2016/01/04 - 2016/01/05
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ケロケロマニアさん
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釜山に到着後、どこに行こうか迷っていましたが、空港でゲットしたパンフレット類を見ていると、ふと、宿を取っていた海雲台エリアに廃線鉄路散策路、というのを見つけました。そう言えば、釜山と慶州方面を結ぶ韓半島の最南東部の鉄道路線は、2013年12月に新路線が開通して、今までより海側を走行していた鉄路部分が廃線となってしまいましたが、そこが現在では散策路として整備されています。観光地で名高い海雲台の東部にある尾浦(ミポ)から、旧松亭(ソンジョン)駅までの4.8キロ。鉄道マニア的にはなかなか味わい深い散策路でした。本旅行記ではこちらの全貌をご紹介させて頂きます。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
という訳で、釜山の金海国際空港到着後の様子から。
韓国も欧州等と同様、クリスマスが終わってもツリーを飾っている所が多いですね。 -
韓国は日本語パンフレットが充実していて、手ぶらで行っても楽しめるのが良いですね。特に釜山は親切だと思います。
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そして高い(一般観光客の方からするとそうでもないかと思いますが…(-_-;))軽電鉄には乗らずに、バスで海雲台に向かいます。
海雲台行きのバス、いつの間にか座席バス(ちょっと高い)から一般の市内バスになったんですね。運賃も1200W(現金の場合は1300W)と、以前より安くなっています(;'∀')。
ただ、以前はよく亀浦までのマウルバス(確か900Wだった)を利用していたのですが、それは運賃が上がっていて1200w。
じゃあ変わらないので、海雲台までバスで直行した方がよさそうです。因みに、釜山のMybiカードを持っていれば、海雲台に行く場合も、渋滞回避のために、途中で地下鉄に乗りカエルのも良いですね。30分以内の乗継なら無料です。(ただ、地下鉄が2区間になる場合は200Wだけ高くなりますが…。) -
バスを待つ間、韓国に到着した際の最初の恒例行事(?)、カップコーヒーを頂きます。
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やはり夕方のバス乗車でしたので、渋滞が少しあって、海雲台までは100分位かかりました。結構バスの運転が荒いので、結構酔います。200Wの差額を払えるリッチな方(?)なら、亀浦その他の沿線地下鉄駅(結構沢山通過します)で乗りカエル方がスムーズにアクセスできるかと思います。
海雲台ビーチ入口にはこんな電飾が。 -
申年ですので、勿論お猿さんも!
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下を見ると、韓国版”あけましておめでとうございます(セヘポクマニパドゥセヨ)”が記されていますね。
この時期の韓国ではよく見かけますが、福、だけ漢字表記な場合が多いですね。縁起を担いでのことなのかな??? -
この日は海雲台のゲストハウスに投宿。
以前も利用したことがあるゲストハウスと同じビル内にありました。 -
ゲストハウス内で、元オリックス・ソフトバンクのイ・デホのサインを発見。
そう言えば、彼は元々韓国プロ野球では釜山ロッテジャイアンツの選手でしたよね。ロッテ時代のイデホをサジク野球場で見たことを思い出しました。 -
そして翌日。
韓国のゲストハウスで恒例のコンチネンタル朝食です。
大体、パン・コンフィチュール・飲み物(オレンジジュース・コーヒーが定番)、そして玉子というのが王道パターンですが、ここのゲストハウスはその全て(飲み物のコーヒーはなし)が用意されていました。
ただ、玉子に関しては、調理場が混雑していたので、今回は生卵で。一応お湯に浸してゆで卵風になるかなと思ってコップに入れてみましたが(オレンジジュースの隣)、やはりサーバーのお湯の温度では足りませんね。ちょっとだけ白くなった玉子をパンにかけて頂きます(笑)。 -
そして朝の海雲台ビーチへ。
朝ということもあり、そして冬ということもあって、いつもの賑やかな海雲台とは違ったイメージで清々しい気持ちになりました。 -
東側はこんな感じ。お天気が良ければ、朝日を拝みたかったんですけどね…(-_-;)。
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朝日の代わりに、朝からサックスを演奏しているおっさんを発見。
思わず、旭川の買物公園を思い出してしまった。
練習中と思しき、Amazing Graceの生演奏を楽しみつつ、海辺を彷徨う朝のウォーキング。何とも侘び寂びがあります!
何のこっちゃ…。 -
海雲台の東の方にあるのがこちらの尾浦(現地発音ではミポ)です。こちらには臥牛山(函館みたい…(;'∀'))と呼ばれる牛が伏したような形の小さな小山があり、その尾っぽの位置付けの浦、ということから名付けられているようです。
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このミポから始まるのが、かつての鉄路跡が整備された散策路です。
テンション上がってきた〜! -
案内板はこちら。
ハングルバージョンしかないのが、外国人向けでないのかな…。
因みに左上は尾浦〜チョンサポ(青沙浦)2.4キロ:50分所要)、チョンサポ〜松亭駅2.4キロ:50分所要)と記されています。
旧松亭駅まで全長4.8キロの道のりとなります。 -
東海南部線、鉄路を辿れば…。
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東海南部線、鉄路の歴史が綴られています。
1934年7月15日に開通した釜山〜慶州の東海南部線は、チャドン〜ソンジョンを結ぶ我が国唯一の臨海鉄道だったけど、2013年12月2日に、ウドン〜キチャン区間の北線化が完了して、海を臨める路線としての歴史を終えちゃった、でも海辺のこの鉄路跡は今でも景色が良くて楽しいよ、的なこと(大分端折ってますが…(^^;))が記されています。 -
広軌(国際標準軌)は、日本の旧国鉄系廃線跡では歩く機会がまだまだ少ないかもしれないですね。(ある意味、新幹線が廃線になって歩けるようになれば面白いけど…(;'∀')。)
日本の植民地支配が行われた台湾や樺太などでは現在でも狭軌(サハリンの方は本土ロシアとの兼ね合いで広軌になるらしい話を伺いましたが、現在はどうなんでしょう?)が使用されていますが、東清鉄道との兼ね合いで合理性を重視した朝鮮半島では広軌が採用されたのは有名な話です。
てか、日本では廃線後はすぐにレールが撤去されてしまうから、そもそも狭軌を歩く機会はあまりないのかな…。(雪のないシーズンの手宮線跡とかはそういう意味でちょっと貴重かな?) -
尾浦の入口から少し歩くと、程無くして海が見えてきました。
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五六島の方も見えました。あの向こうには日本があります。
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この路線、実はかつて浦項から釜山まで乗車したことがあるのですが、途中寝てしまって、こちらの美しい海辺の景観を見逃してしまったんです。
まさか廃線になるとは思っていなかったのですが、本当は車窓から楽しみたかった景観です。 -
トンネルが見えてきました。
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そんなに長くはないですけどね…。
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箱根駅伝をテレビ観戦したすぐ後の時期でしたので、あちらもバイパス道の完成で通らなくなった函嶺洞門のことをふと思い出してしまいました…。
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トンネルを抜けてからふりカエルとこんな感じです。
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このようにベンチも整備されていますね。廃線後の散策路としての整備状況はとても良いですね!
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一緒に歩いてみたい道、って書いてあります。
詳細は本文を読んでみてね(;'∀')。 -
ファス(下水)って書かれてあります。この下を下水道が通っているみたいですね。
そう言えば、韓国の鉄道で昔寝台車を利用した際、上下を何というのか知らず、ファダヌンオプソヨ(下段は空いてないよ)と言われたことを思い出します。(因みに上段はサンダンと言います。) -
こうしてボルトを締めていった職人さん達の労苦も、今となっては”夢の跡”なのでしょうか…。
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散策路として整備された後記されたと思われるこの黄色の表記。300m毎に記されていて、ウォーキングの際は非常に役立ちます。(旧松亭駅まで、残り3600m)。
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この辺りで一旦海辺からお別れ。
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ちょっとした内陸へ。
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こんなのがあるのは流石韓国です…。
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日本人としては複雑な気持ちになる光復(クァンボク)という言葉。
左側の光復70周年、よりは右側の未来70年、という言葉に希望を見出したいものです。 -
細部をよく見ると風車になっていました。
風が吹くとクルクル回って楽しそうです。 -
そして怪しげなチャンスンも発見。
韓国では村の入口とかによく見られる”守護神”ですね。
最近では、空港入口とか道路の市町村境などでもよく見られますね。
ということは、ここが”マウル(村)境”なのかな??? -
そして再び海の景観が楽しめるようになりました。
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この辺りで中間地点かな?
最初でご紹介した案内板にはチョンサポマウル(青沙浦村)というのが記されていましたが、それかもしれないですね。 -
灯台もありました。
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半分歩いたので、ここにあった休憩所にてしばし一服です。
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前日のKE機内から持ちカエルった機内食。
ここで頂きますが、ちょっと雲行きが怪しくなってきました。 -
ここで初めて道路と交わります。
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こんなのも味わい深いですね。
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こういう案内板も設置されていました。
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ここには漸く日本語の解説も見つけました。
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道路を横断するのが初めてでしたので、踏切を見るのも初めてです。
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遮断機が下りることはもうないんですね…。
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よく見ると赤い灯台もありました。
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半分を越えました。風景を楽しみながら歩くと、あまり距離も感じないものですね(;'∀')。
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青沙浦沿いの景観が、この廃線跡散策路上では自然景観としての一番のビュースポットだと思います。
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ちょっとした分岐があり、こちらに登ると更に景色が良さそうです。
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今まで見えなかった松亭方面の景観が、このカーブを曲がった所にある展望台で初めて望めるようになりました。
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そして再び歩き始めます。暫くこのような感じで、海沿いの景観を楽しむことが出来ました。
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黄色の屋根に守られた小さな監視所。鉄路上で2か所見つけましたが、何れも人がいらっしゃいました。前半はともかく、後半では殆ど散策する人を見かけませんでしたが、監視人を置くほどの意味があるのかしら???
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松亭が近づいてきましたが、その途上にもう一つの浦があります。
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それがこちらのクドクポ。
漢字では九徳浦と表記します。
鉄路上からは下る所が限られていて(この辺りの鉄路沿いはフェンスで覆われています)、ビーチに立ち寄るとかなり遠回りになるので、ここでは下には降りませんでした。 -
さあ、残り600mです。
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鉄路散策路のフィナーレが近づいてきました。
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残り300m地点にはこんなのがありました。
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そしていよいよ、旧松亭駅のプラットホーム端に到達。
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結構長いプラットホームだったんですね。
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暫くホーム上を歩いてからふりカエルとこんな感じです。
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そして遂に旧松亭駅舎に到着。
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この旧駅舎は文化財に登録されているみたいですね。
2013年に新駅舎が松亭初等学校の向かいに移転したことも記されています。 -
こんなチャラい感じの撮影スポットも(;'∀')!
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エヴァンゲリオンかサモトラケのニケを彷彿とさせてくれる撮影スポットも!
松亭駅の風情に即しているのか??? -
これは昔からそのままなんでしょうね。
ちょっと可愛いっ(;'∀')。 -
駅舎内にはかつての時刻表、運賃表がそのまま残されていました。
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駅舎内は現在はギャラリーとして運用されていました。
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この時点では、旧海雲台駅とよく似た風情だなと思っていました。、
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大韓民国の文化遺産203号となっています。
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反対側から見た駅舎の様子はこんな感じ。
トラックが邪魔…(-_-;)。 -
そして旧駅舎の向こうにも暫く鉄路が続いていたので、果てまで歩いてみることにしました。
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分岐の様子
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ここを過ぎたあたりで、鉄路は終わっていました。
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そこには管理用と思しき電話ボックスが残されていました。
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が、中はこのように空っぽでした。
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その脇には、詰所らしき遺構も。
草木に覆われて、寂しげな風情が漂っていました。 -
鉄路が外された地点からも暫く歩けるようになっていました。
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そしていよいよ道路端へ。
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道路端から見る、鉄路終点の様子。
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道路の向かい側にはこのようなお店が建っていて、この先の鉄路立ち入りは難しそうでしたので、これにて廃線跡ウォーキングは終了となりました。
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その後、一応、新しい松亭駅も確認しておきます。
海雲台ほどは新旧の駅舎は離れていませんでしたが、やはりそれなりに距離がありました。 -
まだ、完全には出来上がっていないみたいですね。
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高架駅舎となっていますが、そのホームはこんな感じでした。
ただ、ここもまだ正式には使用されていないようです。 -
2016年1月上旬現在で運用されていたのは、将来は正式なホームになると思しきエリアから北側(慶州側)に続く、このような仮設ルーフで覆われたホームです。
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ある意味こういう駅名標も貴重なのかな。
因みに隣駅は慶州側がカニで有名なキジャン(機張)、釜山側が海雲台となります。 -
待合室内の様子。ここも正式なホームが運用されるようになってからは移転するのかな?それともここをそのまま使うのかな?
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丁度、東大邱行きのムグンファ号がやって来るタイミングでしたので、こちらをお見送りしていきます。
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サボはこちら。
やはりムグンファは味わいがあって良いですね(;'∀')。
ただ、この国も某国と同様、KTXという高速鉄道の悪魔がローカルな鉄道を駆逐しつつある現状ですので、行く末が心配でもあります…(-_-;)。 -
今回は乗れませんでしたが、またいつか乗りに来るからねぇ〜。バイバ〜イ〜(;'∀')!
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そして新駅舎を後にして…。
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バスで海雲台に戻ろうと思いましたが、この時ちょっと雨が強くなってきたので、バス待ちを止めて一旦休憩することにしました。
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休憩先はこちら。新松亭駅の傍にあるマクドです。
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今回の訪韓では、殆ど食費をつカワズ、結局トータルで10000W以内の食費に収まりましたが、その半分近くを占めたのがこちらでの食事。
コーヒー(1500W)とプルコギバーガー(2000W)の合計で3500Wでした。 -
そして友人に年始のご挨拶の年賀状を書き終わった頃には雨も止みましたので、海雲台松亭郵便局から投函。
因みに、ポストカードの郵送料は日本まで400Wですので、2016年1月現在の相場では国内で52円の葉書を投函するより若干安く済みますね(笑)。
という訳で、廃線跡ウォーキングに関する内容の本旅行記はこれにて終了となります。最後までご閲覧有難うございました。また続編にもお付き合い頂けましたら幸いです。
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