春のニュージーランド個人旅行⑥～復興途上のクライストチャーチ～

2015/10/14 - 2015/10/28

２０１５年１０月、妻と二人で個人旅行にチャレンジしました。旅先は、ニュージーランド南島のクイーンズタウン、マウントクック、テカポ湖、クライストチャーチです。

●　最後の訪問先のクライストチャーチを紹介
10月26日、テカポ湖からクライストチャーチへ移動、2泊しました。クライストチャーチでは、2010年2月22日に発生したカンタベリー地震を抜きには過ごせませんでした。

この地震によって、町の中心部は大きな被害を受け、日本人の若い留学生が28名亡くなっています。この地震の17日後、東日本大震災が発生し、わが国ではカンタベリー地震についてほとんど報道されなくなりましたが、現地では5年以上経過しているにもかかわらず、復興がほとんど進んでいないように見えました。
　
でも、地震の被害を受けなかった地区では、その庭園の中に街があるような、その美しい姿を見ることができました。


●　全体の旅行の日程
１０月１４日夕方、成田出発。現地時間１５日午後、オークランド経由でクイーンズタウンに到着。
１５～２２日　　：クイーンズタウン、グレノーキー、クロムウェル
：旅行記「春のニュージーランド個人旅行①～新緑と桜のクイーンズタウン～」
：旅行記「春のニュージーランド個人旅行②～クイーンズタウン近郊グレノーキー」
：旅行記「春のニュージーランド個人旅行③～クイーンズタウン近郊アロータウン・クロムウェル・ワイナリー～」

２２～２４日　　：マウントクック
：旅行記「春のニュージーランド個人旅行④～マウントクック遊覧飛行～」

２４～２６日　　：テカポ湖
：旅行記「春のニュージーランド個人旅行⑤～テカポ湖～」

２６～２８日　　：クライストチャーチ
２８日早朝クライストチャーチ出発、２８日夜成田到着

エリア クライストチャーチ(ニュージーランド)

• 旅行の満足度: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 一人あたり費用: 25万円 - 30万円
• 交通手段: 鉄道
• 旅行の手配内容: 個別手配

テカポ湖から路線バスでクライストチャーチへ移動しました。（バスはこちらのサイトで予約しました。http://www.intercity.co.nz/）

クライストチャーチに近づくにつれ、車窓から見える景色が、羊と牧草地から畑が増えてきました。

丘がきれいです。

牧草地も素敵です。

クライストチャーチの中心部は、「トラム」という路面電車に乗って回りました。

クライストチャーチの中心に位置し、シンボルであった大聖堂です。

地震の被害の大きさを物語っています。

大聖堂の前の広場に設置されたモニュメントです。

半壊した大聖堂に代わって建てられた仮設の大聖堂です。

日本人の設計によるものだそうです。

内部の様子です。

仮設の大聖堂の隣の敷地は、地震で28名の日本人が犠牲になったビルの跡地です。

既に建物は撤去され、広い敷地内の中央に小さな献花台が設けられていました。

ここで、亡くなられた方のご冥福をお祈りしました。

奥に見えるのは、前出の仮設の大聖堂です。

現地に行ったところ、何の表示もなく、場所がわかりにくかったのは残念でした。

私たちが日本人犠牲者が出たビルの場所を知ったのは、宿泊したモーテルのご主人からあらかじめ教えてもらっていたからです。

でも、敷地周辺をよく見て回ると、ご遺族が設置したと思われるメッセージをみつけました。「私たちはあなたのことを忘れない」

改めて、大切な家族を突然亡くしたご遺族の無念さを感じぜずにはいられませんでした。

半壊した大聖堂のすぐ近くにありながら、ほとんど無傷に残った古い街並み、「ニュー・リージェント・ストリート」です。

子供たちは元気そうでした。

営業できなくなった中心部の店舗が再開したショッピングモールで、「リ・スタート」と呼ばれています。

コンテナを利用している点が特色です。

中心部に多く残っている空き地は、駐車場に利用されています。

そして、塀にはいろいろな絵が書かれています。

このようなところが数多く見られました。

改修中の建物も多く見かけました。

補強してしのいでいるところもあります。

手つかずで、閉鎖されているビルも多く残っています。

こちらも閉鎖されているビルです。

市内中心部西側にあるハグレー公園とその一角にあるクライストチャーチ植物園に行きました。

ここは、大聖堂から１Kmも離れていないのに、ほとんど被害がなかったそうです。

新緑が美しく、花々も満開です。

こちらも。

バラはこれからですが、早咲きのバラを見つけました。

イングリッシュ風の庭園もきれいです。

子ガモが３匹よちよち。

植物園内にあるビジターセンター入口です。

モダンな造りです。

センター内のレストラン内部です。

ハンバーガーで昼食です。

宿泊は、中心部にあるモーテル「コロンボ」です。オーナーの奥様が日本人ということでここを選んだのですが、なんとニュージーランド人のオーナーが日本語がペラペラだったのです。食事場所や観光案内、タクシーの手配だけでなく、地震の被害や復興状況、復興が進まない理由なども詳しく教えてくれました。

２週間にわたるニュージーランドの旅行もここで終了です。

最後まで、ご覧いただきありがとうございました。