2013/11/22 - 2013/11/30
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hiroworldさん
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妻の提案する初めての旅。
インド、ブータン、納経と般若心経を唱える旅。
ある時、妻から聞いてくるのはとても珍しいことだが
次の旅について僕の意見を聞いてくる。
≪インドとブータンへ行きたいわ。あなたも行く?≫
<いいよ、山登り?>
≪いいえ。納経の旅よ。≫
<納経????どうして?>
写経した経典をインドのお寺に納経する旅。
写経したことも般若心経を唱えた経験も僕には無い。
でも、面白そうだ。行こうよ。
と言うわけで僕にとっては40年ぶりのインドへ出かけることとなる。
ガンジス河から眺める異様な川岸の風景。
ーーーーーーーー旅の日程ーーーーーーーーーー
23日:成田⇒バンコク空港⇒バラナシ⇒ガンガ
24日:バラナシ⇒ガンガ⇒ブッダガヤ
25日:ブッダガヤ⇒マハーボディー寺院⇒日本寺
26日:ブッダガヤ⇒ガヤ空港⇒パロ空港⇒パロ⇒ティンプー
27日:ティンプー⇒ブッダポイント⇒王宮⇒ティンプー
28日:ティンプー⇒ド・チュラ峠⇒プナカ⇒ド・チュラ峠⇒パロ
29日:パロ⇒タクツアン僧院⇒パロゾン⇒パロ
30日:パロ⇒パロ空港⇒バンコク空港⇒成田
<・・・・>夫の言葉
≪・・・・≫妻の言葉
(・・・・)二人以外の言葉
- 旅行の満足度
- 3.5
- 同行者
- その他
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- タクシー 徒歩 飛行機
- 旅行の手配内容
- その他
-
■11月23日:インド巡礼第1日目
成田→バンコク空港→バナラシ→ホテル→ガンガ
妻にとっては初めてのインドの喧騒。
僕にとっては40年ぶりのインド。
バナラシへ来るのは初めてだが、昔と同じように賑やかで貧しく度肝をぬく国だ。
目の前のインド人のこぐリクシャでこれから夜のガンガ(ガンジス河)を目指す。
(どこから来たの?)
≪日本から来たのよ≫
(日本人は金持ちだね)
10分ほどこいでチェーンが外れてしまい、リクシャが道で止まってしまった。
アチコチからクラクションとベルを鳴らされる。
最初の軽いインドの洗礼。 -
ー夜のガンガー
途中でリクシャを降り、喧騒の中を歩いて夜のガンガを目指す。
降りたとたんに次のインドの洗礼に襲われる。
(日本人金持ち、これ買って)
(3本1000円、3本1000円、安いよ)
数珠を売りにまとわりつくインド人を、妻はうまくあしらっている。
これならばだいじょうぶ。
あの煙の向こう側がガンガだ。
≪これは何をしているの?≫
始めてインドに来た時、ガンガの脇にある沢山のガートの話を聞いたことがある。
<このガートの前で沐浴をしたり、ガンジス河めぐりの船に乗るそうだよ>
夜はガンガをたたえる祈り(プージャ)の場所にもなるそうだ。
なので、ここにいるのはプージャに来た信者や僕らのような
いや、僕だけなのかもしれないが、観光客だ。ラジャ ガート 観光名所
-
ー喧騒の中を少しガンガに近づくー
妻は額に赤いビンディ(ティカ)をつけてもらっている。
≪これはなに?≫
<ガンガに来たことを祝福しているんだと思うよ>
≪お金をくれとは言わなかったわ≫
<心から祝福しているとおもうよ>
ホントに面白い国だ。
30分ほど居て、同じリクシャに乗ってホテルへ戻る。
彼は僕らのチップを当てにしているはずだ。 -
■11月24日:ガンガ→マハボーティ寺院→印度山日本寺→スジャータ村
朝早く食事をとってガンガを訪れ
昨日プージャに来たガートからガンガめぐりの船に乗る。
≪幻想的な風景がステキだわ≫
<船の色が興ざめだけど>
なぜ印度人は原色を使うことが好きなのだろう?
アッチもコッチも原色だらけだ。 -
ーガンガに沿って建つ異様な感じの建物群ー
インドには僕らにははかり知ることのできない様々な文化がある。
コルカタのオベロイグランドホテルで僕の見たカースト制度
①仕方なしに泊まったオベロイグランドホテル
僕のザックを持つドアボーイは別のエレベータで上っていってしまった。
カーストが違うので客と同じエレベータに乗れないらしい。
②小さな女の子が召使の様な老人を烈火のごとく怒っていた。
後で聞くと老人がテーブルに水をこぼしてしまったそうだ。
40年前の出来事だが、今も変わりないのだろう。 -
ーガンガの船の船頭は僕らに説明するー
(ガンガの水はとてもきれいです。この水は何年も腐りませんよ。)
船頭は舟をゆっくり漕ぎながら説明するがそれを信じることはできない。
ガンジス河にはすべてが溶け込んでいるのだ。
浄化されていない生活排水はもちろん、動物や人間の死体さえ。
昔、ネパールであったアメリカ人のヒッピーの言葉を思い出す。
(ガンガで沐浴した後、熱が出るやら全身に湿疹が出るやら、最悪だったよ)
ガンガの神様はアメリカ人が嫌いなのだろう。
それとも信仰の力なのだろうか? -
ーガンガの畔に建つ異様な建物群1-
確かこの辺りに日本人女性の建てた宿”くみ子の家”があるはずだが。 -
ーガンガの畔に建つ異様な建物群2-
おつりをくすねる商売人、根性は嫌だが彼らの生活を見れば目をつぶろう。
生きることに必死な子供たち、街案内に雇ってあげよう。
子供を乞食に育てる親、どう考えても赦すことはできない。
そしてマザーテレサとボランティア達。
マハトマ・ガンジー、ラビンドラナート・タゴール
インド、神聖と俗悪の同居する国。 -
ー船の上でガンガに上る日の出を待つー
この様子ではいつまでたってもガスは晴れそうにない。 -
ーガンガの反対側からようやく顔を出した太陽ー
ガンガを離れてブッダガヤへ向かう。 -
ーヒィンディーの大地の上に立つ仏教寺院マハーボディー寺院ー
お釈迦さまが悟りを開いた場所。
仏教徒の聖地のはずなのに日本人でこの寺院を知っているのは何人いるだろう?
僕らもここに来るまでそれを知らなかった。
大規模な修理が行われているようだがどこの国の予算で行われているのだろう?
たくさんの疑問が浮かんできてしまう。
<仏教のお寺にはみえないね>
≪ここにいる人たちはどこの国の人?≫
<ここで般若心経を唱えるの?>
お釈迦さまが悟りを開いた菩提樹の前で般若心経を唱える。
<摩訶 般若 波羅蜜多 心経******>マハーボディ寺院 (大菩薩寺) 寺院・教会
-
ーきれいに清掃されている寺院ー
外はノラ牛やノラ犬のウロウロするインドの大地だが
この中はインドとは思えない。 -
ー何代目かの菩提樹の下までやって来るー
-
ー右回りにいくつかの仏塔を巡るー
この中だけは物乞いや押し売りはいない。
≪人は多いけれど安らかに歩けるわ≫
僕らが人の集まる有名な場所ばかりに行くからいけないのだろうが
物乞いする乞食やいつまでもまとわり付いてくる物売りの中では
安らかにいることはできない。
優しさを見せればあだとなって返ってくるのだ。
これも40年前の話だが、コルカタの貧民街で
(バクシーシ)と手を出す老人にポケットの中の数ルピーを僕はあげた。
それを見ていた乞食たちが僕の周りに集まってきて口々に叫ぶ。
(バクシーシ)(バクシーシ)
いたたまれなくなって、その場をかけて逃げ出した。 -
ーマハーボーティ寺院を出て印度山日本寺へ向かうー
印度山日本寺 寺院・教会
-
ー写経した経典を持って歩く先頭の人たちー
-
-ブッダガヤにある印度山日本寺ー
美味しいお茶をいただく。
僕らには落ち着く雰囲気だがインド人にはどンな感じなのだろう。印度山日本寺 寺院・教会
-
ー日本寺の運営する学校の子供達が歓迎の歌を歌ってくれるー
-
ー親が貧しいのでインドの学校にさえいけないらしいー
僕らのお土産をワクワクしながら見守る子供たち。
(何を持ってきてくれたのかしら?)
僕らは写経して般若心経を唱える。
<舎利子色不異空空不異色色即是空空即是色*****>印度山日本寺 寺院・教会
-
ーこちらが学舎ー
インドとは言え、教材を用意して教員を雇い、沢山の子供たちの食事の面倒まで見るのはお金がかかることだろう。印度山日本寺 寺院・教会
-
ーヒンズー語、英語、日本語で書かれた注意書きー
矢印のような形状が面白い。
≪誰が思いついたのかしら?≫ -
ーバイバイー
-
ー途中の店で見つけたレリーフのような作品ー
-
ースジャータ村のストューパー
8~9世紀に建てられたそうだが、今はきれいに整備されている。
ここでも子供がオズオズとお数珠を差し出す。
(3本1000円ーーなのだけど) -
ーストューパについての説明文が書かれている看板ー
(このステューパはスジャータの住んでいた家の上にその記念として建てられた。-------------、スジャータはお腹をすかした仏陀に乳粥を食べさせた。--------)
日本のスジャータは、この村に来て名前を使用する許可をとったとのことだが真相は分からない。 -
ーストューパを離れて今は涸れているナイランジャラー河に近づくー
(この河原の石を水に入れると**だったり**だったりしますよ)
信じられない話をガイドがしていたが、石を集めに河原へ降りたのは
一番信心深くない僕らだけだ。
明日はインドを離れ、ブータンへ向かう。
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旅行記グループ インドからブータンへ:チベット仏教のドラの音と厳かな読経の対比に驚く
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