2015/10/03 - 2015/10/03
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Delftrockさん
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まずはこの旅行記の概要からつづります。
表題のとおり、わたくし、某テレビ局でアシスタントディレクターをしています。
みなさんは、アシスタントディレクターという職業にどのようなイメージを持っていますか?
きっと大半の方は、きつい、苦しい、お金ない、家に帰れない、24時間労働、休みない・・・とイメージされるのでは?
たしかにそうです。
ほぼ当てはまります。
しかし、最近ではこの状況もいくらかマシになってきてるかと思います。
きついし苦しいですが家には帰ってます。「ロケないならさっさと帰れ」というのがうちの職場の風潮です。仕事がそこまで立て込んでなければ、8時間くらい寝れます。ロケさえなければ、出社・退社時間も要領よけりゃ個人が自由に決めることができます。深夜からの仕事もありますが、そこも時間管理さえうまくやればちゃんと寝てから仕事できます(もちろん徹夜もありますが、私はまだ1回しかしたことないです)
たしかに休みはほかの仕事ほどにはありません。週休二日なんて存在しません。しかし、さすがに数か月も休みがない・・・なんてことは世間体的にも法律的にも今はまずいので、うちの職場は月4日以上は取得しなければならないという決まりがあります。ほかの職場では週休2日を実践しているところも。もっと休みもらわないと割にあわないですが、それでもうちの職場は他よりもましです。
お金はたしかにありません。日々何時間も残業しないと仕事が追い付かないのに、残業代なんて取るに足らない額しかない。むしろほかの職場は残業代すらないです。しかし、休みは上記のとおりなのでお金を使う暇がありません。友達もいないし。先輩と飲みに行ってもおごってもらえるし。ロケで使った料理を食べるのがADの仕事なので、ごはん代も浮きます。そもそもお金の使い方を知らない。気づいたらお金たまってます。
アシスタントディレクターの実情をお話ししたところで、旅行の話にもどします。
先ほどお金の話になりましたが、私は手取り月16万ちょっと。そして家賃その他もろもろ払うと7万くらい残るでしょうか。親の仕送りは基本ありませんが、ときたま生活費の足しにと母や祖母がおこづかいをくれるので(2、3か月おきに1〜2万くらいですが)、それだけでしばらく生活できたりします。そうしたら半年で30万以上貯金できてました。
そして私の担当カレンダーを見ていると、なんとロケにいかなくてもいい、雑用に走る必要のない日が4日発生していました。休めるときに休め、といううちの職場の風潮にのっかって、休みをとりました。こんなチャンスめったにない!と思って、ADのあいだは我慢しようと思ってたヨーロッパ旅行を決めました!我慢しようと思ってたけど、我慢するのはほんとは嫌いです。旅行したいのは国内よりアジアよりヨーロッパなのです。
選択基準は、フェルメール作品が見れるかどうか。(全作品を見ることが私の人生での目標です)そのほかにも何か心惹かれるものがあるかどうか。あまりにも日程がきびしいので1都市のみ滞在で。学生時代にはイタリアに3週間くらい、オーストリア・チェコに7日間いったことがあります。またイタリアもいきたいけどな・・・といろいろ悩みましたが、結局ロンドンに決めました!フェルメール作品もあるし、本場のミュージカルも見たいし、普段聞く洋楽はイギリスのものばかりだし。パリよりロンドンに惹かれました。
そんなこんなであわててチケットとホテルを手配。前日22時まで職場を走り回る。それまでしばらく休めてない、あまり寝れてなくてふらふら。そこに他の職場で働くディレクターさんから30分おきにのみのお誘いの電話。仕事がって言ってるのに、一緒に飲んでる同僚ADからも電話。かわいがってくれてるディレクターさんたちだったので、仕事を強制終了して居酒屋へ。そこからカラオケをはしごして、気づいたら深夜3時。もう疲れててふらふら。しかも荷造りできてない。出発はその7時間後だというのに・・・
9月はあまりにも休みがなくて、旅行前にスーツケースを新調する時間がなく、長い就職活動とオーストリア・チェコ周遊旅行を潜り抜けた国内3泊くらい用のボロボロちびスーツケースで泣く泣く荷造り。酒酔いと眠気でふらふら。手際よく済ませ、さっとシャワーを浴びて空港へ向かったのでした。
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
まさかの朝8時半起床。もっと早く起きるつもりだったのに・・・
10時ごろ発、ナショナルギャラリーに徒歩で向かう。土地勘もないしかなり迷ったので30分ちょっとかかりました。逐一通りの名前を確認しながらあるきましょう。
そんなこんなでナショナルギャラリーへ。フェルメールのあるエリアへまっしぐら!日本語のパンフもおいてあるし、部屋番号ごとにどの年代の絵がおいてあるかわかります。それをもとにフェルメールのあるエリアに向かうのですが、部屋の扉に「Today is closing.」の壁紙が。???となって、しばらく状況が呑み込めず、情報収集のためWi-fiの使える場所へ行こうと、ギャラリー横のマンジャーに。マンジャーっていろんなとこにありますよね。ラッセルスクエア駅のTESCOの隣にもあります。夜遅くでもやってるし。朝ごはんも食べてないので、ここで、ラテとチーズ・トマトのパン、ハチミツとグラノーラのヨーグルトで朝ご飯にすることにしました。これまでまともに食事をしてなかったのでうれしい。ハチミツとグラノーラのヨーグルト、なかなか。 -
ラテを片手にスマホでナショナルギャラリーのサイトへ。
いろいろさまよって、「ストライキのため展示室の一部を10月2日〜4日まで閉鎖してます」という感じの文章を発見。なんていうタイミング・・・!よりによってとってもピンポイント!!!そのページには、どこの部屋がオープンしているか書いてあったのですが、フェルメールというかオランダ絵画の部屋はほとんどクローズでした。とほほ・・・ちゃんと日本で読んどくべきだった・・・
マンジャーの中で途方にくれるわたし。これからどうしよう・・・
・・・とりあえず目的を達成せねば!と思って、日曜にまわすつもりだったケンウッド・ハウスへ行くことに。こんどはちゃんとホームページで情報収集して。
地下鉄でアーチウェイ駅まで行き、そこから歩くことに。しかし駅から上り坂が続きます。スマホでスクショしたつぎはぎの地図しかなくて不安でした。結局歩くと1時間近くかかったかな。めっちゃ疲れましたよ・・・バス停をたどっていけば大丈夫ですが。バス乗ればよかったかなー。でも、天気もよくてロンドンのハイソな街並みを楽しむことができました。
ケンウッド・ハウスの庭はとても広いです。犬がたくさん散歩してるし、ランチにもピッタリな感じでした。しかし私はここでもフェルメールにまっしぐら!ハウス内は部屋がたくさん。とりあえずどこかにあるだろうと、ハウス内をぐるぐる。そうすると、全体的に赤っぽくてシャンデリアのある部屋に、フェルメール発見!ボランティアガイドさんの話によると、どうやらこの部屋はダイニングルームだったようで。古いテーブルとか暖炉とかありました。作品は「ギターを弾く女」。やっぱり素人に毛が生えたレベルの私でもわかるくらい、作品自体の損傷が激しかったです。フェルメール作品独自の光の使い方ですが、他の作品とちがうようなきがしました。作品自体をやわらかく見せるための光じゃないような・・・フェルメールには歯を見せて無邪気に笑う絵というのがあまりない気がしますが、この作品はこの作品で好きです。
フェルメール以外にも、フランス・ハルスやレンブラントなどの画家の作品も。同じ部屋に集結してました。ほかの部屋もなかなか見応えあります。知らない人の肖像画ばっかだったけど・・・。部屋にある、古い装飾品・家具等と一緒に楽しむとなかなかいいかもしれない。雰囲気に浸る、というか。部屋ごとに昔どのように使われてたかによって、展示内容を分けていたりしてます。入館料なしでこれならけっこういいかも。やっぱり日本で見るフェルメールと違って、至近距離で何十分もひとりじめできたのがうれしかったです。
写真は、行きすがら撮った住宅街。ハムステッド ヒース 広場・公園
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