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初めての土地で、制服を着た地元の人から親切に話しかけられ、案内されたら、普通の旅行者は大体が信用し、言いなりになる。インド、ニューデリー駅頭での出来事がそれだった。<br /><br />当方のいつもの個人旅行の際には、ネットで割安の航空券を予約し、併せ、到着当日及び出国最終日のホテル予約を入れておくことにしている。間の数日間は、余り拘束されずに、自由に旅行をするように心がけている。しかし今回のインド旅行は、個人で旅行するのは初めてであり、インド国内の事情も分からない為、デリーからベナレスへの航空券、及びコルカタからデリーまでの帰りの航空券は、予めインド国内航空会社Jet Airwaysのネットで予約していた。それぞれ1万2千円前後だから、タイの割安航空機よりは割高だ。タイのような自由競争が制限されているので、高止まりしているのだろう。<br /><br />そういう事情で、ニューデリー、インデラガンジー国際空港より最新の地下鉄に乗って、ニューデリー駅に到着したが、ホテルまでの行き順が分からない。事前にグーグルマップで確認した限りでは、ホテルは駅の近くにあるようだ。地下鉄駅から地上に上がると、国鉄駅前、駅構内は凄い人の波。押し合いへしあいの状態だ。そんな中で制服を着た駅員か役人のような人が近づいてきて、「Can I help you?」と話しかけてくる。当方、プリントアウトして持ってきたホテル予約表を見せて、場所を聞くと駅の反対側だと言われる。<br /><br />長いコンコースを渡り、駅の正面に出て、タクシーを探すまでもなく、直ぐに又英語で話しかけてくるユニフォーム男がいて、ホテルリストを見て、「今日はお祭りだから、この地区には行けない。車は通行禁止になっている。今日、明日の二日間は全面的に通行禁止だ。」と言って、良いホテルに案内するから、と言って、オートタクシーに乗せ、駅から少し離れたツーリストインフォーメーションオフィスまで案内される。後で分かったが、この場所はコンノートプレイス地区だった。<br /><br />で、そのツーリストオフィスのマネージャーの様な社員も同じようなことを言い、しかも、祭りに加えて、大停電で今は交通も大渋滞で、行くことは出来ない。予約してあってもこのホテルには泊まれない、との説明。Agodaで予約したホテルは既に料金を支払ってあるが、チェックインしないとなれば、無効になる。しかし、事情が事情だから、ホテル変更もやむを得ないのかも知れない。<br /><br />マネージャーから幾らくらいのホテルが良いか、今日は祭りだから早くしないと部屋が無くなる、とせかされ、Agodaで予約したホテルは1泊1000円程度だったから、10ドル程度の部屋を2泊お願いしたところ、「今日はお祭りで安いホテルはない」と言われ、1泊800ルピー、合計1600ルピー(3200円)をその場で請求され、支払うと同時に案内人によりホテルに案内される。<br /><br /><br />処が、案内されたホテルは古くて汚くて、とても泊まれるような部屋ではない。どうしてこんな汚い部屋が1泊1600円もするのか!このホテルに来るまでの道々タクシーの中から見ていると、周辺には幾つかのホテルが建っている。一旦荷物を部屋に置き、タクシーで周辺のホテルを廻る。と、当方の足元を見てか、幾つか当たったホテルは皆5000ルピー、1万円以上の料金を言ってくる。中には2万ルピー、4万円まで言うホテルもある。バカにしている!こんな汚い街の中級ホテルでどうして1万円以上も払わなければならないのか!<br /><br />途方に暮れ、もう一度汚いホテルに戻り、先刻のホテル予約プリントを探したが、見当たらない。兎も角インド人の言っていることが信用できないので、実際にそのAgodaのホテルまで行って、お祭りで通行遮断されているのかどうか、自分の目で確かめる必要がある。処が、そのプリントが見当たらない。先刻のツーリストオフィスで、このホテルを予約し、料金を支払う際に取り上げられて、返してもらえなかったのだ! 再び途方に暮れたが、ちょっと待てよ、確か、帰国直前にも同じホテルに泊まるのを思い出し、スーツケースの資料入れから来週予約分のホテルプリント取り出し、兎も角、このホテルに行って見ることにした。<br /><br />今度は通りで拾った人力タクシーにプリントを見せ、ホテルまで行ってもらうが、場所が中々分からない。あちこち立ち寄り、店屋で聞いたり、同業のホテルで聞いたりして、漸く、予約していたホテル「Star Villa」に辿り着くことができた。最初、20ルピーで交渉したタクシー代もあちこち回ったので、100Rまで跳ね上がったが、ホテルに行きついたことで満足だ。<br /><br />フロントマンにプリントを無くした事情を説明し、Agodaを通して予約はしてある筈だとチェックをお願いしたところ、「あった!」。このホテルに泊まることができる! ホテルの前で待っていた、先刻の人力車夫にもう一度最初のホテルに戻り、スーツケースを持って、こちらのホテルに移動するが、先刻支払った1600Rを返してくれるように言っても、お金を返さない。理由は、お金はツーリストオフィスが預かっているので、ホテルは受け取っていない、との返事。終いには、1日分だけは返すような話も出たが、ここで押し問答しても埒があかない。明日、そのツーリストへ行くことにして、取り敢えずは、Agodaのホテルに移ることにした。<br /><br />このホテルはニューデリー駅の直ぐ前にあり、何のことはない、駅から歩いても直ぐの場所にある。しかも、通行止めでも何でもない。人々は自由に通りを歩いている。先刻の話しは全くのインチキだったのだ。それで、嘘の話しをでっち上げ、当方が予約していたホテルをキャンセルさせ、最も劣悪なホテル、自分の目でみたら、1泊100円程度のホテルに押し込み、莫大な差額を得ようとしていた! ズルい人達だ。<br /><br />このホテル探し、あっちへ行ったり、こっちへ来たり、ホテル間の移動等で、結局ニューデリー駅に着いてからのオートタクシー代だけでも300R以上はかかってしまった。これも彼等の手口かも知れない。デリー到着の最初の日から、ズルい連中にたらい回しされた感じだ。全くとんでもない国に来たものだ。<br /><br />

最悪のインド10万歩の旅(4)最悪のホテル。

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2013/10/04 - 2013/10/15

515位(同エリア1825件中)

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5

ちゃお

ちゃおさん

初めての土地で、制服を着た地元の人から親切に話しかけられ、案内されたら、普通の旅行者は大体が信用し、言いなりになる。インド、ニューデリー駅頭での出来事がそれだった。

当方のいつもの個人旅行の際には、ネットで割安の航空券を予約し、併せ、到着当日及び出国最終日のホテル予約を入れておくことにしている。間の数日間は、余り拘束されずに、自由に旅行をするように心がけている。しかし今回のインド旅行は、個人で旅行するのは初めてであり、インド国内の事情も分からない為、デリーからベナレスへの航空券、及びコルカタからデリーまでの帰りの航空券は、予めインド国内航空会社Jet Airwaysのネットで予約していた。それぞれ1万2千円前後だから、タイの割安航空機よりは割高だ。タイのような自由競争が制限されているので、高止まりしているのだろう。

そういう事情で、ニューデリー、インデラガンジー国際空港より最新の地下鉄に乗って、ニューデリー駅に到着したが、ホテルまでの行き順が分からない。事前にグーグルマップで確認した限りでは、ホテルは駅の近くにあるようだ。地下鉄駅から地上に上がると、国鉄駅前、駅構内は凄い人の波。押し合いへしあいの状態だ。そんな中で制服を着た駅員か役人のような人が近づいてきて、「Can I help you?」と話しかけてくる。当方、プリントアウトして持ってきたホテル予約表を見せて、場所を聞くと駅の反対側だと言われる。

長いコンコースを渡り、駅の正面に出て、タクシーを探すまでもなく、直ぐに又英語で話しかけてくるユニフォーム男がいて、ホテルリストを見て、「今日はお祭りだから、この地区には行けない。車は通行禁止になっている。今日、明日の二日間は全面的に通行禁止だ。」と言って、良いホテルに案内するから、と言って、オートタクシーに乗せ、駅から少し離れたツーリストインフォーメーションオフィスまで案内される。後で分かったが、この場所はコンノートプレイス地区だった。

で、そのツーリストオフィスのマネージャーの様な社員も同じようなことを言い、しかも、祭りに加えて、大停電で今は交通も大渋滞で、行くことは出来ない。予約してあってもこのホテルには泊まれない、との説明。Agodaで予約したホテルは既に料金を支払ってあるが、チェックインしないとなれば、無効になる。しかし、事情が事情だから、ホテル変更もやむを得ないのかも知れない。

マネージャーから幾らくらいのホテルが良いか、今日は祭りだから早くしないと部屋が無くなる、とせかされ、Agodaで予約したホテルは1泊1000円程度だったから、10ドル程度の部屋を2泊お願いしたところ、「今日はお祭りで安いホテルはない」と言われ、1泊800ルピー、合計1600ルピー(3200円)をその場で請求され、支払うと同時に案内人によりホテルに案内される。


処が、案内されたホテルは古くて汚くて、とても泊まれるような部屋ではない。どうしてこんな汚い部屋が1泊1600円もするのか!このホテルに来るまでの道々タクシーの中から見ていると、周辺には幾つかのホテルが建っている。一旦荷物を部屋に置き、タクシーで周辺のホテルを廻る。と、当方の足元を見てか、幾つか当たったホテルは皆5000ルピー、1万円以上の料金を言ってくる。中には2万ルピー、4万円まで言うホテルもある。バカにしている!こんな汚い街の中級ホテルでどうして1万円以上も払わなければならないのか!

途方に暮れ、もう一度汚いホテルに戻り、先刻のホテル予約プリントを探したが、見当たらない。兎も角インド人の言っていることが信用できないので、実際にそのAgodaのホテルまで行って、お祭りで通行遮断されているのかどうか、自分の目で確かめる必要がある。処が、そのプリントが見当たらない。先刻のツーリストオフィスで、このホテルを予約し、料金を支払う際に取り上げられて、返してもらえなかったのだ! 再び途方に暮れたが、ちょっと待てよ、確か、帰国直前にも同じホテルに泊まるのを思い出し、スーツケースの資料入れから来週予約分のホテルプリント取り出し、兎も角、このホテルに行って見ることにした。

今度は通りで拾った人力タクシーにプリントを見せ、ホテルまで行ってもらうが、場所が中々分からない。あちこち立ち寄り、店屋で聞いたり、同業のホテルで聞いたりして、漸く、予約していたホテル「Star Villa」に辿り着くことができた。最初、20ルピーで交渉したタクシー代もあちこち回ったので、100Rまで跳ね上がったが、ホテルに行きついたことで満足だ。

フロントマンにプリントを無くした事情を説明し、Agodaを通して予約はしてある筈だとチェックをお願いしたところ、「あった!」。このホテルに泊まることができる! ホテルの前で待っていた、先刻の人力車夫にもう一度最初のホテルに戻り、スーツケースを持って、こちらのホテルに移動するが、先刻支払った1600Rを返してくれるように言っても、お金を返さない。理由は、お金はツーリストオフィスが預かっているので、ホテルは受け取っていない、との返事。終いには、1日分だけは返すような話も出たが、ここで押し問答しても埒があかない。明日、そのツーリストへ行くことにして、取り敢えずは、Agodaのホテルに移ることにした。

このホテルはニューデリー駅の直ぐ前にあり、何のことはない、駅から歩いても直ぐの場所にある。しかも、通行止めでも何でもない。人々は自由に通りを歩いている。先刻の話しは全くのインチキだったのだ。それで、嘘の話しをでっち上げ、当方が予約していたホテルをキャンセルさせ、最も劣悪なホテル、自分の目でみたら、1泊100円程度のホテルに押し込み、莫大な差額を得ようとしていた! ズルい人達だ。

このホテル探し、あっちへ行ったり、こっちへ来たり、ホテル間の移動等で、結局ニューデリー駅に着いてからのオートタクシー代だけでも300R以上はかかってしまった。これも彼等の手口かも知れない。デリー到着の最初の日から、ズルい連中にたらい回しされた感じだ。全くとんでもない国に来たものだ。

旅行の満足度
3.5

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  • コルカタ、朝の入浴風景。

    コルカタ、朝の入浴風景。

  • コルカタ駅構内。

    コルカタ駅構内。

  • 駅舎をねぐらにしているのか・・

    駅舎をねぐらにしているのか・・

  • コルカタ駅、朝の4時16分。時計は正確だ。

    コルカタ駅、朝の4時16分。時計は正確だ。

  • 実際にこの期間、北インドは「Duruga Puja」のお祭りで、コルカタ駅舎もネオンで飾られていた。

    実際にこの期間、北インドは「Duruga Puja」のお祭りで、コルカタ駅舎もネオンで飾られていた。

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