
2015/12/10 - 2015/12/10
66位(同エリア109件中)
ミズ旅撮る人さん
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2015年12月、オランダ・ドイツ・ルクセンブルク・ベルギーを巡る駆け足ツアーに参加しました。
第11回は、B.C.16年に古代ローマ帝国のアウグストゥスが建設した町トリーア。
ドイツ最古の都市と言われるだけあって、町の中には古代ローマの遺跡が点在します。
中でも巨大な「ポルタ・ニグラ」と呼ばれる門は、貫禄十分で町の入り口に相応しい建物です。
大聖堂を挟んで町の反対側にはテルマエ(ローマ風呂)まであります。
大聖堂の中もロマネスク様式なので華やか。主祭壇をはじめとする様々な細密な彫刻群が待っています。
そして中央広場ではクリスマスマーケットの真っ最中。
もう見どころ満載で、観光時間が短かすぎる!
霧深い朝の幻想的な道行きから、トリーアの魅力溢れる様子をご覧ください。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- 観光バス 徒歩
- 航空会社
- ANA
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- 阪急交通社
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おはようございます。今朝はとても霧が深くて、どこを走っているのやら。
フランクフルトのホテルを出て、トリーアに向かっています。 -
廃線ではないのでしょうが、この先が繋がっているのか不安な線路。
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朝日が霧に滲んで幻想的な風景になっています。
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イチオシ
まるで墓標のように、標識が林立しています。
晴れていれば、なんてことはない、普通の風景なのでしょうが、セピア色の古い映画を見ているようです。 -
イチオシ
そして、強い太陽の光が差し込んで、幻想的な朝が明けて行きました。
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明るくなってくると、ドイツの田園風景が広がっていました。
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広い空に、飛行機雲が井桁(#)を作ろうとするかのように、線を引いて行きます。
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トリーアにほど近い、モーゼル河畔の町。
トリーアは、ルクセンブルクとの国境に近い町です。
「モーゼル川とライン川、二つの川の合流地点コブレンツ」で紹介したように、コブレンツでライン川に注ぐモーゼル川に沿って発展した町です。
フランスにも近く、古来から領地の奪い合いがあったため、フランスの文化も残り、フランス語を話す住民もいます。 -
トリーアの町中に入って来ました。
トリーアは、古代ローマ帝国の西端に位置する重要な都市でした。
リューデスハイムがライン川を利用したワインの名産地だったのと同様、モーゼルワインの産地です。 -
ポルタ・ニグラに向かう途中、ヘリポート併設の建物を見掛けました。
屋上に十字架があることから、病院ではないかと思われます。 -
ポルタ・ニグラです。
黒い門という意味の名のついたこの建物は、A.D.186〜200年にかけて古代ローマの都市の北門として建設されました。
11世紀に、ここに住んだ隠者シメオンを忍んで、聖シメオン教会が建てられた際、その一部に組み込まれました。
1805年にナポレオンがこの地を支配すると、教会部分の建造物は破壊され、元の門だけが残されました。ポルタ ニグラ(黒い門) 建造物
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かつてはぐるっと町を囲む城壁を左右に持つ門でしたが、現在ではポツンとこれだけが建っています。
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ポルタ・ニグラに隣接する建物。シメオン教会の一部だったのかもしれませんね。
この裏手に、観光案内所があります。 -
ポルタ・ニグラには上ることが出来ます。
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ポルタ・ニグラをくぐって町の中に入ると、すぐ右手に観光案内所があります。
右端に古代ローマの兵士が立っているので記念写真をどうぞ。市立博物館 (トリアー) 博物館・美術館・ギャラリー
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ポルタ・ニグラ前の広場にはクリスマスツリーが立っていました。
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振り返ってポルタ・ニグラを見ます。こちら側からだと平面的に見えます。
この辺が写真スポットらしく、添乗員さんが次々に記念写真を撮っています。 -
「ローマー・エクスプレス」
10〜18時に、35分で市内をめぐるトイトレインです。
この広場に発着場所があります。
大人9ユーロ、子供(6〜14歳)4ユーロ。
ドイツ・フランス・英語の案内。 -
クリスマスマーケットの屋台とともに、飾り付けられた建物が現れて来ました。
ポルタ・ニグラから南に続くシメオン通りは、中央市場へのメインストリートです。 -
ガレリア・カウフホーフ。ドイツでは有名な百貨店です。
さすがにディスプレーが可愛い! -
なんだかエキゾチックな建物も。1階は喫茶店みたい。
美味しいコーヒーが飲めそう。 -
中央広場が見えて来ました。
正面の大きな屋根と工事中の塔は、聖ガンゴルフ(St. Gangolf)教会です。
広場にはクリスマスマーケットがいっぱいです。中央広場 広場・公園
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花屋さんというよりは、クリスマス用のディスプレー屋さん。
手前の看板にある「kranz」はリースのことで、5ユーロです。
看板の右にぶら下がっているのが「宿り木」です。
「ハリーポッター」で、ハリーが彼女にキスをしていた時に頭上にあった木です。 -
既に飾りのついているリースや、アレンジメントなどもたくさんあります。
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トナカイの形のトピアリー?もありました。
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子供のためのバルーンも売っています。
中にはミッキーマウスまがいのものや、ハローキティ、みつばちマーヤ(知ってる?)などもあります。 -
人の集まる広場には、こうした乞食もいます。
この人は、犬に芸(仰向けに寝転がる)をさせて、お金をもらっていました。 -
「Weinstube Zum Domstein」ドイツらしい素敵な看板のワインシュトゥーベです。
美味しいモーゼルワインがいただけることでしょう。 -
クリスマスマーケットの屋台の上で、天使が欲深い人間を見下ろしています。
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ドイツのクリスマスマーケットは、とても統制のとれた体裁で、立派です。
それだけ安心して物色できるのですが、あまりに整い過ぎて、ちょっと物足りない気もするのです。 -
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古い建物なのでしょうが、とても綺麗に修復されていて、可愛い街並みを作っています。
中央広場 広場・公園
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右端の建物は、右側がアーケードになっています。
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マクドナルドの前に、子供たちが並んでいます。
昼間のクリスマスマーケットには、引率された子供たちの姿をよく見掛けます。 -
そして、犬の姿もよく見られます。
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中央広場には、公衆トイレがあります。
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クリスマスマーケットだけでなく、周辺の店の出店もあります。
レコードかと思ったら、風景画の販売でした。 -
何といっても、お店のディスプレーは最高です。
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中央広場に面した建物と建物の間に、そこだけやたらと豪華な入り口があります。
これが、先ほど見えた聖ガンゴルフ教会の入り口です。工事中だったのが残念。 -
ドイツは荘厳なゴシック様式が多いのですが、この教会は明るくて優しい感じです。
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主祭壇。屋根の大きさからして、もっと規模の大きい教会に思えたのですが、意外と親しみの湧く教会でした。
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全体的に硬い感じのピエタ。
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こちらの祭壇にはなんと植木が添えられていました。
教会の中で生け花以外の植物を見たのは初めてかも・・・ -
これは何かわからないのですが、わざわざ、この一角だけ低くして、周りに階段を設けています。
興味深いものですが、何かは、わからず仕舞い。 -
天井画だったと思います。雲の中から天使が現れている図柄が面白いです。
膝まづいているのがガンゴルフなのかな? -
聖ガンゴルフ教会は、何故、このような妙な入り口を持つことになったのでしょうか。
きっと、おもしろい謂(いわ)れがあるのでしょう。
チェコのプラハにあるティーン教会は、教会の宗派がプロテスタントからカトリックに変えられてしまい、怒ったプロテスタントの商人たちが、教会の前に建物を建てて、入りづらくしてしまったそうです。この教会にも、こうした事情があるのかな?
ティーン教会の様子は「中欧クリスマス6(プラハ1)」でどうぞ。 -
中央広場から少し引っ込んだ所に大聖堂はあります。
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シュテルン通りを通って、大聖堂はすぐです。
この広場もクリスマスマーケットがいっぱいです。大聖堂(トリアー) 寺院・教会
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大掛かりなクリスマスピラミッドの下は、ローテンブルクに本店がある「ケーテ・ヴォルハールト」の店です。
ここは、クリスマスグッズを売る店として有名です。
近年、ある程度の規模のクリスマスマーケットでは、当たり前に見掛けるようになりました。
店の横の大きなくるみ割り人形がマスコットです。 -
立派な回転木馬がありました。
クリスマスマーケットには付き物の、移動式遊具ですが、本当に木馬がいるものは少なくなっています。
飛行機や消防自動車などの乗り物だったり、怪獣だったり、随分と現代調のものが増えています。 -
昼間のクリスマスマーケットは、人も少なく散策しやすいです。
トリーアは内陸にありますが、海抜124mとさほど高い場所でもなく(ミュンヘンは519m)、この時は、ロングのダウンコートが邪魔なくらい暖かかったです。 -
ドイツのクリスマスマーケットによくあるのが、このキッチンツールの店です。
お菓子を作る道具や、しゃもじ、まな板などを売っています。
この店は、クッキーの抜型をたくさん売っていました。 -
飼い主が買い物をしている間、きちんと座って待っている犬。
本当に、どの犬もちゃんとしつけられていて、自分勝手に行動する犬や、
吠える犬を見掛けることはありません。 -
では、大聖堂の中に入りましょう。
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イチオシ
トリーア編の表紙にしたかった写真です。
精巧な漆喰彫刻と、背景色の対比が鮮烈で素晴らしいです。
このような漆喰彫刻の最高の教会は、バルト三国のひとつリトアニアの
ヴィリニュスにある「聖ペテロ&パウロ教会」だと思います。
内装が完成するまでに30年を要したというものすごい作品で満ちています。
その様子は「リトアニアのクリスマス(ヴィリニュス1)」でご覧いただけます。 -
素晴らしい天井の下は、半円形にぐるっと椅子が並んでいます。
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とても素晴らしいので、アップでもう一枚。
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ロマネスク様式で建てられた大聖堂は、主祭壇が立体的に造られています。
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「マタイ福音書」で、東方の三博士は、救世主イエス・キリストの降誕を祝福し、乳香、没薬、黄金を贈り物として捧げたとされています。
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アップです。この精巧さ。さすがは、ドイツ最古の大聖堂です。
この大聖堂もまた、ポルタ・ニグラと共に世界遺産になっています。 -
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パイプオルガンの飾りまで、先ほどの祭壇とお揃いになっています。
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イチオシ
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画面右端に階段と鉄格子の扉が見えます。ここが主祭壇及び、宝物庫への入り口です。
お灯明をあげていらっしゃる方の雰囲気が、あまりに良かったので、お顔がこちらを向いていますが、掲示させていただきました。 -
蝋燭には、大聖堂の絵が描かれています。
お土産に欲しいですが、やはり罰当たりでしょうねえ。 -
この辺りは、日本の鏝(こて)絵に近いものがあります。
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ここは、主祭壇の下にある敬虔な信者の礼拝所です。
飾り気もなく、真に祈りのためにある空間です。 -
隣の部屋には、歴代の司教たちと思われる墓所がありました。
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先ほどの階段を上ると、宝物庫の入り口があります。
主祭壇へは、左の扉に進みます。 -
主祭壇は、両脇の階段を上って、更に近づくことが出来ます。
黒い祭壇のど真ん中に、大きく穴が開いているのがわかりますか? -
主祭壇への階段は、反対側にもあります。
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主祭壇の真下に来ました。ところが、ここはあまりに近すぎて全体が写せないのです。
下の方に大きな穴が開いていて、そこから内陣が伺えます。
内陣は神の領域なので、ちょっとだけ覗かせてもらえるといった感じです。 -
イチオシ
これが、穴の中の内陣です。舞台装置が並ではありませんね。
普通に見えるのの、何倍も有難味があります。
これを撮るのって、たいへんなんです。
穴は頭の上にありますから、設定は適当にするしかありません。
手前は暗くて、中は神々しい。ISO1600のブツブツ写真です。
神の国を覗き見るって、たいへん。 -
主祭壇の脇にいる、お触書を持った天使。
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中庭に出てみました。芝生の緑が綺麗ですね。
回廊の窓飾りもステンドグラスは入っていないものの、バラ窓のような意匠で整えられています。
庭の真ん中にある現代アート?は、後で設置したのでしょうね。 -
回廊の柱に銘板がありました。司教マティアス・マティーニ(1794〜1868)を記念して建てたもののようです。
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古い石碑には、屋根が取り付けられていました。
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回廊の途中にある礼拝堂です。
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このような回廊が中庭をぐるっと囲んでいます。
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中庭にも墓石がありました。
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大聖堂と回廊で繋がっているのが、聖母教会です。
どちらも、古代ローマから、ロマネスク・ゴシック・バロックの様式を併せ持つ教会建築の複合体としての価値が高く、世界遺産となりました。聖母教会 (トリアー) 寺院・教会
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再び大聖堂の中に戻って来ました。もう集合時間なので、戻らないとならないのですが、素晴らしい彫刻群に未練たらたら、残りのわずかな時間で撮影しています。
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こうした赤や黒の色大理石を使ったカラフルな彫刻は、バチカンのサン・ピエトロ大聖堂にたくさんありますが、これがバロックなのかな?
教会の中のものは、後で寄進されたものなどが増えていくので、同じ年代のものとは限りません。
トリーアの大聖堂は、見応え充分です。礼拝堂にはキリストが纏った布とされる聖遺物があるそうで、宝物庫まで入ると、たっぷり時間が欲しいです。 -
中央広場に戻って来ました。
広場には、958年に市場開設権授与を記念して建てられた十字架があります。中央広場 広場・公園
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ドイツでメジャーなスーパー、ミュラーがありました。
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こうしたファストフードのパスタ屋さんもあります。
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バスに乗るために、ムストール通りに来ました。この建物は、Konstantin-Basilikaの北端にあります。
コンスタンティン・バシリカの方がメインなのですが、残念ながら撮り損ねました。
バシリカと背中合わせにピンク色の美しい「選帝侯の宮殿Kurfurstliches Palais」が建っています。 -
バスはトリ−アの町を出ようとしています。
中心部の南端にはカイザーテルメンと呼ばれる古代ローマのコンスタンティヌス帝が作ったテルマエ(風呂)があります。
工事中な上に、生け垣が邪魔して、こんな程度にしか撮れませんでした。
カラカラ帝の大浴場に次ぐ規模だそうです。
このテルマエの東隣には円形劇場もあります。これらも世界遺産です。カイザーテルメン 史跡・遺跡
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トリーア最後の世界遺産は、ローマ橋です。
モーゼル川にかかるこの橋は、2世紀に建てられたものです。 -
バスは、ローマ橋の北側にあるカイザー・ヴィルヘルム橋を渡り、高速道路に入って、一路ルクセンブルクへ向かいます。
ヨーロッパでも極小の国でありながら、金融センターとして裕福な国であるルクセンブルク。どんなところでしょうか。
ドイツの旅はここで終わります。
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