2013/10/04 - 2013/10/15
50位(同エリア95件中)
ちゃおさん
各国仏教国のパビリオンのような寺院通りの中程に日本の寺があり、時間があったのでお参りをする。僧侶も参詣者もおらず静かな境内だ。この寺も昨日ラージギルの霊鷲山の迎いの山にあったパゴダ、その日蓮系のお寺に違いない。何人の僧侶がこの地に派遣されているのか・・。日本の若者が修行の為に、この寺に飛び込んでくることはないだろう。ましてや、インド人の檀家などはいないだろう。ああ、そう言えば、「檀家」、これは今の日本人は普通の言葉として使っているが、元々はヒンドウの言葉で、寺とか僧侶を援助する人を指していたが、それが日本語に転訛して「檀家」とか「旦那」という言葉になっている。
玉砂利が敷かれた境内は日本のどこかにある寺と左程変わらない。ここがインドの地、と言う事を除けば、殆ど変哲のない日本の寺だ。遠くの方で僧侶の代わりにインド人の寺男が何か作業をしていたが、そうした異形さえ見えなければ、ここは日本と錯覚するだろう。
誰もいない寺。誰かに断りもせず、サンダルを抜いて本堂に上がる。ご本尊、お釈迦様が内陣の中央に座していて、お参りする。中国五台山や補陀落で数多くの寺院を参詣したが、どこも沢山の仏像が安置されていて、この日本の寺のようなシンプルさはなかった。日本の寺の良い所は静寂さがあることだ。中国のようなゴタゴタさがない。今のインド人にはこうした静けさは受け入れないだろう・・。
印度山日本寺にお参りし、道路を横断したハス向いのホテルに戻り、チェックアウトをし、フロント先で待っていると程なくドライバーがやってきて、今日はこれから最後の場所、「前正覚山」を案内し、ブッダガヤ駅まで送る、との事である。リュックをトランクに入れ、再びニランジャヤナ川(尼連禅河)を渡り、スジャータ村を通り過ぎ、その先の岩山に向かう。お釈迦さんが修行した洞窟は、この岩山の中にあるのだ。車はこの岩峰の麓に止められ、そこからは歩いて登ることになった。
- 旅行の満足度
- 4.5
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