるめます。 -
地区の学校と警察署はこのKong Koi 村にあるようです。
-
Kong Koi 村の少し南がTha Fai 村。
そして集落内のこの分岐、Mae Tho 進入路から約11km。
左折して丘を登ります。 -
丘を登り切るとこの分岐。
本線から左折してきた道、直進でダートです。
エリア1の難所
「Kong KoiーThung BongーMai Samak Khi」ルートの入り口です。 -
トレースしたので集落、主要道路の相関はあってます。
ダートのラインはやや適当。 -
ダート入り口からアップダウンを越えると景色の良い台地に。
-
当然、このルートにも分岐が多数あります。
しかし「本線」と容易く見分けがつく分岐ばかりです。
これはありがたい。
最後まで分岐で迷い込む事はありませんでした。 -
さて、暫くはのんびり走れるダートでしたが…。
-
Tha Fai 村のダートの入り口から約5kmでこの激坂、下りです。
写真では本当に伝わらないですが、すんごい勾配です。
「ヤバい」と感じたら無理して下らずに歩いて下まで行って確認してみましょう。
「下りれない」なら「登れません」。
問題なのは、最初が「下り」なこと。
「下りれない」と思っても、つい勢いで下りちゃうんですよね。 -
写真で伝わり辛いのが重ね重ね残念。
このルート、Thung Bong 村を前後にこの様な激坂の登り下りが3〜4セットあります。
ちなみにこの登り、Tha Fai 村のダートの入り口から約11kmのあたり。
ブラインドから上、フカフカの砂地。
雨期はドロドロでとても登れないでしょう。 -
迷ったら引き返すのも勇気だと思われます。
まずは無理しない事、直感大事。 -
最初の坂下りちゃったら腹括りましょう。
-
小川の渡りだった筈、渇水で干上がっていると思われます。
-
Tha Fai 村のダートの入り口から約10km、Thung Bong 村です。
この村はKong Koi 地区の最奥部。
ココまでの距離は然程でないですが、道程がかなりハード。
右に行っても左に行っても道なりに村落内を通過します、まぁミニ迷路。 -
したらば、折角なので迷路をお邪魔します。
-
古びた民家が多いです。
裕福な感じの家はほとんど有りませんね。
やはり昼間の山間集落は人影疎ら。 -
前後に衛星集落の無い孤立したThung Bong 村。
来た道、行く道、村落内全て未舗装。
「こんな山奥に村作りやがって」と雑に道が造られた感じです。
政府の「愛」が無いですね。 -
Thung Bong 村を出てもまだ有るんだな、激坂が。
雑に登ると轍にリアが吸い込まれます。
現地民のカブのタイヤ跡は見事にヘリをトレースしてます、謎だ。
Tha Fai 村のダートの入り口から約14kmの辺り。 -
トラブル発生。
自作のキャリアに不具合。
サイドバックの固定部の補強の梁が低かったようです。
ギャップでフルボトムすると接触しました。
スルーできないレベル。 -
この横棒。
現場で調整できるように作ってあるので対処すれば問題ナシ。
ショップで作ってもらっても使用環境は千差万別、「絶対」は無いと思われます。
来るときは来ます。
タイのダートの山奥じゃ泣き寝入り。
だったら自分で作っちゃおう、ね。 -
整備完了、気を取り直してまた激坂。
Tha Fai 村のダートの入り口から約16kmの辺り、間隔短いよ。 -
やがて景色が開けてきて…。
-
悪路区間の終わりの予感。
もうこの辺りからチェンマイ県に入っています。 -
やがて、緩やかな丘の上にさしかかります。
そしてややキレイな簡易舗装が横切る四叉路に出くわします。 -
「Kong KoiーThung BongーMai Samak Khi/ルート」の東の起点
Mai Samak Khi 村の入り口です。
この村は完全にチェンマイ県です。
Tha Fai 村のダートの入り口から約18kmのフルダート、内容はかなりハードでした。
簡易舗装を直進で集落内へ。 -
現在午後2時。
ココで撤収、引き返します。
本来は更に南のOm Koi 郡中心街までダートで辿るつもりでしたがここまで。
正味のダート区間1/3も来てません。
未踏区間を半分以上も残してはとても無理、来た道を同じ時間で引き返せる保証も
有りません。
決断は早い目が吉だと思われます。 -
明けて27日、朝8時半に現場到着。
昨日の敗因は、入り口を探し回ったのと朝の時間。
ダート探索で麓の宿9時出発なんて遅過ぎ。
今朝は5時起きでMai Samak Khi 村の入り口に8時半。
私、やれば出来る子なんです。 -
縦長でゴメンなさい。
地図で示すとこんな感じ、位置関係はほぼあってます。
道路のラインはやや適当。 -
さあ、今日はOm Koi 郡の中心街 Ban Om Koi まで南下します。
Mai Samak Khi 村の入り口から僅か500mでこの分岐。
左じゃないです、右です。 -
右折します、こちらですよ。
Mai Samak Khi 村からBan Om Koi に抜ける道は本道でなく間道のようです。
ダートの造りは大きくありません。
左右のブッシュが迫っておりダートがさらに狭く感じられます。
そして轍の大きな抉れ。 -
間道に入ってスグの分岐、右へ。
-
道幅が広く、見晴らしの良い箇所も。
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Mai Samak Khi 村の入り口から1.3kmでこの分岐。
どちらも大きく轍がえぐられてます。
分岐左へ。 -
尾根伝いからの見晴らしは最高。
ただ、乾期の終わりだと快晴でもこの程度の透明感。
例の煙害の影響も少し残っていると思われます。 -
Mai Samak Khi 村の入り口から2kmと少しでこの変則四叉路。
右方向から来て画面手前が本線。 -
同じ四叉路、こちら方向激坂を登ります。
急勾配とフロントを取られる深い砂地。
この前後が「Mai Samak KhiーBan Om Koi ルート」のハイライトです。
頑張って登りましょう。 -
無事登り切ったら後はなだらかな下り。
-
Mai Samak Khi 村の入り口から2.7km、小さな三角の島のある分岐は右へ。
この辺りから判断に迷う分岐はほぼありません。 -
このルートの難所区間も後少し。
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Mai Samak Khi 村の入り口から約4kmで最後の最強の激坂下り。
-
この激坂は衛星写真で鮮明に写ってます。
白いスプーンの様な軌跡をはっきりと確認できます。
わざわざ途中でバイク下りて写真撮ってる私を褒めて下さい。 -
激坂を無事終え、小さな集落をやり過ごします。
やがて進行方向右手に大きな集落が見えてきます。
Mai Samak Khi 村以来の大きな村です。 -
Mai Samak Khi 村の入り口から6.6kmでHang Luang の集落です。
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割と急な斜面に広がる村です。
家屋はどれもそこそこ立派、新しい家も多いです。 -
Hang Luang 村を出るとしばらくは平地のダート。
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Mai Samak Khi 村の入り口から10.5kmでこの分岐。
左折で山越え。 -
登ったらスグにこの分岐。
右から登ってきました。
そして右折です、写真正面方向で尾根伝いのダートになります。 -
Mai Samak Khi 村の入り口から約13kmでMae Ang Khang Mai の集落です。
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更にダートを南へ…。
-
Mai Samak Khi 村の入り口から約17kmでこの分岐。
右折です、南方向へ。
うっかり見落として数km引き返しました。
この辺りから微妙に距離測がずれているかも、です。 -
分岐にあったこの標識。
一番上の青い文字「Tung Ting 学校」を目指します。
そこに次の目的地のTung Ting 村があります。 -
青い標識の分岐を南に入ると森の中のこの分岐。
分岐を右で山越えです。 -
あぁ、タイのダートに来た。
そう実感させてくれるこのダートS字坂、最高。 -
Mai Samak Khi 村の入り口から約21kmでTung Ting の集落。
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集落内の簡易舗装工事をやっておりました。
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ここも結構大きな集落です。
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Tung Ting 村を過ぎると、後はOm Koi 郡の中央盆地へとゆっくり下って行きます。
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Mai Samak Khi 村の入り口から約26kmでMa Hin Luang の集落です。
簡易舗装の区間が増えてきました。
集落内は当然、ユルい登坂区間も簡易舗装がされています。 -
Om Koi 郡の中央盆地に下りてきました。
しばらくは赤土のダート。 -
森の中のダートに変わると…。
-
Mai Samak Khi 村の入り口から約28kmでこの分岐。
横切る道は国道4048号線です。
この辺りはこの国道もまだダートのようです。
平原の四桁国道でダートです、良いよねダート国道。
さあ、左折でBan Om Koi までもう少し。 -
ダート国道4048号線を東へ。
-
Mai Samak Khi 村の入り口から約31kmでダートは終了。
登坂区間や集落内の簡易舗装が結構あったので「フルダート」とは呼べません。 -
舗装国道となった4048号線を更に東へ。
Mai Samak Khi 村の入り口から約42kmでBan Om Koi に到着です。 -
まとめました。
108号線沿いの「Mae Tho 進入路」から派生する
「Kong KoiーMai Samak KhiーBan Om Koi/ルート」は以上。
全長約72km、内約53kmのダートでした。
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この旅行記へのコメント (1)
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- Shu-senseiさん 2016/05/16 14:21:35
- ダート走破の旅ですね
- いつも楽しみに旅行記拝見しています。
今回は、メーサリアンから南が中心のようですね。
バイクの旅も雨季が始まるまでの命です。雨季になると道路が泥田のようになっちゃうので、実質この辺りは走行不可能になると思います。
しかし、タイの山間部の暑さのなか、お疲れ様です。私も昨日帰国(帰タイ)しましたが、あまりの暑さで、ダウン気味です。
盆地のメーホーソンは、このあたりでも有数の暑い土地で最高気温が40度越えは、ざらにあります。屋外の太陽光を浴びる場所では体感50度なんてのも、よく聞く話です。安全管理、体調管理は、しっかりとなさってください。近所に病院はありませんし、あってもまともな医者はいませんから。
それではよい旅を。
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