2016/01/19 - 2016/01/22
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ペコちゃんさん
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台湾はこれまで2回行った事がありますが、食べ物が美味しく親日的なので、何回でも行ってみたい国です。
昨年12月に妻が友達仲間と台湾に行きましたが、台湾ドルがある程度残っていたので、山仲間のTさんに声をかけ、台湾を訪れることにしました。
数あるツアーの中から選んだのは、2007年1月に開業した台湾新幹線に乗るツアー。
このツアーは『全都市デラックスクラスホテルに泊まる! 台湾縦断4日間の旅』で、台北 ⇒ 台中 ⇒ 日月潭 ⇒ 台南 ⇒ 高雄 ⇒ 台湾新幹線 ⇒ 台北 ⇒ 九份 というコース。
10年振りの台湾旅行で驚いたのは、中国大陸から運ばれたPM2.5が台湾を覆い、晴天なのにどんより霞んでいるということです。
台湾環境当局は12月16日に、寒気の南下で中国大陸から運ばれたPM2.5の濃度が上昇しているとして、マスク着用や外出制限を呼び掛け、一部自治体では小中学校に対し、屋外の体育の授業などを控えるよう求めました。
当局によると、PM2.5濃度は、台湾全土の計76観測点のうち66カ所で、10段階のうち最悪の「非常に高い」に到達しているとのこと。
台湾の年平均のPM2.5濃度は世界保健機関(WHO)基準値の2.5倍で、大気汚染物質の約3割は中国大陸などから飛来しているそうです。
中国では深刻な大気汚染が続いていますが、そのとばっちりが台湾まで来るとは・・・10年前には考えられないことでしたが、花粉症の方が台湾旅行を楽しむためには、マスクが必需品だと言えます。
写真は、金色に輝く台中・宝覚寺の弥勒大仏像。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 観光バス
- 航空会社
- トランスアジア航空
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
- 利用旅行会社
- 阪急交通社
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暖冬が続いたこの冬でしたが、出発の前日(1月18日)は関東は大雪で、高速は閉鎖され、電車は大幅に遅れて一部路線は運転見合わせ・・・前日が出発日だったら、多分間に合わなかったでしょう。
でも、千葉・茨城は降雪なしでフライトに支障はありません。
13時発のトランスアジア航空で台北へ向かいます。 -
トランスアジア航空(復興航空)は、台湾初の民間航空会社として1951年に設立され、2013年から台北・桃園~- 東京・成田線が就航しています。
LCCではなく、日本のスカイマークのような位置づけです。
過去2回は中華航空でした。 -
飛行機から外を見ると、前日の雪で相模湖の周りも雪で真っ白。
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山中湖はクジラの形がクッキリ。
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そして富士山と、12月に歩いた青木ヶ原樹海もよく見えます。
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青木ヶ原樹海を取り囲む本栖湖・精進湖・西湖。
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14時半に機内食のサービス・・・今日のメニューはチキン。
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大分県の私の田舎もよく見えて、何だか嬉しくなりました。
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機内販売で、この可愛いクマのぬいぐるみを購入・・・トランスアジア航空のマスコットです。
先月、妻が台湾に行った時も同じトランスアジア航空でしたが、行きも帰りも売り切れだったそうで、是非買って来るように頼まれました。
妻は海外旅行で訪れた国のクマのぬいぐるみを集めています・・・この子も今日から我が家の一員に加わりました。 -
定刻の16時(日本時間は17時)に台湾桃園国際空港に到着。
1979年に開港した空港は、当初は中華民国の初代総統である蒋介石の記念のために中正国際空港と呼ばれました。 -
第一ターミナルの長い通路を歩いて入国検査に向かいます。
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第一ターミナルの到着エリアは、作曲家・團伊玖磨の次男・團 紀彦が設計しました。
高い天井と広々とした空間が素晴らしい。 -
外から見ると、こんな感じ。
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到着ボードの色は、いかにも中華風・・・日本からのフライトが目立ちます。
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今日はこの後、台中のホテルに向かいますが、その前に空港近くの「城市商旅 航空館」で夕食。
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ホテルの1階にあるレストラン「海覇王」で牛肉麺を賞味。
チョッと味が薄かったので胡椒を頼んだら、ドカッと湯飲み茶碗に入れて持ってきました。 -
デザートは、珍しい山マンゴーのスライス。
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ロビーにあった自販機を見ると、日本より安い。
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20時に今日のホテル「福華大飯店(ハワードプリンス)」に到着。
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611号室に入ってビックリ!・・・充分過ぎる広さの部屋とキングサイズのツインベッド。
バスルームも広く、シャワールームからバスタブへ行くのに滑って転びそうな感じ・・・まさにデラックスホテルです。 -
バスルームには、節水のためのこんな貼り紙が。
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台中の中心街からは少し離れていますが、部屋からは中心街の夜景が見えます。
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寝るのにはまだ早いので、ホテルの近くを散策してみました。
羊肉爐の店に大勢の人が入っています。 -
羊肉爐は、名前のように羊肉をいろんな漢方薬で煮込んだスープで、生姜のみで作るものから漢方薬を使ったものまで、レシピの種類が豊富です。
台湾の冬の定番料理だそうですが、お兄さんが店先で内臓を加工しているのを見ると、チョッと引けます。 -
セブンイレブンとファミマはこの後も沢山見かけましたが、台湾のどこでもあります。
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飲み物・食べ物は沢山ありますが、衣類まで売っている日本ほど品数は多くありません。
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歩道橋も中華風の造りになっています。
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<二日目>
朝食は2階のレストラン・ミラージュで。 -
麺のサービスもあり、美味しく頂きました。
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台中市の人口は約270万人で、台湾第三の大きな都市。
台中市の平均気温は約22.4℃・・・四季を通じて大変温暖な気候です。 -
三越も出店しています。
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ダイソーは39元(約140円)。
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マックもあります。
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最初の観光は、金ピカの布袋様で有名な「宝覚寺」・・・10年前に来た時は工事中でしたが、木造の古い本堂を保護するため、周りをコンクリート製の建物が覆っています。
そして建物の前には、まるで日本の狛犬のように象がいるのが面白いですね。 -
宝覚寺(ほうがくじ)は臨済宗妙心寺派の寺院で、日本統治時代の昭和3年に建立されました。
正式な名称は寶覺禅寺。 -
本尊のお釈迦様。
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本堂の右側に有名な「弥勒大仏像」があります。
弥勒仏とは七福神の布袋さんのことで、柔和な笑顔を見ているだけで幸せになれそうです。 -
1969年に作られたコンクリート製の大仏は約30mもあり、台湾で2番めの大きさを誇る金ピカの弥勒菩薩。
以前は大きな像の中に入れましたが、若者が中でタバコを吸ったりしたため、現在は入れません。 -
ガイドさんの説明によると、この大仏の耳を触ると幸福が訪れ、へそに触ると「へそくり」が増え金持ちになるとのこと。
しかし、本物の大仏さんは大きく、その耳やへそに触ることは出来ないので、大仏の近くにある小型の弥勒仏で代用しますが、同じ御利益があるそうです。 -
宝覚寺には本堂や弥勒菩薩の大仏の他に、日本人として是非訪れたいところがあります。
それは、境内の左側にある日本人の墓と、戦時中日本軍と共に戦って戦死された台湾人兵士、軍属の慰霊塔です。
敗戦で日本人が台湾を去った後、供養する人もなく残された遺骨が各地に放置されているのを宝覚寺住職の林錦東法師が哀れんで、各地から集めた遺骨を宝覚寺に安置してくれました。 -
この遺骨安置所には、戦前、台湾中部で亡くなった一万四千人の日本人移民の遺骨が奉納されています。
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そして、日本兵や軍属として南方の戦地に出征し、不帰の人となった台湾人の慰霊塔もあります。
「霊安故郷」の碑文は、李登輝・元台湾総統(1923年生まれ・京都大学出身)の直筆による第二次大戦の慰霊碑。
李登輝のお兄さんは、日本兵としてフィリピンで戦死したそうです。 -
これは、慰霊碑の前にある賽銭箱。
宝覚寺では、毎年、春と秋に慰霊祭が行われます。
日本の日蓮宗のお寺からも僧職の方々が来られ、また台湾と日本の遺族の方々も参加します。 -
慰霊塔の傍らには、「英魂観音亭」という、あづまや造りの観音堂があり、「佛光普照」という扁額が掲げられています。
観音菩薩は、当時の母国・日本のために戦って亡くなった台湾人の英霊と、その隣に眠る日本人の魂を慰め、平和を祈願しているように見受けられました。 -
境内には、南国の花々が咲いています。
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遺骨安置所の横にある池には、鯉でなく南国の魚が泳いでいました。
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宝覚寺の後は、台中の市街地を通って日月潭へ。
台湾の住宅のベランダを見ると、鉄格子が全面に嵌っているのをよく目にします。
この鉄格子は泥棒などのセキュリティー対策で、多くの人が自前でつけるそうですが、火事の時には、このセキュリティー機能があだになって、逃げ切れずに亡くなってしまうこともあるようで、台風の時は落下することもあります。 -
昔に比べたら減っていますが、バイクは若者の大事な足です。
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ガイドの柯宜廷(カギテイ)さんから、バスの中で台湾について説明を受けます。
日本における3,000m峰は21座ですが、九州とほぼ同じ面積の台湾には何と144座で、台湾の総面積の55.2%が山岳地帯・・・その中で台湾の最高峰は玉山(3,952m)。
この山を日本の台湾統治時代に測量したら、富士山より高い山であることが分かったので、「新しい日本最高峰」の意味で「新高山」と名づけられました。
1941年の日米開戦で使われた海軍の暗号電文『ニイタカヤマノボレ一二〇八』は、この山のことです。
2番目が雪山(3886m)、3番目が秀姑巒山(3825m)で、富士山は戦前は4番目でした。 -
日月潭に行く途中の健康寝具店でショッピングに立ち寄り。
店の名前は「快眠科學研究所」・・・ラテックスで作った枕やマットレスのお店です。 -
ゴムの樹から採る天然ゴムラテックスは、反発力が強く、飛行機やレーシングカーのタイヤなどに使われています。
ラテックスの枕やマットレスを使うと快眠が保証されるというので、枕を買いました・・・今はもう使っていません。 -
今回のバスは、高雄からきた観光バス・・・賑やかなペインティングが、何とも台湾風。
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馬英九総統の任期満了を受けて、前週土曜日に実施された総統選挙の看板がまだ残っています。
これは、大差で対立候補を破って当選した民主進歩党の蔡英文さんの看板・・・台湾初の女性総統で、優秀かつ親日的なので今後が楽しみ・・・気さくで庶民的な感じのする女性です。 -
これは墓地。
台湾では、大多数の人が仏教・道教・儒教が混合された混合宗教を信じています。
寺院では、混合された宗教の神々が合祀されており、人々は頼みごとの内容に応じて参拝する神を変えるということです。
墓は廟を模した構造で、このような立派な墓が多くみられます。
しかし、このようなお墓は場所をとるので、これから新たに作ることは難しく、今後は殆どの人が納骨堂のようなところへ眠ることになるようです。 -
11時前に日月潭に到着。
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色とりどりのブーゲンビリアが南国らしく咲き揃っています。
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日月潭は、台湾で最も大きな湖・・・湖の北側が太陽(日)の形、南側が月の形をしていることから日月潭と呼ばれます。
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日月潭は海抜748mで、山水画のような景色を創り出します。
山の上に見える塔は慈恩塔で、初代中華民国総統の蒋介石が母親への感謝を意を表すために建立しました。 -
日月潭はもともと小さな湖でしたが、日本統治時代(1918年)に水力発電所を建設する計画が立案され、濁水渓(だくすいけい)という川から水を引いた結果、水位が上昇して現在の大きさになり、途中、中断もありましたが、1934年6月にダム湖と発電所が竣工しました。
現在は多くの観光客が訪れる人気のリゾート地になっており、遊覧船も沢山走っています。 -
日月潭周辺は台湾原住民のサオ族の居住地であり、日月潭に浮かぶラル(拉魯)島はサオ族の祖霊が宿る場所(聖地)とされています。
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サオ族のミュージシャン・・・歌っているのは、ニック・ニューサの「サチコ」・・・勿論、日本語で歌っていました。
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「文武廟」は日月潭の湖畔北部にあり、日月潭湖畔観光のハイライトスポット。
文武廟の『文』とは学問を指し、儒教の始祖である「孔子」と学問の神様「文昌帝君」を、『武』は武芸で、三国志の英雄で関羽として知られる武神「関聖帝君」を祀った廟です・・・「文武両道に秀でる」と言いますが、ここで願をかけると頭が良くなり、身体も強くなるかも(?)
道路に面した廟門から入ります。 -
廟門をくぐると、前殿に上がる階段の両側に赤い色をした一対の獅子の石像があります・・・この石像は、台湾の新光保険会社や新光三越などを経営している新光グループが1972年に奉納したもので、高さは約8mの巨大な獅子像。
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左側の獅子の横には、龍の頭をもつ霊獣の『霊亀』が石碑を背負っています。
1999年9月21日に起きたマグニチュード7.6の大地震は、2400名を超える死者を出し、震源地の台中を中心に大きな被害をもたらしました。
この石碑は『文武廟震後製建記念碑文』で、中華民国94年元年(2005年)の日付けがあります。
地震で亡くなった方の慰霊碑なのか、修復時に寄付した人の一覧なのか分かりません。 -
文武廟も日月潭の水力発電工事と深い係わりがありました。
1932年に、日月潭の水位の上昇によって水没の危機に瀕した湖畔の龍鳳廟と益化堂という二つの廟を合併し、1938年にこの場所に完成させたのが文武廟です。
その後、1969年から1975年にかけて全面修築が行われました。
獅子像のある広場から先は、山の上に向かって前殿(拝殿)、中殿(武聖殿)、後殿(大成殿)が並び、階段を登りながら参拝をして行きます。 -
中国の廟は祖先の霊を祀る場ですが、祖先の霊だけでなく民衆が敬愛する英雄や古くから信仰される神祇の廟を建立して、各地に祀っています。
日月潭の文武廟は、中国宮殿式の廟としては台湾で最大級のものです。
前殿の入り口には、伝説の動物・麒麟の像が・・・オスが「麒」メスが「麟」です。 -
龍の彫刻も見事。
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開基元祖と文昌帝君を祀る前段の「水雲宮」・・・文昌帝君は、中国の晋時代の実在の人物で、学問の神様とされています。
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ドーム状の天井を見ると、おびただしい金色の仏像が飾られています。
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前殿と中殿の間にある九頭の龍の彫刻。
中国では、身分の違いで龍の爪の数が決まります。
5本の龍は皇帝、4本は貴族、3本は庶民・・・文武廟は4本になっています。 -
その上には、願掛け・奉納の飾りが沢山吊り下げられています。
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中殿の「武聖殿」。
蜀の皇帝・劉備に忠義を尽くした関羽は、戦に敗れて魏の曹操に捕らわれ、曹操に家臣になるよう促されましたが断り、最後まで劉備に忠義を尽くしました。
「忠義千秋」とは關羽を讃える言葉で、その忠義が永遠に語り継がれるように、という願いが込められています。
関羽は後世の人に神格化され、関帝と呼ばれます。 -
武聖殿の金箔をふんだんに使った絢爛豪華な祭壇・・・祀ってある神様は、関羽と岳飛です。
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右の赤顔が3世紀初頭の中国後漢末期の武将の「関羽」。
左の「岳飛」は12世紀初頭の中国・南宋の武将・・・岳飛は南宋を攻撃する金に対して何度も勝利を収めた功績がありましたが、無実の罪を着せられて誅殺されます。
死後に無実が分かって救国の英雄として称えられ、関羽と並んで祀られています。 -
中殿と後殿の間にある龍の彫刻。
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後殿の大成殿は、台湾全土で唯一「正門」を開いた孔子廟・・・他所にある孔子廟は通常は閉まっていますが、文武廟の孔子廟は参拝客が多いため、出入りの安全を考えて正門を常時開けているそうです。
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孔子(紀元前552~479年)は、春秋時代の中国の思想家・哲学者・・・儒教の始祖で、孔子と弟子たちの語録を纏めたのが『論語』です。
この孔子像は、埼玉県の狭山不動尊にある孔子像(もともとは北京の孔子廟にあった)の複製で、1979年に日本から寄贈され、ここに安置されました。 -
右の子思(しし:紀元前483~402年)は、中国戦国時代の儒学者。
左の顔回(がんかい:紀元前521~481年)は、孔子の弟子。 -
綺麗なラン・・・台湾は台南を中心に胡蝶蘭などランの栽培が盛んです。
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孔子は学問の神様ということで、受験の合格祈願や学業精進など、神頼みは日本と同じですね・・・これは、絵馬みたいなものでしょうか。
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絵馬のようなものの他に、このように綺麗な飾り物の願掛けも見られました。
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昼食は日月潭の近くにある店・・・何と、この店は10年前にも来た店です。
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店の入口にある、100頭の馬を彫った見事な彫刻。
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1階は黒檀などの家具や飾り等がズラリ。
箸や靴ベラを買った人もいます。 -
2階のレストランで台湾郷土料理の昼食。
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食後、周りを散策するとあちこちに綺麗な花が。
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この後は、台南 ⇒ 高雄へと旅は続きます。
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