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ボンジュー!<br />今回の旅は、憧れの地・モロッコ。<br />色彩に愛された街たちを6泊8日で駆け巡る。

ボンジュー! モロッコ   (6) 映画「グラディエイター」の世界

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2014/08/29 - 2014/09/05

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28

おま。

おま。さん

ボンジュー!
今回の旅は、憧れの地・モロッコ。
色彩に愛された街たちを6泊8日で駆け巡る。

旅行の満足度
5.0
観光
5.0
ホテル
4.0
グルメ
4.0
交通
2.0
同行者
カップル・夫婦
一人あたり費用
25万円 - 30万円
交通手段
タクシー 徒歩
航空会社
カタール航空
旅行の手配内容
個別手配
  • -++- narration<br />マラケシュでの任務はすべて完了した。<br />ダンテ隊長と合流し、名無しのダンテ隊は次なる目的地へ向かう。<br />-++-<br /><br />ボンジュー!<br />今日は8時半出発なので、まだ暗いうちから朝食。<br />さて、ダンテ氏は迷わずに来たかな?<br /><br />ロビーに降りると、ソファーに男性がいた。<br />ダンテ氏のような気もするが、<br />目が合ったのに、特にリアクションがない。<br /><br />・・・違う人かな?<br /><br />確証もないので、声を掛けるわけにもいかず、<br />荷物を次々と床に並べる。<br /><br />ダンテ氏であれば、きっと手伝ってくれるだろうが、<br />無言でソファーに座っている。<br /><br />そのとき・・・<br /><br />ボチャ!<br />荷物がひとつ、池に落ちた。<br />しかも、充電器などが入っている荷物。<br /><br />急いで荷物を引き揚げると、<br />荷物からは、水が流れるように落ちる。<br /><br />すると、いよいよ謎の男が立ち上がった。<br />サングラスを池に落としてまで、<br />両手で落ちた荷物の水を切ってくれる。<br /><br />「スウィミング・バッグ?(笑)」<br /><br />謎の男のジョークに、ただイエスとしか答えられない自分。<br />しかし、この男がダンテ氏という確証を得た。<br /><br />その頃、リアドの主人はというと、<br />どこかからタオルを持ってきてくれた。<br />そして、丹念にスウィミング・バッグを拭いてくれている。<br /><br />これぞまさに、至れり、尽くせり。

    -++- narration
    マラケシュでの任務はすべて完了した。
    ダンテ隊長と合流し、名無しのダンテ隊は次なる目的地へ向かう。
    -++-

    ボンジュー!
    今日は8時半出発なので、まだ暗いうちから朝食。
    さて、ダンテ氏は迷わずに来たかな?

    ロビーに降りると、ソファーに男性がいた。
    ダンテ氏のような気もするが、
    目が合ったのに、特にリアクションがない。

    ・・・違う人かな?

    確証もないので、声を掛けるわけにもいかず、
    荷物を次々と床に並べる。

    ダンテ氏であれば、きっと手伝ってくれるだろうが、
    無言でソファーに座っている。

    そのとき・・・

    ボチャ!
    荷物がひとつ、池に落ちた。
    しかも、充電器などが入っている荷物。

    急いで荷物を引き揚げると、
    荷物からは、水が流れるように落ちる。

    すると、いよいよ謎の男が立ち上がった。
    サングラスを池に落としてまで、
    両手で落ちた荷物の水を切ってくれる。

    「スウィミング・バッグ?(笑)」

    謎の男のジョークに、ただイエスとしか答えられない自分。
    しかし、この男がダンテ氏という確証を得た。

    その頃、リアドの主人はというと、
    どこかからタオルを持ってきてくれた。
    そして、丹念にスウィミング・バッグを拭いてくれている。

    これぞまさに、至れり、尽くせり。

  • 幸いにも、スウィミング・バッグの中身は無事だった。<br /><br />アクシデントは続く。<br />カード決済しようとしたら、機械に拒否られたのである。<br /><br />カードが悪いのか、はたまた通信状態が悪いのか。<br />2度、3度と試してみるが、結果は同じ。<br /><br />仕方なく現金決済にしたのだが、<br />旅もまだ序盤なのに、残額が心配になってくる。

    幸いにも、スウィミング・バッグの中身は無事だった。

    アクシデントは続く。
    カード決済しようとしたら、機械に拒否られたのである。

    カードが悪いのか、はたまた通信状態が悪いのか。
    2度、3度と試してみるが、結果は同じ。

    仕方なく現金決済にしたのだが、
    旅もまだ序盤なのに、残額が心配になってくる。

  • 旧市街を抜け、更に新市街を抜けると、<br />次第に街の景色は消えていく。<br /><br />気が付けば、荒野である。<br /><br />そして、平坦だった風景も、いつしか立体となり、<br />道も心地よい曲線を描く。<br /><br />ね、ねむい・・・<br /><br />なぜ、車は眠くなるのだろう?

    旧市街を抜け、更に新市街を抜けると、
    次第に街の景色は消えていく。

    気が付けば、荒野である。

    そして、平坦だった風景も、いつしか立体となり、
    道も心地よい曲線を描く。

    ね、ねむい・・・

    なぜ、車は眠くなるのだろう?

  • 遠くに村が見える。<br />風景に溶けてしまいそうな家々。<br />窓を開け、思わず写真を撮りまくる。<br /><br />「何がいいのかわからん。」<br /><br />こんなことを言うのは、相方さん。<br />次の目的地・アイト・ベン・ハッドゥは、こんな景色。<br />これのデラックス・バージョンだというのに。

    遠くに村が見える。
    風景に溶けてしまいそうな家々。
    窓を開け、思わず写真を撮りまくる。

    「何がいいのかわからん。」

    こんなことを言うのは、相方さん。
    次の目的地・アイト・ベン・ハッドゥは、こんな景色。
    これのデラックス・バージョンだというのに。

  • 途中の休憩所。<br />ダンテ氏のテンションが急上昇する。<br /><br />会社の同僚に偶然会ったらしい。<br /><br />この偶然が、これから起こる悲劇を呼び寄せるとは、<br />このときは気づく余地もなかった。

    途中の休憩所。
    ダンテ氏のテンションが急上昇する。

    会社の同僚に偶然会ったらしい。

    この偶然が、これから起こる悲劇を呼び寄せるとは、
    このときは気づく余地もなかった。

  • 道中、何気ない場所で車が停車する。<br />疲れてもないのに、休憩タイム。<br /><br />ダンテ氏はというと、さっきから電話してる。<br />もしかして、電話待ち?<br /><br />それにしても、長い。

    道中、何気ない場所で車が停車する。
    疲れてもないのに、休憩タイム。

    ダンテ氏はというと、さっきから電話してる。
    もしかして、電話待ち?

    それにしても、長い。

  • アイト・ベン・ハッドゥが見えてきた。<br />まずは、小高い丘から遠目で鑑賞。<br /><br />モロッコで最も美しい村と呼ばれるだけある!<br /><br />そして、なぜか相方さんも感動している。<br />さっき「何がいいのかわからん」と言ったばかりなのに。

    アイト・ベン・ハッドゥが見えてきた。
    まずは、小高い丘から遠目で鑑賞。

    モロッコで最も美しい村と呼ばれるだけある!

    そして、なぜか相方さんも感動している。
    さっき「何がいいのかわからん」と言ったばかりなのに。

  • それにしても、活気のないお土産屋さん。<br /><br />それもそのはず、う●こ中。

    それにしても、活気のないお土産屋さん。

    それもそのはず、う●こ中。

  • その頃、ダンテ氏はベンチで呆然中。<br /><br />しつこくされるのは嫌いだけど、<br />放置されるのも、ほんのり嫌いなの。

    その頃、ダンテ氏はベンチで呆然中。

    しつこくされるのは嫌いだけど、
    放置されるのも、ほんのり嫌いなの。

  • アイト・ベン・ハッドゥ手前のレストランに移動。<br /><br />「昼食は先? 後?」<br /><br />はっきり言ってどちらでもよかったが、<br />なんとなく後にする。<br />階段を下りると、どこかで見た男の姿があった。<br /><br />休憩所で偶然会った、ダンテ氏の同僚・モハメド氏である。<br /><br />ここでは、モハメド氏が連れている日本人夫婦と一緒に観光するらしい。<br />(仮に、トモエさんとホセさんと呼ぶ)<br /><br />更には、案内役のおじいちゃんが出没。<br />しゃべるたびに歯の隙間からふぁ〜ふぁ〜息が漏れる。<br /><br />メンツが揃った。<br /><br />早速おじいちゃんがふぁ〜ふぁ〜と説明を始めたのだが、<br />相方さんが、帽子を取りに白プラドへ行く。<br /><br />相方さんが戻り、再びふぁ〜ふぁ〜させたところで、<br />今度はホセさんがモジモジし始める。<br /><br />トモエさんによると、<br />カメラのフィルムを車に忘れたらしい。<br /><br />「取りに行かなくていい」とホセさんは言うが、<br />ご立派なカメラをぶら下げ、今どきフィルムというこだわりよう。<br />世界遺産を目の前にして、いいわけがない。<br /><br />「どうぞどうぞ」と<br />珍しくも、相方さんが気の利いたパスを出すと、<br />ホセさんは猛ダッシュで走り出した。

    アイト・ベン・ハッドゥ手前のレストランに移動。

    「昼食は先? 後?」

    はっきり言ってどちらでもよかったが、
    なんとなく後にする。
    階段を下りると、どこかで見た男の姿があった。

    休憩所で偶然会った、ダンテ氏の同僚・モハメド氏である。

    ここでは、モハメド氏が連れている日本人夫婦と一緒に観光するらしい。
    (仮に、トモエさんとホセさんと呼ぶ)

    更には、案内役のおじいちゃんが出没。
    しゃべるたびに歯の隙間からふぁ〜ふぁ〜息が漏れる。

    メンツが揃った。

    早速おじいちゃんがふぁ〜ふぁ〜と説明を始めたのだが、
    相方さんが、帽子を取りに白プラドへ行く。

    相方さんが戻り、再びふぁ〜ふぁ〜させたところで、
    今度はホセさんがモジモジし始める。

    トモエさんによると、
    カメラのフィルムを車に忘れたらしい。

    「取りに行かなくていい」とホセさんは言うが、
    ご立派なカメラをぶら下げ、今どきフィルムというこだわりよう。
    世界遺産を目の前にして、いいわけがない。

    「どうぞどうぞ」と
    珍しくも、相方さんが気の利いたパスを出すと、
    ホセさんは猛ダッシュで走り出した。

  • フィルムを手にしたホセさんは、水を得た魚。<br />さっきのモジ男はもういなかった。<br /><br />おじいちゃんだけが、常に先を急ごうとしている。

    フィルムを手にしたホセさんは、水を得た魚。
    さっきのモジ男はもういなかった。

    おじいちゃんだけが、常に先を急ごうとしている。

  • まずは、水のない川を越える。<br /><br />「ここで映画の撮影ぐわぁ・・・」<br /><br />映画の撮影はわかったけど、<br />具体的に何ていう映画なの?<br /><br />「マイくぇル・ダグラすぅ」<br /><br />で、何て映画なのさ!

    まずは、水のない川を越える。

    「ここで映画の撮影ぐわぁ・・・」

    映画の撮影はわかったけど、
    具体的に何ていう映画なの?

    「マイくぇル・ダグラすぅ」

    で、何て映画なのさ!

  • 期待してた答えは、この写真の場所。<br /><br />わかります?

    期待してた答えは、この写真の場所。

    わかります?

  • 正解は・・・<br />映画「グラディエイター」のコロッセオがあった場所。<br />セットはすべて解体されて、何もなくなっているが。<br /><br />ちなみに、トモエさん夫妻は・・・<br />「旅行までに観るつもりだったけど、見られなかった」とさ。<br /><br />ちなみに、相方さんは・・・<br />改めて観ようだなんて、考えもしなかっただろう。

    正解は・・・
    映画「グラディエイター」のコロッセオがあった場所。
    セットはすべて解体されて、何もなくなっているが。

    ちなみに、トモエさん夫妻は・・・
    「旅行までに観るつもりだったけど、見られなかった」とさ。

    ちなみに、相方さんは・・・
    改めて観ようだなんて、考えもしなかっただろう。

  • そんなことお構いなしに、おじいちゃんは先を急ぐ。<br />それに着いていく、相方さんと自分。<br /><br />そして、どんどん小さくなるトモエさん夫妻。

    イチオシ

    そんなことお構いなしに、おじいちゃんは先を急ぐ。
    それに着いていく、相方さんと自分。

    そして、どんどん小さくなるトモエさん夫妻。

  • 大切なフィルムを取りに行くのをあれだけ遠慮したのに、<br />団体行動に対しては、まったくの無配慮。<br /><br />たぶん、悪気はないのです。<br />マイペースなだけ。

    大切なフィルムを取りに行くのをあれだけ遠慮したのに、
    団体行動に対しては、まったくの無配慮。

    たぶん、悪気はないのです。
    マイペースなだけ。

  • ここで、本日のファッション・チェック☆<br /><br />本日のおじいちゃんのファッションは、<br />白いハッジ(帽子)に、上下ダークグレーのスーツ。<br /><br />スーツは敢えてのウール100%で、<br />上下の色・柄が若干異なるというクズシを入れる。<br />まさに、ファッション上級者。

    ここで、本日のファッション・チェック☆

    本日のおじいちゃんのファッションは、
    白いハッジ(帽子)に、上下ダークグレーのスーツ。

    スーツは敢えてのウール100%で、
    上下の色・柄が若干異なるというクズシを入れる。
    まさに、ファッション上級者。

  • と、つまらないことを考えていたら、<br />自分も遅れる。

    と、つまらないことを考えていたら、
    自分も遅れる。

  • いかにもチップ目的なターバンさんだったが、<br />思わず一緒に写真を撮る。<br /><br />そして、チップを渡そうとすると、<br />「えっ、そんなはずじゃ」とばかりの表情。<br /><br />じゃあ、何目的なのさ?

    イチオシ

    いかにもチップ目的なターバンさんだったが、
    思わず一緒に写真を撮る。

    そして、チップを渡そうとすると、
    「えっ、そんなはずじゃ」とばかりの表情。

    じゃあ、何目的なのさ?

  • いよいよ頂上が見えてきた。<br /><br />モスクみたく神聖な場所かと思いきや、<br />ここは単なる食糧庫。

    いよいよ頂上が見えてきた。

    モスクみたく神聖な場所かと思いきや、
    ここは単なる食糧庫。

  • そんな傍らで、アサドとアリが急接近。<br /><br />しかし、あと10cmがなかなか縮められないでいる。

    そんな傍らで、アサドとアリが急接近。

    しかし、あと10cmがなかなか縮められないでいる。

  • そして、謎の中国人。<br /><br />モロッコ雑貨の仕入れが目的らしい。

    そして、謎の中国人。

    モロッコ雑貨の仕入れが目的らしい。

  • いつの間にか、トモエさん夫妻に先を越される。

    いつの間にか、トモエさん夫妻に先を越される。

  • しまった!<br />アイト・ベン・ハッドゥの魅力を伝えていない。<br /><br />どうしよう・・・

    しまった!
    アイト・ベン・ハッドゥの魅力を伝えていない。

    どうしよう・・・

  • どうしよう・・・

    どうしよう・・・

  • あっ!!

    イチオシ

    あっ!!

  • という間に、観光が終了。<br /><br />おじいちゃんとはこれでお別れ。<br />おじいちゃん、こう見えて、53歳。

    という間に、観光が終了。

    おじいちゃんとはこれでお別れ。
    おじいちゃん、こう見えて、53歳。

  • レストランに戻り、昼食タイム。<br /><br />ハリラがなかったので、<br />ベジタブルスープと鶏肉のタジンにした。

    レストランに戻り、昼食タイム。

    ハリラがなかったので、
    ベジタブルスープと鶏肉のタジンにした。

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この旅行記へのコメント (2)

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  • 前日光さん 2014/10/18 11:06:17
    エエッ!
    おま。さん、こんにちは。

    それにしても、おじいちゃんって言うから…70歳くらいだろうと思ったら、53歳はないよう〜(/_;)
    じゃあ、私はどうなるわけ?ん?もしかして、おばあちゃん?(ちなみにまだ孫はいない!)

    ま、いいんですけどぉ〜(-_-)
    ユニークな人たちと出会って、すぐ別れちゃうんですねぇ〜、それが旅というもの。
    戻ってからまた連絡撮り合って…なんてしないところがおま。さん!だわ。

    ターバン男と相方さんのツーショット、きまってますねぇ!(^^)!
    このターバン氏、写真撮られるのに慣れてるポーズですよねぇ〜
    ゴム草履がいいなぁ〜(~o~)

    岩山や砂地の、どことなく荒廃した感じは、なかなかによいと思います。

    もっと若くて体力があったら行ってみたいけど、もう無理だろうなぁ〜
    おま。ワールドで、その辺は堪能させていただきますね。


    前日光

    おま。

    おま。さん からの返信 2014/10/20 09:47:42
    RE: エエッ!
    スミマセン。
    「53歳」はウソです。

    話の流れで、なんとなく書いてしまいました。
    実際は、年齢不詳(単に聞いてないだけ)です。

    モロッコは個性的な国なので、
    そんなこと言わずに、是非行ってもらいたいです。
    無理のない日程で。

    おま。

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