モザイクに萌える、ヴォルビリス遺跡　(モロッコ２日目午後)

2016/02/05 - 2016/02/05

２月５日、今日は金曜日、イスラムの礼拝日

フェズのメディナ(旧市街)のスーク(市場)もお休みということで

急遽、モロッコのローマ時代遺跡ヴォルビリスへ。



ローマ帝国への造詣が深まる半日でした。
歴史大好きな僕としては旅行記100回記念にふさわしいかな。

エリア その他の観光地(モロッコ)

• 旅行の満足度: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 旅行の手配内容: 個別手配

ヴォルビリスは、フェズの西63Km、

メクネスで、お昼ご飯食べて、ヴォルビリス遺跡へ

午後も運転手イドリス君の案内、

車の貸し切り費用は、600ディルハイムDH(7000円)とお得。

フェズのカスバを車窓から眺めながら

ヴォルビリスに向けて出発です。(お昼の12時)

このカスバ(砦)もなかなか、すごいと思う。

フェズからメクネス途中の小さな街

露店(車窓から)

オレンジが山積みで売っていました。

シーズンですね、甘くて美味しかったです。

そりゃ、積みすぎでしょ！

お巡りさん、しっかり指導してね。

(メクネス)
1675年から1728年までアラウィー朝の首都



午後の半日観光、メクネスにするかローマ遺跡ヴォルビリスにするか
非常に迷った。両方って言ったら「そりゃ〜、無理でしょ」って。
でも運転手のイドリス君、ちょっとだけ寄ってくれたんだ。

本当に、ちょっと寄っただけです。

(メクネス)

この街、これから行くローマの遺跡ヴォルビリスの大理石を持ってきて
造られたらしい。

あのヴァチカンも、コロッセオの大理石が使われている。

メクネス郊外で見た鉄塔、これ感激した。

見て、見て、コウノトリのマンションだよ。

コウノトリは高いところに巣を造るのが習性だけど
きっと、モロッコは安全なんだね。一族かな。



運転手のイドリス君、
「コウノトリハ、生涯、妻ハ、一羽ダソウデス。不倫ハ
シマセン」、ふぅ〜ん。

(ムーレイ・イドリス)

聖都ムーレイ・イドリス
789年モロッコ最初のイスラム王朝イドリス朝を興した場所。

小高い丘に白い家並みが、スペインのアンダルシアに似ている。
いや、こちらが本家だね。

(ヴォルビリス遺跡)

メクネスでお昼ご飯たべ、車窓からメクネスや

ムーレイ・イドリスを楽しみながら、


ようやくヴォルビリス遺跡へ、(午後３時)

(ヴォルビリス遺跡)

この、壊れそうで、壊れない南東門から遺跡に

入場します。

入場料は10DH(110円)と申し訳ない値段です。

(ヴォルビリス遺跡)

全景を撮った航空写真。

本当に、オリーブやワイン畑のある広大な大地の中に

古代都市がある。まわりは、本当に畑しかない、ロマンだ。

(ヴォルビリス遺跡)

オルフェウスの家。

家の名前は客間に描かれているモザイクの題材から

つけられている。

(ヴォルビリス遺跡)

オルフェウスの家。

オルフェウスの弾く竪琴に森の動物達が集まってくる様子が
描かれています。象もいるよ〜、さすがアフリカ。

(ヴォルビリス遺跡)

オルフェウスの家。

もう一つの特徴が生け簀。さすが古代ローマ美食家。

タコの絵もある、こんな内陸の生け簀にも運んだのかな。

(ヴォルビリス遺跡)

あれ、ここは何だろう。中を覗いてみると...

(ヴォルビリス遺跡)

オリーブ圧搾工房でした。今でも、まわりはオリーブだらけですが、

ローマへオリーブオイルを輸出して、ヴォルビリス繁栄したんですね。

(ヴォルビリス遺跡)

ここが一番のハイライトかな。

キャピトルとバシリカ礼拝堂。

(ヴォルビリス遺跡)

ローマ神ゼウスを祀ったキャピトル。

みんなで日向ぼっこ、気持ち良いよね。

(ヴォルビリス遺跡)

バシリカ礼拝堂とフォーラム。

ここでも遠足にきた、モロッコの小学生達がバシリカ礼拝堂の
前で斉唱、2000年の歴史は君達に引き継がれる、頑張れ〜！

(ヴォルビリス遺跡)

デザルタ―の家。

ギリシャ神話のデザルタ―が馬から馬へ飛び移る様子が
描かれています。

(ヴォルビリス遺跡)

カラカラ帝の凱旋門。

この凱旋門、西暦212年、カラカラ帝が発布したアントニヌス勅令、
属州民へのローマ市民権を付与、および属州民税廃止によりヴォルビリスの
財政豊かになったことへのカラカラ帝への感謝、面白いですね。
本当は暴君カラカラ帝、ローマ市民増やして税収増やそうと思ったのに、
これで国家財政悪化で苦しんだ。この凱旋門完成したのは277年、カラカラ帝
没217年の60年後だから、カラカラ帝は天国(いや地獄)から、どのように
見ているのだろう？

(ヴォルビリス遺跡)

レンガの街並み、こんなに残っているの凄いな。

フェズのメディナ(旧市街)や、モザイクの工房見たあとで

遺跡見ると、当時の風景が蘇るようで本当に興奮する。

(ヴォルビリス遺跡)

螺旋の円柱、初めて見たわ。

(ヴォルビリス遺跡)

騎士の家のモザイク、

ギリシャ神話、バッカスと恋人アリアドネ

(ヴォルビリス遺跡)

ギリシャ神話、ヘラクレス１２功業のモザイク

(ヴォルビリス遺跡)

ヴォルビリスの幹線通リ、もう気分は古代ローマ人

(ヴォルビリス遺跡)

ふと遠くを眺めると羊の群れと

１日の仕事を終え家路へ戻る人々。

２千年間、変わらぬ生活が、ここにはある。

(ヴォルビリス遺跡)

ヴィーナスの家。

ダイアナの水浴、きれいです。

(ヴォルビリス遺跡)


こちらは妻の、お気に入り。ディオ二スと四季の家。

イケメンです。

(ヴォルビリス遺跡)

こんなに繁栄したヴォルビリスが、

どうして廃墟に？

西暦３世紀後半、ローマ帝国が、モロッコから撤退すると
水道が維持できなくなり、人々は川沿いの低地に住み、４世紀後半の
地震で壊滅的打撃を受けたとのこと。また1785年のリスボン大地震でも
大きな影響を受け、その前後ではメクネス建設のため大理石が持ち去ら
れた。もったいないなぁ、写真は水道のあと。

また、ヴォルビリス遺跡の下にはカルタゴの遺跡もあるとのこと。

ヴォルビリス遺跡堪能しました。

ヴォルビリスからフェズに帰る途中に見たダムの風景です。

人類にとって水は大切ですね。