アブルッツォ州とモリーゼ州の旅　ピアネッラ（Pianella）

2015/10/31 - 2015/11/08

ピアネッラのサンタ・マリア・マジョーレ（Santa Maria Maggiore, Pianella）教会。
このサンタ・マリア・マジョーレ教会は、中心街から少し離れた住宅街の中に建つ。

エリア イタリア

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: レンタカー
• 航空会社: ANA
• 旅行の手配内容: 個別手配

ピアネッラ（Pianella）は、人口7,700人。ロレートより若干大きい小都市である。

この教会も、予約しないと開けてもらえないので、出発時にホテルで電話連絡をしてもらい鍵守りの到着を待った。

教会は、12世紀のロマネスク建築である。
創成期は、ベネディクト派の修道院として発展したが、現在では教会のみが残っている。
ロンバルディアに多く見られる教会との類似性があり、その特色であるロンバルディア帯が随所にみられる。

扉口の彫刻はランゴバルト風、俗にいう「ヘタ旨」な彫刻。像は聖母を囲んで、洗礼者ヨハネ、福音史家ヨハネ、ペテロ、パウロ、ニコラウス、ダヴィデ王（一体は不明）であるという。

リネットのフレスコ画は15世紀。聖母の顔だけが認識できる。

側柱の至る所にあるランゴバルト風の花のモチーフ、と動物等の蔦文様の彫刻。

木製の天井はプレロマネスクの物。

側廊にある説教壇は、12世紀の物でこの装飾彫刻がまた素晴らしい。
福音書史家のモチーフが彫られている。

マルコの象徴であるライオンは有翼のグリフォンに。下のバラの文様はランゴバルトのロゼット（Rosette longobarde）と呼ばれている。

ルカを表す鳥。

説教壇の左辺を飾るのは、福音史家ヨハネとマタイのシンボル。

ヨハネの象徴は、天使。

右側面は、登り降りの階段があったために彫刻は施されていない。

後陣には13世紀フレスコ画がある。

列柱にあるマリアは、荘厳の聖母といわれる図像。

古くて小さな洗礼盤。

聖天使ミカエルのドラゴン退治の像がある。
この像は随分と新しいが、この教会、別名をサンタンジェロ（Sant'Angelo a Pianella）とも呼ばれている。