リフレッシュ休暇　ヨーロッパ６カ国１６日間のクルーズ旅行（その３ 大航海時代に思いを馳せてリスボンへ）

2015/04/30 - 2015/05/02

２０１５年のＧＷ、ヨーロッパクルーズ旅行記第３段です。

連日の好天に恵まれ、船は地中海を抜け、イベリア半島に沿って大西洋を北上します。
外洋に出ても波は穏やかで、航海は順調そのものです。

寄港地はスペインのカディスとヴィーゴ、そして今回の目的地の一つでもあるポルトガル、リスボンです。
スペインのセビリア(カディス)からリスボンへと、大航海時代に思いをはせながら航海は続きます。

１３日間の長い航海もそろそろ中盤、ご紹介に参りたいと思います。

エリア リスボン(ポルトガル)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.5
• 交通: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 100万円以上
• 交通手段: 鉄道 船 タクシー 徒歩

スペインのセビリアとポルトガルのリスボン。
今回の寄港地では大航海時代に覇を競いあった２大国の首都を巡ります。

４番目の寄港地はスペインのカディス。
ご覧のように地中海の青い海に白い街並みが映える美しい街ですが、せっかく
ここまで来たのならば、もちろんセビリアまで足をのばしてみます。
今回は船会社のオプショナルツアーに参加しました。
周囲は全員欧米人ですが、バス観光ツアーと一緒ですので、後さえついて
行ければよく、それほど問題はありませんでした。

カディス大聖堂 (カテドラル) 寺院・教会

バスで２時間ほどでセビリアの街につきました。
天気はご覧のとおり最高です。

こちらは世界遺産のアルカサルです。
スペインはイスラム教とキリスト教が支配を奪いあいましたので、
文化的にも双方の融合した建築をさまざまに見ることができます。

ここも、昔はイスラム教の城であった建物を、キリスト教徒が
レコンキスタで奪還したのち、宮殿に改装されたものであるため、
ご覧のとおり見事なイスラム装飾で飾られています。

この建物などは、前年見たモロッコの宮殿とまるで同じような
文様を持っていることがわかります。

アルカサル デ セビリア 城・宮殿

宮殿内部も見事な装飾で飾られています。

そこかしこにイスラム文化とキリスト文化が融合した美しさを
見ることができることが特徴です。

庭園の風景もご覧のとおり。
イスラム風を感じる建築で、非常に美しく、見ていて飽きません。

アルカサルを出たのち、再び散策です。
このあたりはサンタ・クルス街と言って、アンダルシア地方特有の美しさで、
青空のもとに白壁の建物が映えます。
郊外に行けばミハスのような白一色の街もありますが、地域の中心となる
セビリアの街も十分美しいです

サンタ・クルス街 旧市街・古い町並み

そしてもう一つ気が付くのは白壁に飾られたプランターです。
これも昨年のシャウエンの旅行記で触れましたが、レコンキスタを経て
逆にモロッコにアンダルシアの風習が伝わったということが良くわかる
例になっています。

続いてこれまた世界遺産の大聖堂とヒラルダの塔へ向かいます。
しかしいい天気です。

セビージャの大聖堂、アルカサルとインディアス古文書館 寺院・教会

ヒラルダの塔はモスクのミナレットの上にキリスト教の鐘楼が付け加えられた
キリスト教とイスラム教のまさに融合した建物です。
高さは７０ｍもあり、当時は世界でも有数の高さであったようです。

セビリア大聖堂 (カテドラル) とヒラルダの塔 寺院・教会

カテドラルの内部にはコロンブスの墓があり、壁面はご覧のとおり
金色に輝く木造彫刻で飾られています。

セビリアの街には観光用の馬車が多く走っており、古めかしい街と
良く似合います。
時間があれば、馬車に乗って観光するのも面白そうです。

続いて旧市街から出てマカレナ教会へ向かいます。
このあたりで昼食を軽くとりました。

マカレナ教会 寺院・教会

セビリアの観光、最後はスペイン広場です。
ここは歴史のある建物のように見えますが、１９２９年の万博会場として
造られた建物で、スペイン中の有名な建造物を模して造られています。

スペイン広場 広場・公園

とはいえ、その美しさはさすがであり、ご覧のとおり池を取り囲む
ボートから公園を一周することもでき、憩いの場となっています。

セビリアからカディスの街に戻ってきました。
こちらは船から眺めるカディスの街ですが、青い海と空を前に白亜の建物が非常に美しいです。
カディスからのツアーはセビリアの他にアンダルシア地方の白い街を巡るツアーもあったようで、そちらも面白そうでした。
でも、今回はまずはセビリア観光で満足です。

船に戻ると、船上パーティーが開かれていました。
スペイン、ポルトガルの名物とワインを集めた食事です。
ワインは有料ですが、食事は誰でも食べることができます。

青空の下のパーティーも楽しいもので、スペイン料理を堪能しました。
イベリコ豚の生ハムもありましたが、これはバルセロナで食べたものの方が
おいしかったです。

５日目、ポルトガル、リスボンの街に入港です。

クルーズ船から発見のモニュメントが見えましたが、ここにきて
ご覧のとおり、天気がもう一つです。

リスボンの街では行きたいところがいろいろあったので迷いました。

市内観光を優先すると、ベレン地区の世界遺産には行けないし、
ベレン地区ばかりでももったいないです。

結局、同じ船に乗っていた他の日本人のご夫婦と一緒にタクシーを
半日チャーターして観光することにしました。

まずは世界遺産、ベレン地区のジェロニモス修道院です。
天気はやはりもう一つです。

ジェロニモス修道院 寺院・教会

ジェロニモス修道院の内部です。

セビリアにはコロンブスのお墓がありましたが、ここにはインド航路を
発見したヴァスコ・ダ・ガマのお墓があります。

続いて、先ほど海から眺めたベレンの塔にやってきました。

今でこそあまり目立つ大きさではありませんが、大航海時代には
新大陸との往来の目印として活躍したものでしょう。

同じく、発見のモニュメントです。
青空の下で見ることができたら…と若干残念でした。

発見のモニュメント モニュメント・記念碑

こちらは修道院の衛兵さんです。

その後、運転手に交渉して、シントラ地区まで足をのばしました。

宮殿はご覧のとおり修理中でしたが、ここにきて天気が急変。
青空が広がってきました。
これは嬉しい。

宮殿の外部は修理中でしたが、内部は普通に観光できました。

中世ヨーロッパの雰囲気漂う居室です。

続いて、ガイドブックで調べたサン・ジョルジェ城にお願いしたところ、
運転手が眺望を見るのならもっと良い場所があると連れてきてもらったのが
こちらです。
青空の下、オレンジ色の屋根が非常に美しいです。

前方に見える小高い丘が最初行こうとしたお城の場所です。
確かにこちらのほうが景色は上だと感じました。
運転手さんに感謝です。

天気が良くなったので、町の建物も青空に映えます。

こちらはアルファマ地区のサン・ヴィセンテ・デ・フォーラ教会です。

サン ヴィセンテ デ フォーラ教会 寺院・教会

最後に町の中心部コルメシオ広場でタクシーを下してもらいました。
こちらは広場に面して建つ凱旋門です。

４人でシェアしたので、タクシー代は一人6,000円程度で、ここまで
サービスしてもらえば文句はありません。
短い時間の中でいろいろ行くことができて助かりました。

勝利のアーチ (凱旋門) 建造物

まだ出航までは時間がありますので、自由に散策してみることにしました。

まずはこれに乗らないとね。ということで、リスボン名物、ケーブルカーです。

ケーブルカーで坂を上りカテドラルまでやってきました。

リスボンのカテドラルはなぜか古いままでしたが、これはこれで
味があります。

リスボン大聖堂 寺院・教会

リスボンは坂の多い街で、トラムが縦横に走っています。

次回機会があったら、トラムでの散策もしてみたいものです。

坂を上がり切ったところにあるサンタルジア広場に来たところ、また雲が
広がってきました。
時間もあと２時間ほどで出航というところですので、そろそろ船に戻る
ことにします。

サンタルジア展望台 散歩・街歩き

広場から港までは真っ直ぐ坂を下っていけばよいので、路地裏を散策
しながら戻ります。
ごく普通の街並みですが、白壁に石段が印象的です。

船の戻り、再びリスボンの街を反対側から眺めます。

青空にオレンジ色の屋根と白壁が本当に美しいです。

山側からは見ることができますが、海側からの景色はクルーズ船ならではの
ものです。しかしきれいですね。

帰りの船の中から見たベレンの塔です。

日が射していますので、朝よりはきれいに見えます。

でも、リスボンは１日ではもったいない町でした。
ポルトガルにはほかにも魅力的な町がありますので、また再訪したいですね。

ベレンの塔 建造物

翌日は、ヴィーゴ港へ入港。
ここではサンチアゴ・コンポステーラ観光を選択しました。
サンティアゴ・コンポステーラは、イェルサレム、バチカンと並ぶキリスト教３第聖地のひとつで、世界遺産です。

そしてサンティアゴ・コンポステーラに向かうこの巡礼道も実は世界遺産です。

しかし、残念ながらここでこの旅初めての雨にあってしまいました。

ここは歓喜の丘と言い、天気が良ければここからサンティアゴ・コンポステーラの大聖堂が見えるということで、巡礼者の喜ぶ姿の像が建っていますが、ご覧のとおり、大雨で全く見えません。
我々の旅はなかなか歓喜とはいかないようです。

サンティアゴ・コンポステーラの街に入りました。
味のある建物ですが、雨が激しいため外に出ている人はほとんどいません。

大聖堂にやってきました。
もちろん今でも世界中から巡礼者が訪れる場所であることには変わりありません。

キンターナ広場 広場・公園

大聖堂の内部です。
ここはキリスト教の聖人、聖ヤコブが眠る地で、この大聖堂の下にお墓があります。

サンティアゴ デ コンポステーラ大聖堂 寺院・教会

祭壇はご覧のとおり見事というしかない美しさです。
さすがキリスト教の聖地。彫刻も、天井画も美術の粋を集めて
作られています。

そんな祭壇の前では洗礼式が行われていました。
世界遺産の大聖堂ですが、現在も現役の教会である所以です。

その後町を散策しましたが、雨はやまなく、カフェでゆっくりとしました。
あまり天候に関係のある観光地ではありませんが、少し残念でした。

クルーズ船の出発口では地元の楽団の演奏が行われていました。

クルーズも半ばを過ぎ、イベリア半島から北海へと向かいます。

スペインもバルセロナ・バレンシア・セビリア・サンティアゴ・
コンポステーラと有名な観光地は廻ることができましたが、
マドリッド、トレド、グラナダ等、まだ積み残しもあります。
次は陸路での旅行をしたいですね。

船に戻ると、今日はお猿さんが迎えてくれました。
（これは少し意表を突かれましたｗ）

１３日間の旅もそろそろ終盤。
天気が崩れ始めたのは気になるところですが、この後の旅はさて、いかに。

この旅行記へのコメント （3）

• Daisyさん 2019/07/23 09:02:54

  リスボン、とても写真がきれいでした！

  massiさん
  
  リスボンの旅行記拝見しました。
  
  お写真がとてもきれい！
  そして陸からだけでなくクルーズならではの景色も拝見できて
  とても良かったです！
  
  今年9月のベルリンのついでにリスボンへ行こうと思っていますので
  参考になりました。
  
  またおじゃまさせていただきます（＾＾）
  
  Daisy

• mistralさん 2016/05/14 00:00:41

  素晴らしい海からの景観！

  massiさん
  
  mistralです。
  いつもご訪問ありがとうございます。
  クルーズ、羨ましいですね~
  スペイン、ポルトガル、
  陸からみた景観とまた違った眺めが広がり
  別の地のようです。
  リスボン、サンティアゴ デ コンポステーラなどなど
  思い出深い地を
  青空を バックにしたお写真で
  楽しませていただきました。
  
  mistral
  

  massiさん からの返信 2016/05/15 17:32:07

  RE: 素晴らしい海からの景観！

  ご無沙汰です。
  
  同じ場所も多く、こちらも楽しく拝見させていただいています。
  
  リスボンはさすがに坂の街だけあって、急斜面に沿うような逆側からの
  眺めも最高でした。
  でも、陸でしか行けない場所も多いので、スペイン・ポルトガルとも
  もう一度旅したいですね。
  
  久方ぶりの復帰ですが、またよろしくお願いします。