2016新春・レンタカーでカタルーニャ地方を巡る旅　その１　タラゴナ編

2016/01/02 - 2016/01/05

年明けからはスペイン・カタルーニャ地方へ。

今回は妻と友人の３人旅。もともとの旅の動機は「タラゴナでネギ焼き（カルソターダ）が食べたい。」というところから始まっている。
これに加え、バスクのアサドール・エチェバリで食べた海老の産地もカタルーニャにあるし寄ってみようと、パラモスも計画。ついでに聖地モンセラットやフィゲラスのダリ劇場美術館も見て来れるかも、とこれらも追加。どうせだったらサグラダファミリアの変わり具合も見たい、カタルーニャ音楽堂の中もまだ見てないやと、次々とパズルのピースを組み立てていったら最終的にこんな感じの旅程になった。


IN-OUT：
　バルセロナ空港

旅程：
現地滞在 ３泊４日
１日目　タラゴナ
　・バルセロナ空港でレンタカーをピックアップ
　・レンタカーでタラゴナへ移動
　◆悪魔の橋＜世界遺産＞
　・ランチに名物カルソターダ
　◆ポブレー修道院＜世界遺産＞
　◆タラゴナ市街の史跡めぐり＜世界遺産＞
２日目　フィゲラス／パラモス
　・ レンタカーでフィゲラスへ移動
　◆ダリ劇場美術館
　・ レンタカーでパラモスへ移動
　・ パラモスで海鮮料理
３日目　バルセロナ近郊
　・ レンタカーでバルセロナへ移動
　◆ モンセラート修道院
　◆ コロニア・グエルの地下聖堂（クリプト）
　・ バルセロナ空港でレンタカーを返却
　・ バスでバルセロナ市街へ
４日目　バルセロナ市街
　◆ サグラダファミリア教会＜世界遺産＞
　◆ カタルーニャ音楽堂＜世界遺産＞
　◆ サンジョセフ市場
　・ バスでバルセロナ空港へ


旅行前に予約手配しておいたもの：
　・航空券（Lufthansa航空）
　・レンタカー(EUROPCAR)
　・ホテル（３か所）by booking.com
　・タラゴナのネギ焼きレストラン（Felix）
　・ダリ劇場美術館入場券
　・サグラダファミリア入場券
　・カタルーニャ音楽堂ガイドツアー付き入場券


ちなみに、カルソターダの旬は１月〜３月。


表紙写真：
　ポブレー修道院内にあった猫の彫像

エリア タラゴナ(スペイン)

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: 友人
• 交通手段: レンタカー
• 旅行の手配内容: 個別手配

空港でレンタカーを借りて、まず目指したのがタラゴナにある通称「悪魔の橋（Pont del Diable）」。タラゴナ市街の北側を東西に走る高速道路AP-7のパーキングエリアに到着。ここはちょっと穴場のビューポイント。

悪魔の橋（Pont del Diable）

ローマ時代の水道橋。正式名称は「ラス・ファレラス水道橋（Aqüeducte de les Ferreres）」長さはセコビアの水道橋の半分にも満たないが、高さはほぼ同じ。

続いて高速道路を降り、一般道(N-240)に入り北上。
高速道路AP-7の高架をくぐってすぐ右折すると駐車場がある。そこから歩いて悪魔の橋の袂までやってきた。駐車場からは５分ほどのところ。

悪魔の橋 (ラス ファレラス水道橋) 建造物

ちょっと幅が狭いが、水道橋の上を歩くこともできる。

続いてネギ焼き（カルソターダ）を食べにValls（バイス）へと向かう。

悪魔の橋の駐車場の入り口を誤って一回通り過ごしてしまったこともあって、予約した時間よりも２０分ほどオーバーしてレストランに到着。それでも特に問題無く、すぐに席へと案内された。予約無しだと座れなかったかもしれないほどの客入り。

メニューを軽く見た後、迷いなくカルソターダのコースメニューをオーダー。
前菜（カルソターダ）、肉料理、ワイン、デザートが付いて一人３２ユーロ。

Felix Hotel ホテル

レストランより手袋とエプロンが渡される。これで準備万端。

カルソッツというネギを炭火で焼いたのがカルソターダという料理。これで足りなければ後から幾らでも追加で持ってきてくれる食べ放題システムになっている。コースの位置づけ的にはカルソターダは前菜だが、我々はこれを目当てに来ているのだから、後のことはあまり考えず食べたいだけ食べる。ちなみに手袋をしてても指先に炭の匂いがしばらく残る。

手前はスープではなく、カルソッツの特製浸けダレ。
奥にあるのはトースト。トマトとニンニクをトーストに擦り付けて食べる。

ネギは外側を剥いて中を丸ごとタレにつけてそのまま口に放り込む。これがカルソターダの食べ方。甘くておいしい。何本でもいける。

メインの肉料理。

ラムチョップ、ソーセージ、血入りのソーセージ（butifarra）、アーティチョークの炭火焼と豆。ある程度食べきったところで店員さんが「もっと持ってきましょうか？」と。なんとこれも食べ放題？

デザートのクレームカタラーナ。
スプーンで表層のカラメルを割って食べる。カタルーニャ地方のスイーツ。

少し遅めの昼食の後は同じタラゴナ県にあるポブレー修道院へ。

12世紀に建てられたシトー派修道院で、１９９１年にユネスコの世界文化遺産に登録された。スペインでは最大規模の修道院の一つ。先ほどのValls（バイス）からは車で３０分ほど。

ポブレー修道院の公式サイト
http://www.poblet.cat/index.php?Ng%3D%3D&LDIy

ワイン畑を抜け、ポブレー修道院に到着。
駐車場に車を停め、2つの門をくぐって写真のところまでやってきた。全体の敷地は結構広い。

ポブレー修道院 寺院・教会

修道院の主要部分の入り口。

人がいっぱい集まってるけど、隣の部屋も見ておくか。

なにやら展示室のよう。展示の説明がスペイン語なのでよくわからないが。

ポブレー修道院の模型。
今はちょうど右手前のところにいる。

奥にいったら階段があったので登ってみる。

手すりがこっててドラゴンの形になっている。何本手足があるんだ？

ドラゴンのしっぽ側には悪魔のようなものが蛇と玉を握っていた。

階段を上ったさらにその先から中庭を見下ろすことができた。

鐘楼。

柱の彫刻がなかなかかわいい。

礼拝堂かな？
それにしても誰もいない。

上から見たら中庭の周囲の回廊を歩く人たちを目撃したので、一旦もと来た道を戻ることにした。そしたらなんと展示室となっていた部屋の扉が閉められ、鍵が掛けられてしまっていた。まだ扉の反対側に人の気配がしたので、すかさずノックをしてみると鍵を開けてくれた。何かスペイン語で言われたがよくわからない。指差された方をみると、さっき来た時には閉まっていた中庭に続く扉が開いていたので、そちらに行けということらしい。

中庭を囲う回廊。

食堂。

柱の造りが凝ってるなぁ。

猫の彫像。

調理場。

炊事場。

続いて聖堂部分へ。

先ほどは順路を逆に進んでしまってたことをここらで薄々と気付き始める。

石だけで出来た祭壇は珍しい？

何て言うべきなのかは分からないが、祭壇を挟んで左右対象に石棺のようなアームがある。これもあまり見たことがない構造だと思う。

一つ一つの彫像がとにかく精巧。そして動物ものが多い。

この後は始めにフライングで見てしまったエリアを「デジャブー」と言いつつ通り抜けて見学終了。

続いて予約したホテルへと向かう。
ホテルはタラゴナ市街中心のHotel Lauria。
ヨーロッパのバルコニーと呼ばれる海が見える高台から数十メートルのところにある。駐車場もあるようだし、ここなら市街の史跡をうろつくには便利と思ってここに予約を入れた。

ただ、計算外だったのが、この時間、この界隈は大渋滞となっていたこと。夜、食事目当てでここにやって来る人達が地下パーキングに駐車させるため、列を作ってるためだ。ホテル目の前にして少し余計に時間がかかったがなんとか到着。

ゲスト用の駐車場はホテル裏に専用ガレージがあった。これなら安心だ。
入り口が狭いのが難点だったけど、小型車だったので特に問題は無かった。

ホテルで一休みした後、夕食がてらにタラゴナの街の散策へと出かける。
この時間になるとさすがに海の景色は望めないが、街の中に点在する各遺跡がライトアップされてて綺麗だった。

こちらは円形競技場。
高台から見降ろす位置にあるので、だいたい見渡せる。

ローマ円形劇場 (競技場) 史跡・遺跡

こちらも遺跡の一つ。

歩いてると次から次に古い建物が現れる。

プレトリとシルク ローマ 城・宮殿

これは完全に街の中に埋もれた遺跡。この周りはちょっとした広場になっている。

カテドラル。

タラゴナ大聖堂 寺院・教会

そろそろお店に入って食事をせねば。

昼に大量のネギを食べたので、夜は適当なバルに入ってタパスをつまむ程度にすることにした。

今晩のタパス。肉系中心。

翌朝、空の色が綺麗だったので、チェックアウト前にヨーロッパのバルコニーまで散歩に出かける。

素晴らしい朝焼け。

フィゲラス編に続く。